ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

微笑みの国、テンちゃんの国の映画。
そこで描かれていたのは、私の知ってるタイではなかった。
微笑みだけではやっていけないんだぞ、といい意味で新しい視点を与えてもらったと思う。
主人公はほとんど微笑んでないし、微笑んでいる場合じゃない。




近年稀に見る胸糞映画だった。
悲しい。本当に悲しい。
この悲しさをどうして娯楽にすり替えようと思うんだろう。本当に悲しい。


『ベイビー・ドライバー』のときと似てるんだけど、
ちゃんとエンターテイメントとしてすごくおもしろいからこそより悲しい。
エンタメとしておもしろがっている自分にも腹がたつし、なんだか申し訳なくなる。
いっそつまらなければよかったのになぁ。おもしろかったんだよなぁ。


こういう、作品の根本的な部分が「わからない」となると、わけがわからなくなる。
なんでこんな悲しいものを?、というので頭がいっぱいになってしまう。


スタイリッシュ…スタイリッシュ…なのかな…もうわからん。
確かに映像はカッコよかったし、もちろんストーリーだってスリリングですごくおもしろかったしそれを助長させた。
でも私は悲しかった。途中からずっと悲しくてしょうがなかった。




スタイリッシュといえば主人公のリンを演じたのはモデルのチュティモン・ジョンジャルーンスックジン(さすがタイ、名前が長い)。なんと9頭身。



インスタグラムではさすがモデル様炸裂です。



そんなこともあり、彼女が主人公でいてくれたことによって眉をひそめるような悪事も、
なんだか綺麗に仕事してるように見えるんですよね。
また彼女のスタイリングもふだんのモデル然としたものではなくてとても素朴で。



本作のほぼすっぴん仕様でも漂うえぷのクリスタルみ。



ルックスがとてもさっぱりしていて味気ないくらいで、でもそういうところがよかった。
そして、演技がめちゃくちゃ格好良いんですよ。これは頼ってしまいたくなる。
そんなスーパーウルトラソークールなリンがお父ちゃん~~~~~~~~ってなるんですよ!
くっそーかわいいじゃん!


金持ち男カップルには嫌悪すら抱くものの、リンの気持ちはわかるところがある。
だから余計に悲しい。
バンクは巻き込まれたうえに本当に何もかも失ったうえ、善良な心まで失ったじゃないか。
これが悲しくなくてなんなんだ。
映画のその後の話はわからないけど、バンクが心穏やかに過ごすエンドにならなかったら金持ち男カップルには地獄に落ちてもらうしかない。




たしかGOT7のベムちゃんのお兄ちゃんの名前が"お金が貯まるように"と「バンク」だそうで、
そういう流れもあって本作の「バンク」の名前が「バンク」だったのはおもしろいよなー。
ちなみにベムちゃん、そのお兄ちゃんの本名は長すぎて覚えてないらしいという(笑)
あとバンクはニックンに似てて、K-POPアイドルのタイ人メンバーだわーと。


そんなバンクを演じたのはチャーノン・サンティナトーンクン。
金持ち男カップル、グレースとパットを演じた役者さんの名前は、
イッサヤー・ホースワンとティーラドン・スパパンピンヨー。スパパンピンヨー。(復唱)
さすがチッタポン・リチャイヤポンクルが誕生した国。世界は広い。

来る

来る!!!!!めちゃくちゃおもしろかった!!!!!!!!!!!!!!
これホラーなの?個人的にはエンターテイメントが勝ったぞ!?


怖いの苦手だし、実際怖くなかったかといえば怖い場面はあったけれど、
観終わったあとは観ている最中に「怖い」と思っていた場面があったことすら忘れていた!
そのくらいエンタメ!の圧勝!




