ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

平成とともに去るもの。そして雨。

平成天皇退位の日が決まった日に店に行くと、
マスターに開口一番に「店を閉める日が決まったよ」と言われた。



とある喫茶店。



最初に店を閉めると言われていたのが、それよりちょうど半年くらい前だった。
それから、一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月と過ぎても閉まる気配はなく、
もう店を閉める話はなくなったのかなとか思ったりもしたくらいだった。




「平成とともに終わりにするよ」と笑いながら言うマスターに、
「まぁ私はめちゃくちゃ悲しいしさみしいですけどね」としか返せなかった。


一回、閉店の話になったときに駄々をこねたら、余命の話を出されたことがあるのだ。
それを言われたらもう何も言えないじゃない。
「そんな話をするなんてひどい!」と当時は思ったけれど、
いい歳して駄々をこねる私を黙らせるにはいちばん手っ取り早かったんだと思う。
いま思うとそんな話をさせて申し訳なかったかなと思いつつ、
ほかのお客さんとの会話に何げなく余命の話をぶちこんで、
その場の空気を凍らせている様子は何度か見かけていた…(笑)




初めて花屋で花束をつくってもらった。


大きな大きな花束にはまだ蕾の百合の花もあった。
花屋のお姉さんが花束をつくりながら教えてくれていたから、
花に疎い私がそれがこれから咲くものであることをマスターに伝えることができた。


マスターは柄にもなくその花束を抱いた写真を撮らせてくれた。
喜んでくれたみたい。





自分の人生において、こういう場所ができるとは思わなかった。
私の人生を見守ってくれていた場所でもあるのだ。


留守番したり、近所の常連さんからいろいろもらったり。本当に、ほかにもいろいろ。
でも全部が全部、ある一定の距離感が保たれていた。心地よかった。


閉店間際に駆け込むように入ることも少なくなかった。
そんなとき、マスターの顔からあからさまに歓迎されてないのを察することもあった。
基本的に物腰はやわらかいけれど、親しくなると結構ビシビシともの言う一面があった。
長らく続いた関係があったからこそ、思い返せばとてもいい関係だったなと思える。





珈琲中毒みたいになってしまったのは、この店の影響は大きいはず。
タバコを吸わない代わりといってはなんだけれど、
珈琲を飲めば一服できる身体になってしまった。
なにかと行き詰まると珈琲を飲み、機嫌がよくても珈琲を飲む。




平成最後の日、喫茶店は閉店した。
なにかと私がスマートに振る舞えたのは、たぶん雨のおかげだったと思う。


店から出たあと外観写真を収めるために店の前に立ってたら、
マスターに「まだいたの?(笑)」って言われたけど、
本当の別れ際に、ちょっと離れたところから「また会いましょう!」だなんて、
そんなこっぱずかしいことばを大きな声で言えたのは、雨が降っていたからだ。


ありがとうございました。
長いあいだ、本当におつかれさまでした。

EXO-CBX “MAGICAL CIRCUS” 2019 -Special Edition- in ライブビューイング( それでもくやしい。)

私は同一のライブは一回参加すればじゅうぶんなひとです。
けれど、今回はすでについ2週間前くらいに参加したライブのツアー千秋楽公演を、
こうしてライブビューイングで観た。
千秋楽公演の会場は神戸ワールド記念ホールです。



そういうことです。


まさかのダブルアンコール。
退場アナウンスが流れているなか、会場のチェンベクシコールが鳴りやみませんでした。
現地エリちゃんたちのパワーだよ、本当にありがとう!
そしてダブルアンコールまで中継していただいて本当にありがとうございます!
さすがにダブアンのあとはけるときにはベッキョン先生が「帰ってね!」って(笑)


そのとき、舞台セットの真ん中のカーテンでチェンベクがわちゃわちゃしてたんだけど、
シウちゃんはなんともいえない場の空気を探るかのような表情で、
下手側のカーテンから顔を出したままきょろきょろとしていたのがまた印象的だった。




今回も泣きすぎて…っていうか公演が始まってからずっとしくしく泣いてて、
しくしく→号泣→しくしく→号泣→しくしくって感じで、
最初から最後の最後まで本当にずっと泣いていたのでつかれた…
そしてその無意識の疲れみたいなのでたまにすんごい眠気に襲われるという…


