ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

【まとめ】俺のK-POP 2016【前編】

今年もK-POPにはとっても楽しませてもらいました!
と、いうことで昨年に続き、K-POP関連の記事を振り返りかえろうという催しでございます。


昨年は、
【まとめ】俺のK-POP 2015【前編】
【まとめ】俺のK-POP 2015【後編】
こんなかんじでした。


以下、昨年に比べると今年はぐっとエントリーが減った感は否めないのですが、
それは"私がK-POPに接する姿勢が変わった"ことが理由のひとつにあると思います。
その話は、また後半で。


では、いくじぇー!





【1月】


■ 2016年、私はK-POPを楽しめるのだろうか?

いきなりネガティブ(笑)
おもしろいたのしいばかりだったK-POPにもだんだん慣れていって、
けーぽファンとしていろいろと思うところが出てきた感じですね~。



■ GFRIEND 「Rough - 時をかけて」

昨年に続き!でた!ヨジャチング!!!!!(デジャブ!)
私の2016年のK-POPのトップバッターは『GFRIEND』!
そのガツガツとした姿勢は見事に大ブレイクにつながり、一躍デセの座に。


個人的に『Rough』には及ばないと思いつつ、

こちらの曲も聴けば聴くほど存在感が大きくなって、
リリースするごとにヨチンそのもののパワーが大きくなっていく象徴のような一曲。






【2月】


■ AOA CREAM デビューティーザーイメージ

いま思うと、自分でもまじか~って感じなんですけど(笑)、
美女揃いの『AOA』だからこそできる遊びのあるおバカなスピンオフで楽しめました!



■ ソンソ(宇宙少女) @KT GiGAレジェンド・マッチ

あのSISTARがいるスターシップエンターテイメントからデビューした『宇宙少女』。
そのなかでもひときわ話題をさらったのは中国人メンバー・ソンソの、格闘ゲームから出てきたようなキャラクター(もちろん美少女)でした。


宇宙少女はデビュー時のコンセプトがイマイチだったのですが、

『ぴみりや』でグループ名にぴったりのしっかりとしたコンセプチュアルな一面を見せてくれました。
だれもが思ったであろう、ザ・これでデビューすればよかったのに賞。



■ LADIES' CODE 「GALAXY」

ココの事務所・ポラリスエンターテイメントはセンスがとてもいい、と実感させられた一件。


ポラリスエンタ傘下のブロックベリークリエイティブが放つ現在進行中の『LOOΠΔ』というガールズグループプロジェクトも、

いちいちセンスがよくて、相当かかっていると思われる資金繰りがどうなってるのか気になってしかたがない(笑)






【3月】


■ MAMAMOO 「You're the best - あなた is 最高」

"タレントの実力>スタッフの手腕"がずっと気になっていたママムですが、

こちらの曲でようやくそれらのパワーバランスがイコールになった印象を受けました。



■ OH MY GIRL ミニアルバム3集「PINK OCEAN」 ティーザーイメージ /「LIAR LIAR」 ミュージックビデオ

今年もおまごること『OH MY GIRL』にはとっても楽しませてもらいました~!






【4月】


■ ふたりの「アイドル」が死んだ日。

カイスタル熱愛報道についてのポエム。
ふたりとも大好きだったからこそ、当時はかなりショックでした。。



■ VIXX シングルアルバム5集「Zelos」 ティーザーイメージ
■ VIXX 「Dynamite - ダイナマイト」ミュージックビデオ

ようやく私のK-POPアンテナにボーイズたちが登場!
その先陣を切ったのは『VIXX』のお兄さんたちでした!



■ TWICE vs SEVENTEEN vs LOVELYZ

大大大ブレイクを果たした『TWICE』の快進撃はここからはじまりました!
そして昨年あれだけ粘りに粘った『LOVELYZ』が今年はこの一回のリリースだったことに改めてびっくりしています。


勢いのある『SEVENTEEN』もトワイス旋風に巻き込まれてしまった感があったのですが、

我が道を行くと言わんばかりの唯一無二の自作自演ステージではその話題性に欠かず。
お得意のダンスショットバックver.では、

手品師もびっくりのドギョムの移動の謎が解けました。ケツ。






【5月】


■ 楽童ミュージシャン 「HOW PEOPLE MOVE - 人が動くということは」/「RE-BYE」(と、ヤンサにブチギレ)

内容の半分はヤンサ(YGエンターテイメントのヤン・ヒョンソク社長)批判ですその1。
「秋に」と言われていた後編のカムバックは2017年の年始に延びました。(確定事項)



■ SMにヒジンあれば、YGにジウンあり。

SMエンターテイメントの女帝ミン・ヒジンさんに対するかのように、
YGエンターテイメントにも女帝がいた!、という衝撃を綴りました。



■ OH MY GIRL 「WINDY DAY」 ミュージックビデオ

個人的なK-POP楽曲大賞を挙げるならば、私はこちらの楽曲一択です。
ガーリーでシニカルなミュージックビデオも『DIGIPEDI』の映像表現の向こう側を見せてもらったかのような新しい感触でした。




『Produce101』は未見ですが、話題沸騰だった『I.O.I』がデビュー。

デビュータイトル曲『Dream Girls』も好きだけれど、個人的には断然コッチ派。
プデュ内でのこのラストステージは本当に大好き!
みんながみんなすごく必死で、私を!見て!、って。泣ける。


