ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

『アンダー・ユア・ベッド』大ヒット御礼トークイベント in テアトル新宿

私の人生の予定には高良健吾をこの目で見る予定もなかったし、
ましてご本人の楽しいお話を拝聴する予定なんてまるでなかったので、
本当に生きているとなにがあるかわからないものですね…!



つい3日前に観たときはもう一回これ観るのか…とかなりげんなりしたのだけれど、
二回目は心の準備が完璧に出来ていたので、作品に対する嫌悪感がやわらいだ。
それがいいのかそうでないのかはまた別の話だけれど。


参加しておいてそれ言う?って感じなのは百も承知だけれど、
作品のあとに役者さんのトークショーがあるというのはちょっとこわいことだとも思った。
役者さんの作品に対する歓びや愛情を直接聞いてしまうと、
作品そのものに対する「自分の感想」というものを忘れそうになる。
あんなに胸糞作品だったのに、今では私もちょっと愛着を持ってしまっている。


本当にこれ罪深いんですよ…自分の感受性がなくなっちゃいそうで。
先に映画だけを観ていて、その感想を残しておくことができてよかったと心底思いました。




…と、なってしまうほどに、
今回のトークショーに登壇した高良健吾も西川可奈子さんも本当に素敵なひとで、
とても楽しいトークショーだったんです。



名前を呼ばれ登壇する際に、
忍者のごとくササササーッ!っと小走りしてステージに登場した高良健吾。
幸運なことに私の座席は上手側のちょうどその出入り口の真横のエリアでした。
オーバーサイズの白いTシャツにクリアのメガネ、やや太めのストレートジーンズの高良健吾であった。
西川可奈子さんも劇中では見られないスタイリッシュな装い。


高良くんが「大切なお盆の日にこの映画を観にきてくださって…」と、
最初と最後に二回おっしゃってたんですがあれはウケを狙ったのかガチだったのかわからなかった私、反省しています。


初めてこの目で見た本物の高良健吾は、
とにかく日本の映画界を盛り上げたい一心なのがめちゃくちゃ伝わってきて、
結婚して…じゃなくて、いまこんなひとなんだ!!!!!ってすごくびっくりしました。
本作が「こんなに反応があって反響があった映画は初めてで、本当に嬉しくて…」って、
あの笑顔で喜び爆発させられたら、
こっちもそんな映画に出会えて幸せだよ~(涙)ってなっちゃう。


本作は公開から1ヶ月で異例の連日大入りなのだそう。上映館も増えているそうです。
単館系映画のことを何も知らない私なので、高良くんの喜びようでその凄さを知る感じ。




ちょうど昨日見返していた高良健吾23歳のときの、
2011年に放送された『情熱大陸』の話がでてきてまじでオオオオ!!!!!となりました。
西川さんがすごいパスを出してくださった…(感涙)!と、心のなかでスタオベでした。
確かにあの頃の高良さんはとんがってましたよね…今日の高良さん別人でしたよね…
ちなみに当時の"とんがっていた"高良くんは『情熱大陸』、すごく嫌だったんだそうです。
会社の人にお願いされて渋々…みたいな(笑)


我が家のHDDレコーダーの一番手に鎮座する『情熱大陸』を見返しては時の流れを感じ、
なんだか勝手にすごく悲しい気分になってしまっていたのだけれど、
"とんがってた"あのころから8年くらい経ったいまの高良くんは、
「とにかく劇場にひとを呼びたい!」ひとであった。


そしてその姿勢はトークショーでの佇まいでもよく表れており、
今回も終始お客さんを楽しませようとするパフォーマンス。
穏やか。優しい。明るい。親しみやすい。




西川可奈子さんもとても喋り慣れている感じがして、
うまいことさりげなく進行をしていたり、
あの演技のすごさもあってますます謎が謎を呼ぶ気になる女優さんです。


そして高良くんもトークめちゃ見事に回します。意外すぎた。
そんなふたりのトークショーは本当にとても楽しいのです。
ミミズとダンゴムシ、どちらがいいのか。
ほかに進行役などはおらず、ずっとふたりだけでお話しをしていました。