結局なにもかもなんかよくわかんないんだけど、
「これでこの映画は終わります!」って言われても全然平気というか、受け入れられる。
なんというかそれしかないなというか。


作品のパワーがとにかくすごかった。
「社会派」とか「トンチキ」とかいろんなもののごった煮なのだけれど、
しっかりまとめてあげているのがすごい。説得力。
力技と、作品への愛。あと、「伝えたい」という気持ち。


目を背けたくなるようなイヤすぎるリアリティをガンガン投げて来ると思いきや、
一方はすっごくふんわりぼんやりしているというコントラスト。
それをドヤ感なく綺麗にまとめていて素直に感心してしまいました。
こういうのが監督の仕事だわって心底思いました。




バリッバリの作家性全開映画なのだけれど、
よくある作家性全開の作品と違って、すごく観客とコミュニケーションをとろうとしていた。


これまでの中島哲也監督の作品て、なんか頑張りすぎてて若作りに見えてしまって、
見てて照れちゃってたこともあるんだけど、ずいぶんうまくなったなーと。(何様すぎる)
ビジュアルがいちいちエッジィでよかった。
ただ小松菜奈ちゃん周りはおじさんのドリームが詰まってる感じがしちゃってたけど(笑)




ひさびさに、たまに邦画にある「いつの間にこんなの撮ってたんだ」案件ですよ。
よくもまぁこんなニッチなテイストをこの壮大なスケールでやってのけたなぁと。


映像が、いわゆる外国の方がジャパンのカオスを素材に楽しくつくったかのような感じで、
すごく「クール・ジャパン」でしたね。
でもつくり手がクール・ジャパンがなにかということをわかっているからか、(妄想ですが)
日本人が打ち出すクール・ジャパンの小っ恥ずかしい空気をうまくかわしたり、
またはど直球に利用したりしていて、絶妙のギリギリを攻めている感じがソークールでした。


観る前のネタバレはもちろん避けたほうがいいと思うけれど、
たぶん文章でネタバレを読んだとしても、映像で見たらぜんぜん違う印象を受けると思う。
そのくらい画が強いし、ノイズにも近い感覚的なカットが強い。


エンドロールがすごく締めてくれていい仕事していましたね~。
(エンドロールの)最後の最後とか本当に最高でした。




妻夫木聡~!すっかり演技が上手くなって!
好青年イメージの妻夫木くんがクズい役やるのたまらなく好きだし、
妻夫木くんもそれを"楽しんで演じる"という段階から、
しっかりと"役者として魅せる"ようになりましたねー!(何様)
小松菜奈ちゃんもねぇ!いつの間にこんなに演技うまくなってたんだろっていうね!


これ、岡田准一の役は結構配役難しかったんじゃないですかね。
なんか一応誰かに作品を背負わせる「主人公」という役割があって、
それを岡田くんが請けたわけだけれど、個人的にはもっと他にいたのではと思ってしまった。
かといって誰がいるのかってのは思いつかないのですが。
映画を観た直後はとくになんとも思わないのだけれど、
画の記憶が薄れてきて、頭のなかで反芻するときにどうしてもちょっと弱いというか。
妖怪大戦争みたいな感じになる後半戦に同じく丸腰で挑んだ青木崇高がすごくいい演技をしていたので余計に。
でもこのトンデモ映画をこちら(観る側)と繋げてくれる役割だったぶん、
岡田くんて"「主役」の俳優"さんだと思うんですけど、
重量的なリアリティと美青年が歳を重ねてすこし俗世に近くなったという存在感が妥当といえばそうなのかもしれない。


あとは柴田理恵!とにもかくにも柴田理恵ね!これテストに出るからね!
…それにしても全体的にキャラが立ちすぎていてこんなに役名の印象がないのすごい(笑)




いや~~~~映画を観てこんなにテンションあがったのかなり久々なのでは?元気でた!
気になったら観てくれとしか言いようがない。この気軽さ・気楽さよ。
かといって幅広くオススメできるかというとそういう感じでもなくて(笑)
とにかく私は好きです。平成最後の冬に新たなるクリスマス映画、爆誕です。

【プロローグ】俺のK-POP 2018【ジョンヒョンとの一年】


「アイドル」というものに触れているとき、
そこにはジョンヒョンがいた。


そんな一年だった。




"「アイドル」は「人間」である"ということを大前提に、
いろいろなことを受け止めるようになった。
「アイドル」という存在に対して、以前より優しくなった…気がする。


自分の知るアイドルに、幸せでいてほしいと思うようになった。
「生きている」ということだけで、そうなることができるんだから。




私は、このブログで同時期カムバック対決を煽る記事を書くのが好きだった。
カムバック対決はゲームのようにおもしろかったし、
その楽しさを盛り上げるひとを見つけられなかったので自分で煽っていた。自給自足。


