ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

帝一の國(二回目)

一回目の鑑賞は撃沈しました。


・・・・・チーン。



映画『帝一の國』は局地的に大フィーバー。
流行りの応援上映まで行われるほど。


私はそんな「帝一フィーバー」に巻き込まれているひとたちが羨ましくてしかたがなかった。
同時に、すごく楽しみにしていたことが仇となって、
まっさらな状態で楽しめなかった自分が悲しくてくやしくてしかたがなかった。


私だって大鷹弾のファンクラブに入りたかった。
一緒にマイムマイムしたかった。




でも、叶わなかった。




なにより、一回目の鑑賞を終えたあと、
「帝一フィーバー」の謳い文句できらびやかにメディアを飾るメインキャストの6人すらもハナにつくようになってしまった。
あんなに彼らのわちゃわちゃが大好きだったのに。


それでも日々、帝一フィーバー民がフィーバーしているのを見かけるのは避けられなかった。
私もフィーバーしたかった。


それだけ本当に楽しみにしていたし、
観る前は本当に本当に楽しかったから。(どんだけ)




そんなもやもやを抱え、返り討ちにあうのを覚悟で二回目の鑑賞にいたった。
単純に、スッキリしたかった。




結果、




無事、和解することができました。




パチパチパチ。




感想は一回目に観たときとほぼ同じ。
変わったのは、美美子ちゃんに愛着がわきはじめたという点。
ほら、宣伝とかあの6人ばっかりじゃん?
だからいきなり美美子ちゃん出てくると誰やオマエみたいになるやん?


二回目に観た映画『帝一の國』は、私の過度な期待や過度な干渉などまるで関係なく、
ただ一本の映画作品としてそこにあった。
本当によかった。ほっとした。




超絶肩に力の入った超絶先入観を強いられた一回目の鑑賞とくらべて、
新たに見えることも多かった。
見えていたようで見えていなかったことがたくさんあった。
それはもちろんアラも含めて。
ストーリーがわかっているからこそ見えてくるものももちろんあったし。
すごく素直に観ることができた。
こちらが勝手に歪ませることなく、正規のものを観ることができた。


これでわたしも、正々堂々、大鷹弾のファンクラブに入会できるし、
マイムマイムにも参加できる。


ちまたの「帝一フィーバー」に眉をしかめることなく、
しっかりと作品と向き合えたような気がする。




エンターテイメントとの付き合い方って、いろいろあるんだなぁ。
とにかく二回目を観ることができて本当によかったです。



ようやくエンドロールが鳴る。