ずっと泣いていたけれど、かなしいさみしいだけで泣いてたわけじゃなくて。
もちろんかなしいさみしいもあったんだけど、
メインステージのセットのマジカルサーカスっぷりを初めてど正面で見て、
そしてそこでのマジカルサーカス一座のパフォーマンスにうわぁってなって泣いたりで。
あと、なんかもう自分でもよくわからないんだけど知らんうちに涙が出ちゃうんですよ。
けれどやっぱり主には多幸感で泣いていた。と思う。




さいたま公演に参加したときは"歌!!!!!"っていう感じだったんだけど、
今回は"ダンス!!!!!"って感じだった。
『EXO』本隊ってダンスがバラァってしてるイメージがあるのだけれど、
(だからそういったメンバーの個性を重視する振り付けをあてがってほしい)
『EXO-CBX』は、キュッ!と、キレッ!と、まとまりがあって揃っていてきれい!
背丈が似てるっていうのはあるけど、ダンスのスタイルが似てるとかなのかなぁ?
そしてそれでいてなお生歌ですからね、もう一曲一曲のパフォーマンスの満足度がすごい!


贅沢を承知で言うと、もっとあの凄いセットを含めた画で見たかったので、
カメラはもうちょい引いて映して欲しかったなぁと。




パフォーマンス以外も、黄金バランストリオ・チェンベクシの公演はめちゃくちゃ楽しい。
疲労ももちろんあるだろうけど、今日はメディアが入っていなかったぽいようで?
チェンベクシの3人、めちゃくちゃ日本語MCを頑張ってます!っていう感じじゃなくて、
頭に浮かぶコミュニケーションツールとしての日本語をただ使ってる感じがすごくよかった。
そういった距離感でお互いに触れ合えたらいいよねってとても嬉しかった。


ベッキョンは今日もクセの強い漫画を読んできたかのようなクセの強い俺って感じでめちゃくちゃおもしろかった(笑)
ベッキョン先生の「軽く考えて~」はシウちゃん兵役に限らず、
いま私にかなり刺さることばだったので救われました…ベッキョン先生ついていきます。
ジョンデは謎の余裕っぷりがもうモテすぎてむかつく!




ベッキョンが「またすぐに会えるから」的なフォローをするも、
シウちゃんが「僕だけは長く感じるかもしれません」って言っていたのがもう…(涙)


そして根本さんがシウちゃんの通訳で、
「よそ見してたらぼくが戻ってきたとき、大変なことになりますよ」と訳していたところは、
根本さんの配慮だったらしく、実際は「みなさん死にますよ」と言っていたらしい(笑)
ここで本音の出るシウシウ…!




空港での目撃情報のとおり、『EXO』総リーダーのスホさんが見に来ていらっしゃいました。
ってかスホさんどこいたの!?
事務所の重役感…というかトレンディドラマの業界人みたいな出で立ちと雰囲気で、
「チェンベクシは俺が育てた」みたいな顔して(偏見)、
機材席っぽいところからヌッと現れてめちゃ笑ったんだけど(笑)





『EXO-CBX』の『MAGICAL CIRCUS』千秋楽。



もちろん、かなしいさみしいもあったけれど、それも含めて幸せすぎる空間だった。
そしてそれがいったん終わってしまうことについては素直にかなしいさみしいとは思う。


でも、私個人はぜんぜん元気で。
スクリーンを通してだったけれど、ちゃんと「そのとき」に立ち会えたんだということは、
本当にありがたい機会をいただけたんだなぁと思っています。


\ ハッピーに /\ なる〜~~~~~!/






以下、ごく個人的なくやしい話。

続きを読む

OH MY GIRL 正規アルバム1集「The Fifth Season」 コンセプトティーザー(Gallery Audio Guide Ver.)


うそでしょ…


おまごるのスタッフヌナがカムバックした…







拝啓 おまごるのスタッフヌナ、
もう私はヌナたちの作品を見ることはないのかもしれないと悲しみに暮れていました。


2016年以降行方をくらませたヌナたち、




カムバックしてくれてありがとうございます(涙)




いやおまごるはまだカムバックしてないんですけどね!
その前に素晴らしいコンセプトティーザーでスタッフヌナたちがカムバックしたわけで!


「おまごる」こと『OH MY GIRL』のカムバックは5月8日です。
っていうかようやくフルアルバムリリースなんですね…
長かったね、おまごるちゃんたちもここまでようがんばったで(涙)


もう「私が好きだったおまごる」はカムバックしないのかなって思ってたから~~~!
「私が好きだったおまごる」はヌナたちがカワイイカワイイする、
ヌナたちの自慢のおまごるだから~~~~~!




