ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

Red Velvet 1st Concert "Red Room" in JAPAN IN 武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ

俺の初孫『Red Velvet』ちゃんの初単独コンサート、
『Red Room』の日本公演に行って参りました~!


今年、まともに桜を見たのは今日が初めてだと思います。
そんなことも含めて、レドベルちゃんに「ありがとう」という気持ちになったり。



メインビジュアルもおきゃわ。


服装やメイクなど、できるだけ「赤」を取り入れて現場へ向かいました。
ふだんはそんなことあんまり気にしないのに、なんか、そういった気分にさせてくれるのが、
いまの『Red Velvet』というコンテンツの在りようの最たるものなんじゃないかって。


今回は大変残念ながらペンライトが売り切れで買えなくて(涙)
もとから購入予定だった靴下を買ったはいいものの「ただのショッピングかよ…!」と(涙)
(「なぜ靴下を…!?」と思うでしょう!それは私がこんな機会でもなければ靴下を買い渋る人間だからです!)
と、途方に暮れていたらグッズのヘアゴムの空袋が落ちていたので迷わず拾いました。
後悔はしていない。






ようやくレドベルに会えた〜〜~!あなたたちはここにいたのね~~~!、という感じ。
めちゃくちゃ楽しかった!!!!!舐めてたわ、びっくり、本当にびっくり。
ライブ参戦!、っていうよりは、踊った~~~!遊んだ~~~!、みたいな感覚。


『Red Velvet』は数少ない、"デビューから歩みを見てきたアイドルグループ"なんです。
だからこそ、活動を追ってきたからこそ、いざ単独ライブってなったときに、
自分が何を彼女たちのライブに求めているのかがわからないというか。


大人たちがこねくり回してきた『Red Velvet』というイメージが、
逆にレドベル自身の主体性を曖昧にしていた部分があるように感じられて、
私の中では、彼女たちは何者なの?、あなたたちは何者なの?、という風になっていったところがあって、
結局、なんかよくわからないけど可愛いし好きだよ~みたいな、
ちょっと二次元に対するそれのような存在になっていたのだけれど、
今回のライブを見て、"『Red Velvet』は『Red Velvet』だし、『Red Velvet』は『Red Velvet』だった"っていう事実がしっかりとわかった。
そのくらい"『Red Velvet』は『Red Velvet』である"ということを体感することができた。
私が見逃していた彼女たちのそれぞれの存在感というものをしっかりと感じられて、
そういった意味でも本当に感無量でした。




私のなかのレドベルってまだまだ幼い?、イメージがあったのだけれど、
いやいやこれがめちゃくちゃ「これがレッドベルベッドやで!!!!!」っていう、
レドベル濃度マックスの濃ゆい濃ゆいレドベルの空間でした。



ジョイさん!すっかりセクシー担当が板についておられて…!
どアタマの衣装、まじでびっくりしたよね!


"『Red Velvet』の単独ライブ"って銘打たれたところで、
個人的にはぜんぜんピンときていなかったこともあり、いい意味でヘンな期待とかもなく、
「どういうライブなんだろう?」、っていうただの好奇心しかなかったのだけれど、
『Red Velvet』というグループが放つイメージが好きならば、
間違いなくそれに浸ることができるという世界が完璧にそこにあった。


そして、完璧にあったその"『Red Velvet』の世界"が好きな私は、
「ここは"『Red Velvet』の世界"だから、ここが好きなひとは思いっきり楽しんでいってねー!」みたいなメッセージを勝手に受信しては、ちょっと涙ぐんだりしてしまいました。
ご立派になられて(涙)




ペンライトの色が、まるでロウソクに火を灯したかのような赤色で、
そうそうこの色、『Red Velvet』の色ってこれだ!、って、初めて見るのにそう思いました。


本国でのライブの様子を知っているわけではないので、たんなる感じ方だけれど、
演出とか、凝ったセットとか小道具(ベッド!)とか、スクリーンの使い方(ストーリー仕立てのVCR、めちゃくちゃ良かった!)とか、さすが本国ライブ仕様!、と思いつつ、
本公演はちょっとハコにあってないような違和感を感じなくはなかったかな。


そんななか、最初は花道ナシか〜〜~などと残念がっちゃったりしたのだけれど、
『Red Room』コンセプトにおける今回の"『Red Velvet』の世界"では、
そういったファンとの対話より、メインステージでの作りこまれた空間で、
しっかりと"『Red Velvet』の世界"を繰り広げたのが大正解だったと思ったので、
とにかくすごくすごく良かったです!!!!!


うう、でもでもでも~~~~~!
掛け声がわからないときは一緒に歌う派なのですが、
カラオケでも歌いまくっている大好きな『Dumb Dumb』と『Red Flavor』は、
日本語ver.が披露されたので歌詞がまったくわからず、ノリきれず、本当~に残念!




