ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

LOOΠΔ、12人いる!



つよい。



つよすぎる。


これは星のひとつやふたつ救っちゃうんじゃない?
だって美少女戦士とか魔法少女とかが大集結しちゃってるじゃん。
オールスター大感謝祭的な。大乱闘スマッシュブラザーズ的な。




6月2・3日に行われたプレミアグリーティングライブにて、
ついに『LOOΠΔ』(Loona the world / イダレソニョ / 今月の少女)が12人揃った。



12人が同じステージに立ったということだけでも「つ、ついに…!」って感じなのに、
初めて公式SNSアカウントにポストされた12人の集合写真が、
このなんてことのないヒジョーにラフな一枚であるにも関わらずこの破壊力。
それはまるでいろんな事務所のエースアイドルが大集合しちゃったかのような。


全員、作画というか登場している作品が違う。
なんなら掲載誌だって違うし、出版社だって違う。
そのくらい個性がめちゃくちゃ強いのである。




『LOOΠΔ』(『今月の少女』)プロジェクトから誕生したこの12人。
『LOOΠΔ』というブランド、『LOOΠΔ』というディレクションは一貫していて、
他のK-POPアイドルとは一線を画した謎のクオリティと謎の存在感を放ってきた。
けれど、いざ集合写真を見てみたら、同じプロジェクトから生まれたとはにわかに信じがたいと思わせるそれぞれのキョーレツな個性がひしめきあっている。


これは、本当に、いっさい手を抜かずに、
『今月の少女』ひとりひとりを全力でつくりあげた賜物である。
素晴らしい!ブラボー!
チョン・ビョンギさん、あんたまじですごいよ!




で、そんな彼女たち『LOOΠΔ』は!
この8月についに!12人で!完全体で!デビューするんだって!


2016年に始まったLOONAプロジェクト。
長かった。待った。すごく待った。




でも、ここにきてちょっと不安になってきたので吐露させていただきます。




『今月の少女』公開は、本当に楽しかった。
ひとりひとりにしっかりとしたビジュアル・楽曲・ミュージックビデオをしつらえて、
ひとりひとりにしっかりとした「イメージ」をつくりあげていって。
彼女らが公開されていくごとに、どんどんその"ひとりひとりの「イメージ」"を強く受け止めることができた。


最初は本当に"一ヶ月にひとりだけを公開"していって、
"12人でデビューすること"が目的のプロジェクトだと思っていたくらいだった。




けれど、それが「違う」と気がついたのは、
だんだん(私と)テンポが合わなくなっていってしまったからだ。
その一番大きな理由が「ユニット活動」である。




ユニット活動は、この長期型の巨大プロジェクトにおいて、もちろん大事だったと思う。
たんたんと本当に"一ヶ月にひとりだけを公開"していったら、
きっとLOONAプロジェクトが「おっ」と気にかかっても待ちきれないひとも多いだろうし。


そもそも、LOONAはたぶん時間軸が他と違う。
明らかに勝負しているところが違うから。


それでも、私にとってのLOONAの「ユニット活動」は、
ひとりひとり丁寧に公開されていったメンバーの"ひとりひとりの「イメージ」"が薄まっていってしまったような気がして、あまりおもしろがることができなかった。
ビジュアル面では、ユニットごとに違いはあったものの、
楽曲やパフォーマンスなどからは、あまりそれぞれの違いを感じることができなかったというのもある。
まぁ「そこ」に差を出さないのも戦略なのかもしれないけれど。
そうして個性の集合体だった『LOOΠΔ』が、"似たような女の子"たちに見えるようになっていってしまった。
メンバーの"ひとりひとりの「イメージ」"を思いっきり楽しんでいたぶん、
それらが失われていくような、そんな感じになっていってしまった。




例えばChuu(チュウ)ちゃん。
後半のハイライトは私のなかでは間違いなく彼女。

LOONA、なんかハイセンスすぎ謎すぎ…っていう溝をチュウちゃんが埋めたと思う。
る〜なちゃんてそれぞれがすごく可愛くて美しくて魅力的だけれど"圧倒的お人形さん"感がある。
そんななか、とびぬけて愛嬌抜群で親しみやすさがあるチュウちゃん。
チュウちゃんの「わかりやすさ」っていうのはその近寄りがたい感じを一気に解決した。
そういう点でチュウちゃんは既存のファンとLOONAの距離をも一気に縮めた存在かと。



ところが。



チュウちゃんが参加したLOONA最後のユニット『LOOΠΔ / yyxy』のミュージックビデオに、

私の知っているチュウちゃんはいなかった。


妹キャラのドジっこちゃんはそこにはおらず、かわいい知らない女の子がただただいた。
"圧倒的お人形さん"じゃん。彼女がいったいどんな子なのか、まったくわからなかった。
(つーかこの曲とダンスは…)




私のなかでLOONAにおける「ユニット活動」は、こういう感じなのである。
それを3回も体験していると、あの12人がひとつのグループになったら、
いままでの"ひとりひとりの「イメージ」"がそれこそなくなっていってしまいそうで。
"あの『LOOΠΔ』"というより、"普通の「12人組ガールズグループ」"になってしまいそうで。




実は「12人でデビューする」とのアナウンスがあったときはちょっと意外だったりもした。
あまりにも"ひとりひとりの「イメージ」"に力を入れていたぶん、
もしかしたら『NCT』みたいにユニット・流動性がメインになるような気もしたから。
(『LOOΠΔ』の話にはシステムが似ている『NCT』が欠かせない。)


とはいえ、待ちに待った公式デビュー、めでたいことには変わりない!
ダーク路線(らしい)てのが気になるけれど、あの12人の個性が、
どうひとつのグループとしてかたちになるのかは、それはそれで楽しみなのです。
だってヨジンちゃんとキムリプが一緒にパフォーマンスするんだよ!?ヤバくない!?




でも、12人でデビューしたあとのことはさっぱりわからない。
どうなっていくのかは具体的にはまだ語られていないし、
もしかしたらいい意味で活動のたびにファンを驚かせてくれるかもしれない。
とにかくビョンギ先生が『LOOΠΔ』に飽きないことを願う。


だって、LOONAプロジェクトってぜったいに俺たちが大好きなやつじゃん?
それでもってLOONAプロジェクトってぜったいに俺たちを裏切らないやつじゃん?
実際に女性ファンも多いらしく、ガールズグループらしからぬ、
ボーイズグループ顔負けの独特なファンダムができそうでそちらにも興味津々です。