シリーズ第4弾とのことですが、過去作品は観ていません。
それでも楽しめるテンションの高い超絶アクションで全編を駆け抜けます。
そして釘づけに。
余計な思考はいっさいない清々しさはなにも考えなくてもじゅうぶんおもしろ…ろ……
…ヒャッハーできなかった(涙)
アクションは確かに凄かったのだけれど、ストーリーも読めちゃうしオチも個人的にあまり好みではなく。
周りの評判が良すぎて期待しすぎてしまった、というのもあると思います。
いきなり始まって、いきなり終わって、まさに展開は「力技」。
でもその「力技」に思いっきり身を委ねることは映画の世界を体感するかのようでした。
こちらが思考する余地を与えないスピード感が、
まるで映画をリアルタイムで追っているような不思議な感覚にさせられます。
…と、疾走感に比例するかのようにどこか心に(個人的に)「残らない」・「響かない」という難点も。
こちらの視点の軸が定まらないままに、どんどん進んでいくからでしょうね。
だからといって、ついていけない、わけではない。
そのへんの塩梅が絶妙です。
「娯楽映画」として割り切るのが正解なのでしょうね。
冒頭もラストもなかなか大雑把だけれど、とくに前者のそれは、
いきなり巻き込まれた!感、があってそれが良い方に作用していると思います。
主人公・マックス(トム・ハーディー)の印象がちょっと弱いかと。
単なる物語の繋ぎのパーツのような感じだったのが残念。
とくにラストの去り際はあんなにスムーズにフェードアウトしちゃってよかったのかしら。
砂埃のなか現れた美しくたくましい若い女性たちがとっても神聖な雰囲気で美しかった。
また、物語後半で出てくる歳を重ねた女性たちも良かった。
とにもかくにも坊主頭のシャーリーズ・セロンをはじめ、女性が格好良い。
そしてそんな"女性"の行く末がこの一見単純なストーリーを影でしっかりと支える。
そのストーリーから派生していくサイドストーリーがいちいちグッとくるのです。
近未来的な設定も含め、作り込まれたビジュアルはアニメやゲームの世界のようで楽しかったです。
かといって安っぽさは微塵も感じない重厚なもの。
劇中・エンドロールのロック音楽もめちゃくちゃ格好良い。最後までしっかり「聴く」に限る。
意味不明の火を噴くギターマンや太鼓のシーンも良いアクセントに。
それらを含めた超ビジュアルには圧倒されます。(そして気づくと終わっている…)
なにも考えずアタマ空っぽにして観るとより楽しめるはず。
また、今作を観たことで\ヒャッハー!/している方たちの\ヒャッハー!/を少し共有することができ、
結果的に\ヒャッハー!/体験できているのかなとも思います。
(ファンアートとか楽しいです!)