レドベルといえば、デビュー当初からアナウンスされている「Red」と「Velvet」という二面性を持つというコンセプトがあります。
今回のライブは『Red Room』という、あくまでもガーリーポップな"「Red」サイド"のレドベルがライブの主軸になっているのだけれど、
その部屋の引き出しのひとつとして"「Velvet」サイド"もしっかりと存在していて、そんな構成がすごいなと思いました。



ソーキュート!



ソークール!


"「Red」サイド"の『Red Room』に射すという意味で、ライティングがめちゃくちゃ絶妙で、
ただ可愛いだけではないレドベルの世界をよく表していたと思います。
まさに空間づくりの仕上げって感じ。




正直に申し上げますと、インターネットでレドベルちゃんたちの動画をお見かけしては、
本公演は、あまりパフォーマンスについては期待しないでおこう、などと思ってしまっていました。
本当にごめんなさい。そんなふうに持っていたイメージは見事に覆されました。
みんなめちゃくちゃ綺麗に踊るし、歌もうまいし、で。
そしてなにより、ありとあらゆる楽曲が超上質!さすが音源強者!
ああやっぱり単独ライブっていいなぁ、としみじみと思ったのでした。




デビューからそれなりに年数が経って、
いまはメンバーそれぞれがしっかり自分の魅せ方をわかっているのですね。


それにしても!とにもかくにもみんながみんなめちゃくちゃ可愛かった!!!!!
ひとりひとり抱きしめたい!!!!!(捕まる)



"「無キャラクター」コンセプト"だなんて、
(私に)言われていたのがうそのよう。


アイリーン!お誕生日をお祝いできて嬉しかったです!
もっとクールな女の子なのかと思い込んでいたけれど、チラチラとかわいらしさを見せてくれて(とくにMC)、そのギャップにノックアウトされました~。これは沼だわ。
スルギ、最高にカッコよかった~存在自体がキレキレ!でも喋るとめちゃくちゃキュート。
サインがクマさんなの、めっちゃわかるわ~!、って。(伝われ)
ウェンディは力強いトーク(かわいい)から察せられるキャラクターと、歌唱のギャップにくらくらしました。
ジョイちゃんは、最近表情が暗いイメージがあったのだけれど、キラキラ笑顔はデビューのときとおんなじ!愛嬌たっぷり!
イェリは、たんに日本語がうまいというだけでなくて、しっかりとしたコミュニケーションを図ろうという意志が伝わってきてマンネすごい!、って思いました。
そんな5人がアイリン誕生日の記念撮影のときにヘンなメガネを当たり前のように装着してておもしろかった(笑)


ほぼ日本語MCだったのは本当にびっくりしました!
日本語が話せなくても良いMCってたくさんあるから、個人的にはとくにこだわりのない部分で。
でもレドベルちゃんたちはしっかりと心や気持ちを伝えようとして、
日本語を頑張って発してくれているように感じられて素直に嬉しいなぁ、ってなりましたよ。




座席の表記が「4階席」でまじか…ってなっていたのだけれど、
実際は上手側の2階席?、というかスタンド席上段?、という感じで、
バックステージも見下ろせるし、メインステージも見えるし、結構個人的にはちょうどいい席でした。
そして座席の間隔が広くて嬉しかった~!
ただ、いかんせんガチの体育館なので、私の席からは手前を移動するトロッコが完全に̪見えなくて泣いた。。
そんなトロッコだけど、ウェンディやイェリが結構遠くからでもこちら側に手を振ってくれて嬉しかったな~!


あと、単純にペンライト持ってなかったことで逆に手が自由で、
拍手もちゃんとできるし踊れるしでなきゃないで悪いことばかりじゃないと思いました。
新たな発見!


…なーんて思っていましたら!
なんと終演後に「ペンライト付きチケット」に付属されていたペンライトをひょんなことから手に入れてしまいまして(笑)
うそでしょ~!でもやっぱりテンションあがる~!お土産が増えました(笑)





俺の初孫『Red Velvet』、



楽しい時間を、ありがとう!おつかれさま!




1. Red Dress
2. Happily Ever After
3. Rookie
4. Huff n Puff
VCR
5. Lady’s Room
6. Talk To Me
7. Don’t U Wait No More
8. Oh boy
9. Dumb Dumb(Japanese ver.)
MC
10. Hear the Sea
11. Campfire
12. Zoo
MC
13. Little Little
14. Last Love(ウェンディソロ)
15. Be Natural(スルギ×イェリ×ジョイ×アイリーン ダンスソロ)
16. Cool Hot Sweet Love
17. Automatic
MC
18. 7月7日 One of These Nights
VCR
19. Ice Cream Cake
20. Russian Roulette(EDM ver.)
21. You Better Know
22. Red Flavor(Japanese ver.)

