ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館 in ライブストリーミング

すごいものを見てしまった、というのが率直な感想。
視聴したあとは頭のなかが真っ白になってしまった。


LINE LIVEさんがアンコールを除いた全編を生中継してくれた。
「テミン」というひとはK-POPアイドルグループ『SHINee』のメンバーのひとりで、
日本でいちばんの人気を誇るメンバー。
ゆえに日本でもすでにソロデビュー済。
日本でのビジュアルディレクションは毎回悪い意味で話題になる(笑)


そんなテミンのソロコンサートの会場が日本武道館というのはどう見積もっても狭すぎ、
予想通りのチケット落選祭りを経て、プレミアムライブとなった。
そんななかでのこの生中継、ありがたいというほかない。


PCの画面に映っていたのは、私の知っている「テミン」ではなかった。
少なくとも、『SHINee』の末っ子で「お姉さんはかわいい」と歌う彼ではなかった。




完全に「表現者」だった。




戸惑った。


MCでも言っていたことだけれど、これがいまの"テミンのやりたいこと"なのだ。
けれど、「ファン」という存在を愛し、
愛されることを喜ぶ「アイドル」の面もしっかりと見せた。


SHINee』というグループで歌って踊ることが、
ちゃんと"テミンのやりたいこと"につながっているのか不安になった。
それほどまでに彼は「表現者」として完璧だった。




とにかく彼は舞った。
"ダンスを踊る"という振付にならったものというよりは、
細胞レベルで身体を音にゆだね、ただ自然に体が動いてしまっているという状態に見えた。




なにかが憑依していた。



それは私の知っている"『SHINee』の「テミン」"ではなく、
"ソロアーティストの「テミン」"だった。



それ以外に考えられなかった。




そしてめちゃくちゃに美しかった。
私の知っていた「テミン」より、より美しかった。
顔も身体もダンスも歌声も、汗さえも、すべてが本当に美しかった。




公演をつくりあげるにつれ、スタッフとディスカッションを重ねたことも言っていた。
たしかにテミンの好きそうな中二っぽい演出は多々、というか結構あった(笑)
それもまたテミンのひとりの「表現者」としての仕事のうちのひとつだろう。




1時間半という時間は、ライブ・コンサートの類では短いと思う。
だけれど、武道館のセンターに配置された丸い360度ステージに凝縮された時間はとても充実したものだった。
最小限の装飾は彼を輝かせた。まぶしかった。


演出は仲宗根梨乃さんだそう。
SHINeeのデビューから振付の多くを担当し、直近のSHINeeのライブ演出も行っている。
そんな梨乃さんとつくりあげたステージは、きっとテミンも満足のいくものになっただろう。
だからこそ、私のなかの「テミン」とのギャップにおののいた。大成功じゃないか。




SHINee』の行く末を想った。「テミン」のソロでの活動を想った。
今回私が画面越しに見た「テミン」の才能が大切に、大切にされることを願うばかりだ。




VCR
1.Danger(Japanese ver.)
2.Guess Who
3.TIGER
MC
4.Sexuality
5.Drip Drop(Japanese ver.)
6.Soldier
7.Press Your Number(Japanese ver.)
ダンスパフォーマンス(Do It Baby)
8.DOOR
VCR
9.Flame of Love
10.世界で一番愛した人
11.I'm Crying
MC
12.さよならひとり

EN.いつかここで