勝ち残ったメンバーの個性の豊かさには、気がつけばそれぞれに魅了されていました。

JYPのゴリラ社長による王道フックソングが最後の活動曲となりました。
どんどん洗練されていく彼女たちを見ては、勿体ない…、と言わずにはいられない。






【6月】


■ EXO 第3集アルバム「EX'ACT」 ティーザーイメージ
■ EXO 「Lucky One」/「Monster」 カムバックステージ

人数以外にも(おい)カムバックのたびにさまざまな変化を見せてくれる『EXO』。
そんな彼らを愛せずにはいられないのです。


SMエンターテイメントの音源販売プロジェクト『STATION』から生まれたこちらの楽曲は、

私が(勝手に)"韓国の明石家さんま"と呼ぶ、ユ・ジェソク氏とのコラボレーション企画。
EXO本体ではできないポップチューン全開で企画も含めてすごく楽しませてもらいました!


STATIONといえば!BoA姐とビンジノのコラボソングが大好きでした!

K-HIPHOPはさーーーっぱりなのですが、ビンジノは好きなんです~。
STATIONは事務所外のアーティストの競演もよく見られたのもおもしろかったです。
(リリースしすぎていて一曲一曲のありがたみが薄く感じられたのは勿体ないですけどね)



■ SISTAR ミニアルバム4集「沒我愛 - モラエ」 ティーザーイメージ

ビジュアルだけでこの見事な貫禄を醸し出せるガールズグループはなかなかいないのでは。
素晴らしいビジュアルディレクションだったと思います。


ここ数年は、カラッとした夏曲が続いていたのですが、

こういった湿り気のあるオトナのドラマチック歌謡をやらせたら右に出るものはいない!





ゼェゼェ・・・


後編に続きます!

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

すご~~~く楽しみにしていた『ファンタビ』、ようやく観てきました!
かなり久しぶりの外国の映画、しかもあまり馴染みのないジャンルにドキドキ。
頭カラッポにして楽しみました。


外国人俳優でアイドル的な求心力をキャッチしているのは、
私のなかでは、いまのところエディ・レッドメインとトニー・レオンだけ!
とんと、外国人俳優さんの顔の見分けはつかないのだけれど、
"この俳優さんが出演するなら観たい!"、と思うのはこのふたりです。


個人的には『men's FUDGE』よろしく、
"ロングコートを着てトランクを持ち運ぶエディ・レッドメインがステッキで魔法を使う"、
っていうのが堪能できただけでも見る価値ありました!
実際にそれが目当てでそれ以上のものは期待していなかったのだったのだけれども!←
イギリス人の彼がアメリカ・レトロなニューヨークという地に立っているという設定だけでたまらんです(単純)
彼の優しい口調とキラキラした瞳は本当に大好き。
4DXや3Dも魅力的だったけれど、エディの声をちゃんと聴きたかったので字幕版2D上映で。




『ハリー・ポッター』シリーズは未見。
なので繰り広げられるザ・ハリポタな画展開に慣れず、入り込むまで時間がかかりました。
でも慣れてしまえば楽しい楽しい魔法の世界~。美しい~。


なのだけれど、気がつけば最後は涙涙涙していました。。
そう、これはきっと"大人のファンタジー"
逆にそうでないひとは感じ入るところはあるんだろうかと思うくらい大人の物語でした。




「魔法」というやや幼いキーワードを大人の人間ドラマに昇華していたのが良かった!
私の思い込んでいたハリポタのイメージとまったく違ったのは思わぬ収穫。


「ファンタスティック」、「ビースト」とタイトル打ってる割には、個人的にはそこの主張はあんまりないように感じて、
あくまでも「人間」(魔法使いだけど)の「人間ドラマ」がメインのように感じました。
自分も実際そこに泣かされたわけだし。
けれど、その割にはそんなにストーリー性があるような内容ではなかったですね~。
ストーリーもとりたておもしろいというわけではなかったし。
というか、ぶっちゃけ、ストーリーがよくわからなかった(爆)
大作といわれているけれど、ちょっとぼんやりしていた印象です。


苦しみとか悲しみとか、そういうものを少しでも知っているひとこそぐっとくるのでは。
映像は確かに凄いのだけれど、それ自体にとくに感情を揺さぶられることはなかったから。




圧倒的な映像はど迫力。これは映画館で観ないとわからない!
で、魔法をつかう登場人物たちがみんな、普通にそのへんにいそうな大人たちっていうのもたまらない。
キャストそのものも、どちらかというと派手さはない。むしろ地味。(それが良かった)
主な舞台はデフォルトのような街中だし。
そんななか、紳士淑女たちがステッキ持ってどっかんどっかん魔法を扱うのが楽しかった!
総じてスタイリッシュでメンズファッジ(雰囲気)なスタイリングがよかったなー。