EN1. Somethin Kinda Crazy
EN2. Cool World
EN3. Happiness
EN4. Candy
MC
VCR(エンドロール)


VCRのオフショットとともに、エンドロールが流れたのが最高でした!

続・アイドルの夜明け − ワナワン、I.P.U.。−

いろいろ思うところはある。
自分のためにどこかに矛先を向けるとしたら、やっぱり「労働環境」かなと。




ファンに姿を見せる直前なのにあの感じ。
まわりにスタッフがたくさんがいるのにあの感じ。


でも「あの感じ」が許されるくらいには酷使されてるんだよなぁ、きっと。
"「あの感じ」でいいから!とにかく働いてくれればいいから!"、みたいな。


そんな想像ができてしまった。




なんとなく、最近のK-POPアイドルシーンの裏側というか、
そういったものの一部を見てしまったような気がする。


「日本のアイドル」と比べて歴史が浅いと言われる「韓国のアイドル」。
いまの世代交代をはじめとする転換期を体感していると、
その"「サイクル」の早さ"というものはよくわかる。
悲しいかな、解散・脱退などもその「サイクル」の一部なのだろう。




ましてや『Wanna One』はその「サイクル」のなかにあって、
さらに期間限定グループであり、超巨大ファンダムを生んだボーイズグループ。
かつ、男子アイドルが獲得することに苦労する大衆人気をもデビュー前からすでに得ている。
無双状態、と、いうか社会現象。


基本的にメンバーの所属事務所は中小規模の会社ばかりであるから、
社運をメンバーに託していている場合がほとんどであると思う。


Wanna One』を直系でマネジメントしているYMCエンターテイメントだって、
天下の大企業であるCJ E&M様から仰せつかったそのオイシすぎる役目は、
最大限に利用したいところなのだろう。


わかる。


だって、こんなビジネスチャンスが韓国のアイドル業界に生まれることは、
本当に奇跡みたいなことだろうから。




そういったワナワンが置かれている「労働環境」が、目に見えてしまった一件だったと思う。
そして、それは、目に見えてしまってはいけないものだった。はず。
だって彼らは「アイドル」でしょう。




アイドルに流出系のトラブルがあると、ドラマ『武道館』(原作は朝井リョウ)を思い出す。
それはアイドルの「生活」=「人生」のかけらを覗き見てしまったがゆえの代償。

私は「アイドル」の表面しか見ていないほうだと思います。
内面にはあまり興味がないほうだと思います。
そのかわり、その「表面」に綻びを感じたとき、眉をひそめます。


みんな、アイドルが好きだからこそ、それぞれの「アイドル論」や理想の「アイドル像」があるのだと思います。
それと"生身のアイドル"を天秤にかけることはなんて残酷なんだろうかと。


そしてアイドル自身の持つそれは「プロ意識」としてファンに受け入れられる。
結局はファンは自分の都合のいいように「アイドル」を解釈するしかないんです。

けれど、今回はそんな"生身のアイドル"の背景が露わになってしまった。




そして、このときとほとんど同じことを思ったりもする。

これらを受けて、彼らには"「アイドル」である「自覚」がない"というよりは、
"「アイドル」である「感覚」があまりない"のかもしれないとも思ったりした。

「ファン」という光が、見えていないのでは。
または、それが見えているにも関わらず、感じられていないのでは。


ファンはアイドルのことなんてきっとこれっぽちもわかっちゃいないんだろうけれど、
それ以上にアイドルも、アイドルである「実感」がなければ「ファン」の存在もわからないのではないか。

「労働環境」によって、「アイドル」というよりは「アイドルによく似た商品」になってしまってはいないだろうか。


でも、彼らは(たぶん)物理的に「ひとり」ではないんだと思って安心したところもある。

彼らだって、きっと"アイドルの夜明け"を待っているんだ。
そのときに見える光景に「ファン」として在りたいと思う。

約束するよ。


だからどうか、心も身体も健康でいてください。


舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★ in 天王洲 銀河劇場

もう、本当に目的はただひとつでした。
カンパニーのみなさまには申し訳ないくらいです。



ただただ、


青木玄徳さんのバンコランが見たい。


その一心。




メインビジュアル、なんだこの脚は!二次元か!




舞台第1作目のビジュアル公開でこれはすごいな!!!!!と思っていた青木バンコラン玄徳。
けれど当時は敷居が高く感じられて、「観る」という選択肢すら生まれませんでした。
そしてそれから2年の時を経て第2作目上演とのアナウンスが!
これはもう見るしかないじゃん!青木玄徳さんのバンコラン、見るしかないじゃん!!!!!




