ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

ジョジョ・ラビット



この状況だしどうしようでも観たいよ『ジョジョ・ラビット』。
と映画館に足を運んだ。最寄りのシネコンでの上映は明日までだった。
正直、今日の状況とはまったく関係のないことでぜんぜん映画を観る気分ではなかったし、
序盤は案の定ぜんぜん集中できなくてどうしたものかと思ったんですけど、
観終わったあとのこの気持ちがきっとすべてだ。


まさに一期一会。
『ジョジョ・ラビット』という映画を観ることができて本当によかった。
いろいろあるけれど、この出会いもまた奇跡のようなものだと思う。




戦争がベースにある作品に対しては、どうしても言語化がむずかしい。
"よかった・悪かった"とか"好き・嫌い"とかあまり言えないなと思うのは、
大前提として戦争そのものがダメゼッタイだからだ。
だからこそとても慎重になる。




たまらなかった。


いまの自分が、子供であったころのことを思い出してみると、
あれは夢だったのか、現実だったのかと、曖昧であることがたくさんある。
『ジョジョ・ラビット』はそんな映画だった。


徹底的に主人公の10歳の少年・ジョジョに寄り添った視点で描かれていた。
コミカルだったりファンタジックだったりする部分も「これはジョジョの見ている世界だから」と不思議と自然に受け入れて見ることができた。
ジョジョから見えている世界は夢と希望に満ちあふれていた。
大人になってしまった私はどうしてもそんな様子をちょっと一歩引いて見てしまう。


けれど、ジョジョがひとりの少女と出会い、
大人に刷り込まれた「真実」から、自分自身で見つけた「真実」に手を伸ばしたとき、
自分とこの映画との距離がぐっと縮まったと感じた。
そこに至るまでにジョジョを導いたのも、また優しい大人たちなのだけれど。
それからはもうたまらなくて、涙が止まらなかった。




ジョジョの見る世界は、とてもスタイリッシュに表現されていて目が楽しかった。
とにもかくにも映像のセンスが良くて、ベースにある目を背けたくなる事象すらもかすんでくる。
だからこそ、ところどころ刺すように見せつけられる戦争や差別の恐ろしさに背筋が凍る。
コミカルだったりファンタジックだったりする一面があるからこそ、それらはとてつもなくつらい。


終盤、目の当たりにしたまた別の「真実」の前に動けなくなるジョジョ。
そしてそんなジョジョがドアを開けて一歩踏み出し新しい世界で踊る姿、たまらなかった。




ジョジョを演じた少年・ローマン・グリフィン・デイヴィスくん、本当に可愛すぎました。
ご存知スカーレット・ヨハンソンをはじめ、周りの登場人物が皆ビジュアルからしてキャラクターが立っていて最高だった。
ヨーキー♡が真理っぽいことをさらりと言っちゃうそのセンスにはもうぐうの音もでない。




一回打ちのめられたらみんなで踊ろう。