でも、その類で盛り上がったりすることがずいぶん少なくなった。
いまだにハードな環境で戦うように活動しているK-POPアイドルたちを、
比べて競わせることを煽ることができなくなった。
比べられて競わなければならない彼らの姿を見ては「煽る」ということができなくなった。
それぞれのアイドルのカムバック日程も以前ほど把握しなくなった。




SHINee』とは、いまだにどう接していいかまったくわかっていない。
4人はとても一生懸命頑張っている。わかっている。
応援したいと思うけれど、「わかっている」と同時にわかっていないことをわかっている。


ジョンヒョンがこの世からいなくなってしまったあとの『SHINee』からは、
私の知っているSHINeeを思い出すことも難しく、本当に4人には申し訳ない気持ちでいる。
たぶん、まだ時間がかかる。
でも、いつかちゃんと接することができるようになりたい。


私のなかのジョンヒョンは、驚くほどなにも変わらない。
対して4人は年齢を重ねて、グループも4人それぞれも新しい段階へ進んだり、
新しい一面を見せるようになっていて、私はそれを垣間見たりしている。
でもジョンヒョンだけは、なにも変わらない。
そういうことなんだろう。




2018年のK-POPは、ジョンヒョンとの一年だった。
2017年12月18日以降のK-POPには、つねにそこにジョンヒョンがいた。
いつまでジョンヒョンがそこにいるのかはわからない。

2018 MAMA FANS’ CHOICE in JAPAN IN さいたまスーパーアリーナ

最近のK-POP、いろいろありすぎて辟易してしまっていた。
もはやどうして自分が今回の『2018 MAMA』のチケットを取ったのかも、
ちょっと忘れちゃうくらいで。(言いすぎな!)



もう公演名が『MAMA』なんですね。(正式名称は『Mnet Asian Music Awards』)
っていうか「FANS’ CHOICE」ってなんやねん。




理由は、ひとつ。


ワナワンが見たい。


最後に『Wanna One』が見たかった。
本当に、それ以外になかった。



ただただワナワンが好きなんです。
ワナワンのメンバーが大好きだし、そんなメンバーがワナワンであることが大好きなんです。
ワナワンだからワナワンのメンバーを好きになれたし、だからワナワンが好き。


本当に単純極まりないんだけど、
この「ワナワンが好き」っていう想いは、とても大事にしたいものなんです。


夏の幕張メッセでの単独ライブには「私にとって最後のワナワン」と思い参加したものの、
結果的に実像はぜんぜん見えなかったという(笑)
だから米粒でもゴマ粒でもワナワンを本当に最後にもう一回、見れるチャンスが回ってきたというわけです。


日本公演の1次ラインナップで『BTS』と『TWICE』の出演がアナウンスされたとき、
「いやいや単独ドーム公演クラスが揃っててさいたまスーパーアリーナにひとが入りきるわけないやんw」とか思ってたんですけど、
追加でワナワンの出演が発表された日にゃ、
それはそれでいったん置いておいてソッコーで応募しました(笑)
そして謎の運が発揮され、愛しのチケットぴあ様がチケットをご用意してくださって。
ジーザスオブジーザス!!!!!


思えば私が初めて"『Wanna One』を「見た」"のは去年の『2017 MAMA』だったりします。
MAMAではじまり、MAMAで終わるのが、私がこの目で見るワナワンなのです。






Wanna One』も大好きだし『IZ*ONE』も大好きだし。
そんな魅力的なグループを生んだ『Produce101』シリーズには感謝しているし、
それ自体に関しては負の感情はありません。


ただ最近のこのプロジェクトの親会社であるCJ E&Mの動きは、
「私が好きだったK-POP」を脅かしている気がして、むむっとなっていたり。
今回のMAMAだって、もうプデュ祭りというかMネット祭りというかCJ祭りというか。
個人的にはもう「授賞式」って感じはしないです(笑)
この勢いでCJ E&Mというひとつの大企業がK-POPシーンをまるごと牛耳るのかと思うと…
でも「芸能界」が素人の私が見ても危うすぎる韓国という国では、
この大企業に救われるひとも多いのかと思うと本当に複雑なのですが。


YGエンターテイメントに続いて(?)、今年はSMエンターテイメントまで不参加。
それもあり、ますますそんな印象を受けます。
そういった「事情」が透けて見えると、もはやお祭りとしても楽しめるか不安でした。


…って!この去年とのテンションの差!!!!!!!!
まぁ一部にすぎないけれど、こんなんなっちゃう2018年だったんだよなー。


でも、MAMAがラストチャンスを与えてくれた。
そこに関しては本当に頭が上がりません。
本当にありがとうございます。(どっちやねん)






で、こんなぐちぐち言ったあとなんですけど、もうね、土下座します。




めっちゃくちゃ楽しかった!!!!!!!