っていうか、




絵画になっちゃうおまごるヤバすぎないですか。




これが「私が好きだったおまごる」なんです…久しぶりだね…(涙)
平成は私からいろんなものを奪っていくけれど、
おまごるのスタッフヌナがまさかの平成すべりこみカムバック!
もはやこのカムバックティーザーはK-POP最後の希望みたいなところがあるので…


正直なところ、この、たったひとつのコンセプトビジュアルが素晴らしすぎて、
このあとに公開されていくビジュアルらに、
不安がないといえば嘘になるということも記しておきたい。
そのくらいこのコンセプトティーザーの破壊力はすごいです。




おまごるのスタッフヌナたち、お帰りなさいませ!
カムバックしてくれて本当にありがとうございます!愛しています!


敬具

バーニング 劇場版

めちゃくちゃ気持ち悪い映画だった。
この「気持ち悪い」はトリプルミーニングどころかフィフスミーニングというか。



なにもわからないし、なにも信じられないし。



せめて心情的には主人公の身に起こることくらい信じたいのに、それすらさせてくれない。
映画自体がずっとそんな風に掴めそうで掴めなくて、要するに掴みどころがまったくなくて、
それでも映画のなかで起こっていることは、
めちゃくちゃこちらの心を揺さぶってくるものだからタチが悪い。


でもそういう徹底的に輪郭をぼかして、
核を見せない、みたいな作品て美しくもある。わかる。
それを抜きしても映像はとても美しかった。
ラストシーンの一連のカットも好きです。


だからこそ、鑑賞以上に楽しむ部分もたくさんある作品だとも思うのだけれど、
あいにく個人的にいまそんな余力がないというか…
そんなんわかっとるわみたいにそういった部分をつっぱねてしまう。
あ~~~自分、疲れてるんだなぁって。




とにかく気持ち悪かった。


無理やり仮に主人公ジョンス(ユ・アイン)の視点に全力で寄り添ってみても気持ち悪い。
ベンも気持ち悪いしなんならヘミも気持ち悪いし。
もちろんフィフスミーニングの「気持ち悪い」の意。


観たあとずっとしんどい。
この「気持ち悪い」というものは身に覚えのある類のものでもあるので、余計にしんどい。
つくった側の意図がなんとなく「わかる」のがさらにしんどい。
今回はそれを「作品」として受けとめられず、
勝手に自分が傷ついていることも知ってるからしんどい。
全体的に憂鬱な日々に新たな憂鬱がぶちこまれたようで本当に憂鬱。
身体まで重くてしんどいんですけどこれはたぶん低気圧の影響でしょうね…




ヘミを演じたチョン・ジョンソさんは今作が女優デビュー作だそう。



そんなの信じられないくらい魅力的な女優さんでした。
目で追ってしまうタイプ。だけど、たぶん私の苦手なタイプ(笑)




"韓国の貧困層の若者"を描いた作品を初めて観たわけだけれど、
この映画、韓国人の方から「(状況がリアルで)見るのが辛い」という声もあるとのことで、
そういった点でも過剰な演出以前に「リアル」を映し出そうとしていたことが伺える。


こちとら"韓国の若者"="K-POPアイドル"のイメージばかりだったのでいろいろと衝撃的だったし、
K-POPアイドルのヤバいスケジュールとかヤバいレッスンとかの根のようなものを見た感。
あと一般人による芸能人への異様なネット叩きの闇とかも垣間見えたような気がした。


K-POPファンとしては冒頭からガンガン『SISTAR』のこれが流れてテンション上がるし、
なんなら映画が終わったあと、映画を思い出すときにリフレインします。
ここでの起用でこそ音源強者の現地の"大衆人気"…!
ちゃんとクレジットにも載ってたし。すごい。




全体的に唐突な感じは「村上春樹が原作だしね」でぜんぶ片づくのがすごいし、
この「村上春樹が原作だしね」と韓国の映画の相性の良さは想像以上だった。
村上春樹への偏見と韓国への偏見でもある。


なにがすごいって自慰シーンの多さも、
村上春樹が原作だしね」でぜんぶ納得できてしまうという…(韓国関係ない)
原作とは内容がぜんぜんちがうらしいのにね…原作、読んでみたいです。


個人的にコンドームをつけるシーンがよかったし、
ジョンスが行為中に壁にできる窓からの光に目がいってしまうのがよかった。
そういった登場人物の台詞から派生するシーンが多くて、
そういうところはとても楽しめたし、とても綺麗だなと思えた。




この映画、NHKで特集ドラマとして短編版が映画版より先に公開されているのですね。
そういえばCMで見た気がする。
公式ウェブサイトにも、

NHKが、アジアを代表する映画監督たちと、村上春樹の短編小説の映像化に挑戦します!

