これがきっと『Loona the world』。
『LOOΠΔ』プロジェクト、ここに極まれり!
と、いわんばかりの見事なこれまでの集大成のような素晴らしいミュージックビデオで、
満を持してデビューアルバム『+ +』(『plus plus』)』のタイトル曲が公開されましたね!
駆け抜ける疾走感。
キラキラと、ハッピーと。
超ド級のガールズムービーは、
まるで物語のクライマックスかのように込み上げるものがあります。
けれど、逆にこれからの『LOOΠΔ』(Loona the world / イダレソニョ / 今月の少女)のはじまりのようにも感じられるんです。
思えばコワモテユニット『ODD EYE CIRCLE』の活動曲が、
思いのほかしっかりしたアイドルポップスだったのも、
この曲=完全体のお披露目に向けたしっかりとした伏線だったのかも。
LOONA・12人それぞれの持つ、主に個人MVによるイメージや世界観はバラバラだけれど、
ユニット単位で見てみると、わりとタイトル曲は統一感がありますよね。
もちろんヨジン姫のソロ曲も含めて。
懸念していた"メンバーそれぞれの個性の埋没"に関しても、
本作は鮮やかにクリアしていると思います。
しっかりと"LOONAは「12人の女の子たち」である"ということを打ち出せているというか。
カバービジュアルもソークール!
リードシングル『favOriTe』のミュージックビデオが公開されたときに、
「LOONAの名刺代わりになるような作品をはやく!プレゼン芸がしたいんじゃ!」、
だなんて言っていたのが遠い昔のように感じます…!(はやっ)
本作『Hi High』のミュージックビデオがしっかりとその役目をはたしているよ!
なんですけどね。
(ステージ、大丈夫かな…?)
正直に申し上げますと、とてもとても素晴らしいミュージックビデオなのですが、
ダンスショットになるたびに「う~ん」となってしまうんですよ。
デビューコンサートでのパフォーマンスを垣間見ても「う~ん」という感じで。
ショーケースでのパフォーマンスもまったく同様に「う~ん」という感じで。
少なくともステージ動画を見ただけだと、楽曲の良さにすらも気がつくことはできなくて。
振り付けと衣装、もっとなんとかならなかったのかな~。
ここまでうまくやってきたプロジェクトなのに、
結局は「『DIGIPEDI』の作品のなかの少女たち」を求めてしまう自分が悲しい。
K-POPアイドルを好きになって、
「MVはすごくいいけどステージはそんなに」
「MVはぜんぜん好きじゃないけどステージめっちゃいいじゃん」
を、繰り返してきたわけですが、今回はその差がこれまでの比ではない(笑)
やっぱりより「アイドル」そのものの魅力を感じられるという点では、
後者のほうが楽しいです、私は。
まぁデビューコンサートで披露された多種多様な楽曲のパフォーマンスは評判がいいし、
「箱入り娘のる~なちゃんだからな」、「完全体のステージに関してはクオリティを求めるほうが野暮なのかも?」、などと考えを改めてみたり。
こんなアマアマになっちゃうのは、これまでとても楽しませてくれたぶん、
これからへの期待も大きいという証拠だと思います。
そんなふうに思わせるくらいには今回のミュージックビデオは、
とても素晴らしい『Loona the world』が繰り広げられておりますので、
ぜひぜひ『LOOΠΔ』のエピローグとプロローグを感じてみてくれ!(誰)