毎年MAMAを日本で開催してくれるのなら、
他のライブ我慢できるからMAMAだけ行かせてくれっていうくらい楽しかったし、
最高だった。(「例えば」の話ね!)


やっぱり"授賞式「とは」"という感じではあるものの、
個人的には超豪華ステージ・超豪華演出での全力パフォーマンス披露があって、
さらにステージパフォーマンスの合間合間に授賞式ならではの間があるので、
ひと組ひと組のアーティストをしっかりと楽しめるし、なにより疲れない!
いや疲れはするんだけど、ほどよくこちらも意識と身体を休める時間があるからラク
「授賞式」という形式にあまりこだわらず、「お祭りのついでにせっかくだから授与しちゃおうぜ!」みたいなノリで自分の気持ちがいけちゃえばめちゃくちゃ楽しいです。


そんでもってさすがなんだかんだ「授賞式」と謳っているだけあって、
自分ではライブに行くことのない有名グループのステージが見れるのも楽しいし、
自分の好きなグループがそういったなかでどういったパフォーマンスするのかっていうのが見られるのは楽しすぎます。




それにしても今年のMAMA日本公演、昨年の横浜アリーナより、
5倍くらいステージ構成や演出がグレードアップしていてて本当にびっくりしました。
ステージ自体のつくりはハコにならったセンターステージ仕様という感じで、
横アリ公演と似ているんだけど、さいたまスーパーアリーナ用にサイズアップしていて、
アリーナを結構な割合でステージが占めていたと思う。
ステージ自体が大きくなって、演出もよりど派手になって、
しかもそれがバッキバキに映えるという。
それはバックダンサーを大勢つかえるという意味でもすごく大きなことだと思いました。


去年より会場が広いのに、ステージが大きいぶん、
400レベルのスタンド席だったけれども、センターステージのほぼ正面だったこともあり、
かなり近く感じたのでもうほんと言うことないです。
気分屋でおなじみの私の双眼鏡も途中から本気を出してきたみたいでめちゃくちゃよく見えたので、本当に申し分なかったです!
ただし、その気まぐれ双眼鏡は序盤は本当にご機嫌ななめで、
最初のコラボレーションステージは、誰がなにをやってるんだかさっぱりわからず(涙)
ただTWICEのモモちゃんはスタイリングと身体のラインで肉眼でもすぐにわかった!


去年より楽しめたとかうそみたいなんだけど。
「自分がいちばんいい席で見た」って思えるイベントって最高じゃない?



私の席からの景色がまんまこれだし、
この写真撮ったの私ではと思うくらい。


しかし今回もモニターは隅によけるようにしてある感じで。
私の席からは角度がついていたのですごく見づらかった。
プレゼンターの松重豊オッパも双眼鏡で見てました。
私の席側の真反対側から見ればステージのフロントにモニターがあったっぽいので、
そっちではそこそそこ見れたりしたのかな?
でも横アリの時のモニターより大きかったし、
まぁなにより自分がこの目で見た光景が最高だったからいいんだけどね!


困ったときのキンブレ、と一応キンブレも持っていったのだけれど、
今年もまさかのペンライト配布でした!席にあった!
去年配られたペンライトはぜんぜん遠隔操作が使われないし光らないし重いしだったけど、
今年は遠隔操作をフル稼動していてさらにブレス型!拍手もできる!最高!!!!!




防弾少年団』もとい『BTSのライブを見ることができるだなんて、
MAMAがなかったらそんな機会ありませんよ。いや〜〜〜〜すごかったわ。
もう歓声が桁違い。アミボム所有者多い。
でもアーミー多いなって印象はそこまではなくて、
今日MAMAに来たみんなが防弾を待ってた的な雰囲気がビシビシ感じられました。すごいわ。


ペンライトの海も、その中心でパフォーマンスする防弾も、
その景色ぜんぶ含めて熱気というか圧がすごかった。
防弾のファンじゃなくても熱狂しちゃう旬の渦には、私ももちろん飲まれた。
祭りは踊ったもん勝ちですんでね!


