ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

SuperM - Beyond the Future in ライブストリーミング


エンターテイメントは私の心を救う。



#StayHomeに差し込んだ一筋の光。
こういったときにまっさきに削られてしまうのがエンターテイメントなのだと思い知らされる日々でした。


けれど、海を越えた隣国がその概念をぶち壊してくれた。
やろうと思えばできるし、それに触れたいと思えば触れることができる。

SuperMを皮切りに新ライブコンサートストリーミングサービス‘Beyond LIVE’がスタート!

4月26日(日)に行われるSuperMの公演を皮切りに新たな形のライブコンサートストリーミングサービス ‘Beyond LIVE’ の配信が決定しました!

‘Beyond LIVE’ とは無観客の中、今までにない技術を使った演出やデジタルペンライト、そしてオンライン上でアーティストとリアルタイムでコミュニケーションを取ることが出来る等、同時に全世界をつなぐ今までのライブ配信とは一味違ったものとなっています。

SuperM「SuperM We Are The Future Live in Japan」特設サイト


"「いつも」とはちょっと違う"けれど、
"「いつも」とはちょっと違うからこそ楽しめるエンターテイメントがある"ということを教えてくれました。




コロナで世界中が混沌としだしてからいったいどれくらいのスピードでこの企画が立ち上がり、実行までたどり着いたのか。
私は個人的には韓国という国の「スピード感」に違和感をおぼえることも多いけれど、今回はもう凄いとしか言いようがない。


イメージビジュアルをこの速さでつくりあげることができるそのパワーよ。




ライブイベントというものを配信を用いて「映像」で届けるということへ全振り。
ステージは360度仕様でカメワークも演出においておおきな役割を果たしました。
そしてそのステージを囲むように四方には世界中のファンがリアルタイムで映るモニターの壁が。
オンラインだからこそのファンとのコミュニケーションタイムや、
たっぷり感のあるメントなど、ファンミーティング的な趣も。


初めての試みということもあり、かなり手探り感が満載で見てるこちらもひやひやしたところはあったけれど、
いつまで続くかわからないこの状況のなかで、トライしてくれたこと自体が本当にありがたいのです。


なにより、こちらがそれなりの料金を支払って、サービスを提供した側が収益を得られるというのがいい。
ちゃんとビジネスとして成り立ってこそ、きょう在るべきエンターテイメントの姿だと思うから。




エンターテイメントにはまだまだ可能性があることがこうして証明されたいま、
この先、暗いことばかりではないと思わせてくれる配信でした。


「私はエスエムとは切れた」とかぼやいていたけれど、やっぱりエスエムすごいよ。
いつも文句ばっかり垂れていて本当にごめんなさい。


너무너무 감사합니다!




OPENING VCR
1.I can’t stand the rain
2.GTA (Taeyong)
3.Dream in a Dream(Ten)
4.New Heroes (Ten)
5.Move (Taemin)
6.Want (Taemin)
MENT-×Fans-
7.Super Car
8.Bass Go Boom (Lucas)
9.Betcha (Baekhyun)
10.UN Village (Baekhyun)
MENT-×Fans-
11.Highlight Medley spoiler 3Songs
12.Tiger
MENT
13.2 Fast
14.Baby Don’t Stop (TenYong×Ten)
15.Talk About (Mark)
16.Confession (Kai)
17.Spoiler (Kai)
VCR
18.No Manners
ENDING MENT
19.Jopping
ENDING VCR

ENCORE TALK

SUHO ミニアルバム1集「自画像(Self-Portrait)」 ティーザーイメージ /「愛、しよう(Let’s Love)」 ミュージックビデオ

コロナしんどいです。
インターネット、とくにツイッターのタイムライン上は殺伐としており…
と、いいながらもそれも当然で、殺伐としなければいけないとも思います。
しかしまぁ自分のコンディションによっては他人の感情に勝手に殴られているような感覚でボロボロになりそうな日もあります。