キャラクター全体にいえることなんだけど、
とくに巻き込まれたジェイコブ(ダン・フォグラー)なんかのキャラクターはもっとつっこんで描いて欲しかった。
結構重要な役割だったにも関わらず、添え物程度の描かれ方だったから。
エディ演じる主人公・ニュートのキャラクターも個人的にはよくわからなかった(笑)
なんか、それぞれのキャラクターがよくわからないうちにストーリーが進んでいって、
それでもやっぱりキャラクターはよくわからないまま終わるのがいちばん「ファンタスティック」だったな(笑)
そんな部分もまるで魔法世界のひとときのようで楽しめました!(ポジティブ)
クイニー(アリソン・スドル)のキュートでコケティッシュな雰囲気は憧れます。




長尺で、観ていてちょっと疲れたけれど、
これをよくぞ前後篇に分けなかった、と、評価したいです。
ただでさえシリーズものと銘打っているのだから、
しっかりとひとつの作品で完結してくれてよかった。
思わぬゲストにもにんまり、得した気分。


5部作らしいけど(白目)エディのビジュアルがもつのか、素直に心配(笑)
いくら若造感があるとはいえ、実際、思っていたより若くないんだよね、彼。
そして私はこのシリーズを追えるのだろうか。。

SHINee @2016 FNS歌謡祭 第2夜

その情報はいつの間にかツイッターのタイムラインに現れていた。

「『SHINee』が『FNS歌謡祭』に出るんだって!」


…ま、まじで!?


気がつけばあっという間にその話題であふれ、日に日にその勢いは増していきました。
界隈は披露曲が近々にリリースされる日本オリジナル曲のバラードなのではないかとヒヤヒヤしていました(笑)




そこに超吉報が。


出演数日前に知らされた披露曲は、いまやSHINee』のパフォーマンスの凄さを、
最大限に表現することができる"超絶曲"へと成長を遂げた『Everybody』
だと…!




冷え切った日韓関係以降、韓国のアイドルが日本のゴールデンタイムの音楽番組(しかも年末の特番)に出演するということが、いったいどういうことなのか。
それはきっと、K-POPファンがいちばん身に沁みていると思う。


そして、SHINeeは本当に、FNS歌謡祭に出演を果たしたのでした。
偶然にもオニュの誕生日でした。



20時台にお馴染みのクリスマスソングを1分にも満たない短さで披露。
いきなり現れてあっという間に姿を消すものだから、幻を見たかのような感覚だった(笑)
とにかく覚えているのは「なんかキラキラしてた!」、「オニュの声!」っていう(笑)




そして22時台に、日本のK-POPファンが待ち望んでいた『Everybody』を披露したのでした。




みなさま、ももクロの前にエビエビ歌っていて、
ハンパないキレキレのダンスを披露していたのが、
その名もSHINee、「シャイニー」です!!!!!!!!!




凄かった…明らかに今日この日・この瞬間に合わせてきた完璧なコンディションだった。


SHINeeの初単独東京ドーム公演に参加したときのことを思い出しました。

華麗なキレキレダンスはもちろんのこと、録音かと疑うほどの生歌歌唱力にはそりゃあもう圧倒されました。

もうみんな細くて細くて折れちゃうんじゃないかと思ったよ(涙)

そんなSHINeeの生パフォーマンスを、自宅のテレビで見ることができた嬉しさったら。
日常に、非日常が飛び込んできた衝撃といったら。





テレビに映ったこの光景は、いまも目にこびりついている。




なおそんな"超絶曲"・エビバデは、
私が訪れた東京ドーム公演ではなんと一曲目に披露されたのです!


見てくれ。頼む。



フルサイズの該当パフォーマンスは一見の価値アリ。
このあと35曲披露するにも関わらずこのクオリティなんですよ、SHINeeは!




「インターネット」ばかりで見る彼らには、正直距離を置くようになっていたのですが、
"ボイメン事変"に続き、ここでもまた「テレビ」の凄さを思い知ることになったのでした。


テレビってすげえ。フジテレビにお歳暮贈らなきゃだわ。
ってゆーかもう年明けたね?あけましておめでとうございまーす!

第15回ハロプロ楽曲大賞'16

さて、今年もこの季節がやってまいりました!


第15回ハロプロ楽曲大賞'16
4回目の投票となります。



過去の(私の)投票はこちら。
第12回】【第13回】【第14回




ではいきまーす!
以下の文面は、いつものとおりすべてごく個人的なものですのでご了承ください。





■ 楽曲部門


1位 押忍!こぶし魂 / こぶしファクトリー

この曲をつくったのは私かな?、と錯覚するほど、私の好きな「音楽」が凝縮されています。
音楽の専門用語とかよくわからないけれど、「好きな音楽ってどういうの?」と聞かれたら、「コレ!」と言えるくらいどストライクな一曲。
あまりにどストライクすぎて、初めて聴いたときは冷や汗と鳥肌が止まらなかったです。
ちなみにミュージックビデオはぜんぜん好きじゃないです。(キッパリ)



2位 次々続々 / アンジュルム

"「イマ」の『アンジュルム』"が、どれほどのパワーを持っているのか知らしめる最強の一曲。
リリース時に記したとおり、グループの旬の最大値を感じさせたタイミングでの楽曲でもあったと思うので、
世間的にあまり話題にならなかったのが本当に悔やまれます。