ところで私アーミーじゃないのにめっちゃ『IDOL』で踊る準備万端でスタンバってたのに、
香港までお預けかーいって今年いちばんずっこけたわ。ドンドコ踊りたかったよー。
メンバーがスピーチのときににこやかでリラックスした様子だったのが可愛かったです。




MONSTA Xの雄々しいステージも最高だったんだけど、
スピーチではキュートに日本語をつかっていて愛というか真心のようなものが伝わってきた。
さすが「ワカワカ先輩」って48ヲタに慕われるわけだわと思った。
っていうかモンべべは彼らに愛されすぎてて羨ましいよ!
そしてラップラインがオラオラしててめちゃくちゃかっこいいですね!
ウォノさんのおっぱい、双眼鏡でまともに見ることができてしまった…
白くてまるくてぷりぷりで乳首…乳首…


『IZ*ONE』~~~~~!もうさくらとチェヨンの演出からずるすぎて!
でも本物だった…ダンスきれい、みんなかわいくてツルツルツヤツヤしてた。
いい意味で新人らしさがなくて、これがプデュを経た少女たちの肝の座りようか!、と。
ウンビねえたまとかTWICEより強そうだった。
チェウォンがママムのムンビョルのソロ曲でスルギちゃんの代打を務めていました。
日本の労基法のおかげでアイズワンの姉組、ウンビ、さくら、イェナ、カンちゃんだけが最後まで残っていてなんだか新しい萌えが…
ワナワンも兄組だけが残っててそれがなんかよかった…


『TWICE』は、さすがみんなで歌える・踊れる曲がいっぱいあってアガりました。
そしてダンス曲『YES or YES』があった影響か、ステージに迫力があってびっくりした。
モモちゃんのポニーテールとタイトなスタイリングがすごくかっこよかったです。
あとジヒョちゃんの躍動感のあるダンス!いずれにせよTWICEは生で見ると印象が変わる。
ヨン様がめちゃくちゃ女王の風格がありました。


『Stray Kids』はまさかの客席から登場、しかもフラッグを隊ひきつれててすごかった。
…けど、双眼鏡がまだ起きてなかったので誰がどこ歌ってるとかよくわからなかった(涙)
各賞レースの新人賞を争う『THE BOYZ』とどうしても比べてしまって、
そうなるとダンスがちと弱いかなとか思っちゃってたんだけど、
いやいやめちゃくちゃ踊れる!ってかパフォーマンスがかっこいい!!!!!
スキズは基本的に生歌ってだけでも迫力あるので、単独ライブをはやくやったほうがいい!
『GOT7』兄さんたちはJB・ジニョン・ユギョムの3人だけで出席で、
授与とコラボステージのみに出演だったのですが、ジャクソンの件がひっかかってるのかな?



『MAMAMOO』はファサ姐のスーパーボディコンシャスルックがソークール!


意外にも、MAMAは初出演なのだそう。
受賞時のスピーチの時に必ず自己紹介をハモリコーラスでやってくれるのが楽しすぎたしいちいちテンションあがった!
4人と少数精鋭ということもあり、ほかのグループとアプローチの仕方が違っていてよかった。
ただ、個人的にあんまり「歌唱」そのものをしっかりと楽しむことができなくて。
いい意味でパフォーマンスの面でMAMAという祭りの一端を担っていたなと。



『NU'EST W』も、すごい演出でしたね!
床をスクリーンとして使用する演出は多かったのですが、
彼らもしっかりと独自の世界観を打ち出していました。
みんな綺麗だけど、レンくんがなかでも図抜けてました(拝)


前日に出演の発表がされた我らがJ-POPのゲストアーティスト『超特急』は、
さすがパフォーマンスでは韓国勢に劣らぬクオリティで、
それは当ブログで激推ししていたころといい意味で変わっていないと感じました。
彼らはずっと上を目指しているんだなと。
かつリョウガくんの素晴らしいMCでしっかりオーディエンスの心を掴んでいた印象。
いまの超特急はタカシやでもめっちゃ踊るんだね。
地元のショッピングモールでフリーライブをやっていた少年たちが、
MAMAで、韓国のアーティストのなかに斬り込んでいく姿は感慨深いものが。
(いつの間にかなくなっていたけれど)かつては「リスペクト韓流」をコンセプトにしていただけあって、当人たちも感慨深いものがあるのでは。




