ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

シン・ゴジラ(二回目)

一回目の鑑賞が本当に楽しくて楽しくてヒャッハーヒャッハーしまくって、
このヒャッハーができる機会はおそらくもうそうないだろう、
それを逃してたまるか!!!!!、と、二回目の鑑賞に至りました。



もう一回観に行きたい~~~!と、思っていた反面、
一回目の鑑賞より楽しめるのだろうか?と、いう不安もあり、
なかなか二回目には踏み切れずにいたり。




結論からいうと、私は"二回目は"楽しめませんでした。




以下、そのへんもご了承願います。




あれだけ"公開前のメディア露出を制限"しておきながら、
どんどん話題になり、さながら祭りのような盛り上がりをみせている今作。
そんな祭りの煽りを受け、背中を押されたというのも大きな二回目の鑑賞理由のひとつです。


一回目に、めちゃくちゃ楽しんだからこそ、
二回目は「絶対にもっともーっと楽しめるはず…!」という過度な期待もしてしまうもの。
私も発声可能上映とかでお祭りワッショイしてるひとたちの輪に入りたい!!!!!




ところがね、ノれなかった。




やっぱり前情報ほとんどナシ(長谷川博己が主人公なのも知らなかった)の状態で、
庵野秀明ワールドを浴びる衝撃には敵わなかった。

そして、"一回目以上の楽しさ"を期待していたからこそ、逆にそれが楽しめない理由のひとつになってしまい、
「どうして前のように楽しめないのか?」と、あら探しをし始めてしまう始末。
本当に我ながら厄介なリピーターですよ。




一回目を観たとき、

少年・庵野秀明の持つ"カッコイイもの"への憧れ・こだわりの塊を全力でぶつけられたような感覚がモーレツに気持ちよかった。(=エヴァ)
その"カッコイイもの"を体感させることに注力したスタイルはすごくクールだった。
「内容」とか「意味」とか、こちらがどうでもよくなるような境地にまでつくり手の"カッコイイもの"像を極めていた点は本当にすごい。

しっかりとそのパワーは伝わってきました。(=エヴァ)

と、記しています。




それが、今回はサムかった。




一回目はサイコーに格好良かったのに、
二回目はそれを感じれば感じるほど、サムかった。




キャラクターたちも初見の時点ではフラットな視点で楽しめたものの、
祭りの傷跡といいますか、SNSなど、自分で体感したところとは別のところで、
特定のキャラクターに愛着を持つようになってしまっていて。
それがなかったからこそ楽しめた一回目だけに、なんだか複雑な気分なんですよね。


出演者が「尺の問題で2倍速で喋ってほしいとのオーダーがあった」という情報も、
この早口は「演出」ではなかったのか!、というがっかり感に。(まぁ演出目的もあったのだろうけれど)
いやね、前回「早口長文台詞大会」などと揶揄したけれど、
もっと"意味のある「早口」"だと思っていたのです。
そうなってくると、その「早口」がより滑稽に感じられしまって。


ゴジラも含め、CGも見慣れたせいか、ぐっと安っぽく見えてしまって残念。
同じパニック系だと、『アイアムアヒーロー』なんかのほうがよっぽどクオリティは高かったと思う。




良かった点は、やっぱり頭空っぽにして楽しめるところでしょうか。

それは徹底した"「人間ドラマ」の排除"がゆえ。
けれど本作はそれも立派なひとつのエンターテイメントのかたちとして成り立っていました。

考えたり、想ったり、そういった部分をまったく起動させなくても楽しめるあたりは個人的にはとても好きです。
ただ「人間ドラマ」がないかわりに、ただただ映像と音楽の力技でストーリーが進むので、
いったんそれらを"楽しめない"と感じてしまうと(私が)だめなんですよね~。


一回目に感じた「エヴァ感」は、そんなに感じませんでした。
これも一回目は前情報でエヴァだエヴァだとばかり目にしていたからだったのでしょうか。
二回目はエヴァだエヴァだ以外の情報も、しっかりと得ていますからね。
前情報の影響こわすぎぃ!




なんだかんだぶーぶー言ってしまいましたが(汗)、
間違いなく日本映画の記念碑的作品であるとは思うので、
記念にもう一度映画館で観れたことは思い出です。ステッカーももらえたしね。


あとはテレビ放送する(であろう)ときに、
ツイッター界隈を中心におおいに盛り上がりそうでいまから楽しみです(笑)
もちろん、そのときは視聴しますよ!