ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

スウィング・キッズ(二回目)






正直に言うと、先週観たときはそこまで刺さらなかった。
けれど、それを言語化してここに残すことが怖かった。人目が怖い。
たかが自分のための忘備録、自分のためのブログとはいえ、
最近のインターネットではわからなかったことをわからないというのもはばかられるような気がする。


前回は久しぶりに映画館に赴いて、映画を観て。
それだけでもきっと結構疲れたと思う。
でも、それにしたって自分と同じような感覚だったひとがぱっと見で見つけられなかったことはややショックではあった。


二回目の鑑賞に至ったのは、なんといっても俳優ド・ギョンスの現時点での最高傑作をもう一度この目で観たかったからだ。
一方で、やっぱり自分だけ刺さっていないように感じられたのが悔しかった。
ギョンスを盾になんとまぁ卑しい理由よと思うけれど仕方がない。
イッツ・マイ・スタイル。





結果、やっぱり私はこの映画とはノリが合わないなということがわかった。


だけれども、まぎれもなく、もう一回観て本当によかった。
キャラクターがくっきりと浮き出るように見えたぶんストーリーがより鮮やかではっきりして見えた。
いやいや我ながら、前回見えていなかったものが多すぎて唖然としている。
読書感想文だったら読解力がないとか言われると思う。


なによりラストのダンスシーンにあんなにもたくさんたくさん詰め込まれていただなんて、ぜんぜん気がつかなかった。
前回、私はあのシーンを見て、とくに何かを思ったりはしていない。
ジャクソンが見たたらればの夢だと思っていた。


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けれど、あれは回想なのだとようやくわかった。
いつの間にか友だちになっていたと思っていた「スウィング・キッズ」というチームは、
きっとああいった時間を何度となく過ごしたのだろう。
そこに及んでようやく迎えるエンドロールだった。




主人公・ギスの「踊りたい」という声が響きわたり、映画に漂っていた。
ところが前回観たときはあまりそれを感じることができなかった。



このたびようやく、最後のステージで見せた圧倒的な「踊りたい」という気持ちをしっかりと受け止めた。
一回目の鑑賞では怒涛の情報に埋もれて見えていなかったけれど、実はギスはいつだって踊りたがっていた。
最後のステージに至るまで。つらい。
その先に、もっとつらい最後が待っているけれどギスは最後を踏みしてめて踊っていた。


膝をついたギスを見てやっぱりこれは戦争なんだ、とまた思い知らされる。
こうして自分の意思で映画館に足を運べるということは当たり前ではないのだ。
例の数はちょうど一週間前の約2倍にもなった今日だった。




ギョンスがいたからこの映画を諦められなかった。
だからもう一度こうして鑑賞するに至った。
ウリ・ド・ギョンス、出会いをありがとう。