そんなちょっとだけ息苦しい、ともあまり言っていいものかといちいち配慮をしなければ、
なんだか自分の気持ちも吐き出せなのかなぁというくらいの息苦しさのなか、
まるで水のようにクリアな空気が差し込んできました。




『EXO』のリーダー・スホさんのソロデビュー。



ファーストミニアルバム『自画像(Self-Portrait)』をリリース。
タイトル曲は『愛、しよう(Let’s Love)』。




私はEXOのグラビアキングはスホさんだと思っています。
EXOにはたくさんモデルとしても活躍しているメンバーがいるけれど、
スホさんの被写体力のようなものは群を抜いていると思っています。




表情づくりやポージングなどでは測れないのがスホさんのすごいところ。
シチュエーションなども含め、かなり難易度の高い(と思う)グラビアを、
本業がアイドルとは思えぬほどに被写体として見事にまっとうしていると思います。



なかでも個人的にはこのグラビアは現役アイドルがなかなかできるものじゃないと思うのですが。




「オシャレ」とか「スタイリッシュ」とか、
そういったことばでは括れないスホさんのグラビア。
一方でモデルとしてのポテンシャル云々~にしては自然体すぎる気がします。


言うなれば、"そのまんまスホさん"。
ただそこにスホさんがいる。
それだけにも関わらず、こんなにも強い。


そしてあてがわれた難易度の高いシチュエーションに負けないその存在感。
いったいどこでそんな強度を得たのか…と思うとやっぱりミュージカル主演などを務めたあたりが大きいのかなぁと思ったり。
EXOもすっかり大人の男性たちだけれど、こういった貫禄のようなもので勝負できるのか~と思うと胸が熱くなります。
またその先陣をリーダーのスホさんが切っているという事実(を感じられるの)が最高。




そんなこんなで私は近年のスホさんのグラビアが大好きだったのですが、
このたびリリースされたスホさんのソロ曲らを垣間見れば、まさにそんなグラビアを見たときの感嘆がよみがえります。



あらためて、スホさんの歌声が、綺麗で強くてまっすぐで。
スケールの大きいドラマチックな音に、やっぱり"そのまんまスホさん"で対峙している凄さ。
その姿はとても凛々しく、色気もあり。




アルバムのティーザーイメージもこれまた凄くて。
水モチーフのものもティーザーもたくさん出ていたのだけれど(超能力設定健在)、
とりあえずこれだけ見て欲しい。




つっよ。



真正面にカメラを携えられてこんな顔できます…?
対面しているカメラマンに向けてこんなにも自身を預けることってできます…?


そこにあったのは「関係」でしょう。
そういったものがただ写真を撮られるというだけの空間で生まれるの、
本当にスホさんてばいつの間に…!、と思っております。




スホさん、本当に強いんだよなぁ。
透明感があって爽やかで優しいのに、めちゃくちゃ強いんだよなぁ。
ただ、そうしてスホさんというひとがいま存在してくれていることが、いまの私にはとてもありがたい。
あとやっぱり、どこか守(護)られているような気がする。


いま、このご時世にこれらの作品を届けてくれたこと、本当に感謝したいです。
すごく沁みます。沁みわたります。


けみおも言っていたけれど、この状況、すっと通過できるような気がする。
そんな希望をくれるスホさんのソロデビュー、おめでとうございます。




この自画像はずるすぎない?似てるし。

初恋

三池崇史がカムバック!
と、三池崇史監督のファンの方々の興奮が伝わってくるここ最近でした。


『初恋』というシンプルすぎるタイトルと、
それに対してやや違和感のあるイメージビジュアルらからは、どういう作品なのかがちょっとよくわからなくて。
とりあえず気になっていたので予告映像を見てみたのですが、
その印象はというとポップに彩られた青春映画といった感じでした。
いやいやそんなはずはないと劇場に足を運んだわけですが、
これがなんとやっぱり私のなかでは青春映画を感じたのでした。びっくり。




個人的には普通に楽しく観れてしまった…という謎の虚無感が。
観終わった直後はちょっと悔しすぎて泣きそうでした…(どんだけ)
自分の「好き」と全部微妙にズレててほんまに悔しかったんす…