と記されています。


映画の冒頭やエンドクレジットにもやたらとNHKのロゴがあったり。
こういった試みは素直におもしろいと思ったし、
映画版は『万引き家族』とパルムドールを競うほどの評価を得た作品となったのもすごい。
そのへんの内情も気になるところです。

EXO-CBX “MAGICAL CIRCUS” 2019 -Special Edition- in さいたまスーパーアリーナ


帰ってきた『MAGICAL CIRCUS』!



昨年の『EXO-CBX』による『MAGICAL CIRCUS』公演は、
あまりの初日の評判の良さに当日引換券で入って、
ステージサイド席だったにも関わらずめちゃくちゃ最高に楽しくて、
ベッキョン先生にレスまで貰えちゃったりってのもありつつ、
とにかく前のめりに客席とふれ合おうとするチェンベクシがすごく印象的だったんです。



今回はメインステージがちゃんと見える座席だったこともあり、
やっぱりステージサイド席では見えていなかった部分がかなりあったことを改めて実感。
そりゃそうだ、前回メインステージほぼ見えてなかったもんな。




でもあのときに「マジカルサーカスは最高」という「感想」と「感動」を持を持ったまま、
今回のスペシャルエディション公演に臨めたことは、とても贅沢だったな思います。


今回はファンクラブ会員のお友達が声をかけてくれたということもあり、
座席は上手側サイド席でメインステージとセンターステージのちょうど間くらいの位置。
しかも200レベル。400レベルご用達の私なので双眼鏡要らずの視界に大興奮。
ロッコとかも本当に目の前ですもん…目合ったもん…(思わせておいてくれ)
200レベル用の正面入り口なんでそれこそグリパぶりなんじゃないかということもあり、
入場ですでにかなりテンション上がってました…お恥ずかしい…
ちなみに会場はコンパクトモード(オブラート)だったと思います。
そして意地でも鈍器買わない派の私はエリシオンペンライトです。ちゃんと電池詰め替えた。


そういったこともあり、かなりがっつり見ることができて…
"知ってるはず"なのにまったく知らない公演に入ったかのような。
そんなおトク感がすごかった。本当に、友達には感謝しかないです。




前回は本当にメインステージが見えなかったのだけれど(何度でも言う)、
メインステージが見えると「マジックルー」の意味がよくわかる。
バンドメンバーもダンサーさんたちも、そしてチェンベクシの3人も、
確かにマジカルサーカスのクルーだった。



バンドメンバーの眼差しと音は常に暖かくチェンベクシを両側から支えていたし、
ステージの暖かい雰囲気を客席にも届けてくれた。
ダンサーさんたちも「バックダンサー」ではなく、
チェンベクシと一心同体と言わんばかりにひとつになって、
完璧にチェンベクシを含めたひとつのチームになっていた…感動しました。


絆とかあんまり言いたくないし、あんまり簡単に信じるタイプじゃないけれど、
マジックルーには絆に近い信頼のようなものはすごくあると思います。
じゃなきゃあの感じは出ない。
チェンベクシの3人も含めて、互いが互いをリスペクトしている、プロ集団だった。
さすがK-POPアイドルが1週間も前から来日して準備をする異例の公演なのです。




チェンベクシ、我が軍『EXO』の誇るスーパーメインボーカルがふたりもいるんですよね。
シウちゃんもしっかりと心を込めて大切に歌を歌うひとです。
そしてマジカルサーカスはほぼ生歌・生バンド。
今回は漠然と「歌がたくさん聴けたな~」という感覚がすごくありました。
もちろん踊るし、マジカルサーカスなパフォーマンスもあったけれど、
どのアイドルのライブよりも「歌」というものの存在が大きいライブのように感じました。
そしてその「歌」がすごい!!!!!!!!!(語彙力~~~~~涙)
まるで「歌手」のコンサートかと錯覚するほど…というか「歌手」だしな。


これは前回はぜんぜん感じたりしなかったところで。
前回は「見る」ことで精いっぱいだったし、私自分の公演に対する姿勢もライトだったし。
加えてこの目で「歌っている姿」というものをちゃんと見ることができていなかった。
今回はもうそりゃもうこちらの姿勢も気合もそれなりだったわけで、そこはかなり大きい。