西川さんも高良くんも、お高くとまったザ・芸能人な雰囲気はいっさいなく、
トークショーで司会の方が「そろそろお時間が…」と言っても、
ふたりともまだまだ話したがってくださっている風で、
高良くんが「じゃあ最後に(客席から)一問いきますか?」と言ってくださり、
ちょこっと延長。


そして客席から投げかけられた質問が宣伝ポスターにまつわるもので、
役者さんが宣伝ポスターについてお話しすることなんてそうないと思うので楽しすぎたし、
とてもめずらしい、貴重なお話を聞けた気がします。



高良くん、ポスターのレイアウトについて「余白がいいですよね!」とか、
「最近のは出演者の顔が(ぜんぶ)出るのが多いなかで〜」「気に入ってます」など。
また、なんと高良くんはアレルギー性鼻炎だそうで、
倉庫のなかに建てられたセットのなかで映像を撮っていうちに撮られたであろうポスターのカットについては「暑かった」「鼻水が〜」と。
ベッドの下で鼻かんでたエピソードわらった。
全体的にたぶん微妙に質問者さんの意図とはズレた回答になっていて、
高良くんてこういうひとなんだ〜とますます高良くんに前のめりになりました。




監督さんのツイッターが更新されていたので、今日も一緒に会場にいらしたんですね。
(あれだけ文句言ったけれど)監督さんも出ちゃえばよかったじゃん?と思いつつ、
"役者さんだけのトークショー"と"つくり手もそこにいるトークショー"では、
また内容もがらりと違ったんだろうなと思います。
今回の"役者さんたちだけのトークショー"はそれはそれで本当によかったです。



トークショーでも触れられたのですが、
スクリーンの外から赤ちゃんの泣き声めっちゃするー!って思ったら、
まじで劇中に登場する千尋の赤ちゃん役の子だったそうです!
そんなことあるのか!登壇する予定とかあったのかな?
それとも関係者さんのお子さんだったりしたのかな。




ドルヲタなので映画館のトークショーで双眼鏡を構えたのは私です…
結果的に近すぎてボケボケだったんで即放りましたけど、
せっかくのこの機会に!お顔を!しっかり見たかったんです…!
でもちょうど高良くんの目線のあたりにいた気がするので終始目が合っていたような気がしていて、嬉しかったですね。
いや、目は!!!!!合った!!!!!!!!!


あと、高良くんは「映画のために」SNSで反応をチェックするようになったそうなので、
逐一、「高良健吾さんを愛しています!」と、発信していこうと思いました(真剣)




そんな高良健吾が、

「今まではあまり思ったことのないような『結果がほしい』という欲が出た」*1

という作品、

『アンダー・ユア・ベッド』、絶賛公開中です。





高良健吾という俳優は、
私が「アイドルのファン」という生き物になる前から好きな貴重な俳優さんである。
「アイドルのファン」になる前までは他に特定の芸能人のファンであった覚えがない。


とはいえ、わたくし、高良健吾のファンを名乗っておきながら、
基本的に高良くんに関してかなり摂取量が少ないので、
もう今日だけで5年ぶんくらいの高良健吾を浴びた気がする。


だって改めてウィキペディアを見てみたら、ファンなのにぜんぜん作品を観ていない…
出演した作品名はおおかた知ってはいるのだけれど、
いまや「ドルヲタ」と呼ばれるであろう人種になってしまった私は、
そんな自分に「本当にファンなんですか?」と問いたいくらいだ。


ただ、月9主演のときにかなりダメージを受けたので、



やっぱりファンだったと思う。
ファンなんですよ、ずっと。そういう存在。




不本意ながらドルヲタになってしまった私は、
今回のトークショーで本物の高良健吾が見れてしまうことにめちゃくちゃ動揺していて、
正直前日はぜんぜん眠れなかった。
自分のこの手でチケットを買ったのに。
でもチケット買った直後も心臓がバクバクしていてやばかった。


