ミーハーでごめんね

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I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

モーニング娘。55スペシャル!

モーニング娘。およびモーニング娘。'14のシングル曲全55作品をハイビジョンで一挙放送する特別番組「モーニング娘。55スペシャル!」が、3月30日(日)22:50よりNHK BSプレミアムにて4時間にわたってオンエアされる。


結成17年目を迎えた今年「モーニング娘。'14」と改名し、55作目の最新シングル「笑顔の君は太陽さ / 君の代わりは居やしない / What is LOVE?」で自身初の4作連続のチャート1位を獲得するなど「再ブレイク」として話題になっている彼女たち。今回の放送では「POP JAM」「MUSIC JAPAN」などのNHKの番組でオンエアされてきたパフォーマンス映像の貴重なアーカイブを、当時の曲時間のまま55曲を惜しみなく紹介する。


さらに、この番組のためだけに撮り下ろされたスペシャルライブ映像や、現メンバー、OG、プロデューサーであるつんく♂のインタビューもオンエア。継承と発展を繰り返すモーニング娘。の魅力を、この番組でたっぷり味わってみよう。


http://natalie.mu/music/news/110580


ファンの方たちにとっては保存版の番組だったのでは?
これだけやってくれたら今年の紅白歌合戦に出演できない理由が見当たらない(笑)
見ごたえじゅうぶん・サービス満載・お腹いっぱい大満足の内容でした。




改めて、わかったのは、


「私は、"今のモーニング娘。"(’14)が好きなんだな。」


っていうこと。


だからやっぱりどうしても、"今のモーニング娘。"の周辺の部分が楽しかった。


「黄金期」〜「プラチナ期」も魅力的だけれど、当時の私にも今のわたしにもイマイチ刺さらない。
それは私自身の"当時"と"今"とのバランスによるのでしょう。
そういう意味で、今年から『’14』と冠して、時代で『モーニング娘。』を語れるように改名した意図が伝わった気がします。




私が『モーニング娘。』をチェック(といってもふんわり眺めるてるだけだけど)するようになったのは、
AKB48を好きになって、宮澤佐江ちゃんを好きになって、そんな自分に違和感を覚えなくなったくらいのとき、
「アイドル」という存在に素直に接することができるようになった頃。
そのタイミングで、「9期のオーディションが行われる」とのことで、そこから、です。


けれどそれからなかなか好みの楽曲に出会えず、ようやく「キタ!」と思ったのが、『One・Two・Three』でした。
AKBの、口パク・ゆるパフォ・凡曲、にすっかり辟易していたころ、それがハマった。
そこから"つねに気になる存在"になったのでした。




以下、番組を見て。


"今のモーニング娘。"を知ったら比べられずにはいられない"「プラチナ期」のモーニング娘。"。
「プラチナ期」はズバリ、「アイドル」から「ダンスボーカル&ユニット」に変貌を遂げていて、もの凄いステージの完成度。
そして、改めて高橋愛ちゃん、新垣里沙ちゃんらの歌の柱っぷりを痛感します。
彼女たちのそれは"「アイドル」の歌唱"というより"「シンガー」の歌唱"。
つんく♂が"歌わせたくなる"気持ちがよくわかる。
"「プラチナ期」の娘。"は素晴らしいのだけれど、今回改めて眺めて彼女たちのドヤ顔を見ると、
ハマれなかった理由がわかるなーと。ソコじゃないなーと。
加えて湿っぽい"つんく♂歌謡"も苦手でして。
当時、「アイドル」に興味のなかった私にはなかなかハードルが高かったんだろうなーと。


「国民的アイドル」となった「黄金期」のパフォーマンスの輝きは眩しいほどでした。
限りなく普通の女の子然としてデビューした『モーニング娘。』の姿はもうそこにはなくて、
全身全霊で「日本を楽しませてやろう!」という気迫があって、
ステージ上のメンバー全員がどこか誇らし気で、すでに貫禄のようなものが垣間見えたり。
"時代"とのマッチングが見事で、本当の「国民的アイドル」とはこういうものなのだと。
"時代"に必要とされる、明るくて希望にあふれた存在。
接触ドーピングでCDの売上だけの名ばかり「国民的アイドル」とは違う。
改めて、今回テレビ画面を通してその熱気・熱狂が伝わってきました。


「プラチナ期」の直前は、パフォーマンスは成熟しているものの、
衣装やヘアメイク・振り付けのせいで、お祭りソングがショーパブの出しもののようになってしまっていて苦笑。
この頃は"時代"とのズレが大きかったのかな。




そして、いまや「日本のアイドル」の専売特許であろう"「成長」を見せる"というシステム。
そこで見せつけられる"「成長」期"のす・ご・さ!、ね!


モーニング娘。はずっとそのカテゴリーでは入らないと思っていたけれど、
本番組を見たらそりゃあもう!
画面のなかの少女たちがどんどん洗練されていく様子ったら!
それらが集まったら"『モーニング娘。』というグループの「成長」"というワードは避けられない。


当たり前だけれど長く在籍しているメンバーがこうして時系列で見ていくとメキメキ成長していくのがよくわかる。
スキルの「成長」はもちろんのこと、普通の年月を経るという意味での「成長」も含めて。
そういうのっていままでは某ジャニーズの男子アイドルだけの特権で、女子アイドルでは初めての存在なんじゃないかと。


ああでも例外(?)もあって。
以前、ツイッターで「(田中)れいなは気合で(見た目の)成長を止めた」とおっしゃった方がいて。
ズバリその通りでルックスや佇まいがある時期から変わらない!凄い!名言!
在籍中にそういうメンバーが何人かいるんですよね〜。プロ!


"今のモーニング娘。"は、過去の姿と比較するとグループとして「成長」をより求められているのではと思います。
その「期待」から本番組がつくられたのだと。
過去のモーニング娘。がふたたび輝きだすのは、"今のモーニング娘。"の「成果」の表れです。
「黄金期」とは違ったかたちで"時代"に愛されるその過程を、楽しみにしています\(^o^)/