登場人物のキャラクターがど強い。愛した。



染谷将太演じる加瀬が私の大好きなぎゃんぎゃんうるさくてソーキュートな小物で最高でした。
キャストは間違いなくて、ビジュアルが完璧ならば中身も言わずもがなという裏切らなさ。みんなカッコよすぎ。
いやベッキーのジュリちゃん嫌いなひといないでしょ!?
あと個人的に三浦貴大が好きなのでヤクザのなかにぶち込んでくれたのはアガりました!
そしてまさかの矢島舞美…!モニカはやっぱりあっちゃんに似ている…!
大森南朋は本作のようなちょっと間の抜けた役の方が抜群に合ってると思います。



塩見さんがジャケットに東京五輪のピンバッチをつけてるのはめちゃくちゃシビレた!



ひとりひとりのキャラクターはキレキレなのだけれど、あまり映画が動かない、というか。
そりゃそうなんですよ、なんてったってメインキャストが勢ぞろいするメインイベントはたった一夜の出来事で、
この映画はその一晩をメインに据えたものだと思うから。
もちろん「そこ」だけじゃないのだけれど。
ただ、その一夜に至るまでの助走が個人的には足りなく感じられて、
あれよあれよという間に気がついたら私自身もそこにたどり着いてしまった感があります。
でも、それはそれでぜんぜん間違いとかじゃなくて。


で、まさにこちらと同じように、
あれよあれよとなにも知らず巻き込まれていったのが主人公のレオです。


窪田正孝演じたレオはそんな状況もあってか、濃すぎる登場人物のなかではやや異質。
いい意味でひとりだけ薄味な印象を受けました。主人公。
そんなレオは周りに振り回されてる様子ですらかき消されそうでちょっとハラハラしたりもしました。




この一夜に集結した全員が誰ひとり真実を知らないという状況で、
派手にドンパチやるのがおもしろかった。
手探りだけれどやらなきゃやられる。極道。


ただ、その一連のテンポ感がいまいち私には合わなかったんだろうなぁという感想です。
キャラクターはそれぞれ魅せてくれるけれど、あと少しなんかちょーだい!、という感じ。
ハイスピードなのにどこかもたついて見えてしまった。




予告映像で感じたポップさはほとんどなくて、
どちらかというとそれらはユーモアの方向に振り切っていたように思います。
コワモテな絵面なのに積極的にふふっと笑えるところが随所にあってそんな余裕な風がソークールでした。


「初恋」というタイトルの意味が意外なところで明らかになるのが良い。
とはいえ、それは私が勝手にそう思っているだけで、
シンボリックな「初恋」というタイトルをどこで感じるかは観るひとそれぞれに委ねられていると思います。
そういったふんわりしたところと、ドンパチキメてるところとのコントラストが綺麗。
で、またラストシーンで別の「初恋」を垣間見ることができたのも素敵だなと思いました。
あたたかくて優しかった。
とても柔らかい肌触りで幕を閉じたのはすごく意外で良かったです。




ところで、エンドロールのキャラクタービジュアルどっかーんはどうなんですかねあれは?
ちょっとびっくりしちゃった。

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2 in IHIステージアラウンド東京(二回目)の、はずだった。

2020.02.27
「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2 公演中止のお知らせ

平素より、IHIステージアラウンド東京をご利用いただき誠にありがとうございます。
昨日2/26の政府の見解を受け、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、
「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2の残り13公演(2/28[金]〜3/10[火])を
全て休演させていただくことにいたしました。
なお、払戻し等の詳細につきましては、準備ができ次第、公式サイトにてお知らせいたします。
払戻しにはチケットが必要となりますので、お手元のチケットは大切に保管してください。

公演を楽しみにされていたお客様には大変申し訳ございませんが、
何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