が、しかし。本公演が開幕してからというものの、
見る舞台写真がことごとく個人的にイマイチで、むしろバンコランじゃないときのほうが、
バンコランに見えたりするようになったりしてたんですけど(病気)






…うそでしょ。


バンコラン、実在したんだけど。


むしろいままで見てきた魔夜峰央先生の描いていたバンコランより、
先に存在していたのではというくらいにはステージのうえにいたのは完璧にバンコランだったんだけど。





顔がめちゃくちゃに美しいのはもちろんのこと、
体型とか(なにあの体型)、身のこなしとか、もう身体のシルエットがバンコラン。
それに加えて、話し方、なにより声がまじのガチのバンコラン。


その非現実的な脚で私をまたいでくれませんか?

もう地面にでもなんにでもなります。


私の幼少期のわずかなパタリロ体験(友達のお母さまが全巻持ってた+衛星アニメ劇場)から生まれ、それからずっと変わらずにいたバンコランというキャラクターがそのままいた。


百歩譲って姿形はなんとかなるかもしれないけど、
声とか持って生まれたものは変えられないし、
年齢とかはタイミングだし、青木玄徳さん、もう奇跡です。


演技なんだよね?…俳優さんて改めて本当にすごいと思った。
だってあれただのバンコランだったよ!!!???
美少年じゃなくても惚れちゃうよね?至近距離にいたら息できないよ。。


最後、3階席に美少年キラービームしてくれたのはたぶんバンコランではなく青木玄徳さん。
私、美少年でもなんでもないけれど、ビームのとっくの前にバンコランに夢中でした。


なんならね!もう開演前にバンコランの生写真買っちゃってたしね!
パンフレットの特典大判生写真もバンコランいらっしゃったしね!
(パンフレットはめちゃくちゃかわいいです!)






とにかく楽しかった!!!!!
そしてキャストのみなさんがとてもイキイキと楽しそうにしていて、
それだけでも楽しさをもらえた!
ステージに充満していたそのハッピーな雰囲気からは、
きっと見えないところもハッピーな現場だったんじゃないかなって想像できてしまうほど。


いつも以上に個人的な感覚になるのだけれど、
魔夜峰央先生のつくりあげた『パタリロ!』という作品が土台にあるということが大前提にあるという印象をとにかく強く受けました。
さながらお祭りのような舞台は、それがあって初めて『パタリロ!』として伝わるのではと。
タマネギ部隊のえっちなショーみたいなコーナーはパタリロのお耽美な世界観と合っていてとてもいいなぁと思いました。


反面、原作を知らないひとははたしてどういう風に感じたのかなと思ってしまいました。
と、いうくらいにはハナシだけならちょっとよくわからないところばっかりだし、
せっかくのキャストによるキャラクターたちも弱すぎではと。あまりにも見せ場がない。
たんに私がバンコランにロックオンしてたからなのかもしれないけれど(爆)
ぶっちゃけバンコラン以外の記憶があんまり(小声)


私は2.5次元舞台を(たぶん)マトモに観たことがないので、
2.5次元舞台だと思って観た方にはあまり違和感ないのかなぁ?
というか、今作はジャンルとしてはなんとなく「2.5次元舞台」とはちょっと違うと思っているのですが。
でもまぁやっぱり「2.5次元舞台」なんだろうなぁ。


でもパタリロが加藤諒くんにしかできないっていうのはめちゃくちゃ納得したなぁ。
見た目だけではない説得力。
あんなに演技がうまいと思わなくてびっくりしたし、舞台のうえであんなにのびのびとパタリロ役をまっとうできるのは本当にすごいと思った。
魔夜峰央先生のお墨付きなだけある。




『天王寺 銀河劇場』、初めてだったのだけれど、
3階席でもめちゃめちゃ見やすくてありがたかったです。
ただなんかめちゃくちゃ暑かった!
ほかの催しと間違えて案内係りの方と「4階席はこの上ですか?」vs「4階席はありませんが」を何回かくりかえしたのはいい思い出です(笑)


劇場の外は、とにかくひろびろとしていて見晴らしがイイ!
セブンイレブンが劇場のすぐそばにあるし、
イスやテーブルなどもその周辺にたくさんあってとっても居心地が良く時間を過ごせました。
イスには座布団がついていて、こういったこまかい気配りが嬉しいです。




バンコランを見たあとは、バンコランには見えない不思議。

あゝ、荒野 前篇 / 後篇(二回目)

どうも、『あゝ、荒野』大好き芸人です。
2017年の日本の映画賞は「もう全部門『あゝ、荒野』でよくね?」と本気で思っています。




そんな大好きな『あゝ、荒野』が、
ようやく!ようやく!ようやく!地元のミニシアターで上映されました!