すんごい泣きました。



まったく泣く予定なんてなかったのに中盤から号泣。
まさかのムービングステージで、ペンライトの海の上に浮かぶチェンベクシの姿があまりにも美しくて涙があふれ、
以降すべてにおいて感受性が大爆発し続けて本当にずっと泣いていて…
公演はまだ続くのにあまりに泣き疲れてしまって「早くVCRを…!」と休憩を求めるも、
休憩時間などまったくない今回のマジカルサーカス。



ムビステはまじでびっくりした。



終演後、前回公演のセットリストを見た友達が、



友「…去年やった曲、ぜんぶ今回もやってる」

私「!!!???」



そうなんですよ。


なんと昨年のセトリ全部やってプラス新曲のパフォーマンスが追加された構成で、
そのぶんVCRだった時間が削られているようで。
どおりで待っても待ってもVCRのターン(休憩時間)がないわけだよ!
まぎれもない「スペシャルエディション」でした…すごかった…!


そんなこんなで、観客同様に当人らにもVCR休憩がないので、
シウちゃんはめっちゃハァハァ言いながらよっこらせとセットの階段に一息入れて座りつつ、
日本語で喋りつつ次の曲へ促していたり、
ベッキョンはバクステと化したムビステでソロトーク(もちろん日本語)で繋いでいたり、
いやもう本当に大変だったと思います。




シウちゃんの渾身のソロステージが見れたことももちろん嬉しかったけれど、
やっぱりあの会場で「シウちゃん!」とか「あー!」みたいな、
ことばにならない想いをシウちゃんに言わせてくれてありがとうという気持ちが大きい。
シウちゃんはしっかりと準備をしてきてくれたし、
こちらもそれに対して応えることで、ちゃんと区切りをつけさせてくれた。


それにしてもシウちゃんのナビソニョならぬナビソニョン、
あまりにも突然その曲が流れて涙腺は決壊。
曲こそナビソニョなれどシウちゃんのコンセプトは"「Don't Go」ではなく「I Go」"


現れた黄色い花・月見草。その花言葉は「無限の愛」「待つ」「感謝」。
手話でこれまでのことを振り返り、「また会おうね」と。
時計を見て、時間が過ぎなければいいと時計を見て耳をふさぐシウミン。
そして「僕は忘れない」と言うシウミン。


「かならず戻ってくる」という意を込めてつくったステージだと、
シウちゃんご本人から(え、かわいい)解説がありました。


終演後にシウちゃんの団扇、購入させていただきました。
ってか今回物販のシステム(?)だめだめだったような…あの列なんだったん…




あとね、とにかくね、



ジョンデがどスケベすぎた。



…突然すみません。
ジョンデソロ曲『Watch Out』のジョンデがどスケベすぎてそれ以降大変だったんです。
さいたまスーパーアリーナの女が全員ジョンデに抱き捨てられた…
シウベクが二人掛かりでも太刀打ちできないくらいのえろさなので覚悟したほうがいい、本当に大変なので…


OSTキングだか単騎出陣でインガ1位だか知らんが(知ってるけど!)、
ジョンデはとんでもないドスケベ野郎なのでみんなマジカルサーカスに行ったほうがいい!
たぶんジョンデのどスケベシャワーを浴びられるのはマジカルサーカスだけ…チェンベクシだけ…赤いアイシャドウえぐい…



こんなん歌っておいてその別の顔はオラオラどスケベ野郎とか…好きだよ!!!!!!
そしてこの記念すべき大ヒットソロデビュー曲『Beautiful goodbye』の、
初めてのライブ会場での披露に立ち会ってしまいました…ありがたい…


ジョンデの歌唱そのものも、人数の多いEXO本隊のライブとはちがって、
チェンベクシ公演では完全にリミッターが外れていて、それはそれは圧巻。
バラードもすごいけれど、個人的にはやっぱりオラオラどスケベジョンデ様が好きです…
もうファンキーチェンチェンとか呼べない…


『EXO』のファンになったきっかけを思い出したんですけど、
宮澤佐江ちゃん推していたとき、「後にも先にも私はグループアイドルのファンになることはないんだろうな」と思っていたんです。
そこに現れた『EXO』…というか『EXO-M』(やや古傷)。
『EXO』のファンになった決定打は間違いなくジョンデの歌声でした。