3位 泡沫サタデーナイト! / モーニング娘。'16

公開時に綴ったとおり、「こんな『モーニング娘。』を待ってた!」というファンへの、
まるでプレゼントのような一曲。またそれをつくったのが「ファン」だという奇跡。



4位 何故 人は争うんだろう? / ℃-ute

ポジション的に壮大なメッセージ性のある楽曲が多い『℃-ute』。
こちらは楽曲自体は好みではないのですが、冒頭の鈴木愛理ちゃんの独唱が素晴らしく、
そんなシチュエーションを用意したという点で評価。
なので、せっかく参加した単独ライブでの披露がなくてかな~りガッカリ。
安易なMVコンセプトも残念すぎる。



5位 愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間 / アンジュルム

はじめはちょっととっつきにくいのだけれど、ダンスブレイクを挟んだ後半の展開が圧巻。
そしてそれを己らのパワーに還元させることのできるアンジュルムのポテンシャルが凄い。
上國料萌衣ちゃんによる大サビが凄すぎる!かみこはモンスター!
前髪を切り揃えた相川茉穂ちゃんのビジュアル確変も見どころ。





■ MV部門


1位 桜ナイトフィーバー / こぶしファクトリー

び~~~~っくりするくらい低予算…!
それでもこんなに素晴らしいものがつくれるよ!、というお手本のような作品。
こんなにグループ・メンバーが魅力的に見えるだなんて!!!!!、と、
最高に多幸感あふれる魔法のような一本。



2位 泡沫サタデーナイト! / モーニング娘。'16

楽曲部門で触れた部分が、見事に表現されていて、
最近のハロプロMVのなかではズバ抜けて楽曲との親和性が高いと思います。



3位 セクシーキャットの演説 / モーニング娘。'16

猫コスプレとかドン引きなんですけど(笑)
いろいろ盛り込みすぎてバランスはよくないのだけれど、
最後のワンカット撮影に『泡沫』とは別の視点からの"「イマ」の娘。"の良さが垣間見えます。





■ 推しメン部門


室田瑞希 / アンジュルム


アンジュルムの入口は完全にりかこちゃんなのですが、
そのギラギラとした存在感とガツガツしたパフォーマンスに気がつけばハマっていました。






【個人的な2016年のハロプロ雑感】
※楽曲大賞とはまったく関係ありません。




・『こぶしファクトリー』というブランド。
デビューイヤーである去年から一貫してブレることのない「こぶしブランド」は、
今年はさらに存在感を増していて、凄かったです!
あの曲も、この曲も、こぶしがやればぜんぶこぶしのカラーになる恐ろしいブランド力…!


こんな激シブの曲も、

ネタなのかマジなのかまったくわからないのがこぶしブランド!




・『Juice=Juice』がヤバイ。(悪い意味で)
グループのコンセプトやビジョンがまったく定まってなくてまじでやばいと思います。
他のグループは楽曲が微妙でもちゃんとグループ自体がディレクションされてる感じがある。
または、なんとかあがいて模索してるような印象。
J=Jはそれが皆無のように感じてしまって。
来年は、「これぞ『Juice=Juice』!」、な楽曲と(私が←)出会えるといいな~。




・ミュージックビデオ問題。
ハロプロクオリティ」と揶揄されるハロプロのミュージックビデオだけれど、
まだハロプロのことが好きになっている最中のいま、いろいろと思うところが出てきました。
℃-ute』なんかのMVは凝っているものが多いのだけれど、
イマイチ楽曲とのバランスが気持ちよくなくて、なんか見る気が失せてしまうんですよね~。
そうすると必然的に楽曲自体に触れる機会も減るわけで。


例えばアンジュルムの『上手く言えない』。

MVのリップシーンの圧が強すぎて見てて疲れるしなんとなく引いちゃったのだけれど、
音だけで聴いたらめっちゃよかったよ!!!???
卓偉ロックとアンジュルムのタッグは最強で最高だ!!!!!、と再確認したのでした。


アップフロントさん、MV制作が活発なのはいいことだと思いますが、
そろそろビジュアルディレクションの方針の見直しをしてもいいのでは。




嗣永桃子、引退発表。
私はももちが『Berryz工房』の活動を終えて『カントリー・ガールズ』になったとき、
それはももち自身が「アイドルがやりたい」という理由だけだと思ってた。もちろんそれも大いにあるのだろうけれど。
でも、それが、「育てたい」と、アイドルを終えた将来に対するビジョンまでしっかりと持ったものだとは思わなかった。
立派だよ、ももち。すごい。そうして彼女は何度も夢を叶える。




2017年も、『Hello! Project』様に各方面で楽しませてもらえることを願っております!

この世界の片隅に

原作未読、アニメーション映画版を観ました。


一見萌え系のチラシビジュアルが苦手で、評判に背中を押されるかたちで鑑賞に至りました。
けれど、観る前と観た後ではチラシの見え方がまったく変わる鮮烈な作品でした。


このクオリティをして、公開当初、全国たった63館での上映だったという事実にも驚き。
それが主にSNSや口コミで評判がひろがり、とうとう私の近場なんぞのシネコンの一番おおきなスクリーンで、堂々公開される作品にまでになったのでした。
映画化がクラウドファンディングによる資金あつめからはじまった、という逸話もその話題性を加速させます。