主催 TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通/BS-TBS


WEST SIDE STORY Season2|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO

2回目の観劇予定の日でした。
「中止にしてほしい」と、口では言っていました。
でもいざ中止が決まれば悲しいし虚無だし、私という人間は本当にわがままです。




ちょうどつい一ヶ月前に観劇できたのは、ラッキーとしか言いようがないです。
以下の写真はそのときに撮ったものたち。



"2回観に行くことを前提としていた"とはいえ、
私の『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』は結果的にはこの1回となりました。



雲ひとつない快晴でした。
ずいぶんと利用していなかったゆりかもめに揺られてちょっとした旅行気分でした。




舞台はどんなジャンルであれ、正直私にとっては敷居がめちゃくちゃ高いです。
そんな私をそこに連れて行ってくれるのはいつだって出演者です。


本作『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』へは、
宮澤佐江ちゃんという私の唯一無二の推しが導いてくれました。
佐江ちゃんにはいろんな舞台に連れ出してもらっているけれど、
本作はぶっちぎりでこれまででいちばん好きなステージだなと思っていて、
本当に2回目の鑑賞を楽しみにしていました。


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WEST SIDE STORY〜Season2〜 . 何故かわからないけど1週間前から思い出写真を撮り始めていた私達。もちろんまだまだ足りないよ。もっとみんなと一緒にいたかった。ウエストの世界を楽しみたかった。アニータを生きたかった。マリーアを守りたかった。ナルドを愛し続けたかった。。 このような素晴らしい大作に携われたこと、本当に嬉しく思います。 心でお芝居をすること、役に魂を宿らせること、自信を持つこと、コミュニケーションをとること、努力を惜しまないこと、、いつもできていたと思っていたことをもう一度深く考えさせられました。 演出・振付をしてくれたフリオに出逢えたことは今年で30代に突入する私のターニングポイントになりました。フリオに出逢えてよかった。彼を信じ続けてよかった。心の恩人です。 大好きな仲間たち。先輩たち。みんなと同じ想いを共有できたことが幸せでした。皆みんな素晴らしかった。刺激受け放題だった。出逢えて、よかった。 もともと他のシーズンより公演日数も少なかった私たちですが、このような形で幕を下ろすことになってしまったことがもう伝説といっていいのではないでしょうか。 しっかりとシーズン3に繋げなかったことだけが悔しいけど…どうかこの想いが必ず届くと信じています。 . ご観劇して下さった皆様。本当にありがとうございました☺︎ お客様のパワーってやっぱり凄いな!って初日に感じ、最後の公演となってしまった日も凄くエネルギーを感じました。いっぱいの拍手と笑顔をありがとうございました。 ファンの皆も本当にありがとう。☺︎♡ . 言葉にしだすと止まらなくなって思い出しちゃうから、、、 思い出すとやりたくなって会いたくなっちゃうから、、、 だからもうやめます☺︎ 現実を受け入れる!!そしてマスクもしないで平和に生活できる日々が1日でも早く帰ってくることを願います。 . #ウエストサイドストーリー #シーズン2 #wss2 #アニータ #楽しかったー #幸せだったー #みんなありがとう #一生忘れない #本当は寂しくて悲しくて仕方ない😭 #biglove

宮澤佐江 Sae Miyazawa(@sae_3830)がシェアした投稿 -


けれど宮澤佐江ちゃんが自らの意思でいったん去った芸能界に戻ってきてくれて、
こんなにもWSSを通して芸能の人であることに歓びを感じている様子を垣間見ては、
それはそれで勝手に推しているファンとして嬉しいことこのうえないのです。


そうなんですよ、推しが芸能界にいるのは当たり前ではないので。
私にとって彼女は推しであるけれど、推しの人生は推しのものなので。
同じ時代に存在する人間同士だから。



"推し=いい景色を見せてもらいたいひと"、なのだけれど、
WSSで佐江ちゃんが見せてくれた景色はいままでで、いちばんの最高の景色だった。


だからこそ本当に悔やまれる。
いまはとにかくダメなんだ、と、自分自身に言い聞かせるしかない。




『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』をもう一度この目で見たかった。
アニータをもう一度この目で見たかった。