本作は正直、二度と見たくないくらいの映画だったのだけれど、
一回目に鑑賞し、終映後に劇場内をふらふらしていたら、
ぺらっと今回のイベントの告知が貼ってあって目を疑った。
来るの!?ここに!?まじで!?いいの!?という感じ。


よくよく見れば私が劇場のウェブサイトでその日の上映を予約購入しているタイミングで、
同時にもうすでにそのイベントの告知もしていた…気づかなかった…なんたる!!!!!
ウェブサイトをスマホで見ていたせいなのか、まったく目に入らなかったし、
そもそも「映画」というものと「イベント」というものがまったく結びつかないのだ。
だから当然のように「舞台挨拶」とかもまったくの管轄外。
だって高良くんを好きになったときはドルヲタじゃなかったし。そのへんの発想がない。


で、映画を観終わった直後でぐったりしていたし、
わずか3日後のイベントだったのでいったんは迷った。
でも生の高良健吾をこの目で見れるという人生におけるラッキー大チャンス、
しかもオンライン購入どころかいま、まさにそのイベントが開催される劇場にいる自分。
なんか時空がゆがんだ。いろいろとありえなさすぎて。なんだこれ。
あの映画をもう一度観るのは正直しんどいと思ったけれど、
そんなことより!!!!!という感じで、いそいそとチケット販売カウンターに向かった。
チケットはいとも簡単に買えてしまった。
なんか、見えない何かに導かれているような一連の流れがちょっと不気味ですらあった。
そもそも(一回目に)鑑賞にするにあたってテアトル新宿という劇場を選んだこと自体がすべての始まりである。




だって高良健吾はアイドルじゃない。
俳優さんだけど「映画俳優」などとカテゴライズされるほど映像の俳優さんである。
そういうひとをこんなに簡単に生で見ることができていいのかという罪悪感がとてもあった。
そして、ドルヲタになる前にファンになったのでこういったイベントで実物の高良健吾を見ることができるなどとは、まったく頭の片隅にもなかった。
なにもかもが考えもつかない。そういう世界の存在のひとである。


でもミーハーではあったのでたとえドルヲタじゃなったとしても、
こういった機会に恵まれたら、きっと嬉々としと参加したと思う。
ただ、いまはドルヲタなのでなんかアカンと思うのだ。わかってくれるか。




高良健吾のファンになる前、イケメンが好きなことは恥ずかしいと思っていたタイプだった。
アイドルが好きになってからイケメンと呼ばれるひとたちのことを素直に好きだと思うようになった。


それにも関わらず高良健吾のファンになったのは、
高良健吾はそういった部分を知らずのうちに超えていたからなんだと思う。




前述にもあるように昨日『情熱大陸』を見返していた。
まさに"いま(当時)をときめく旬の若手俳優"であった。
あのころにいま流行りの「若手俳優」というジャンル(?)ってあったのだろうか。
時は過ぎ、いま「若手俳優」という存在自体が当時とはずいぶん違っていると思う。
そして高良くんは当たり前のように、すでにかつてのポジションにはいない。


でも、今日この目で見て、話を聞くことができた高良健吾は、
とても素敵な大人の男性の俳優さんだった。
自分の出演作を中心に、あんなに日本の映画を愛して、
日本の映画を盛り上げたいという心意気と姿勢は健気にも見えるほどである。
かつての若手俳優時代はまじで「映画に愛された男」という感じだったけれど、
いまの高良健吾は「映画を愛している男」という印象のほうが強いと感じた。




キラキラした笑顔で語る。
高良健吾、「自分の出演した作品はぜんぶおもしろいと思ってる」って言い切ったの、
めちゃくちゃにカッコよすぎたよなー。
『情熱大陸』を嫌がったとんがっていた若手俳優が、
いまこんなにも"映画のために"とガムシャラなのである。


そして現場が大好きなひと。
現場のひと。


こんなんもっと好きになるに決まってるじゃんね。