「戦争」、「アニメ」、というだけで、私も含めて敬遠してしまう層も多いと思う。
だけど、よくあるそういった類のものではなかった。


描かれていたのは、ある時代をただ生きた、"主人公・すずの生活や日常"だった。


劇中ではリアルにこの世の中を生きる我々と同じようにスピードをまとった日々がどんどん過ぎていく。
あれよあれよという感じの、そりゃあもうすごい展開の速さで。
そのあいだにいろいろ起こるのだけれど、それは描かれていた当時のひとにとっては、きっと特別なことではなくて。
けれど登場人物たちにとっては激動のはずのそれをあえて淡々と静かに描くことで、
強く訴えかけてくるパワーがあった。


ふだんはのんびりぽけぽけしている主人公すずさんを能年玲奈こと「のん」が好演。
序盤は"のんがすぎる"と思ってしまったけれど、その声は物語が進むにつれぐんぐん「すずさん」になっていって、そんなすずさんに引き込まれた。




終始きめ細かいながらも暖かなタッチで描かれていたアニメーション。
そんななかで叫びだすかのように主人公の内側がさらけ出される演出がとてもよかった。
ときおり登場するファンタジックな表現や、
すずさんが絵を描くのが得意とのことで、それを効果的につかった表現もアクセントになっていました。
また、そんなほのぼのタッチと相反するかのような容赦のない爆撃の様子なども目が醒めるようなソリッドさで見事だった。


いつの間にか姿を変えたすずさんの右腕も衝撃的だった。ショックだった。
表面的には画に馴染んでいくそれは、ときにすずさんの心の痛みをえぐり出す象徴となっており、たまらなくつらかった。
きっと私の人生や生活、あの人の人生もかのひとの生活もそういうものなのだ。はたから見たらわからないだけで。
本作ではそんなぼんやりしがちなものをまっすぐ具現化することによって、
私自身が何気なく過ぎていく自分の人生や生活に目を向けることとなった。
そのへんも、ただの戦争もの、ただのアニメではない凄さ。




戦時中を舞台にしながらつねにこちらが穏やかな気持ちで観ることができたというのも凄い。
なんつったってわかりやすいゴリ推しのメッセージ性やお涙ちょうだいは皆無。
牧歌的な笑顔もふんだんにあしらわれ、それが余計にこちらの生活に歩み寄ってくる。
作品のなかの笑顔は他人事ではなくて、我々の日常にもある笑顔と通じるものがあってより一層こちらも素直に笑顔になれた。
ラブストーリーとしても素直にどきどきしたなぁ。




優しくて美しい、けれど押し付けがましくないアニメーションには、冒頭から涙腺を刺激されまくった。
日本人のアニメーションにおける仕事を誇りに思いました。


作品の感想としては「おもしろかった」といったら誤解を受けそうだけど、
でも、ちゃんと作品として、エンターテイメントとして、「おもしろかった」。
コトリンゴさんの楽曲もふくめ、音楽も素晴らしかった。
音響の臨場感も、この映画を映画館で観てほしいと思う理由のひとつ。


"邦画大豊作"と言われている今年。
日本語を自分の頭で理解できること、日本人がつくった日本の、日本人の主人公の物語を、
こうしてしっかりと感じ取れることが素直に嬉しいと思います。

EXO PLANET #3 – The EXO’rDIUM in JAPAN IN 東京ドーム

"モンスター・グループ"は、私のなかでは"モンスター・コンテンツ"になっていたのでした。


私のなかでの"「K-POPだから」のわく"にとらわれることなく、
「EXOだから」という理由でまるで定点観測をしているかのように見守っている『EXO』。
そんな彼らの二回目の東京ドーム単独公演に参加して参りました!



今回はレイちゃんもしっかり一緒に来日!

ようやくイメージビジュアルのメンバーが揃ったEXO(涙)




めっちゃくちゃ楽しかった!!!!!




私は、まだEXOを愛せる!!!!!!!!!




それをしっかりと実感しました。


いつもはライブは同じ内容なら一回でいいや派なんですけど、
(というか、一回で満足させてくれないとイヤ派)
今回はもう一回行きたい(切に!)!、と思いました!!!!!




えくそのやつらめ、3時間越えのライブしよってからに。
体感はもっと少ない時間に感じたのに終わってからの疲労がやばかったです…グッタリ


チョ・インソン、キム・ウビン、イム・ジュファンと、ギョンスと共演した俳優さんたちが見に来ていたそうで。
開演前に悲鳴があがっていたので、誰か来ているんだろうな~とは思ってはいたのですが。
3人とも全身真っ黒でずっと立っていたそうです(笑)
あの『GLAY』のTERUさんも来ていたそうで!
(察するにギョンスペン…おっさんキラーギョンス…!)




いやね、


そもそもですね、ついこのあいだの『f(x)』の単独ライブで奇跡のような席運を使い果たし
(本公演も当日引換券を販売してたけど、どんな席だったんだろう?)
今回は上から数えた方が早いくらいの天空席で、アリーナは見渡せられるものの、
EXOが出てきても、「あっなんかちっちゃいひとたち出てきた…」、
モニターを見ても、「えっこれって実物を撮ってるの映してるの?まじで?」、みたいな、
贅沢病を発動してしまい、なかなか!!!!!なかなかライブに没頭するのに時間がかかった!!!!!


