ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

ジム・ダイン−主題と変奏:版画制作の半世紀

@名古屋ボストン美術館。


素晴らしい展覧会でした。
これは東京等に巡回しないのは勿体ない!


作家の子供のような素直な好奇心と興味、感受性、そういったものが作品からひしひしと伝わってきました。
そういった作家の展示が大好きなんです。
実験的であるものもあり、見ているこちら側を飽きさせない。
ある一定の期間を経て次の対象物へ興味が移っていく様も興味深い。


作品はポップでキャッチーなものから叙情的であったりダイナミックであったりバラエティに富んでいます。
道具、ハート、自画像、植物、ヴィーナス、ピノキオ…彼が被写体として魅せられたものの遍歴が解ります。
そんななかにセンチメンタルなものもあり、展示のアクセントとして効いていました。
未だ現役で最近製作された作品も多数。


図録は三種類の表紙から選べる遊び心。
本展のメインビジュアルでもある自画像に模したローブも良かったんだけど…
迷いに迷った挙句、今回はハートモチーフのものがとてもキュートだったのでそちらに。


キャプションがとても見やすく、文字がするすると頭に入ってくる。
作品から作家の顔が垣間見える、とても有意義な時間を過ごすことができた展覧会でした。
名古屋に住んでる方には超おススメ!