というわけで、『前篇』・『後篇』をイッキ見。
一本が約2時間半で計約5時間の大作なので、インターバルが30分弱しかなかったのがちょっと体力的に不安だったのですが、
初めて鑑賞したときと同様に、長さはとくに気になることもなく、あっという間でした。




私、やっぱり映画『あゝ、荒野』が大好きです。


そして、


"いまの菅田将暉のマックス"はとうぶんこの作品を超えられないのでは、と思ってしまう。
そういう意味ではこの作品に出会えた菅田将暉ってめちゃくちゃ幸運だなとも思いました。


菅田将暉、次のマックスはいつだろう。
次の機会はそうそう訪れないのではと余計な心配をしてしまう。
才能を消費されないで~~~~~~~~。






改めて観ると地雷が多すぎると思ったし、
私も前回はそこまで気にならなかったのに、ある程度それから時間が経ったこともあるのか、
これはちょっとイヤだな~と思った部分が今回は結構ありました。
地雷もそうだけれど、濡れ場だらけだったりすることもあり、
こんなに大好きな作品なのにひとに薦めづらい、つらい。


けれど、演者のパワーに頼らずに「人力」でこれだけガチの商業映画をつくった心意気はまじで評価されるべきだし、
日本映画ではこんな作品にはなかなか出会えないと思います。
結果的には、そこに役者さんの素晴らしい演技などが加わることで、すごい作品になったわけだけれど。




初めて観たときには、新次(菅田将暉)とバリカン(ヤン・イクチュン)の闘いばかりが強く強く印象に残ったのだけれど、
今回は、裕二(山田裕貴)と新次のバウトが、とても響きました。



過去に囚われているのは自分だけなんだと痛烈に思い知らされる新次。絶望。
それは新次にかわからないし、だからこそ孤独。
そこからバリカンとは対照的にどんどんその孤独の深みに落ちていく新次。
でもそれは新次のようなフィクション作品の登場人物だけでなくて、なんらかのかたちで、
たくさんたくさんの人間が対峙するもの。


人間は孤独な生き物だけれど、人間と繋がっていたい生き物なのだと思い知らされました。
ただ「繋がり」=「セックス」っていう表現が多すぎてやっぱりそれは安直すぎな(笑)




個人的には最初に『前篇』と『後篇』は少し時間をあけて観ておいてよかったなと。
二本の間に流れる「時間」を自らも体感できる気がするというのもあるし、
『前篇』と『後篇』は結構違った明度の作品なので、それぞれを咀嚼できたことは大きい。
まぁひとそれぞれですが。


なんにせよ、大好きな作品をもう一度スクリーンで観ることができて本当に嬉しいです。

シェイプ・オブ・ウォーター

ネタバレします。
字幕がイエローだった。




思春期のヲタク男子がつくったかのようなストーリーに、
やばいやばいどうしようわからないってなっていたのだけれど、
ラストで描かれる"ある「愛」と「幸せ」"が、その創作の素直さゆえに刺さりまくって号泣。
まじでラストまではラクラクお気軽鑑賞だったのに、なんなのよこの疲れは・・・・・・


(私みたいな人間でさえも)人生をまるごとぐわってつかまれたような。
生きよう、って奮い立たされる。




予告動画をちらっと見ていただけなので、映画本編のその内容にはびっくりしました。
主人公・イライザ(サリー・ホーキンス)と「彼」(ダグ・ジョーンズ)の恋愛模様みたいなものはぜんぜん描かれず、
あっという間にふたりはなにかを通わせて、サクッと立ちはだかるミッションに突入します。
まぁたとえば恋に落ちる瞬間なんて場合によってはあっという間だしと自分を納得させつつ。
体感的にはこれが半分くらいだったんじゃないかな。


では残りの半分は?、というと、
イライザが"「彼」を愛する時間"をかなりスピードを落として描いているように感じました。
これが観ているときは前半とのあまりの速度感の差に、しんどさがなかったといえばうそになるのだけれど(笑)
けれど、観終わったあと、この時間がいかに自分自身に沁みわたっていたのかがわかる。
でも個人的に一緒に踊るのはナシだわ(笑)




主軸になっているのは、間違いなく"イライザと「彼」の物語"なわけで。
正直ほかの要素はそれを際立たせるためのものでしかなかったような気がします。
そういった部分も含めて、それぞれのキャラクターとかその周辺の環境とか、
"オトナ味のファンタジー"としてそれなりにつくりこまれていると思いました。
(ぶっちゃけなんかよくわかんないところも結構あった・笑)
「性欲」をかなり全面的に出していたのも、字面だけだと童話のような物語との対比としてすごく効いていました。


イライザとジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の過ごす部屋とかとっても素敵。
まずいパイだらけの冷蔵庫(笑)とか、映像だけならず画もすごく凝っていて魅力的だった。
ゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)の存在は忘れたくない。




メインビジュアルすら知らなくて、

劇場入り口ではじめて見たくらいなのだけれど。


この!この!ビジュアルで!!!!!!!
日本の配給なのに!すごい!オリジナルと同じじゃん!!!???、て。
これが映画を観たあとだともうもうたまらんのです。




今作がつい先日行われたアカデミー賞の作品賞を受賞。
"「人間」がつくりだした「ファンタジー」"が、"「いま」のアカデミー賞"で推しだされたことが、素直に喜ばしい。
万人にウケるかというとちょっと微妙なセンの作品なだけに、より"賞の「意志」"を感じる。




パンフレットは購入したけれど、まだあんまり読みたくないなー。
しばらくこの「映画」という作品を引きずっていたいです。

EXO、オリンピック閉会式に出たってよ。

私は『EXO』のファンです。
いろいろとあちこちに手を出しているので、あまり信用はないかもしれないけれど(笑)


そんなEXOが韓国で開催された"平昌冬季オリンピックの閉会式に出演する"ということがわかってからは、毎日毎日、EXOが誇らしかった。
なんとなく、ハロウィンにスホさんがスホランの仮装(なのかあれは)をしたときから、
オリンピックにはなんらかのかたちで関わったりするのかなーと思ってはいたけれど。


閉会式出演がアナウンスされると、平昌オリンピックの公式ツイッターだけならず、
IOCのオリンピック公式ツイッターにもEXOは現れるようになった。
さらにそれらは日本語に訳され、日本のオリンピック公式ツイッターにもEXOは現れた。


『EXO』が、こんなかたちで世界に発信されることになるだなんて、夢にも思わなかった。
嬉しい日々が続いた。




で、当日。




平昌オリンピック閉会式の終盤に現れた我らが『EXO』。
日本の公共放送で『EXO』を目にする日がくるだなんて。
しかも、オリンピックの閉会式。すごすぎる。






EXOのパフォーマンスが終わって、
なんとか私が口から発することができたことばは、


「みんなぶっ倒れそうだったのに、よくふんばったね~~~~~~!」


それだけだった。
そのほかにことばが出てこなかった。




感じたことはたくさんたくさんあったのだけれど、ことばにすることができなかった。
ことばにすることで無意識に「なにか」を否定してしまうことになりそうで。
その「なにか」がよくわからなくて余計に戸惑った。


端的に言ってしまうと、大好きな『EXO』がぜんぜんカッコいいと思えなかった。


ショックだった。




ファンの方たちが喜んでいる輪のなかに入れず、
かといって否定的な意見を目にする気力もなかった。


それからずっと、ひとりで悶々としていた。




けれど、そうしているうちに、なんとなくだけれど、
いま自分なりにその気持ちの置き場が見つかったような気がする。


そもそも「閉会式」は「閉会式」という催しであって、
そのなかで『EXO』がパフォーマンスしただけなのだ。




オリンピックの開会式や閉会式は、それ自体がひとつのショー。
そういった意味で、今回の閉会式では、"突然EXOのライブが始まった"かのようなひどく雑な流れのなか、EXOは登場したように思う。


それは"ライブの演出"がなされているとはとてもいえず、
スケールを無視したかのようなだだっ広い空間にぽつんと配置された彼らは、丸腰でパフォーマンスすることになった。


韓国音楽業界が大好きな授賞式の類のような豪華で派手な演出はいっさいなかった。
極寒のなか、マンパワーに丸投げされたステージは、踊ることだけでも精一杯だったはず。
私は、私も含むK-POPファンが愛するビジュアルディレクションはこういった場では発揮されることはないのだとそのとき知った。




"「アイドル」がオリンピックの閉会式に出る"。
そうアナウンスされれば、当然のようにそれを非難するひとたちがいるのは明らかだ。
愛情の深い「ファン」がいれば、それに比例するかのようにそうでないひとたちがいるというのが「アイドル」を取り巻く環境のほとんどだろう。


ただでさえそういう状況であるにもかかわらず、
まして、ファンである私自身が眉をひそめることになったのは、
閉会式そのもののクオリティや精度などが理由だと思う。
今回の閉会式のディレクションがどういうものであったかがあぶりだされたのではないか。