初めて見るはずだったダブルキャスト勢も、
一ヶ月ぶりに見るはずだったアニータも、見ることは叶いませんでした。


だからこそ、より最初で最後の『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』は、
きっとずっともっと私のなかではっきりとしたものとして残ると思います。
アニータはこれまで佐江ちゃんが演じたなかで最高のキャラクターです。




忘れてしまう気がしない。
たとえ忘れたとしても、思い出せるはず。



そういったステージに出会うことができた私は、やっぱりラッキーです。
ありがとう、『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』。
できたら、またいつかどこかで。

糸賀英恵展 うつろいのかたち

こんなときだからこそ、美術館。
でもこの美術館も明日から閉館になる。


観たかった映画が観られないかもしれないし、観たかった展示が観られないかもしれない。
現に観劇予定だった舞台は中止になった。
蓄えておかなければならないと思って勢いで足を運んだ。
そう思って行くことができる美術館があることが本当にラッキーだ。




大好きなレストランは貸切だった。
いちばんいい席ですよと言われて座った席から見たエントランスにあるどでかいオブジェは今日もゆっくりと回っていた。




めちゃくちゃ晴れているけれど人がいない。
嘘です。ポケモンGOをやっているのであろうひとはいた。
美術館に向かう途中では結構たくさんそういったひとを見かけた。ポケモンGOはすごい。


食事が美味しかったのはもちろんだけど、
食後にいただいたコーヒーが美味しすぎてびっくりした。
相変わらず毎日ガブガブとコーヒーを飲んでいるけれど、
心から美味しいと思えるコーヒーは久々に飲んだ。




美術館もまた貸切だった。
日がさんさんと降り注ぐ大空間をひとりじめしているような気分で贅沢だった。
あまり調べずに来たからロビー展示だったことに驚いたりした。
けれど、自然光を浴びて堂々としている作品を見るのは気持ちがよかった。
作品がこうして展示されているから私はこうして美術館に来ることができる。





立ってる。




この作品を目の前にしたとき、そう思った。
綺麗で、一見置いてあるように見える銅板でつくられた作品は、しっかりと立っていた。



周りの作品たちも、しっかりと立っていた。
こちらも背筋が伸びる。




さながらサンルームと言わんばかりの図書コーナーにあったこの絵本がとてもよかった。
フランスの絵本、『革命』。



外の芝生には子どもがごろんごろんと寝転んでいた。
もちろんそばには親らしき大人もいた。




帰りに寄ったドラッグストアでマスクやトイレットペーパーの類の棚ががすっからかんになっているのをはじめて見た。
甘いタピオカドリンクを買った。
中止になった舞台のチケットの発券をして帰った。


夜はNUMBER GIRLのライブの生配信があった。無観客。
当時は黙々とひとりでプレイヤーに向き合ってたのに、
いまこうしてライブ配信を見ていろんなひとのコメント見てって不思議な感じだ。




ひさしぶりに、気持ちのいい1日だった。

ジョジョ・ラビット

この状況だしどうしようでも観たいよ『ジョジョ・ラビット』。
と映画館に足を運んだ。最寄りのシネコンでの上映は明日までだった。
正直、今日の状況とはまったく関係のないことでぜんぜん映画を観る気分ではなかったし、
序盤は案の定ぜんぜん集中できなくてどうしたものかと思ったんですけど、
観終わったあとのこの気持ちがきっとすべてだ。


まさに一期一会。
『ジョジョ・ラビット』という映画を観ることができて本当によかった。
いろいろあるけれど、この出会いもまた奇跡のようなものだと思う。




戦争がベースにある作品に対しては、どうしても言語化がむずかしい。
"よかった・悪かった"とか"好き・嫌い"とかあまり言えないなと思うのは、
大前提として戦争そのものがダメゼッタイだからだ。
だからこそとても慎重になる。




たまらなかった。


いまの自分が、子供であったころのことを思い出してみると、
あれは夢だったのか、現実だったのかと、曖昧であることがたくさんある。
『ジョジョ・ラビット』はそんな映画だった。


