来る!!!!!めちゃくちゃおもしろかった!!!!!!!!!!!!!!
これホラーなの?個人的にはエンターテイメントが勝ったぞ!?
怖いの苦手だし、実際怖くなかったかといえば怖い場面はあったけれど、
観終わったあとは観ている最中に「怖い」と思っていた場面があったことすら忘れていた!
そのくらいエンタメ!の圧勝!
結局なにもかもなんかよくわかんないんだけど、
「これでこの映画は終わります!」って言われても全然平気というか、受け入れられる。
なんというかそれしかないなというか。
作品のパワーがとにかくすごかった。
「社会派」とか「トンチキ」とかいろんなもののごった煮なのだけれど、
しっかりまとめてあげているのがすごい。説得力。
力技と、作品への愛。あと、「伝えたい」という気持ち。
目を背けたくなるようなイヤすぎるリアリティをガンガン投げて来ると思いきや、
一方はすっごくふんわりぼんやりしているというコントラスト。
それをドヤ感なく綺麗にまとめていて素直に感心してしまいました。
こういうのが監督の仕事だわって心底思いました。
バリッバリの作家性全開映画なのだけれど、
よくある作家性全開の作品と違って、すごく観客とコミュニケーションをとろうとしていた。
これまでの中島哲也監督の作品て、なんか頑張りすぎてて若作りに見えてしまって、
見てて照れちゃってたこともあるんだけど、ずいぶんうまくなったなーと。(何様すぎる)
ビジュアルがいちいちエッジィでよかった。
ただ小松菜奈ちゃん周りはおじさんのドリームが詰まってる感じがしちゃってたけど(笑)
ひさびさに、たまに邦画にある「いつの間にこんなの撮ってたんだ」案件ですよ。
よくもまぁこんなニッチなテイストをこの壮大なスケールでやってのけたなぁと。
映像が、いわゆる外国の方がジャパンのカオスを素材に楽しくつくったかのような感じで、
すごく「クール・ジャパン」でしたね。
でもつくり手がクール・ジャパンがなにかということをわかっているからか、(妄想ですが)
日本人が打ち出すクール・ジャパンの小っ恥ずかしい空気をうまくかわしたり、
またはど直球に利用したりしていて、絶妙のギリギリを攻めている感じがソークールでした。
観る前のネタバレはもちろん避けたほうがいいと思うけれど、
たぶん文章でネタバレを読んだとしても、映像で見たらぜんぜん違う印象を受けると思う。
そのくらい画が強いし、ノイズにも近い感覚的なカットが強い。
エンドロールがすごく締めてくれていい仕事していましたね~。
(エンドロールの)最後の最後とか本当に最高でした。
妻夫木聡~!すっかり演技が上手くなって!
好青年イメージの妻夫木くんがクズい役やるのたまらなく好きだし、
妻夫木くんもそれを"楽しんで演じる"という段階から、
しっかりと"役者として魅せる"ようになりましたねー!(何様)
小松菜奈ちゃんもねぇ!いつの間にこんなに演技うまくなってたんだろっていうね!
これ、岡田准一の役は結構配役難しかったんじゃないですかね。
なんか一応誰かに作品を背負わせる「主人公」という役割があって、
それを岡田くんが請けたわけだけれど、個人的にはもっと他にいたのではと思ってしまった。
かといって誰がいるのかってのは思いつかないのですが。
映画を観た直後はとくになんとも思わないのだけれど、
画の記憶が薄れてきて、頭のなかで反芻するときにどうしてもちょっと弱いというか。
妖怪大戦争みたいな感じになる後半戦に同じく丸腰で挑んだ青木崇高がすごくいい演技をしていたので余計に。
でもこのトンデモ映画をこちら(観る側)と繋げてくれる役割だったぶん、
岡田くんて"「主役」の俳優"さんだと思うんですけど、
重量的なリアリティと美青年が歳を重ねてすこし俗世に近くなったという存在感が妥当といえばそうなのかもしれない。
あとは柴田理恵!とにもかくにも柴田理恵ね!これテストに出るからね!
…それにしても全体的にキャラが立ちすぎていてこんなに役名の印象がないのすごい(笑)
いや~~~~映画を観てこんなにテンションあがったのかなり久々なのでは?元気でた!
気になったら観てくれとしか言いようがない。この気軽さ・気楽さよ。
かといって幅広くオススメできるかというとそういう感じでもなくて(笑)
とにかく私は好きです。平成最後の冬に新たなるクリスマス映画、爆誕です。