韓流ニワカになったらこの話題は避けられないのではないでしょうか。
「『FTisland』と『CNBLUE』、どっちが好き?」
私はいわゆる『CNBLUE』派。
理由は、
・韓国芸能界最大ヲタク派閥「ギュライン」メンバーのジョンヒョンさん(Vo,Gu)を知っている
・バラエティ番組『私たち結婚しました(ウギョル)』での
"ヨンソ(ヨンファさん(Vo,Gu)+少女時代ソヒョン)カップル"が好き
・ヨンファさんの『ウギョル』にチラチラ出てたジョンシンさん(Ba)が格好良い
・消去法でミニョクさん(Dr)も覚えた(なんかごめん…)
…と、いうわけで、「バンド」としての彼らのことは、いっさいわかっていませんでした。
楽曲も2〜3曲聴いたこのがある程度。
グループのルックスレベルが高いので、完全に「アイドルバンド」だと認識していました。
今回のドキュメンタリー映画を通して、
"『CNBLUE』はただの「アイドルバンド」ではない"ということを、声を大にして言いたい、と思いました。
おもしろかったです!
歌って踊る「アイドル」の映画ではないし…、と最初は観るか迷ったのですが、観て良かった!
ただの「アイドルバンド」だと思ってるひとは(私とか)イイ意味でそれを覆されるし、
単純にイケメンが楽器を持っている美しさも堪能できるし。
韓流エンタメのドキュメンタリー映画は、
SMエンターテイメントの『I.AM.』、2PM+2AMの『Beyond the ONEDAY』に続き、三作品めの鑑賞になりますが、
本作が一番良かったです。
監督は、ドキュメンタリー番組『情熱大陸』で少女時代が出演した際に演出を担当したジョン・ヨンスンさん。
そのときは、ちょっと消化不良な感じだったので今作もあまり、期待していなかったのですが、どっこい。
なかなか濃厚なドキュメンタリー映画でした。
メンバー4人の生い立ち、バンドとしての基礎をつくった日本活動、初のワールドツアーの様子など、
"現在"のCNBLUEの姿がしっかりと捉えられていると思いました。
ライブ映像を挟むバランスが良かった。
長すぎず、短すぎず。
やっぱり、一番魅力が伝わるのはステージ。
想像の何倍も雄々しい彼らを見て圧倒されました。
カタコト語りと日本人ナレーションのバランスも良かったです。
上映時間125分はちょっと長かったかな。ファンじゃないとキツイ。
削れるところがないわけではなかったと思うので、惜しい。
ラストの、本作の演出であろうライブ+本作自体の打ち上げ風景には閉口。
"裏側(ドキュメンタリー)の裏側(制作過程)"が見えてしまったのには、引いてしまいました。
「ライブバンド」であるということを提言していたので、それなりのロックなラストを期待していたので。
いかんせん、映るファンが「K-POPアイドル」のファンと大差なかったのも、う〜ん、となりました。
"「アイドルバンド」ではない"のかもしれないけれど、"「アイドル」的な人気"であることは明らかだと思います。
だからこそ、余計に"「アイドルバンド」ではない"という説得力が欲しかった。
おそらくファンには語りぐさになっているだろうエピソード+ヒストリー満載で見ごたえがありました。
私は上に綴ったとおり、彼らのルックスしか知らない状態で観たので驚きの連続。
"バンド文化"があまり根付いていない本国・韓国での活動より日本でのインディーズ活動が先だったなんて。
ヨンファさんが、本国でのドラマ『美男ですね(イケメンですね)』にキャスティングされたとき、
ジョンヒョンさんは、「事務所にヨンファさんを取られた気分だった」と語っていました。
そのあいだも、なんと残された3人は3人で日本で活動。
その後、ドラマの影響で明らかに増えたファンの数に「虚しかった」と吐露していました。
ジョンヒョンさんのタンクトップ姿がYABAI!
ウホッ!なんてイイ身体!
総合格闘技を習い始めたとのことでスッピンで、汗をだらだらたらしながらそれに打ち込むジョンヒョンさん。
本当にこのひとは「ギュライン」のメンバーなのか!?、と疑わざるをえません(笑)
日本語もとっても上手。すっかりファンになってしまいました。
自分たちの"音楽"にプライドを持っている。
それは、日本中・世界中に数いるバンドと同じです。
新宿などの路上・ライブハウスでの活動からスタートし、
いまでも来日の際には繁華街のスタジオで、練習、練習、練習。
どんな大舞台であろうとも、ステージがうまくいかなければ悔しい。
そんな等身大の姿に、思わず見入ってしまいます。
相変わらず国同士のギスギスは尽きず、(私が)モヤモヤすることの多い日々だけれど、
彼らは日本で学び、活動していたことがベースにあるのは紛れもない事実です。
韓国のならではの宿舎公開や、日常の(同性同士の)スキンシップの多さなど、見どころ(?)もたくさん。
観ることを迷っているひとがいたら背中を押したくなる作品です。