そのとき、「ああ、今度はこういう感じね」という風にすんなりと状況をつかむことができました。
それは『OH MY GIRL』の"K-カワイイ"に対する信頼感からくる「期待」です。
「次の"K-カワイイ"はこの切り口ね」という期待。
今回は、
アルバム収録曲をイラストレーション作品にしてアプローチするなど、
ヒジョーに女子的なクリエイティブごころを刺激する試みも。
(逆にこういうのって男子はどうなんだろ?)
順次、公開されていくティーザー群は、確かに「カワイイ」。
けれど、特に真新しさとかはありませんでした。
でも、大丈夫。
OH MY GIRLの"K-カワイイ"なら大丈夫。
『CUPID』でのデビュー時はもちろん、デビュー前のティーザーなどからもぬかりなく、
ビジュアルディレクションに迷い・ブレがない。
めっちゃめちゃ安定感がある。
それらから導かれる"K-カワイイ"の世界観には超説得力があります。
『OH MY GIRL』の"K-カワイイ"は順調に育っていっている。
決定打は、タイトル曲『LIAR LIAR』のミュージックビデオ。
『DIGIPEDI』(映像制作チーム)作。それはあまりにも"DIGIPEDIテイスト"すぎる。
("DIGIPEDIテイスト"、個人的にはもうかなり飽きてます…)
けれど、そんな映像制作チームの個性に負けない"K-カワイイ"を、
『OH MY GIRL』のメンバーはもう完全に装備している。
これはしつらえてきたビジュアルディレクションの賜物だと思います。
その段階を踏んで、ただのおぼこかった少女たちが、タレント・キャラクターとしてすっかり自立した。
(あくまでも、「ビジュアル」に限った話です)
だから、
OH MY GIRLの"K-カワイイ"なら大丈夫。(念押し)
なのです。
どんなビジュアルコンセプトを与えられても、絶対に負けない。強い。
3作目にして、ビジュアル面の土台はほぼ固まったと思います。
"『OH MY GIRL』ならカワイイ"というイメージが定着したのではないでしょうか。
前作『CLOSER』の活動を通して感じた、
コンセプトの幅の広さを見せることで、逆にデビューしたてのまだ曖昧なグループのスタイルがハッキリと提示されたような。
というのが、見事に花開いているのがさすがです。
"K-カワイイ"の向こう側にある『OH MY GIRL』という在り方
を、しっかりと見せてもらっています。
また、それはたくさんの先輩たちが「○○といえば○○」というように、
グループのイメージをつくりあげてきたことと同じように思います。
そうやって、どんどん次の世代が存在を確立していく様子は、K-POPのおもしろいところですよね~。
ダンスショットなしのMVを考慮してか、カムバックショーケースで音楽番組より一足はやくパフォーマンスを披露。
路線としてはデビュー曲『CUPID』系統にいったん戻ったかのような印象を受けます。
『CLOSER』でその楽曲のクオリティレベルの可能性をも感じさせてくれたおまごるちゃん。
兄貴分『B1A4』のように、"K-カワイイ"を確固たるものにしつつ、
これから彼女たちの成長とともに、どんな風に変化させていくのか。
まだブレイクには遠いかもしれないけど、じっくりと楽しみたいです。