今回は本当に"最後に『Wanna One』を見る"のが目的のようなものだったんだけど、
私の気まぐれ双眼鏡がワナワンのときに急に不機嫌になってな…
見えないことはないんだけどさっきまで調子良かったじゃん!?うそだろ!?、みたいな。


焦りながらもなんとか双眼鏡でも見れてはいたけれど、
人生最後に見るワナワンのパフォーマンスを双眼鏡で見るか肉眼で見るかで迷ってたら終わってしまったような気がしなくもなくて、
不完全燃焼感がないといったら嘘になるんですが(笑)


幕張の単コンで、一瞬たりともこの目でパフォーマンスを見ることができなかなかったので、
もう今回みたいな個人的良席でさいたまスーパーアリーナのど真ん中でパフォーマンスするワナワンとその景色が観れただけで本当にありがたいです。



ヤクソッケヨの最後は、双眼鏡で同じの見たよ。


でもワナワンの印象はスクリーンで見た幕張単コンといい意味で変わらなかったな。
誰も浮ついてなくてみんながみんな現実と向き合ってるかんじで。
単コンじゃないぶん、より落ち着いていたようにも感じた。
そしてやっぱりなによりそれぞれが自分の役割をまっとうしようという意志が伝わる。
どこか全体的に表情が乏しく感じられたのは、さすがにみんな疲れてるんだろうなぁと。
ダニエルの胸元の汗がきれいでした。


オンさん、ブメランのパフォーマンスの終盤はくたくた気味で心配したけれど、
イベントの最後、ステージをはけるときにステージ前のマダムのファンの方々にハイタッチを振舞っていてさすがだった、愛したい愛されたいオンソンウよ。
正直なところペジニョンが髪を黒くしていてオンさんと見分けるのが大変だった。


ワナワンは待機席の真後ろのファンにもちょっかい出してた。
ソンウンさんがめちゃファンサしてた印象がある。


私にとって"「最後」のワナワン"。




これ、去年も同じことを思ったんだけれど、
この多すぎないグループ合同イベントということで各々が与えられた時間のなかで、
最大限のパフォーマンスをしているっていうのがめちゃくちゃ伝わってきて、
どのステージも本当に気合が伝わってきて見ごたえがありすぎました。


ステージや演出が客席をより楽しませてくれたけれど、
出演者当人たちもそれでめちゃくちゃモチベーション上がったんじゃないかな。
だって単独ライブでもなかなかこんな演出できないんじゃないかなっていうくらい本当にすごかった。
そういった意味でも合同イベントとしてもとても意義のある時間だったと思うし、
そういった会場の空気を一緒に感じられたことが本当に嬉しく感じられます。


たぶん、後にも先にもこんな豪華なK-POPのイベントに参加できることはないのでは。
もちろん欲をいえば、まだまだこういった瞬間に立ち会いたい気持ちもありますよ!
とにかく今年も「祭り」に参加できて本当に本当に楽しかったです!




今回はさいたまスーパーアリーナで、かつ19時開演とのことでホテルとっちゃいました!
ところがライブ後、ホテルまで迷いに迷って寒空の下、約1時間歩き回ることに…
ホテルの方が心配して電話くれました(涙)
まぁ無事に着いたし、快適快適!
今後もよりイベントを楽しむべく、状況に応じてはホテルを活用しようと思いました…!




(よくわかってないけど)受賞されたみなさま、おめでとうございます!

◆WORLDWIDE ICON OF THE YEAR:防弾少年団
◆BEST NEW MALE ARTIST:Stray Kids
◆FAVORITE DANCE ARTIST JAPAN:超特急
◆FAVORITE MUSIC VIDEO:防弾少年団「IDOL」
◆FAVORITE VOCAL ARTIST:MAMAMOO
◆FAVORITE DANCE ARTIST MALE:防弾少年団
◆FAVORITE DANCE ARTIST FEMALE:TWICE
◆「KISS ME STYLE IN MUSIC」:MONSTA X


