『f(x)』がカムバックする。
f(x)はニューアルバムの発売に先立ち、21日からソウル龍山(ヨンサン)区梨泰院洞(イテウォンドン)経理団通り(キョンリダンギル)にあるギャラリー「[4 WALLS] AN EXHIBIT」内の4つの壁を活用し、1日に一人ずつ様々なイメージで構成された映像を披露している。26日まで6日間、午後8時から12時までという限定された時間にだけ披露される特別な展示であるだけに、f(x)のカムバックをめぐりファンと市民の好奇心と関心はさらに高まると見られる。
それがこれ。
#fx #4Walls AN EXHIBIT ■2015.10.21~26 8PM~12AM(KST) ■Itaewon, Seoul pic.twitter.com/g5hFhQZLyL
— SMTOWN GLOBAL (@SMTOWNGLOBAL) 2015, 10月 22
はいはい、アートアート。
と、冷ややかな目で見てしまうのは、
ここ最近悩まされている「ヒジンさん問題」ゆえなのでどうかお許し願いたいです。
私だって素直に楽しみたいんだよ(涙)
「ソルリ」というメンバーを失い、満を持して4人でのカムバックとなったf(x)。
『EXO』の10人カムバック時のときと同じく、
「4」という数字をあの手この手で強く押し出しています。
最近では何事もなかったかのようにカムバックした、"「不変」の『少女時代』"とは真逆の、
「変化」を逆手にとった派手なプロジェクトです。
先日の『Red Velvet』のカムバックの際に、
「超キャラクター」を「個性」とした『f(x)』のカウンターとして、
「無キャラクター」を強いられるようなビジュアルディレクションが際立つレドベル。
という印象を受けました。
それから、ずっと次のf(x)のビジュアルディレクションは、
「無キャラクター」仕様のRed Velvetのカウンターとして、
「超キャラクター」を「個性」としたf(x)を全面に出すのではないか。
と、予想していました。
それは、ずばり的中しました。
現在絶賛順次公開中のティーザーイメージでは、
アーティスティックなf(x)のイメージを保ちながら、
メンバー個人の「個性」をそのまんま堪能できる、とってもナチュラルな"素のテイスト"となっています。
以下、公開された順に一部ずつ。
それはf(x)の「超キャラクター」化の結晶。
ほぼあってないようなシチュエーション・コンセプト。
そこに身を委ねる彼女たちの「超キャラクター」っぷり=存在感にはアッパレです。
なにかのモノマネじゃなくても強烈なインパクトを与えられるというf(x)の地盤をつくり育てあげたという点で、
悔しいけれど、ミン・ヒジン先生様は、なんだかんだすごいのです。
ナチュラルな写真たちと反するかのような、
骨太なグラフィックもシンボリック。
現在、インスタレーションの様子は、
現地に赴いている人がSNSなどに投稿し、拡散され、私のツイッターのタイムラインをも駆け巡っています。
今回はインスタレーションでありながら作品に直接触れずとも、画面越しにリアルタイムで体感できる、新たなカムバック予告のかたちです。
またこんなにど派手なカムバック予告なのに、公開されるティーザーイメージのそれぞれはしんとした「静かさ」を纏っています。
そしてそれは「ソルリ」というひとつの象徴が欠けたことでより鋭利になったように感じられます。
それらからは4人化した"新しいf(x)"の誕生の力強さが語られているような気がするのです。