当時、EXOは確かに「ルックス」というインパクトがあったけれど、
ジョンデのボーカルがあったから私はEXOのファンになったんです。
だってアイドルであんな歌唱をするひとがいることを知らなかった。
ジョンデの歌唱は「衝撃」でした。


なんか…ジョンデへの想いがスケベとともにカムバックしたというか…
いやだー!ジョンデなんて誰かのものなのに今更ジョンデの女になるのいやだー!
っていうかたまにふいにあるジョンデのラップえろすぎません…?なにあのラップ…




今回のチェンベクシのちょうどいい(?)日本語MC、すごく好きです。
前回はまくし立てるようなジャパネットチェンベクシだったわけだけど(笑)、
今回も頑張ってる感はもちろんあるけれど、
"自分たちの「日本語」"でしっかりと話してくれていたと思う。
だからたどたどしいけれど、ちゃんと伝わってくるんですよ。
そこはさすが芸歴とこなしてきた場数がモノを言うなぁという感じ。



ベッキョン、なんか漫画読んできたのかなって感じのクセの強い俺な男で最高だった(笑)
ジョンデはソロパフォーマンスがどスケベすぎてMCもぜんぶスケベな印象に…
マジトーンの「好きだよ」がベッキョン先生のかぶせ芸によりネタになった感があってセーフセーフ!っていう(笑)
そんななかシウちゃんがシウちゃんすぎてもう本当に兵役ゆるさねえって感じです…


最後のメントでちったい3人がぎゅうぎゅうに集まって、
最後に何を言うかをひそひそわいわい話し合っていて最高にかわいかったです…!
「 「 「 見ちゃ~~~う! 」 」 」


紹介はなかったものの、ギョンスが観に来ていたそうで!
ニョルド、2019年3回目のプライベート来日…!チャニョルは明日とか?
紹介はなかったものの、近くの席に座っていた方々から漏れ伝わってくる様子からは、
ギョンスもとっても楽しんでいたようで何より!
エリシオンペンライトだったそうなのでお揃いだよ!




…これ本国エリちゃんが本国で見ることができないのほんとになんとかならんかったんかい。
まだ希望は残しつつ、この日本での『MAGICAL CIRCUS』公演が、
シウミンが入隊前最後にファンの前でパフォーマンスする機会だとしたらあんまりではと。


これは本国ファン云々というよりも先に、シウちゃんのことを思います。
あんなに大きな会社が入隊前に母国でEXO本隊の単独コンサートで送り出すことができないっていうのは本当にどうなのと思うのですが。
ファンミーティングは、まぁあるみたいだけれど、
単コンに代わるような機会が設けられていることを願わずにはいられません。




感情ジェットコースターでさながら本物のジェットコースター・ライブ。
最高に楽しいけれど、ただ楽しいだけじゃない、さすが『MAGICAL CIRCUS』でした。




ありがとう、『EXO-CBX』。
私も「好きだよ」!





OPENING VCR
1.KING and QUEEN(JPN)
2.Hey Mama!(JPN)
3.Girl Problems(JPN)
MC
4.Cherish(KR)
5.Watch Out(チェン ソロ)(JPN)
MC
6.Blooming Day (KR)
7.Vroom Vroom (KR)
8.Beautiful goodbye(KR)
9.Ringa Ringa Ring(ベッキョン ソロ)(KR)
10.Horololo(JPN)
MC
11.Diamond Crystal(JPN)
12.Cry(JPN)
13.Gentleman(JPN)
14.私このままでいいのかな(ベッキョン ソロ:cover of BoA
15.Playdate(KR)
VCR
16.Shake(シウミン ソロ)(JPN)
17.Off The Wall (JPN)
18.Don't Go(シウミン ソロ)
MC
19.Paper Cuts(JPN)
20.Platdate(KR)
21.Tornado Spiral(JPN)
22.CBX(JPN)
23.Ka-CHING!(JPN)
VCR

EN1.The One(KR)
EN2.Miss You(JPN)
MC
EN3.In This World(JPN)
VCR(エンドロール)

岬の兄妹

観たくなかった。
でも観なきゃいけないやつだった。


「かわいそう」とか「つらい」とか、
まるで他人事であるかのように自分を騙しながら観ないと、とても耐えられない映画だった。
それほどまでに私にとっては他人事ではない話だったと思うし、
できたら楽に生きていたいので、できたら他人事のままにしておきたかった。


