ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

俺の家の話

ハーーーーーーーーーークドカンすごい!
と、感嘆せざるを得ないドラマ。



"宮藤官九郎×長瀬智也×TBS金曜夜10時"の安定感よ。
連ドラを見るとか46億年ぶりでは…




目を背けたくなる問題がてんこ盛りなのに、
それらを見事にエンターテイメント作品にしている。


この作品に救われるひとは、います。
そうでないひとも絶対にいるけれど、このテレビドラマを見て救われるひとは、います。
描かれる出来事が、無関係ではない・無視のできない私は救われたひとです。




物語のなかにある様々な事柄はそれぞれが身近なことでヘビーです。
けれど、ドラマを見たあとには、ちょっとほっとできる。
コメディーというと違和感があるのだけれど、笑える。笑わせてくれる。
このどんよりとしたご時世にどんよりとした事象がちりばめられたこのドラマが、笑わせてくれる。
これがエンターテイメントのパワーなのか~と、しみじみ感動してしまいます。


あと、この作品がテレビドラマとして放送されることで、
なんとなーーーく、「ひとりじゃないな~」ってぼんやりと思わせてくれるんですよね。
最近は他の連続ドラマをまったく視聴していないので分からないけど、
家以外のシーンではほぼキャストが全員マスクを着用しているっていうのもすごい。
そういう視覚的なアプローチがいま我々のいるこの世界に寄り添ってくれているように感じます。




介護や発達障害についてなどは実際に携わっている専門家の方から見たら医療ドラマよろしく「これは…」という部分も多々あると思います。
素人が見ても、ん?っていうとこはある。
私は第二話放送終了後現在ケアマネージャーさんの描き方にやや悪意を感じてしまい、「むーん」という感じだし。


けれど、エンターテイメントのパワーは、その「むーん」を飛び越えてきます。
もう単純に、ドラマとして楽しいし、おもしろいんだわ。


こうして「作品」として"誰かのアナザーストーリー"を質のいいエンターテイメントとして届けてくれることが、嬉しい。
取り扱う事柄はどれも一筋縄ではいかないものばかりだけれど、知らずのうちに狭くなっていくこちらの視野をぱかーんと広げてくれます。
これは「ひとりじゃないな~」に通ずるところでもある。




このドラマの視聴への扉はプロレスラー姿の長瀬智也(寿一)が開けてくれました。
いやもうあの吸引力、凄すぎます。
身体づくりもすごい。



ルックスからあふれ出る力強さは、ドラマにとって明るい希望のように映ります。
心身ともに健康!っていう人物がどかーんといてくれることの安心感。


演技もすっごくイイんですよね。
西田敏行(父・寿三郎)とのやりとりは、ザ・父息子男同士の雰囲気がリアル。
身体的な力関係が逆転した絶妙な親子の空気感よ。




キャスティングもよくて、とくに寿三郎の芸養子・寿限無を演じる桐谷健太が、いつものイメージを覆すキレ~な役どころで、(失礼)
すごい、まだまだ役者として見たことがない姿があるのか!と驚きました。



あんたはほんまにプリティーさんやで。



これからどういう風に物語が動くのか、全く予想できないけれど、
傑作『いだてん』でとくと見せつけられたクドカンの掌の上でならころころと転がされまーすっていう感じです。
まーハッピーエンドじゃないと嫌だけど!




追記:
最終回、ものすごかったです。
もちろん2話以降からもずっとずっとすごかったんだけど。
本当にクドカンは天才。