ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

SMTOWN THE STAGE-日本オリジナル版-

観ておかねば!、と気合を入れて(うそ)観て参りました。


最寄りの映画館は公開最終週にも関わらず、完売・満員。
配られたリストバンドはイエローでした。宮澤佐江ちゃん(+ブルー)・DiVAの『月の裏側』のサイリウムの色だ~\(^o^)/
BoAのカラーだそうな)






以下、ネタバレします。
また、あまりポジティブなことは記してないのでそのへんもご注意ください。






前作(という位置づけなのかな?)・ドキュメンタリー映画『I AM.』を見たときは、

「努力は必ず報われる」、ということを特定の人物をフィーチャーすることなく、
映画の流れのなかでしっかりとメッセージとして届けていたと思う。
努力や苦労を詳細に説明しなくても、メンバーそれぞれの短い尺のインタビューと
若き日の記録・現在の姿を映し出すだけでそれらが描かれていたし、
容易に想像ができる。とても説得力がある。

カテゴリーはドキュメンタリー映画だけれど、エンターテイメント映画としてもしっかり成立していました。

と、とても感動したし、満足したんです。
まぁ3年も前ですよ。K-POPのこと・SMエンターテイメントのことをまだ何も知らなかった、ということもあると思うけれど。




が。


『I AM.』とぜんぜんちがう!!!!!!!!!



今作と『I AM.』のいちばんの違いは、"ストーリーがない"ところ。『I AM.』は、

物語に"マディソン・スクエア・ガーデンでの公演"というわかりやすいゴールがあるので、作品の後味も良いです。

と、"ストーリーがあった"んです。




『I AM.』には情熱と駆け上がっていくような高揚感があった。
本作はそれがまったく感じられない。
当たり前のようにタレントがステージに立つ様子が淡々と映される。
そしてみんな人形のように、決まり切ったことをドヤ顔で話す様子は不気味でもありました。


マイナスなことはなかったことにされているのは前作と同じかな。
前回は努力として美化されてただけいいのか。
開き直ったかのような『EXO』のタオちゃんフィーチャー+中国活動のくだりはおもっくそわろたよ…(心のなかでな!!!)
EXOの"家族です!推し"もいまとなっては虚しいよ…(白目)
シンドンのくだりとか、会場では笑いがおこっていたけれど個人的には全然笑えず。


48グループの茶番より白けてしまった。。
俺たちはすごい!!!俺たちは最高!!!、ってずーーっと言ってて恥ずかしさとかないのかな?、って。すごく滑稽だった。
また48グループとも違って、極めて明るい部分しか映さないため、完全に自画自賛になってる。
おまけに白々しくCMまでいれてくる。


だからただの「プロモーション映像」になっちゃってる。
「ドキュメンタリー」でもなかったな。




これではせっかく今年参加することができた『SMTOWN LIVE』のありがたみが…(うつろ)
そのくらい各々のSMTに対することばが軽い軽い。
もう『SMTOWN LIVE』というコンテンツはルーティーン化してるんだろうなぁと容易に想像できてしまいました。
ステージに対する喜びも華やかさもなかったのが本当に残念。




せっかく「ステージ」っていうタイトルなんだから、もっとライブ映像が見たかった。
貴重なライブ映像も「ソレ!!??」っていうチョイスだったし。


『I AM.』のマディソンスクエアガーデンとちがって日本の味の素スタジアムや東京ドームは広くて広くて。
観客の熱気みたいなものがこれっぽっちも伝わってこず。
アーティストとそれをスターダムに上げたファンとの関係性が感じられなかった。
それを手伝うような演出は見当たらなかったなぁ。
「こんなに広い会場でライブできるんだぜ?すごいだろ?」みたいな感じ。
挙句、アジア人ファンは全員目にモザイクとかどんだけ(笑)ご苦労様です(笑)


「日本オリジナル版」なだけあってあえて日本での公演を取り入れたのかなぁ?
個人的には一番アツいであろう本国・韓国での公演の様子を見たかった。




出演タレントの尺に大きく差があったのももやもやしちゃうますね~。
『f(x)』とか、申し訳程度にねじこんだような感じだったし。
(『Hot Summer』でのビクトリアの赤キャミソールに見るあられもない胸元はエッチでした♡)
あと『SHINee』の『LUCIFER』は簡単には踊れないですから!ほんともうびっくりしたわ!
前作でまったく出番のなかったチョウミとヘンリーがしっかりと出演していたのは救われました。






良かった点を。ちゃんとあります。


リハーサルでも手を抜きたくないユノに対して、「僕は手を抜きたいんだけど・笑」と言うチャンミン
力を合わせてふたりで全力でリハに挑む様子は『東方神起』の絶妙なバランスのカギが見えたように感じておもしろかったです。
ハイライトは早々に訪れて、東方神起のT帝国民の歓声に驚くEXO・チャンヨルくん(笑)


ぐっときたのは、『少女時代』の初の単独東京ドームで歌われた『また巡り逢えた世界(Into the new world”)』のカット。
私はアンチ・TE嬢(名前を記すのも嫌・笑)なのだけれど、TE嬢の歌い上げるところが本当に素晴らしかった。
どんなに嫌いなひとでも歌が素晴らしければこんなに心に響くのかと思ったし驚きました。
散々YouTubeで見たはずの映像なのにこんなに感動するなんて。
さすが映画館の音響、仕事をしてくれました。
それにしてもWOWOWで放送された映像とまったく同じだったんだけど。


EXOのレイちゃんの振り幅が素晴らしかったなーーー!!!
ぽやーんとした顔でインタビューに答える顔、ソロステージでバッキバキに踊るときのオラ顔、パフォーマンス中の愛嬌たっぷりの優しい顔……


SHINeeのテムちゃんがたいへん美しかったです。すごくコンディションが良かった。
大画面であの裸体を拝めることの喜びよ…!!!!!
さすが、日本活動ではセンターなだけあって推されていましたねぇ。


ちょうどいいリアルタイム感でデビュー前後の様子を見ることができた『Red Velvet』ちゃんは愛おしく思えました←思うつぼ


スタッフさんらのお顔を見れたのも新鮮でした。
タレントはあんなに華やかな容姿なのに…っていう衝撃も(小声)
クリエイターとしてあんなインタビューを使われて恥ずかしくないのかな?
(結局そこに戻る)
ミン・ヒジン先生のインタビューも見たかったです!
しかしイ・スマンの「これからは『セレブリティ』の時代」スピーチは寒かった。。
それを真面目に聞くタレントもこわかった。。






…と、なんだかんだ文句ばかりになってしまいましたが(汗)
先日のレドベルちゃんのカムバックで新しい概念を見せてくれたSMエンターテイメントは、やっぱり嫌いにはなれないのです。
ファンとしてはちょっと馬鹿にされたような気すらするのですが、それでも"次の一手"を楽しみにしてしまうのです。


意外にも、つまらない・退屈、という感想は持ちませんでした。
それは、やっぱり私自身が出演タレントを「好き」だからだと思います。
ふだん、主にインターネット等で見る彼らとは別人のように感じられて不思議な気分にもなりました。


ちょうどSMエンタのアイドルに対して落ち着いてきたところなので、
これからまたいままでとは違った視線で彼らを見ることができそうです。
なーんて言いつつ、わーきゃー言ってるんだろうなー←