でも、後半はふとしたときからもう一回初めからちゃんとこの公演を見直したいと思うようになっていました。
ライブ中なのにすでに後悔し始めるという(笑)


気が付いたら下手側からアリーナを含めたドーム全体の絶景に感動していました。




前回のライブでは、ひたすらに客席を盛り上げよう!、という感じだったけれど、
今回は魅せよう!、っていう感じだったなぁ。それがすごく良かった。
工夫に工夫が凝らされてて、この内容をあの忙しい時間にどうやって会得したのかと驚くばかりでした。凄かった。




ザ・ステージショー。




いままでと違うのは「ショー」の要素がかなりあったと思う。
双眼鏡をかつてないほど使いこなした感があったんだけど、(それはそれでよかった)
それより顔が見えなくてもいいから、会場全体を眺めていた方がよかったのかもしれない、
と思うくらいショーとしてのパワーが凄まじかった。


これまでのお馴染みの曲はあますとこなくほぼアレンジされていて、
計算されつくしたであろうセットリストは全曲もれなく楽しめたし、
この空間・このライブだけで、楽しませよう、という気概がしっかりと感じられました。




そして、




超・豪華ステージセット。




こんなの見たことない!、の連続でした!


どこもかしこも床がせり上がる!!!!!

ここも!あそこも!まじかよ!


センターステージから左右に花道があってサブステージがあることはさることながら、
な、なんと!!!!!ジャニーズのコンサートで有名なムービングステージがあるじゃないですか!!!!!
ムービングステージでアイドルが真上にきたらやばいだろうな~いいな~なんて天空席から羨ましがっておりました。
ムビステがバクステ化したときの『Love Me Right』はめちゃくちゃわきました!ラミライ大好きなのです!


センターステージには水は降るわそれで床は濡れるわ、加えてスモークはたくわで物凄かった!!!!!
メンバーがMCでメインステージにいるときにセンステの水を、スタッフが結構な人数でめっちゃ拭いてる!!!!!あれはすごいよー!
ムービングステージなんつーハイテクをつかいながらそこはやっぱ人力なんだ、と謎の感動。
センターステージの変形っぷりも凄かったですね!


一曲目『MAMA』からメインステージの炎がガンガン上がってそのたびにあの広いドームの天空席でもそのあたたかさを体感できるくらいだった。
前回に引き続きDJチャニョルは健在だし、お金がめちゃくちゃかかっていた!
ライティングも素晴らしかったし、とにかく贅沢なライブでした。


組み立て式のセットはなかったものの、

映像・電飾をふんだんにそこかしこに取り入れていて格好良かったです。


せり上がったステージの断面にも映像、映像。
何層にもなったメインステージのバックの黒いスクリーンにも映像。
あれはLEDなのかな?カラフルで楽しかった!


花道に沿って光る電飾も印象的でした。
『LIGHTSABER』で、メンバー全員が光の棒をぶんぶん振るのも良かった。
スニーカーが光るのもおもしろかったです。


銀テープ発射は『Run』で。
今回は手に入れられなかったけれど、と~~~~~っても綺麗でした!多幸感!


個人的には『Wolf』の演出がかなり好きでした。
また、それら数々の演出に負けることのないEXOの存在感も凄いと思います。
あのなかで、おのおのがあんなにのびのびとしているだなんて。




冒頭のとおり、えぷコンとの座席の落差がありすぎてどこを見ていいかさっぱりわからず、
いったい何をどこに目を向ければいいのかわからずソワソワキョロキョロしていたのですが、
耳だけはこれまで以上にそばだてていました。




かつてない生歌っぷり。




めっちゃくちゃ生歌だらけでこれには本当に本当にびっくりした!!!!!
口パクもあったんだろうけれど、そんなのはかき消すくらいの生歌率の存在感。
とくにベクチェンの絶唱は圧倒的支配力を持っており、ひれ伏すほかありませぬ。




で、"韓国のアイドル"ですから、歌唱もうまいんです。
それを、たくさんたくさん浴びました。幸せでした。


それにも関わらず、




ステージじゅうを駆け回って、
踊って、踊って、踊って。




最初のMCタイムで気合が入りすぎて踊っていて靴を壊したカイくんが靴をとり替えに。


常時、アリーナ席に張り巡らされたステージや花道を縦横無尽に行き交うえくそちゃんたちにはアッパレ。
また9人という人数を生かしたフォーメーションなどもお見事でした。


先日の『2016 MelOn MUSIC AWARDS』でも披露されたカイレイセフンのダンスラインのパフォーマンスは圧巻でした!!!!!
かつ、二回目の水パフォもこの3人で行われるのですが、凄かった!
(なんかもう「凄い」しか言ってない・笑)


EXOはダンスは決して揃っているとは思わないけれど、
そのパフォーマンスは、いまK-POPアイドルのトップにいるひとたちのそれではないようなががむしゃらさがありました。
また、それに反する、トップにいるからこそ相手を楽しませる余裕をも兼ね備えていました。


レイニョルによるアコギ演奏にのせて、

他のメンバーが歌唱とダンスで彩る幸せモーメントもありました。


今回は映像も、それぞれちゃんと、よく見ました!
ふだんあんまり見ないのだけれど←、どれもとっても楽しめました。
小人の映像で三角帽を目深にかぶったギョンスがめっちゃおもしろくて、そのまんま本物がステージに登場したのは会場爆笑!
その流れで一回目のトロッコだったのだけれど、いまは、ああいったカワイイ衣装やパフォーマンスと、
ステッキを使って腰を突きだす『Artificial Love』などのアダルトな振り付けを同時にできる貴重な時期なんだなぁとしみじみ感じました。
どっちも大好きです(まがお)