▶WORLDWIDE FANS' CHOICE TOP10:
防弾少年団Wanna One、TWICE、BLACKPINK、NU'EST W、
GOT7、SEVENTEENMONSTA XNCT 127、MAMAMOO

ボヘミアン・ラプソディ

すごく良かった…
「クイーンの音楽」が圧倒的主役の映画だった。
つくっているひとたちが「クイーンの音楽」を愛しているのがとてもよくわかった。


言い方を変えると「クイーンの音楽」に全振りというか、全てを預けているというか。
そういった意味でも、やっぱり「クイーンの音楽」を愛しているし、
愛しているがゆえに「信頼」しているのがめちゃくちゃ伝わってきた。


周りの大絶賛の波があまりにもすごくて、
自分だけノれなかったら悲しいなぁと、ビクビクしながら観たんですけど、
もう、映画が始まって「クイーンの音楽」が鳴った瞬間、そういうのはぜんぶ忘れました。
開始早々から「クイーンの音楽」と呼吸を合わせた力強いカットの応酬。
これはいままでに観たことのない映画だ!と、心のなかでブチ上がりました。
そもそも20世紀FOXのファンファーレがロック調にアレンジさされていたのがもうやばい。


一番不安だったのは「再現ドラマだったらどうしよう」っていうところだったのだけれど、
結構端折ってるんだろうなというか、余白がたっぷりとあって、
基本的に、つくり手の「クイーン像」というものを押し付けてこないんですよね。
テンポがよすぎで、ざっくりしていて、おもしろいくらい急展開の連続で。
それらもいま思えば「クイーンの音楽」が導いたものなんじゃないかと。
神格化されがちなモチーフものにありがちなスカした感じもなく、「わかりやすい」。
そういうところからも「信頼」がつくり手の「自信」になっていたんじゃないかなと思える。
レイトショーでの鑑賞だったけれど、老若男女でほぼ満員だったのも納得。


だから、漠然としか知らない私のなかにある「クイーン像」が壊れるわけではなく、
かといって(もちろんイイ意味で)更新されるわけでもなく。
ただただ「クイーンの音楽」をしっかりと摂取して自身に染み渡らせることができた。
すごく幸福な時間でした。
それは、ライブでもなくテレビでもなく、「映画館」という環境で触れることができたということが本当に大きい。


そういった意味でもこの映画は、"『ボヘミアン・ラプソディ』という「作品」"だったなと。
タイトルに数ある楽曲名の中から『ボヘミアン・ラプソディ』をチョイスしたのがすごい。
内容がほんと「それ」だから。
そして圧倒的に比重を置いた「クイーンの音楽」と、
役者さんたちもふくめ、製作陣が共鳴しているんですよね。
それは劇中でもたびたび出ていたまるで「家族」ということばのような。
率いられているわけでもなく、ついていっているわけでもなく、
ともに作品をつくる「仲間」のような。


音楽にはとんと疎いので、どう表現していいものかあまりよくわからないのですが、
とにかく"「クイーンの音楽」はすごい"。すごすぎる。
『Queen』のことはまだまだ知らないことだらけですが、私もともに歩ませていただきたいと思ってしまうのです。


「音楽」のパワーと、それを伝えてくれた「映画」のパワーと。
エンターテイメントってのは本当に素晴らしい。

"村上虹郎が出てそうな映画に村上虹郎が出てる"って思って観たけれど、
本当に"村上虹郎が出てそうな映画に村上虹郎が出てる"だけでは、っていう。逆にすごい。


前半はまじでただのそれ、「村上虹郎のイメージビデオ」でしかなくて、
まじでびっくりしたのだけれど、終盤・ラスト数分でようやく「映画」になったと思う。




「格好良い映画」がつくりたかったんだろうなぁ。
あの物語と村上虹郎だったら不発になることはなさそうだろうし。
村上虹郎に銃、持たせたいよね~わかる~。



スチールだけで、こんだけ物語できちゃう。


ただ、残念ながら「格好良い雰囲気の映画」に終わってしまっていたように感じたし、
"物語という素材"も"村上虹郎という素材"も、
せいぜい5分の1程度くらいしか生かせていなかったんじゃないかな。