私がいままでに(自分のなかで)唯一、ガチ視聴したオリンピックといえば、
2012年に開催されたロンドンオリンピックなのです。


そのときの若手アイドル枠、ワン・ダイレクションによる閉会式でのパフォーマンスがこれ。

だから、勝手にこーゆー感じのを想像しちゃってたんですけど。


ちょっとロンドンはすごすぎたな。。ダニー・ボイルおいたん。。
っていうかほかの国のオリンピック行事をマトモに記憶していないのでアレだけど、
平昌はいったいどうしたんやっていう。。
まぁ夏季五輪と冬季五輪でも予算に差があったりするのは察した。。






日本も2020年に東京でオリンピックが開催される。
リオオリンピック閉会式で披露された『トーキョーショー』が素晴らしかったあまりに忘れそうになるけれど、
アイドル大国の日本だって、アイドルがなんらかのかたちで催しに起用されることだって可能性はないわけではない。


いまのところ、アイドルがはたして関わるのかすらまったくわからないけれど、
『トーキョーショー』で魅せてくれた"ニッポンのクリエイティブ"を信頼するほかない。




各コンテンツのヲタクたちよ、明日は我が身ぞ。

SEVENTEEN 2018 JAPAN ARENA TOUR ‘SVT’ in 横浜アリーナ

SEVENTEEN』(せぶち)のライブは今回で二回目。
しかも初めて参加した前回のライブからちょうど一年後、
そして同じ会場でのライブになりました。



で、キミたちなんでそのぬいぐるみ持ってるん?
(あとでわかるよ!)




この一年、私はずいぶんせぶちとの接し方が変わったと思います。


不快に思われる方もいると思いますが、
私は『SEVENTEEN』のことが本当に大好きだったんです。


なんてったって、ヲタクへのサービスがひじょーによすぎた。


「そういうの待ってたんですけどー!」、っていうアプローチでガンガン攻めてきて、
それに「ありがとうありがとう」とお経のように唱えながらあやかっていたわけです。


なにがすごいって、そういった作品をメンバー自身が自作していたことです。
せぶちは若い、デビュー3年目くらいにしたってまだまだ若い。
そういった年頃の男の子がその手のサービス満載の作品をつくっているというのが、
とにかくすごいと思っていました。


ところが、『BOOMBOOM』のリリースで、それもここまでか…!、と。


ブンブンはこちらが求めているポップでキャッチーなせぶちの「自作アイドル楽曲」の、限界のような気がしたからです。
さわやかキラキラアイドルイメージから絶妙に方向を変えたロック色の強いアプローチ。
そうだよね、そろそろカッコイイ楽曲やりたいよね。、と妙に納得をしたと同時に、
それはサービスを求めるこちら側との拮抗するかのようなギリギリのラインの作品だったと思います。


そして次のリリースタイトル曲は『泣きたくない(Don't Wanna Cry)』でした。


そりゃそうだ。


自分たちで手掛けているからこそ、よりクリエイティビティを発揮できたうえで、
カッコイイと思うものを手探りかもしれないけれど、つくりたい、パフォーマンスしたいと思うのはごく当然。


けれど過去のサービスに甘やかされてきた身としては、
それをちょっと残念に思ってしまうのは事実なのです。


持ち前のパフォーマンス力を最大限に生かし、
新たな自身の表現と音楽に果敢に挑戦する『SEVENTEEN』。
だけれど、私との溝は深まるばかりなのでした。






けれど、今回のライブはそんな溝をものの見事にうめてくれた、
本当に素晴らしいステージでした。


現れたのはさながら王子様たち。



こちらのお衣装でしょっぱなからガッシガッシ踊ります。


たたみかけるオープニング。
一曲目から炎が容赦なくあがって、めちゃくちゃ熱かった!
物理的にもめちゃくちゃ暑かった!




SEVENTEEN』のライブはとにかくもれなく楽しい。
ステージ上で、メンバー全員が同じ方向にエネルギーを注いでいるであろう、
グループの一体感がすごい。



約一年ぶりに見た”『SEVENTEEN』のパフォーマンス”は、
初々しさとか、爆発力とか、そういった以前の姿はもうあんまりなかった。
それ自体がさみしいということは不思議とぜんぜんなくて、
ここ最近の背伸びだと思い込んでいた音楽番組での姿は背伸びでもなんでもなくて、
彼らなりにしっかりグループとして歩みを進めている証拠なのだと思い知らされたのでした。


披露していた楽曲のトーンも、ものすごく落ち着いていました。
前回のライブとぜんぜん楽曲のセレクトの雰囲気が違った。


もうなんか眺めてるだけで楽しくて、メンバーそれぞれを貪欲に見ることはしませんでした。
本当に幸せな時間、幸せな景色。
それは舞台構成や演出もさることながら、
やっぱり主役となる『SEVENTEEN』のグループとしての成熟がとてつもなくでかい。



