ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』 in カルッツかわさき ホール




ミュージカル『ピーターパン』、2年ぶり2回目の観劇です。


ライザを演じる久保田磨希さんがあらあらと出てきた時点で涙が出て、そして止まらない。
そのときすでにホールのなかは子供に向けた優しくて暖かい空間がつくられていて、
それらなんかも含めて涙が止まらないのだ。
1幕が終わった時点ですでに泣きすぎていて枯れていた。



涙が枯れるまで出た気がするのに、終演後も涙が止まらなくてどうしようかと思った。
会場の外では地元のお祭りが行われていて、からからになった私はそのなかに飛び込まなければ帰ることもできず、しんどかった。
でも、私には帰る家があって「お母さん」がいるのだ。





劇中でネバーランドの迷子の子供たちが「お母さん」と言うたびに、胸が痛くなった。
"お母さんがいない"から「迷子」なのだろうか。
"あの"海賊たちだってお母さんが欲しいと言う。



「お母さんになって」。



本作ミュージカル『ピーターパン』は子供の持つ純粋さをもって大人をズタズタにする。
これはことばではうまく言い表せないのだけれど。


表現は終始子供が楽しめるものになっているけれど、
実は大人はそれらに対していちいち考えを巡らさざるをえないすごい仕掛けになっている。





今回はとにかく久保田磨希さん演じるストーリーテラーのライザがとても印象的だった。
ライザはずっと舞台の上にいる。気がつくとライザの様子を見てしまっていた。
そして文字通り物語のページをめくるライザは、舞台上にいるのにも関わらず常に観客と同じ視線で物語を見守っていた。
あるシーン、こちらが目を背けたくなるそのシーンでライザがスクリーン兼カーテンを閉めかける演出はまさにその象徴だろう。


今回は2年前に観たときより座席がかなり前の方だったのも大きい。
上手側前から7列目。ありえないくらいステージが近かった。
キャストの誰もが鮮明に目に飛び込んできた。
さすが『宮澤佐江先行』チケット。特典の生写真もありがたく頂戴いたしました。


セットは前回とほぼ同じ?
内容はたぶんほぼ「知っている」からこそ前回とは違った部分がグサグサと刺さった。
知ってるはずの『ピーターパン』なのに、まるで知らない『ピーターパン』なのだ。
私はそんな藤田俊太郎さんが演出する本作『ピーターパン』が大好きだし、
この作品に出会わせてくれた宮澤佐江ちゃんには感謝しかない。


藤田さん演出によるピーターパン、子供ももちろん楽しめると思うけれど、
大人にも観てほしいし、大人にこそ観てほしいとも思う。
それでぼこぼこにぶん殴られてほしい。




ウェンディに「僕たちのお母さんになってほしい」と無邪気に言うピーターパンだけれど、
いざそのウェンディに「お父さん」になってと言われ、そのように振る舞うピーターパンが、
ウェンディに「これ、演技だよね?」と言うシーンは背筋が凍った。


ラスト、ウェンディを迎えに行くピーターパンにウェンディは、
「大人になってしまったから行けない」「空の飛び方を忘れてしまった」と言う。
ピーターパンはいったんは泣くものの、一転、
そんなウェンディに「きみは大人になりすぎた」と言い放ち、空を舞うのだ。
ウェンディの子供を連れて。


大人になりたくないピーターパンが大人になったウェンディに殴られたと思ったら、
ものの見事にカウンターである。
それを観た大人の私はもれなくKO負けであった。




本作が芸能界復帰作となった宮澤佐江ちゃん。
『ピーターパン』は2年ぶり2回目の出演、そして2回目のタイガー・リリー役。
前回と同じ役だけれどまず宣材写真からして前回と衣装の露出度が桁違い。



どアタマにまずステージに仲間とともに現れるのだけれど、美しすぎて泣いた。
その美しい肢体が映える衣装と相変わらず魅せるパフォーマンス、
そして綺麗な顔とあらゆるパーツが揃いに揃ったその存在が単純に美しかった。
歌も少ししか歌っていないけれど格段にうまくなっているし、うまい。
自慢の推しがここまで魅力的に映る役、宮澤佐江の演じるタイガー・リリー、
どうかたくさんのひとに見てほしいと願うばかりです。




そんな宮澤佐江ちゃんの48G時代の盟友であり、先日のトークイベントにも一緒に出演した、
ヒロイン・ウェンディを演じた河西智美ちゃんには正直めちゃくちゃびっくりさせられた。
私はとも~みちゃんの48G屈指のステージでの表現力というものをすっかり忘れていた。
歌はうまいし、演技だってうまい。
というか、当人のキャラクターや声質もあって、
童話がベースになっているこの『ピーターパン』という作品にピッタリとマッチしている。
忘れていた。本当に申し訳ない。すごかった。