いろんな意味で学生さんが撮ったのかなと思うくらいだったのだけれど、
終盤は物語が、にじろーも映画もひっぱってくれた感。原作(未読)、ありがとう。




ストーリーはおもしろかったんだけどな。
終盤が本当に良かったので、なんであれが全体に行き届かなかったのかが疑問でしかない。


作品のファーストインプレッションはすごく良くて、
映画の存在感というか、すごく唐突に始まる感じが、
わっ、と(私の)日常に突然非現実が現れたっていう異物感があってすごくよかった。
期待通りだと思ったし、わくわくした。
だからこそどんどん映画の脆さが露呈されていく様子にこちらが恥ずかしくなってしまった。


いや~それにしてもだけど映画が下手すぎでは…
あんまりにあんまりでモノクロ演出も技術不足を補うための逃げみたいに感じてしまった。
けれど画のコントラストがやさしくてつるりとしていて、よくある"過度なモノクロ映像"ではなかったので、「そういうの」ではないんだなとはちゃんとわかったけれども。


カラーの世界はそれはそれで独特な彩度と温度感があってすごく綺麗!って思ったけれど、
あれはやっぱりモノクロの世界のあとに見たからなんだろうか…
そこに限って抜群に映像としてよかったのでますますよくわからないし、
なんで全編このクオリティでいけなかったものかと頭抱える…本当に惜しいし勿体ない。




にじろー、好きだし、終盤は本当に良かったんだけど、
映画に馴染むまでにかなり時間がかかったかな。良くも悪くもクセがつよい。
正直、菅田将暉くらい器用だったらな~とか思わずにはいられなかった。
でもあのちょっとスカしてるようなそうでないような雰囲気はにじろーだからこそだと思う。
にじろーはすごく素敵な俳優さんだと思うのだけれど、
本当に「素敵」がすぎるがゆえに当人の雰囲気が強すぎて、
これからは作品・制作側との出会い次第だなぁという感じ。
今回は前半はヘタクソでは?、と思ったけど、終盤はやっぱりそんなことないよなーいい俳優だよなー!って。


とーちゃん(村上淳)が出てきた件は、
これが文句なしに「素晴らしい!」と思えるものだったら作品に自信がある(=「遊び」の要素)んだろうなーって素直に思えたのだろうけど、
全体を通してのこのクオリティで出てきたら、単純に「宣伝文句」が欲しかっただけではとしか思えなくて残念だった。
この親子、というか村上虹郎の家族関係って好きなんです。
当人たちに「有名人家族」だっていう気負いがまったく感じられなくて、
バラエティー番組にも一緒に出るし、メディアでお互いに家族の話も積極的に話すし、
お高くとまらずに世間に対してフランクな姿勢でいるところとか。
そしてふたりとも役者として魅力的。
だからこそ作品を責めてしまう…そこは本当に申し訳ないです。


リリー・フランキーはもはやきっちり仕事をしているという感じ。
リリーさんは好きだけれど、あまりにもリリーさんがいろいろやりこなせるうえに、
リリーさんにしかできないと思わせる実力が、かえってマンネリ感がある。
もう「リリー・フランキーが刑事を演じる」って聞いたらだいだい想像つくもん。
不安定な映画の重しの役目はしっかりはたしていたけれど、もっと他に役者さんはいなかったんだろうかと。


広瀬アリスの演技も好きなんだけど、彼女の演技って「陽」だし「元気」だし「健康」。
それが活きる映画もたくさんあると思うし、
今作でだって差し色みたいな存在感にもなり得たと思う。
でも今回は作品が彼女の明るさを受け止めきれず、
たんに浮いていてヘンテコなキャラクターに見えてしまった。


セフレの女の子ももうちょっといい子いたのでは。
とにかく岡山天音がめちゃくちゃ頼り甲斐がある役者さんで本当に助かった。




商業映画としてギリギリ、というか、よくもまぁ全国公開に至ったなって感じだったので、
なぜ全編が終盤のようなものにならなかったのかなぁとか思っちゃうんだけど、
はたしてこれが限界だったのだろうか。惜しいな~勿体ないな~。


河瀬直美監督の『Vision』で、『LDH pictures』の表記がどっかーんと出てきて驚いたけれど、
今作はどっかーんと『吉本興業』という表記があり、またもやびっくり。まじか。
さんざん文句言っておいて矛盾しまくりなんですけど、
多様な映画をこうして観ることができるのも、
個人的に映画の印象があまりない企業のおかげかと思うと、そこは素直に感謝せねば!です。


はやく"次の「村上虹郎」"が見たい。