ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

アイアムアヒーロー

また漫画の実写化?でも評判いいよ?え?グロいの?どうせ日本映画のクオリティでしょ?
タランティーノ作品好きだし(ジャンゴ新規)大丈夫大丈夫~~~……




じゃなかった!!!!!!!めっちゃグロい!!!!!めっちゃこわい!!!!!めっちゃグロい!!!!!めっちゃこわい!!!!!めっちゃグロいいいいいい!!!!!!!めっちゃこわいいいいいいい!!!!!!!!!!!!




鑑賞中はそれはそれは恐怖でしかなかったので、
本編終了後の、ざざざざざわっざわっ!!!!!っていうどよめきに助けられたこと助けられたこと!!!!!
ふだんはエンドロールくらい静かに見とけや派なのですが。いやはや。




原作漫画が連載されている『ビッグコミックスピリッツ』は私なんかでも楽しめるアイドルグラビアが多くて、
宮澤佐江ちゃん以外のアイドル目当てでも何度か購入したことがあります。
グラビア目当てであっても一応は漫画も目を通す派なので、
内容は知らずとも人気作品であろう原作の存在は知っていました。
でもその程度です。読んだことはありません。




生れてはじめてのゾンビ映画は衝撃的だった。
軽いノリで観ると、まじで衝撃受ける。衝撃受けた。


いやー、ニッポン・クリエイティブ、舐めてたわー。舐めてると痛い目あうわー。


まじで、本作のようなホラーにかけるクリエイティビティを、
なぜ(例えば)「大作SF!VFX!CG!」などと謳う作品で発揮しないのか!!!!!
ニッポンの映画界よ!!!!!おかしいだろ!!!!!
本作のエンドロールでは外国人スタッフの名前もたくさんありました。




もうぐっちゃんぐちゃん。
身体のあれもこれもふっとぶ。血しぶき。
容赦のないバイオレンス。


ぐちゃぐちゃ系でも大好きなタランティーノ作品はエンターテイメントに重きを置いている。
対して本作は、人間ドラマと(「ヒーロー」に対する)ロマンが描かれている。
だからまったくベクトルが違う。


アウトレットモールに辿りついた主人公の姿をはじめ、
ところどころで、その人間ドラマ性に、まさかの感動の涙を流してしまいました。
「恐怖」ではなく「感動」。我ながら意外すぎた。


映画のクオリティは、もう個人的には余裕で及第点。
映像表現としてもまったく違和感なく、ゾンビもゾンビによるパニックもとってもリアリティがありました。
さらにサバイバルにおける人間界の縮図まで描かれていて見事だった。
ストーリー展開があんまりにあんまりなのでラストも、逃げる?逃げちゃう?(夢オチとか)とか思いきや、
しっかり人間ドラマの続きを予感させる地に足がついたラストだったと思う。
エンドロールは沁みましたよー。


この圧倒的絶望的な状況で自分は「主人公」じゃなかったら?、という考えに及んだりして、
"自分の人生の「主人公」を全うしなきゃ"という気にまでなりました。




大泉洋はずるい!!!!!
容姿も含め三枚目キャラでしっかり全国公開の映画で主演はれて、稀少な役者さんだなーと心から思いましたよ。
いろいろなドキュメンタリーなどなどで情けない姿を目にしたことはあるけれど、
それを持ち味にしてかつしっかり演技できるのは素直に感心。
単館上映系の映画だったらそういう主人公ものはやまほどある。
ちゃんと興行的に考えて主演はれるって意味で凄いんです。


長澤まさみ、有村架純の出演を知ったときは、
どちらも華がありすぎてヒロインヒロインしすぎるのではと思ったのだけれど、
このふたりで本当によかった!!!!!ヒロインヒロインしててくれてよかった!!!!!
ヒロインとヒロインがいなきゃ耐えられなかった!!!!!


単純に、下手な演技するひとがいなかったっていうのも良かったです。




原作漫画はまだ連載中とのこと。
映画版は映画版でそれなりに完結していたと思うので(個人の感想です!)、
原作のゆくえも気になりますね。