だから、「ここはきっと笑うところ」みたいなところでまったく笑えなかった。
それは「かわいそう」とか「つらい」と言いながら自分がふたりに対して無意識に偏見を持つことの表れでもあり、それを突きつけらるのがまたきつかった。




私が劇中の兄妹らとまったく同じ状況になることは、99.9%、ない。
でも、残りの0.1%はわからない。
そういう恐怖が常にある。


私はひとの子である。
だから兄妹=家族を描く本作からはふだんは意識的に考えたりしないような、
それにまつわる恐怖に直面することになる。
今朝だって爆弾が落ちてくる夢を見た。
目が覚めたからよかったものの、目が覚めたあとも夢の余韻は容赦なく、怖かった。


でも私が「恐怖」だと思っていることは、世の中にごく当たり前に存在していて、
実際にそれと対峙し、共に生きているひとたちがたくさんたくさんいるのだ。
そこまで先にわかったうえで観たけれど、
この映画の存在を知ったからこそ、改めて向き合わなければならないことだった。
恥ずかしいけれど、私は私の人生でいっぱいいっぱいで、
とてもじゃなきゃ自分以外のひとの人生を思いやる余裕はないのだ。
(だから最近のアイドルの人生までにも思いを馳せなければならない状況はストレスだ。)




ラストシーン、岬で妹・真理子が兄・良夫を見る。

私には睨みつけているように見えた。

私にとってはそれがめちゃくちゃ救いだった。




すごく不思議なのは、観る前はあんなに観たくなかったし実際しんどい映画だったけれど、
観終わって「観るんじゃなかった」とは寸分も思わないことだ。
まだ「観てよかった」にはたどりつけていないけれど、
たぶんそれもそう時間はかからないと思う。
むしろ、本作を観る機会を逃さなかったこと、本当によかったと思ってる。


これはすごく意外で。
ちゃんと「いい映画」を観たあとの充実感があるし、
内容のハードさよりそちらの存在感のほうが大きい。
この内容でこの感じ、個人的にはすごくめずらしいことだし、
だからこそ、つくり手の力量がうかがえる。
本作においては、そちら側の「私情」のようなものがいっさい見えてこない。すごい。




ストーリーとかはいろいろなところに掲載されているテキストそのまんまという感じ。
ただ、それが実際に映像という「現実」になったときにつらいしんどいばかりかと思いきや、
映像になったからこそちょっとほっとさせられた部分もあったりした。


本作では映像になることで"人間には「心」がある"ということがとてもよくわかった。
それが本当に嬉しかった。


これってすごく大事なことなんじゃないだろうか。
逆もしかりで、映像ではなく文章だからこそ「いい」と思えることがあるということも、そういうことだろう。


キャストの演技がすごかったっていうのは、かなりでかい。
正直、ぜんぜん知らない俳優さんたちばかりだった。
けれど、それが良いように作用した例でもあると思う。
良夫を演じた松浦裕也さん、真理子を演じた和田光沙さんの名前はせめて覚えたい。


というか、キャストの前に、本作の監督である片山慎三監督の名前を覚えたい。
本作の制作における予算は監督の自費だったそうです。




パンフレットの内輪ノリ感に、ちょっとげんなりしてしまった感は正直否めない(笑)
ポン・ジュノのノリ、きっつ!
あと単純に中身を見て「高い」と思ってしまった。これは私が悪いんだろうか。
マイラブ高良健吾くんもコメントを寄せていた。「観客の方と一緒に考えたい」と。
昨日観た映画『デイアンドナイト』のインタビュー鼎談では、
山田孝之が「(映画を通して)話がしたいんです」と言っていた。
どちらも、それはちょっと(私とは)違うなぁと思った。


『デイアンドナイト』と本作『岬の兄妹』を二日連続で観たことは、貴重な体験だった。
大雑把にだけれど、ふたつの作品は似たところが部分的にちょいちょいあると感じるからだ。
ただ、結果としてふたつの作品はまったく似ていないし、まったく違う作品だった。
おもしろいな、と思った。

デイアンドナイト

作品の良し悪しや好みは抜きにして、私は支持したい。
こういう「意志」を持った映画は大事だし大切だし必要。
個人的にかなり疲れていたのだけれど、こういった作品を観ると元気出ますね!