とはいえ、キラキラアイドル曲もしっかりとアクセントに。


"ダンスが"「揃っている」"という表現に違和感があるくらいに揃っていて、
ちょっと怖いくらいでした。
なんか精神的ななにかをも「共有」していたりするのかなと思うくらいの、全員が同じものをまとっていて、群舞が物凄かったです。


それぞれのチームとしての成長も著しくて、
ボーカルチームは魅せ方がうまくなっていたり、
ヒップホップチームがラップだけではない日本語歌詞歌唱に挑戦していたり、
パフォーマンスチームは歌唱力がぐんと上達していたり。


MCもコミュニケーションを取らなければ!、という必死感はとくになくて。
でもそれもぜんぜん嫌な感じはしない。
だってステージパフォーマンスからは、これでもかというくらい彼らから発されるものは伝わってきたから。
それぐらい成熟していたのでした。


せぶちのリア恋枠はクプスさんだと確信しました。
あと、「カラットちゃん」呼びがすっかり定着していた(笑)




センターステージ・360度仕様のステージ構成、最高でした!!!!!
スタンド席だったけれど、見晴らしは最高だしステージの雰囲気もわかるし無問題。
なんつっても今回はセンターステージで周りを埋め尽くすペンライトの光があって、
その中心で圧倒的な群舞が披露される。



体感的にはこれよりもぜんぜん近い。


同じ会場、センターステージ、スタンド席、ということで、
『MAMA 2017』と似たような環境であったものの、
ステージそのもののつくりがまったく違うので今回のほうが断然に見やすかったです。


センターステージとひとことで言ってしまうとシンプルなのだれけど、
ライティングがものすごくて本当にびっくりした!ライティングの音ハメ的な?
どの曲もいっさい手を抜かれておらずものすごい光の演出だった。
それがせぶちの群舞との相乗効果ですごいことに。


無線コントロールによるペンライトの演出も立派なステージ演出のひとつでした。
これがまた本当にすごかった。
とにかくきめ細かい。観客のリアクションに合わせて作動したりするんだよ?まじですごい。


そんな光の演出に囲まれたせぶちを観るのは本当に幸せだった。




前回のライブがまさかのムービングステージメインという衝撃の構成だったので、
同じ会場で果たしてそれを超えられるのかと思ったけれど、
まったく別の楽しさがありました。
ガンガンあがる炎、焚かれるスモークなどもうまくつかって、
センターステージという限られたスペースで完璧な世界観を打ち出していました。


センターステージ自体も階段状に変形したり回転したり、
モニターをつかって演出を加えたり、とにかくできることをできる限りやるという気概が前回同様に素晴らしかった。
おしゃれなVCRはVMProjectさんかな?


ステージ演出にメンバーはどれだけ関わってるのかはまったく謎なのだけれど、
少なくともめちゃくちゃスタッフに愛されてるのは伝わりました。
愛がなきゃあんなステージにならないし、せぶちのパフォーマンスを理解していないとあんな演出できない。




そしてなんといってもハイライトは、
ダンシング・ヒーロー』というか「バブリーダンス」の完コピなのでは(笑)
ブ・スングァン先生をセンターに素晴らしいパフォーマンスでした(笑)
聞けばホテルで二時間猛練習したそうな。さすが練習の鬼たちや。
ちなみに今回は諸事情でスングァンの団扇を購入。
当日会場限定のラゲッジタグも無事にげっとしました。






終演後、『AbemaTV』の中継があるとのアナウンスがあり、メンバーが再登場。
SEVENTEEN』の日本デビュー発表の場に立ち会ってしまったのでした。


ライブ直後でメンバーはそれぞれへろへろすぎて、日本デビューに対してのなにかみたいなものはまったく感じられなかったし(笑)、
私自身もこのタイミングで日本デビューということに素直にいい反応ができず。申し訳ない。
そのうえ、つい数分前までこの目で見ていた素晴らしいライブに水を差されたような気分になってしまったり。




まぁそれはそれ。


とにかく、『SEVENTEEN』のライブは本当に最高です。大好きです。
本当に、ありがとうございました!おやすミンギュ!



1.CLAP
2.NO.FUN
3.Chuck
VCR
4.Don't Wanna Cry
5.Without you
MC
6.Still Lonely
7.Hello
VCR
8.Pinwheel
9.Lilili yabbay
10.Trauma
11.Change Up
12.Crazy in love
VCR
13.Habit
14.When I grow up
15.Lean on me(Japanese ver.)
16.Fronting
17.Jam Jam
18.Swimming Fool
19.Pretty U
VCR
20.BOOMBOOM
21.MANSAE
22.Adore U
VCR
23.Thanks

EN1.Campfire
EN2.LOVE LETTER
EN3.Verry NICE