ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

日本で一番悪い奴ら

楽しかった!何も考えず、脳みそすっからかん状態で気軽に観れた。
(個人的なタイミングで)こういう映画を待っていた!


実話ベースとのこと。内容は素直におもしろかった。
最近はニュースでも"警察官の"薬物使用や淫行の報道もよく見かけるし、
いろんなドラマや映画などでも警察が裏社会と繋がってるパターンが多すぎて、
リアルに結構「こういうことあるんだろうなー」と思わせる説得力があった。
(だいたい「裏社会」というものが存在していることがそれを裏付けている)


正義のシンボルである前に、ただの点とり合戦に興じている警察官の裏側。
それを垣間見ては、一般庶民の私ですら「おもしろそー」なんて薄っすら思うのだから、
渦中にいた警察官たちもそんなゲームに巻き込まれていったんだろう。


主人公・諸星(綾野剛)ははじめからとくに志を持っているというわけではなく、
ただ流れに身を任せていくうちにある種の悦びを感じるようになっていく。
普通の人間がなにかに目覚めるきっかけなんてそんなもんだよなー、と、
妙に納得してしまうくらいには、渦にのみ込まれていく主人公自身の放つパワーはか弱く、
そのへんは誰にでも簡単に投影できるものだった。




疾走感のありすぎる漫画のような展開は飽きさせない。
内容を逆手にとって、エンターテイメント映画に形成させてしまう手腕が光っていた。
ただ、主人公の内面がこれっぽっちも伝わってこない。
気持ちや心の変化がぜんぜんよくわからないのではじめのうちは困惑する。
(だんだん慣れてきてどうでもよくなる←)
だもんで、感情移入がまったくできないので楽チン。(ポジティブ)
描かれていたのは「事件」であって「ドラマ」ではない。


暴力や破壊シーンもあったけれど、エロくない程度の濡れ場が合間合間にあって中和されていたので、全然無問題。(個人差アリ)
映っていたそれらは「事件」の欠片なのだ。


「ドラマ」でなく「事件」を描くという点では、ラストに表れる文章からも、
"清潔なふりして汚いことをやってる奴ら"に対してのメッセージ性を感じた。
素直に伝えたかったのは"本物の「正義」"だということはわかった。


また、『ふたりの桃源郷』とはまったく違ったかたちで描かれた「老い」も興味深かった。
白髪交じりになった諸星がどんどん惨めになっていく様子は痛々しく、転落の過程は痛快であった。(個人的な正義感ゆえ)




そしてなんと言ってもコレでしょ!!!!!




まじで剛にゃん可愛すぎだから!!!!!!!!




ずっと剛にゃんがイキってギャーギャーやってるのが可愛い映画でした\(^o^)/


綾野剛、"脱「イケメン俳優」"か!!!???などと期待をしてもみたのですが、
いい意味で「イケメン俳優」(と呼ばれるひとたち)の持つ、"「俺って可愛いでしょ♡」オーラ"が抜けきれず、
正統派イケメンではないものの、まだまだ雰囲気「イケメン俳優」だなーと思った。
可愛かったよ、剛にゃん!!!!!


けれど、ただの(褒めてます)"俳優・綾野剛"としての躍進も実感した。


最近観たい映画がことごとく近所では上映されず、悔しい思いをしているのだけれど、
映画の上映の規模は、キャスティングによる興行成績の見込みがかなり関係しているのだとやーーーっとわかってきた。
そういう意味で、剛にゃんは国民的「イケメン俳優」の主役として堂々とした存在感をしっかりと示せるようになったんだなぁと。
もう、ロン毛でメンズノンノのカバンの中身公開コーナーに小さく載っていた剛にゃんではないのだ。めでたい。




綾野剛が100パーセントのチカラを注いでるのはよくわかった。
チカラが入りすぎているくらいだった。
だけど、映画全体の構成が雑すぎて、シーンごとの異なるトーンの演技がつぎはぎに感じた。
それが滑稽で、剛にゃんの演技の幅にこれ以上のものは望めないのかもという気にもなった。
※剛にゃんの演技のファンだったのでやや残念。
たまの剛にゃんのふと悪事からスッと我にかえる表情は、ちとあざといと感じてしまった。
そのくらい粗暴な剛にゃんは可愛かったのだ。


役者さんは知らない方が多かったけれど、
デニスの植野さんなんかもふくめてみんなうまかった。
ピエール瀧は刑事役やりすぎだし、なにより演技がどんどんうまくなっていってる気がする。いいことだ。


YOUNG DAISさんてお方、初めて知ったのだけれど、
ほぼチンピラ映像のなかで、すごく自分自身のオーラが溢れていて、周りにまったくのまれておらず、いい意味ですごく異質だった。よかった。
どうやらヒップホップミュージシャンであるらしい。
俳優としても活動しており、映画『TOKYO TRIBE』に主演していたとか。




ラスト、北海道の寒々しい景色。
老い、疲れが見えるがようやく志を得た諸星の屈託のない笑顔。
そして掲げられる日本国旗。


私「ああ…映画が終わるぅ……」(かみしめながら)


…からの~~~まさかのスカパラ!!!!!フィーチャリング横山健!!!!!
え~~~~~~~!!!!!まじかよ!!!!!
これにはずっこけたよね(笑)余韻もクソもねー(笑)(個人差アリ)




しかし、『探偵はBARにいる』シリーズ大好き人間ということもあり、
すすきのってどんな街だよ!!!!!、ってなる(笑)すすきののイメージが(笑)
『アンジュルム』が、『嗚呼 すすきの』という楽曲を歌っていることもなんか不思議な感じ。
すすきのの謎は深まるばかりです。