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ミーハーでごめんね

ヲタク気質のミーハーの忘備録。ネタバレ要注意。PC版のサイドバーをちょこちょこ更新中。

「ヒジンさん問題」。

ツイッターのタイムラインに素敵なグラビア写真が流れてきた。



おお!



ふおおおお!!!!!


予告されていた『W Korea』による『SHINee』テミン・『f(x)』クリスタル・『EXO』カイのスペシャルグラビアである。
そこで繰り広げられていたのは、こちらが安易に触れようものならすぐさま壊れてしまうような美しく、繊細で儚い物語。




※以下、ただの悪口要注意




しかし、数分後、それらがSMエンターテイメントのアートディレクター・ミン・ヒジン女史によるものだと判明し、
一気にげんなりしてしまった。


それは、この素敵な3人の世界観も、
"またどうせなにかの「引用」なんだろうな"、というガッカリ感。


これが俗に(勝手に)言う、「ヒジンさん問題」なのだ。


これはこちらの記事のコメント欄で生まれたSMエンターテイメントの「アイドル」とその「ディレクション」に関する、ヒジョーにナイーブな問題である。




間髪入れず、その「引用」元がちらほら挙がってきた。
一番目にしたのはベルナルド・ベルトルッチによる『ドリーマーズ』という映画である。
公開当時、映画自体は観ていなかったものそのスチールビジュアルはとても印象的でよく覚えている。


それだ、それ。


そして、ふと思いたってその『ドリーマーズ』を観賞してみることにした。


結果。


おもしろいほどピッタリと今回のグラビアの世界観に当てはまっていたように感じた。
それもこちらが恥ずかしくなるほどに。
そして、私の知っていたスチールビジュアルの質感をそのまま再現したかのような。


それ以上でもそれ以下でもなかった。





また、「退廃美」と「中二くささ」は紙一重である、ということを身をもって痛感した次第である。
オマージュの類ならばまだいいのだけれど、世界観のアウトラインだけを気軽にお借りっ♡、っていう姿勢はやっぱりいただけない。
というか、むしろ引用元が本当に『ドリーマーズ』であったのかはわからないのだけれど。
逆にいうと、それは私は『ドリーマーズ』を「好き」だと感じた証拠でもある。


女史作品の最大のウィークポイントとして「引用」に至るにあたって「リスペクト」という部分がすっぽり抜けているところがある。
いや、もしかしたらそれはこちらが感じ取れていないだけで「ある」のかもしれないけれど。
あたかも自分が表現の最先端をいっているかのような自己主張がすごいんだよなぁ。




あっ聞こえる…


W Korea「ヒジン先生のお好きなアイドルで作品つくってください♡」


そしてそれに対して「これ、このコたちでずっとやってみたかったの♡」というようなヒジンさんの嬉々たる様子まで想像できる。


…そんなことを思い浮かべては、今回の作品に対する評判の良さも納得できるのである。
そう、みんな、こんなグラビアを待っていたのだ。




f(x)『Red Light』テミンソロのティーザーイメージはヒジンさん自身がシャッターを切った、というのは記憶に新しい。
そのときは、嫌な感じはしなかった。むしろ大好きだった。
"ミン・ヒジンの世界観"は好きだったし、例え既存の作品からの「引用」だったとしても、
どこかで見たことのあるような気がするものでも、それに気がつかないフリをしてチヤホヤしていた。
だけれども、こちらを記したときにはもうだめだったのだと思う。




おそらく今回被写体に選ばれた3人は、ヒジンさんの相当なお気に入りの面子なのだと思う。
そして少なくともクリスタルは女史にディレクションされることを好んでいる模様。相思相愛、よかったねぇ。


各所で絶賛されているこのグラビア。
この3人でなければ成り立たず、またミン・ヒジン女史によるものでなければ3人の被写体としての素晴らしさはこんなにも伝わってこなかったはずだ。
むしろいっそのことカイテムスタルの『ドリーマーズ』完コピならば是非是非見てみたい。
ええ、完コピならば。


けれど、そのウラで、ちょっとモヤモヤさせられることがあることをウルロンウルロンさせていただいた。
今回は「音楽」とはまったく関係のないところでのハナシなので、ただの「悪口」になってしまっているのは重々承知である。


映画のオマージュグラビアなんて星の数ほどあるのにそれを素直に受け入れられないなんて、と、我ながらあきれているのだけれど、
それは私が被写体の3人のことがとても「好き」で、用いられた映画も「好き」なのだ。
だからこそ、そのふたつの「好き」にアートディレクターのアクの強い濃いめのフィルターをかけられてしまったような、そんな不快感があるのだと思う。


これからも繰り出されるであろう「ミン・ヒジン作品」に立ち合っては、
この独特なモヤモヤと付き合わなければらないと思うと、ううう、しんどい。