感極まってる。
"普通のK-POP"じゃないか。
注:最上級の褒めことばです
もともとは、"普通のK-POP"アイドルとしてデビューした『VIXX』のお兄さんたち。(参照)
ところが、ここに至るまでに、吸血鬼、悪魔、呪いの人形、時をかけるひと、サイボーグ、奴隷…、やれるだけのイロモノ中二コンセプトをやり尽くしてきました。
そしていつの日か「コンセプトドル」と呼ばれるまでに。
そんなVIXXが、やっと"普通のK-POP"アイドルとして戻ってきたのです…!
しかも『SHINee』かと思えるほどおしゃれなポップス、ザ・K-POPど真ん中なミュージックビデオで。
MV自体は、ちょっと『EXO』の『LOVE ME RIGHT』みが強いと思いきや、同じ制作チーム『VM Project』の作品。
余談ですが、最近のSMエンターテイメント作品を手掛けすぎなVM Projectさん。
おそらく、すべて同じアートディレクター・ミン・ヒジンによるディレクションのものだと思うのですが、
同じADによる作品の棲み分けという点ではヒジン先生の舵取りの絶妙さが際立ちますね~。
非ヒジン作品(SMエンタじゃないから当たり前)の今作は、けーぽMV独特の野暮ったさが。
振り付けもいつもの物語背負いすぎなものと違って、スタイリッシュ~!
前作『鎖(Chained up)』に続き、SNINeeの『View』なども手掛けたイアン・イーストウッド氏が関わっているそうです。
彼らは"普通のK-POP"だとこんなに軽々とパフォーマンスしちゃうんですね~!
ちょっと身体と力が有り余ってる気すらする。
エネネンとか舞踏タイプだと思うから物足りないだろうなぁ。
この「普通」が、いかに尊いか。
"普通のK-POP"をリリースして、
"普通のK-POP"のスタイリングをして、
"普通のK-POP"をパフォーマンスすることが、彼らにとってどれだけ意味があることか。
この「普通」までの道のりは長かった。
けれど、彼らには、この"普通のK-POP"を、デビュー時とは違う成熟したアイドルとしてパフォーマンスできる喜びがきっとあると思う。
ここまで、本当によく頑張った。(誰)
だからこそ、音楽番組で1位を獲ってほしい!!!!!
こんなに普通だ普通だ(私が)言ってますけど、今回もコンセプトはちゃんとあるんです。
そのコンセプトとは「ギリシャ神話」。
えっ。
どんだけポップなギリシャ神話だよ!
\カモンガール!/とか言っちゃってるのに!
アルバム『Zelos』ティーザーイメージ公開前から予告されていたこのコンセプト。
ゼロスとは嫉妬の神なんだそうです。
おそらく、後付けのコンセプトなのではないでしょうか。予想ですが。
そういったことができるのも、たくましくなったグループのパワーのおかげ。
よくぞここまで育った、VIXXよ。
ミュージックビデオ公開はかなり焦らしましたね。
19日のカムバック・リリースからMV公開までに、カムバックショーケースを行い、音楽番組『THE SHOW』にてカムバックステージを披露しました。
いずれも楽しそうにパフォーマンスしてるのが伝わります。
どんだけ弱気!!!??でも英断!!!!!
なにせ激戦期真っ只中。
リリース同週には、イ・ハイちゃんカムバック、『Apink』ウンジソロデビュー、『SUPER JUNIOR』イェソンソロデビュー、と音源売上の高いであろうメンツのリリースがあり、
翌週には、『TWICE』、『SEVENTEEN』、『LOVELYZ』のカムバックがあります。
(いずれも楽しみすぎるラインナップです♡)
とくにTWICEはトリプルクラウンとかやってのけちゃうくらいの勢いを感じているので、
こちらとしても音楽番組では「せめて一勝できれば…!」ってのが本音だったりします。
"普通のK-POP"に立ち戻ったとはいえ、
2016年は"3部作のギリシャ神話コンセプト"という壮大さを伴っての活動となるVIXX。
それを、"普通のK-POP"というオーソドックス路線でどこまで勝負できるかも見ものです。
また、このタイミングでそういったアクションに至った勇気には拍手。
彼らの築きあげてきたものが、たくさんのひとに伝わることを願っています!