あとね、




日本語MC、めっちゃ頑張ってた。




チャニョルちゃんは、本当に日本が好きなんだと思う、と贔屓目なしで思ってしまうくらい日本のファンに歩み寄ってくれてる感じがした。
最近覚えた日本語では、「ひとつ!ふたつ!みっつ!よっつ!いつつ!むっつ!ななつ!…!やっつ?ここのつ!とお!!!!!」!!!!!
すごい!すごいよチャニョル!!!!!(猫可愛がり)
とにかくチャニョルは日本語でメンバーに話をふったり、ガヤをいれたり、超積極的!


突然、(おそらく)ごく個人的に開設した、
『チャンヨルのアメブロ』より。

この行動力にはびっくりですよ(笑)


ベッキョン:「変態!みなさん変態!」(ベッキョンの裸を見たがる客席に対して)
…と、一時期バッキバキだったベッキョンのお腹は元に戻ったらしいです(笑)全盛期はあの前後3日間だと(笑)
それに対してギョンスが「ぼくは前回と髪型も腹も変わりません!」(もちろん日本語で)と謎の宣言(笑)
ベッキョンは「日本語」というより「コミュニケーション」がうまい。もちろん日本語もうまいのだけれど。
そういえば、ベッキョンは「EXO軍団をつくりたい」って言ってた(笑)


日本語MCの打率ではギョンスが単独トップだと思いました。
そんなに多くは発しないけれど、喋った日本語が日本人に命中しすぎててさながらスナイパーだった。
『Lucky One』の首振りギョンスはギョンスを映すカメラマンも需要をわかりすぎてて(笑)


ジョンデもすごく煽ってくれて盛り上げてくれたなー。
シウちゃんもどんどんやわらかくなってきて。


レイちゃん、初めての単独東京ドームだったのに、つねに神妙な面持ちだったのが気になったりしました。
いろいろと私の勘違いであってくれ。
挨拶でカンペを取り出して読みあげるのもレイちゃんらしておもしろかった(笑)
でも「きんかんから来たユニコーンです!」は、絶対に狙って言ってる(笑)!
レイちゃんがスクリーンに映し出されるときのそれは歓声というより悲鳴。


この日本語と母国語のバランスはこれはこれでいいんじゃない?、と思えるものでした。
チャニョルみたいに積極的にことばで交流をはかろうとしてくれるのも嬉しいし、
そうでなくとも、全員が全員、しっかりと客席に歩み寄ってきてくれているような姿勢は素直に好感が持てました。




それにしても、スタッフサイドが仕組んだサプライズ演出は大失敗だよね(笑)
メンバーも「きれいー」、「まぶしー」しか言ってなかったし(笑)
見渡しても、映されたモニターを見てもこちらも同じことしか思わず(笑)




開演前、ドームの外はさながら満員電車状態で外グッズ売り場なんてもってのほか!、という感じだったので、
事前に通販で入手していたペンライトがあるから他はいいや~、と思って入場したら、
入場してすぐそこに普通にスカスカのグッズ売り場があってびっくりした(笑)
記念にパンフレットを購入しました。EXOロゴの六角形型がシンボリック。




単純に、EXOは初めてのツアーから参加しているので、毎回変化があっておもしろい!
あと、毎回参加したら、絶対に次が楽しみになるんです。
これは「もうこれ以上はないかな…」と思わせるグループが多いなか個人的に凄いことで。
本当に、常に進化し続けるEXOを体感できることを嬉しく思います!!!!!


最後のMCではお決まりの、スホさんと客席のコール&レスポンス。
「We are!」\ ONE!/、「エクソ!」\サランハジャ!/。


今回はエンディングの演出も素敵でした。
ロッコで一周したあと中央のムービングステージに戻り、メインステージへ帰っていく。
そして扉が閉まるかのように黒いスクリーンが閉じられメンバーの姿が消える……


は~~~次の機会がはやくも待ち遠しすぎる~(早い)




VCR
1.MAMA(Remix ver.)
2.Monster
3.Wolf(Remix ver.)
MC
4.White Noise
5.Thunder
6.Play Boy
7.Artificial Love
VCR
8.Unfair
MC
9.My Lady
10.My Turn To Cry
11.Moon Light
12.Coming Over
MC
13.Call Me Baby
14.Lady Luck
15.What If…
16.Tender Love
17.Love Me Right(Japanese ver.)
18.One and Only
(セフン×レイ ダンス)
19.Stronger
VCR
20.Heaven
XOXO
21.Girl x Friend
22.3.6.5
VCR
23.Overdose
24.Transformer(Remix ver.)
25.LIGHTSABER(Remix ver.)
MC
26.Do It Together(未発表曲)(チャンヨル×セフン×シウミン)
27.Full Moon
28.Drop That(Japanese ver.)
29.Let Out The Beast(Remix ver.)
30.Lucky
31.Run