ただオイオイオイ~っていう部分はめちゃくちゃあった。
第一につくってるひとたちが登場人物らのことを知らなすぎる感じが致命的だと思ったし、
いろんな事柄や事情に感して「そんな荒々しく土足で踏み込まなくてもよくない?」って、
悲しい気持ちになってしまった…
フィクションだけどさ…「フィクションだから」っていう理由であの感じになったのなら、
ますます悲しいな…


「つくりたい!」っていう意欲がすごいのはめちゃくちゃわかるし大切だし大事だけれど、
それと引き換えに肝心の「何をどう伝えるか」っていうところがずいぶん…青い…というか。
だから結果的に"考えさせられる"というよりは投げっぱなしにされた感があって、
そういうところも含めて青いなぁと。


おしゃれでセンスのいい演出とか、
綺麗でカッコいいカットとかもイイネイイネって感じだったけれど、
そっち以上に「内容」をもう少し頑張ってほしかった。
めちゃくちゃ泣いたけれど、「泣かされただけ」みたいなところがある。
いや、こんだけ文句言ってても私は泣くひとなんです。




企画・主演を務めた阿部進之介を含めて役者さんらがみんな顔がいい。いい男ばっかり。
最近の若手キラキライケメン俳優ブームがおなかいっぱいっていうひとにはおすすめしたい。


本当に、キャストがめちゃくちゃよかったです。
さすが、企画やプロデューサーを現役バリバリの俳優さんらがやってるだけあるなというか。
豪華だし、参加された役者さんは制作陣の心意気に惹かれた方もいるのでは。
なかでも清原果耶ちゃんのキャスティングは大正解としか言えない。


全体的に「これ以外ない」と思わせるキャストの布陣は、
個人的に惜しいと思った映画そのもののクオリティをぐっと上げていたように思います。
それにしても、なんかこういった作品で田中哲司さんと山中崇をよくお見かけする気がする。





私が観た劇場ではパンフレットが販売されておらず、
代わりに(?)配布されているチラシが置いてあって、そこに本作のキーパーソンの3人、

企画・主演:阿部進之介 × 監督:藤井道人 × プロデューサー:山田孝之

のインタビュー鼎談ががっつりめに掲載されていました。
公式ウェブサイトでもほぼ同じものが読めます。(ので以下抜粋・引用します。)

山田:
僕はそれまで映画のプロデュースをやったことがなかったけど、興味だけは昔からあったんです。ただ、プロデューサーとしての能力は何もないから、一緒に作ってゆく中で学ぶ形になってしまう。でも、影響力とか、人を集めることなら絶対に協力できると思って「プロデューサーとして入れてくれないか?」とお願いしました。ここがチャンスだなと。

「山田孝之がなんか映画つくったっぽくてそれに安藤政信が出てるみたい」
…っていうような経緯でこの映画の存在を知ったようなものなので、
山田孝之のこの意識や姿勢は本当に評価されるべきだし私は表彰したい。


ただ、鼎談を公開した宣伝担当の判断はどうだったんだろう。

阿部:
迷いまくったからこそ「これではない」ということは、確かにあったね。
藤井:
そうやって時間をかけて28稿くらいまで書き直した脚本の中で、最初からブレていないのは、主人公が<明石>という名前のキャラクターであることと、“昼と夜”や“善と悪”に対する二面性というテーマくらいですね。

この辺読んじゃうと「ど、どおりで…」と思っちゃうんですよ(笑)
個人的には若手クリエイターの制作ノート的なものへの興味より、
お金を払って作品を観ている意識の方がはるかにでかいので、
自分が「え?」って感じたことの「理由」がこうして宣伝文句的にも使われていると、
言い訳のように感じてしまうというか。
ハードル下げてねって言われているかのような。
逆に身内で上出来だと思ったからからこそこれを公開できると思ったんなら、
ちょっとカンに触る(笑)




主題歌は山田孝之からオファーを受けた野田洋次郎が手掛け、それを歌うのは歌手ではなく、
本作でのキーパーソン・清原果耶ちゃんが演じた奈々です。
(こういった表記の仕方もちょっとむずがゆいというか、若さゆえ感。)


なんやかんや好き勝手文句言ってて申し訳ないと思いつつ、
こうやって「表現したい」「つくりたい」っていう若い才能が存在することと、
それがちゃんとかたちになって世の中に放たれるということは、
本当に希望があって素晴らしいなと思います。
シネコンにのチラシラックから放たれる、
ただただ「お金を儲けるぞ~!」という意思の強さにがっくりする最近なので。


お金を払うぶん、文句は言うけれど(笑)、応援したいです。