徹底的に主人公の10歳の少年・ジョジョに寄り添った視点で描かれていた。
コミカルだったりファンタジックだったりする部分も「これはジョジョの見ている世界だから」と不思議と自然に受け入れて見ることができた。
ジョジョから見えている世界は夢と希望に満ちあふれていた。
大人になってしまった私はどうしてもそんな様子をちょっと一歩引いて見てしまう。


けれど、ジョジョがひとりの少女と出会い、
大人に刷り込まれた「真実」から、自分自身で見つけた「真実」に手を伸ばしたとき、
自分とこの映画との距離がぐっと縮まったと感じた。
そこに至るまでにジョジョを導いたのも、また優しい大人たちなのだけれど。
それからはもうたまらなくて、涙が止まらなかった。




ジョジョの見る世界は、とてもスタイリッシュに表現されていて目が楽しかった。
とにもかくにも映像のセンスが良くて、ベースにある目を背けたくなる事象すらもかすんでくる。
だからこそ、ところどころ刺すように見せつけられる戦争や差別の恐ろしさに背筋が凍る。
コミカルだったりファンタジックだったりする一面があるからこそ、それらはとてつもなくつらい。


終盤、目の当たりにしたまた別の「真実」の前に動けなくなるジョジョ。
そしてそんなジョジョがドアを開けて一歩踏み出し新しい世界で踊る姿、たまらなかった。




ジョジョを演じた少年・ローマン・グリフィン・デイヴィスくん、本当に可愛すぎました。
ご存知スカーレット・ヨハンソンをはじめ、周りの登場人物が皆ビジュアルからしてキャラクターが立っていて最高だった。
ヨーキー♡が真理っぽいことをさらりと言っちゃうそのセンスにはもうぐうの音もでない。




一回打ちのめられたらみんなで踊ろう。

IZ*ONE 「FIESTA」 ミュージックビデオ

大輪の花が咲いた。





さて、去年の後半ごろにあったK-POPガールズグループによる自己肯定ブーム(?)。
私はというと、いかんせん韓国語がわからないので、和訳歌詞を見ても、「この曲は自己肯定感が~」と言われてもいまいちピンとこなかったんです。
だからこそ、目に見える自己肯定感みたいなもののほうが断然胸に迫ります。


IZ*ONEの『FIESTA』のミュージックビデオを見ていると、そんなことを思います。
アイドル、とかくK-POPアイドル、めちゃくちゃキツくて大変だけれど、
「私たち、こんなに綺麗にしてもらえて綺麗に撮ってもらえて綺麗な作品をつくってもらえていいでしょ?」っていう声が聞こえるような映像が大好きです。
もちろんそこには凛としたアイズワン当人らの姿もあります。


それらは「祝祭」そのものなのでは。




豪華絢爛。


"セットであること"に全振りしたつくりこまれた画づくりがとにかくすごい。
ある種の執念めいたものすら感じます。
ワンカット、ワンカットが触ったら壊れてしまいそうなほど繊細なのに、とても強い。


楽曲も「祝祭」という名にふさわしい、高揚感と勢い、なにより華やかさがすごいです。
息つく間もないような中盤からつづくクライマックスの様相。
可憐だけれど溌剌とした歌声も響き渡ります。
そして怒涛のフォーメーションダンスの迫力。
メンバー個人にフォーカスを当てるより先に、『IZ*ONE』という堂々たるたったひとつの花が目に飛び込んできます。




待たれたカムバック。
本作がタイトル曲である正規アルバム1集『BLOOM*IZ』の素晴らしいコンセプトトレーラーが公開されてから約3ヶ月前が経ちました。



彼女たちの置かれている状況を考えると、
勝手にこんな呑気な妄想のようなことを言ってはいられないのかもしれないけれど、
それでも、私は綺麗で可愛いくてキラキラしているアイズワンに、
こんなに美しい姿を見せてくれてありがとう、と言いたい。


あなたたちは、美しい。