VCR
EN1.Cloud9
EN2.Growl
EN3.Lucky One
MC
EN4.Angel

溺れるナイフ

原作未読、実写映画版の感想です。


イメージビジュアルが公開されたときは、
そのイノセントな雰囲気に強く惹かれて、絶対に観たい!、と思っていました。


だけど、予告映像を見て、そんなテンションは一気に下がってしまったのでした。
それはカリスマを持つふたりの少年少女キャラクターのビジュアルと、
演じる菅田将暉と小松菜奈ちゃんのシンクロ率が凄くて、そんなふたりが眩しすぎて。

ちょっとショックなくらいだったんです。
だから、距離を置こうかと思っていました。
けれど、それは痛烈に惹かれたのが理由だし、やっぱりどうしても気になってしまって。
重い腰を上げて観に行った次第であります。




で、観たわけなのですが……




少なくとも、予告映像で見た「コウちゃん」は、映画のなかにはいなかった。






…このヘタクソ!!!!!!!!






映画が!!!!!ヘタクソ!!!!!


「少女漫画の実写化」、の悪い例を見た気がする。原作知らないけど。
ロケーションを含め、これだけ素材が揃っていてこんなスカスカな映画が、撮れるんすねー。
学生とかのほうがもっとうまくやるんじゃないですかね。
なんなんだよあの大森靖子の挿入歌は!!!!!!!
逃げの要素の強いラストもちょっとあれはあんまりなのでは。。


スピード感はあるものの、あまりにも内容の流れがすっ飛んでいて、
ナツメ(小松菜奈)とコウちゃん(菅田将暉)がどうしてこんなに惹かれ合っているのかがまったく伝わってこない。
ドラマだから、映画のなかではたしかに惹かれ合っているのだけれど、だからこそそれがすごくサムく感じてしまいました。


テンポもちぐはぐで、狙ったちくはぐならいいものの、
明らかに力量不足のちくはぐで、このヘタクソー!、と何度心で叫んだことか。




ストーリーはキャッチーなものの、作品自体はすごくミーハーな感じ。
ただでさえ薄っぺらくなりがちな「芸能界」というものを扱っているのだから、もっとそのへんの配慮が欲しかったです。
菅田将暉に、小松菜奈ちゃんに、こんなミーハーは似合わないと思いました。
ふたりの持ち味ぶち壊しですよ。


仮に本作が原作になぞったストーリーをなぞった結果がこのありさまになったのなら、
もっと映画オリジナルの要素(もちろん引き算を含む)を入れてもよかったのではと。
そのほうが作品としての可能性が広がったのではないかと。




タイトルバックのモノローグや、歌モノ以外のジャカジャカした音楽は、
作品の質感とマッチしていて気持ち良かったです。


とおーーーーく俯瞰で撮られていたカットもおもしろいと思いました。
細長い小松菜奈ちゃんが、しっかりと身体の動きだけで心情を露わにしているのは良かった。




キャストは良かったと思います。


とくに重岡大毅くん!!!!!、の演技はめちゃくちゃよかったです。
"『ジャニーズWEST』の重岡大毅"は寸分も見せず、ただただ「大友」という明るくて優しい青年がスクリーンにいました。
アドリブなのかよくわからないシーンもたくさんあって、そのたびに小松菜奈ちゃんが本当に楽しそうにしている姿は見ていてとてもほっこりしました。
重岡くんの"俳優としてのすごさ"はしっかりと伝わってきました。


だけど、私は菅田将暉の"俳優としてのすごさ"も感じたかったんです。
本作は菅田将暉の無駄遣い極まりなかった。
彼自身の演技はいつものえげつなさ全開の素晴らしい演技でした。


でも、"菅田将暉の「コウちゃん」"はもっと凄いはずなんだよ。


だって「コウちゃん」ってそういう存在なんじゃないの?
映画からはコウちゃんのカリスマとかまったく伝わってこなかった。
予告映像の「コウちゃん」という存在が強くつき刺さっていた私は、そんなコウちゃんが悲しかった。
あの予告映像の鮮烈なコウちゃんは、私にとっては映画のなかのコウちゃんではなかった。


小松菜奈ちゃんのヘタクソ演技は映画のヘタクソ具合と同調しちゃってて、
小慣れてない演技が評価されていると思い込んでいる私個人の感想としては、
本作では普通にヘタクソだなぁと思ってしまいました。
雰囲気のある女優さんだと思うから余計に残念。
でも、たどたどしいながらにコウちゃんに叫ぶかのように想いを伝える姿は真に迫るものがありました。


上白石萌音ちゃんはうまいのだけれど、このミーハー映画だと演技のうまさが勿体なく感じました。
でもカナちゃんのうざったい感じはよく伝わってきて良かったです。
『ドレスコーズ』の志磨遼平さん、あの風貌はもうこの作品のミーハーの極みというか。。
なんつーか、アーティストっていうよりアイドルみを感じてしまって私はだめでした。。
それにしても市川実和子が母親役だなんてびっくりですよ。時代の流れを感じる。




予告映像を見て、こんなにざわざわさせられたのは久しぶりです。
が、本編を観て、こんなにがっかりさせられたのも久しぶりです。


私ですらその存在を知っていた人気漫画『溺れるナイフ』の実写映画化は、
ファンの方にこそ賛否両論ありそうですね。
個人的には、いい勉強になりました。