第5話でこのドラマのハッピーエンドを願った私の願いは散った。
夢のような世界がリアリティという凶器に傷つけられてしまったというショック。
は続いた。
かごめちゃん(市川実日子)が退場した。
前回記事で"ファンタジックな親友"を指したのはかごめちゃんのことだった。
かごめちゃんはファンタジックで本当に魅力的なキャラクターだった。
話は逸れて私自身の話になるけれど、私は"かごめちゃん側"の人間である自覚がある。
かごめちゃんのことを「ファンタジック」と形容するのは、
同時にかごめちゃんのような人間がドラマのなかの魅力的なキャラクターとして現代を生きているということ自体が「ファンタジック」だと思うからだ。
私はどの立場で『大豆田とわ子と三人の元夫』を「逆ハーファンタジーじゃん」とか言いながら見ていたかというと、たぶんかごめちゃんだと思う。(色々とごめんなさい…)
まぁかごめちゃんはそもそもこのドラマは見ないでしょうけれども…(ごめんなさい…)
かごめちゃんが退場せざるを得なかったことこそが、
第6話における私にとっての"リアリティという凶器"そのものだった。
ちょっとここ最近、ドォォンと気持ちが落ち込んでいたのだけれど、
このまさかの展開にはトドメを刺された気分。
私のなかのゆいPが覇気なく言う、「これがお前(坂元裕二)のやり方か…」と。
結局、いまのところ第5話から第6話にかけて、
誕生日の夜のとわ子に関しては詳しく語られないという手法がとられた。
それはぜんぜんアリでしょう。
けれどそれと引き換えかのように、かごめちゃんがこれからのストーリーに存在しなくなってしまったと思うとただただ悲しい。