ミーハーでごめんね

ヲタク気質のミーハーの忘備録。ネタバレ要注意。月別アーカイブを見られるようにしました。

続・アイドルには心も身体も健康であってほしいんだよ。

もう総選挙なんて終わりにしたほうがいい。


私のなかの『AKB48選抜総選挙』は、
アイドルとファンが想いを伝えあうというものだった。
それは私の唯一無二の「推しメン」である宮澤佐江ちゃんが教えてくれたようなものだ。




今回、1位に輝いた松井珠理奈は、祝福されていない。


1位なのに。


むしろ彼女への批判が相次ぎ、
「アイドルとか興味ない」「AKBなんてもうオワコン」みたいな顔をしていたひとたちまで、
SNSという大拡散ツールによる大拡散に便乗して批判していたりする。
要するに大炎上真っ只中である。


『PRODUCE48』に出演していることで韓国でも注目が集まっている時期である。
今回のことを受けて、バッシングが凄まじいことで有名な韓国のネット上でもかなり話題になっているっぽい。




私は少しあとから知ったのだけれど、
珠理奈はたしかに批判されるようなことをしてしまった。
そうでなかったとしても批判につながる印象を与えるようなことをしてしまったのは事実だ。
でも、繰り返すけれど、フジテレビの放送しか見ていない私は「それ」らを知らなかった。


あんまりすぎるバッシングは、私がテレビ放送を見て抱いた印象とまったくかみ合わず、
一週間経って、自分の記憶を何度も何度も思い起こしみても、
「坂道に喧嘩を売ったカッコいい珠理奈」しか出てこなくて、
私は本当に「みなさん」と同じものを見ていたのかと疑問に思うほどである。






3位で宮脇咲良ちゃんが呼ばれたとき、
さくらちゃんは「さっしー、ごめんなさい」と、とにかくそう言っていた。
何も事情を知らない私は、そんなことより、投票をしてくれたひとへの感謝の気持ちが口には出したもののまるで見えてこなくてそれってどうなんだと顔をしかめてしまった。


でもさくらちゃんは、そうなってしまうくらいに追い詰められていたのだろう。


それはおかしい。
いつの間に、さくらちゃんはこちらが計り知れないものを背負わなければならない状態になっていたのだろうか。


っていうか『AKB48選抜総選挙』って、
アイドルがそんなになってしまうイベントだっけ?






珠理奈は祝福されなかった。


嫌われ続けてきた10年だった。
嫌われる理由は嫌われるような扱いを受けてきたからだった。
それでも彼女はいつも凛々しく堂々としていた。
でも、それが可愛げがないと、また嫌われた。


けれど、負の声こそ大きく聞こえるだけで、ファンだってすごくすごくたくさんいた。
だから今回1位になった。
10年かかって、お姉さんたちの背中を見てきた少女はようやくたどり着いた。


でも祝福されなかった。


そんなの、おかしいに決まってるじゃん。




私が「清々しい」と感じた珠理奈らしい(と思った)スピーチを、
「みなさん」はサイコパスだと言う。


10年目で、1位最有力候補と言われ、地元・名古屋開催で、
そしてなにより「推されてきた」彼女のプレッシャーは計り知れない。


けれど、威嚇とも思える行為をするなど明らかに様子がおかしかった彼女に、
やさしい言葉はいまはたぶん届いていない。
「リハーサル中に倒れた」というニュースはすっかり埋もれてしまった。




1位になったのに、祝福されないどころか、認めてももらえない。
嫌われ続けてきた彼女は、いったいどうやったら認めてもらえるのだろう。






『AKB48選抜総選挙』はそういう催しになってしまっていたみたい。


CDシングルの選抜メンバーを決めるためだけのイベントだったはずなのに、
少女たちがこんなにもボロボロになってしまうようなイベントになってしまった。


もう限界でしょう。


これじゃあアイドルの「人間」の部分が壊れてしまう。
それでも「エンターテイメント」のひとことで大人は片付けてしまうのだろうか。

だからって、「アイドル」のなかの「人間」が、
「人間」としてすり減らしちゃいけないとろに痕をつけることを作品にすることは、
絶対に間違っている。


もはやこれまで48グループが売りにしてきた、
"「アイドル」のドキュメンタリー"云々の話ではない。




もう彼女は姿すら現わすことはないんじゃないかというくらいの凄まじいバッシングである。
それは本来「アイドル」に向けられるようなものではないと思うのだけれど。


10年という歳月をかけて「つくられた」彼女が、こんなことになってしまった。
本当に悲しい。
いまはただただ珠理奈が心配です。