ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

BROADWAY MUSICAL「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」昼公演 in シアタークリエ

いつだって新しい世界を見せてくれる、推し。



少数精鋭、たった6人のキャストが舞台を動かすということの力強さよ。

出演:
チャーリー・ブラウン花村想太
ライナス役:岡宮来夢
ルーシー役:宮澤佐江
サリー役:林愛夏
シュローダー役:植原卓也
スヌーピー中川晃教

シアタークリエ『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』


6人が、当たり前に歌が上手くて演技もよくて、素直に感動した。
6人が、めちゃくちゃ動く。そして舞台を動かす。


そしてそのキャストのなかに、宮澤佐江ちゃんがいるという事実にも感動する。
もう危なっかしさなんて感じない。
「6人」のうちのひとりとして当たり前にパフォーマンスしている。
ステージにいるのは当たり前に「宮澤佐江」ではなく「ルーシー」。
ガミガミの8歳児のルーシー。




舞台の構成にはびっくりした。
漫画『ピーナッツ』がベースになっているということで、短いたくさんのエピソードが短編漫画さながらに舞台上で交錯する。
あ~なるほど、こういう感じなのねと思いながら観ているうちは正直なかなか作品に集中できなかったし、
それと同時にこのテのやつは苦手かも…などとも思ったりもした。


けれど、目まぐるしく動いていた舞台の動きが止まり、
ルーシーが「きみはいい人」と静かにチャーリー・ブラウンに告げたところで、
私はきゅんとしてほんのりとした温かさに包まれて、終幕。


そしてその舞台に立っていた6人のキャストに拍手を送った。
綺麗なものを見せてもらったな、という感謝の気持ちがあった。




繰り広げられていた”『ピーナッツ』の世界"は他人事ではなく、
自分の幼少期を掘り起こされているような感覚があった。
振り返ってみると夢(睡眠の方)みたいな時間だったなとぼんやりと思う自分の幼少期。
それが舞台上で繰り広げられていた"『ピーナッツ』の世界"とは繋がりがないだなんて思えないんだよな。





*1



そして、今回の6人のキャストのバックグラウンドが六者六様という感じで興味深い。
主演の花村想太さん(チャーリー・ブラウン)は、日本のボーイズグループに興味があるなら名前を聞いたことがないわけがない『Da-iCE』のメンバー。
岡宮来夢さん(ライナス)はミュージカル『刀剣乱舞』などに出演している。鶴丸国永さんである。
林愛夏さん(サリー)は『ベイビーレイズJAPAN』出身。驚いた。
原卓也さん(シュローダー)は地球ゴージャス公演『ZEROTOPIA』で佐江ちゃんと共演している。
そして言わずと知れた中川アッキーさんこと中川晃教さん(スヌーピー)。
と、私のミーハーセンサーにはあまりに響くキャスト陣だったことに後から驚く。
こんなに若くてパワーのある役者さんたちはいったいなぜ集まったのだろうとぼんやりと思っていたのだけれど、なんとなく腑に落ちたのだった。
そしてきっと私は、6人のこれからが気になるのだと思う。


びっくりしたのが初演でサリーを演じていたのが当時AKB48在籍中であった田野優花ちゃんだったこと。まじかよ田野ちゃん。



個人的に気になったことのひとつにチラシ配布がなかったことがある。
ラックはあるもののチラシはいっさい置かれていなかった。
感染対策といえばそりゃもう大納得なのだけれど。
それでもショックなことには変わりなかった。





この公演、ひとつ前の記事で大見得を切って観に行かない宣言をしたわけなのですが、結果的に観に行ったのでした。
ちょっとね……どんどんいろいろなことに対して「なんで自分だけ?」という風に気持ちが傾いていってしまって、気が付いたら自粛警察気味になってしまっていて。
完全にいまの状況に参ってしまったんですよね。
で、「どうせ…」みたいなところまで落ち込んでしまって、その流れで開き直ってチケット販売サイトを見たらまだ売っていて。
座席選択ができて運良く通路席が売られていたので、これなら、と思い購入しました。
もう本当に勢いでしかなかったんですけど。


現地に行ったら行ったで他のお客さんたちは誰かと来ていても本当にみんな静かだし、
換気の時間を設けるために幕間の時間が長かったり、規制退場制であったりして、思っていたより色々と大丈夫だったな、となりました。
もちろんそこで何かが緩んだわけではないけれど、
コロナ禍になってからずっとあったエンターテイメントへの壁をひとつ破ることができたかなというほっとした気持ちになりました。
大好きなエンターテイメントの変化とそれについていけていないなと感じることもまたストレスではあったので。
そしてそこで夜公演を観劇する中川さんのファンのお友だちと会えたりして…もう本当に嬉しかった。


ここからは推しに感謝のターンになるけれど、ここに着地できたのはやっぱり宮澤佐江ちゃんがキーになっていると思っています。
本当に佐江ちゃんはいつも新しい景色を見せてくれるな〜と改めて思ったのでした。
『ウエスト・サイド・ストーリー』の2回目が観られなかったという経験すら、佐江ちゃんを推していたからこそのような気がするのはあまりにも脳内お花畑すぎるというのはわかっているけれど、
やっぱりなんだかんだで私は宮澤佐江ちゃんのファンであるからこそ自分自身が彩られている部分があるという自覚があります。
そういう意味でも、本当に有難い存在なのです。




そんな宮澤佐江ちゃんがセーラーウラヌスの素晴らしいコスプレを披露した動画があるので是非ご覧ください♡(突然)



とも~みちゃん(河西智美ちゃん)には感謝感激雨嵐です♡





(締め方…)