そして堂々の主演・ピーターパンを務めた座長、吉柳咲良ちゃんは相変わらずすごい。
いまだ15歳である。とんでもない。
前回観たピーターパンから2年が経ち、なお少年であった。
けれど2年前の「子供」という生き物の姿からは変化があって、
まるでそれはピーターパンとして2年のあいだネバーランドで「成長」を経た、
成熟したピーターパンだった。プロのピーターパンである。
歌もダンスもフライングを含めた身のこなしも、全部カッコいい。


ウェンディの弟たちふたりもすごかった。(すごいしか言ってない)
ジョンを演じる持田唯颯くんとマイケルを演じる山田こはなちゃん・遠藤希子ちゃん。
単純に、純粋に、子役といえど「幼児」があの振る舞いをステージの上で完璧にこなしているの、ヤバすぎです。


EXILE NESMITH演じるフック船長を囲む海賊たちは、
ボンテージと見まごう衣装を纏っており華やかで見応えがあったけれど、
舞台が近かったこともあり、私が子供だったら確実に泣いていたと思うくらいこわかった。
フック船長も「死ね」とか「殺す」とか普通に言う。
でもあれはこちらが大人だから、言葉の意味を知っているからこそ、
よりこわいと感じたのかもしれない。




そして成功したヲタクこと俺たちのネスミスのフック船長もとてもよかった。
歌もダンスも本業だけれど演技もすごいよネスミス。
絶賛発売中の写真雑誌『フォトテクニックデジタル』ではなんとそんなネスミスが自身の連載で佐江ちゃんをモデルに撮った写真が掲載されています。

フォトテクニックデジタル 2019年8月号

フォトテクニックデジタル 2019年8月号

ネスミス、まさかの公式ホームマスターに。(違)
そしてネスミスが撮った佐江ちゃん、めちゃくちゃかわいいんですよ!



あとやっぱり同じ佐江推しとしてネスミスは本当に俺たちのネスミスすぎて。
ネスミスの写真のお師匠さま・荒木勇人氏との3人の鼎談もとてもよかった。



ネスミスが佐江ちゃんに向ける「好き」って本当に俺たちと似ているように感じられる。
ふたり、仲よさそうなんだけどなんとなくネスミスが尻に敷かれてる感じもすごくいい…!
今回、佐江ちゃんが撮影モデルとして登場したのも佐江ちゃんの復帰作『ピーターパン』での共演のタイミングもありネスミスがオファーしたそう。
もちろん鼎談でも佐江推しを公言しつつ佐江ちゃんの魅力も語りながらもいやらしさがまったく感じられないさすが俺たちのネスミスなのでした。





私は、たぶん佐江ちゃんが出演した舞台の中でこの『ピーターパン』がいちばん好きです。
そして、そんな作品で演じるタイガー・リリーを演じる佐江ちゃんがいちばん好きです。
今回は前述したとおり、ビジュアル面でもよりブラッシュアップされていて最高でした。
個人的に"佐江ちゃんは絶対に映像での演技が向いている"と思っていた一方で、
こういった(私個人が思う)当たり役を目の当たりにすると、
やっぱりステージでの宮澤佐江がもっと見たいという矛盾した欲が出てきてしまいます。


けれど、当人は「これから」、どういう風に活動していくのか模索するそうなので。
なんならタレントにシフトするかもしれないなんていうことも言っていたし。
う~~~んそれでもやっぱり私のいち個人の想いとしては「表現」を続けてほしい。
そのくらいタイガー・リリーの佐江ちゃんは素晴らしいのです。

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ピーターパン初日終わりました🧚🏻‍♀️ 2年振りのタイガーリリー。 自分的には別人のリリーを今年は演じております。生い立ちから違う感じ。笑 セリフも在り方もお衣装もメイクも2年前のリリーとは違います。だからものすごく新鮮。 そして今年は、演出家の藤田さんから沢山の課題を頂きました。 お稽古中全然できなくて悔しくて泣いた時もありました。悔し涙を流したのは1年以上振りです。 今日、無事に初日を開けられたことが何より嬉しく、そして満員のお客様の沢山の笑顔、スタンディングオベーションにすごく感動しました。 今日から約一ヶ月間、最高なカンパニーの皆様と共に走り抜けます!💪🏾✨ . そして、 チームインディアン2019⛺️👧🏾 仲良くなるのが早かった。 仲良くなる=団結力が強くなる。 そんなことを久々に感じさせてくれた稽古期間でした。 私はこの4人に沢山支えられています。4人がいるからリリーとして真ん中で堂々とできるし、4人がいるからチャレンジできてることがたくさんあります。 2年前のインディアンズも大好きだったけど、今年のインディアンズも大好き。 ご観劇の際には、是非彼らの雄姿にも注目してください!!👧🏾✨ . 今日は最高の初日を迎えられてハッピーです🌻 . #ピーターパン #ピーターパン2019 #初日開幕 #インディアン #タイガーリリー

宮澤佐江 Sae Miyazawaさん(@sae_3830)がシェアした投稿 -


佐江ちゃん、おかえりなさい!
本当に、戻ってきてくれてありがとう。