『HiGH&LOW』プロジェクトは「祭り」です。
踊らにゃ損損なのです。
かくいう私も、踊っていたつもりだったのですが、、、、、
私は『AKB48』がメディアをジャックした時期=「祭り」を体験しています。
だからこそ、そのLDH版はどうなのだろううか、といったところなのだけれど、
その「祭り」はAKBのときと同じく、結局は「所詮」内輪ものだったという。
そしてそのなかで自分は"踊れなかった"というのが結果です。
"「祭り」にマジレスなんぞ野暮なこと"とはわかっているのですが、
以下、踊れなかった者の戯言です。
ハイロープロジェクトは、テレビドラマシリーズ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(シーズン1)から視聴していました。
そのときは、
とにもかくにも画が豪華。
と、そのテレビドラマの水準ではない画づくりのクオリティに大満足していました。
ところが。
こちらでも少し触れていますが、私はドラマ版『HiGH&LOW Season2』(シーズン2)はあまり楽しめなかったんです。
なんでおもしろくないかというと、『Season1』で曖昧にしてきたからこそできていた世界観が、ディテールを描くことで薄味になっているからだと思う。
そういった部分が本作・映画版でもしんどかった。
シーズン1から踏襲されている「画が豪華」っていうのは本当に素晴らしいのですが、
あくまでもそれもドラマ版の続きにすぎず、映画版として特別なものはない。
良くも悪くも、画のスケール感が同じなんです。
エンターテイメント映画としてのクオリティはあったと思うのだけれど、
アクションなども含め、最後までテレビシリーズと同じものを見ている感覚が抜けない。
"映画だからできたこと"が感じられない。
あとね。
シーズン1から、
「超設定」による申し訳程度のストーリーだったけれど、そんなのは問題ナシ!
と、その「画の豪華」さからも「祭り」だと腹をくくってた部分でもあるんだけど、
さすがにここまでくると「ストーリー」を求めてしまうんですよ!!!!!
映画版はシーズン2であれだけねちねちうじうじしていた琥珀さん(AKIRA)のねちねちうじうじが続いているだけ。
もう、うんざりです(笑)
結果、琥珀だけ救われた。琥珀のためだけの映画版だった。
大好きなスモーキー(窪田正孝)や村山(山田裕貴)、日向(林遣都)・・・・・・
せっかくドラマシリーズでつくりあげたキャラクターたちがモブ扱い(号泣)
雨宮兄弟(TAKAHIRO・登坂広臣)とかまだぜんぜん説明されていない、、、、、
彼らこそ無理矢理本作に絡めただけの「超設定」の極み。
(だからこその続編『HiGH&LOW THE RED RAIN』制作なんだろうけど)
あと、もうスンリにとくにありがたみとかない(笑)
たぶん、個人的に一連のハイローシリーズで一番テンションが上がったのは、
シーズン1のラストの『MIGHTY WARRIORS』の登場シーンです。
ELLY、早乙女太一、大屋夏南らのタダものではない並びの画に、
ハイローがとんでもないことになるー!、と大興奮したものです。
ところがシーズン2を通して明らかになっていく彼らは、ヒジョーにヒジョーに寒かった。
だから映画版でも、唯一の非匿名の「敵」でありながら、まったくその存在感に厚みを感じることができませんでした。
残念。これがいちばんがっかりだったなー。
と、なんだかもやもやする映画版でした。
"カッコいい雰囲気"にごまかされたシナリオはへなへなで頼りなく、「映画」ではごまかせていなかった。
キャストに関しては、豪華役者陣の演技はもちろんよかったけれど、
ドラマシリーズにひき続き、LDH勢の演技もフツーによかったよ!?
「EXILEだから」っていう理由で受け付けない方も多いみたいだけれど、それはもったいない。
ナオミを演じた藤井萩花ちゃん(Flower/E-girls)とか、まじでイイ女だから!!!!!
焦らされていた時間が長いほど、過度な期待をしてしまうんだよなぁ。
逆にドラマシリーズなんてリアルタイムで追わないで、
映画版見る前にサクッとダイジェスト版をチェックしてから観る程度の方が楽しめたのかもしれません。
嗚呼、ドラマシリーズ版の屈指の名シーンよ。。
はて、この「祭り」に、いったい関係者はどんだけ大金つまれたんだろうか。
そんなことばかりが気になってしまいます。