え、遅いって?さーせん!
/切磋☆琢磨♡\
このふた組。
日本のエンターテイメント界でもグイグイ頭角を現わし、
その存在感はもはや「アイドル」というワクにはとどまらないのではと思わせるほど。
けれど、彼女たちは知っている。
その「アイドル」という分野にカテゴライズされることの強さを。
『BABYMETAL』も『でんぱ組.inc』もしっかりと、
そして堂々と「アイドル」と銘打ってることでその存在感がより際立つ。
近年、頻発している"「アーティスト」か「アイドル」なのか問題"、で揺れない、
日本製アイドルということを盾に利用しながら、あくまでも攻撃的に、挑発的に突き進む強さ。
このまだとりまく環境が「アイドル」という聖域を守ってるなかで爆発してる内輪な感じ。
彼女たちのなかに「アンチ」や「評論家」が産まれるのはまだ先なのだ。
かたや「アイドル」をヘビーメタルというカタチで解釈した『BABYMETAL』。
かたや一見ネガティブな要素を「アイドル」の物語に落とし込んだ『でんぱ組.inc』。
「アイドル」界隈ではとうに有名なこのふた組。
けれど、いわゆる世間的には「メジャー」というよりはまだ「マイナー」なその存在感。
だから単なる数字ではなくその熱量でもってじっくりコトコト煮込んでしっかりとした強固な帝国を築いていっている。
かといってまったくのイロモノではなく、
ベビメタはもともと成長期限定ユニット『さくら学院』の部活動のひとつであること、そしてメンバーがさくら学院を卒業したあとも成長期であること、
でんぱはパフォーマンスという点においては他の並みいるアイドルのなかではまだまだ成長過程にあること、
などから「成長」という日本のアイドルコンテンツの文脈を辿っています。
そしてその「成長」はファンとともに歩みを進める大きなカギ。
どちらにも共通することのひとつが、
極めて"ジャパニーズ・カルチャー色の強い「アイドル」"であること。
こんなにもコンセプチュアルかつニッチなアイドル像をつくりあげることができるのは、
まさに日本ならでは。
それをしっかり利用・活用、和製をリスペクトかつ意匠した作品では、
きっと日本以上に海外からも熱い視線をあびていることは想像に難くないです。
「メジャー」になるギリギリ前の、あくまで「マイナー」のなかのてっぺんにいることで神格化する現象を、
いま見せてもらっている真っ最中なのだと思うと、
思わず「アイドル、尊い!」なんていう私らしくもないことばを口先だけでも発しそうになってしまう。
いや~~~、イイ夢見させてもらってます。
それらはスタッフとファン、そしてアイドル自身たちが一緒にならないとできない。
みっつの土壌は違えど視点が同じじゃないとできない。
そこに摩擦が起きるとエンターテイメントが辛く苦しいものになってしまう。
圧倒的なカリスマ性でファンを統率するベビメタ。
私のなかではとっくに「ブレイク」している、このふた組。
そのまだ見えぬ「ブレイク」の先には何が待っているのだろう?
まだまだ日本の、とくに女子のアイドルビジネスには正解なんてない。
それを踏まえたうえで、突っ走って高みに登ったその次のステップで、
「日本製アイドル」としてワールドワイドにプレゼンできるコンテンツなのか真価が問われそうでワクワクします。
いま、外野のミーハー(私)が、一番楽しい、
そして、次の展開・次の一手がとっても楽しみなふた組なのです。
番外編!!!!!