ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

エル・グレコ展

謳い文句のわりには地味な展覧会でした。


絵画の展示にも関わらず、空間を贅沢につかった展示。
よって全体的にかなり見やすかった。
各作品、額縁のさらに下に敷かれている外枠(?)が
各章で色分けしてある+作品のボリュームバランスを統一しているので見栄えがいい。
点数が多くないので小さな作品も、ひとつひとつ大きく、大切に展示してあった点が好印象でした。


ただ、それにも関わらず展示自体は退屈。
図録やチラシのほうが作品の魅力がダイレクトに伝わってきて良かったです。
それは先に挙げた展示の仕方があまり効果的じゃなかったことも影響してるのかもしれません。
とくに第1章での肖像画の展示はそれがわかりやすく、間隔の広い展示だと「ふ〜ん」と通り過ぎてしまうような感じでしたが、
図録ではページいっぱいに印刷された絵が間髪入れず掲載されているのでその効果か絵が生き生きとしているんですよね。
"エル・グレコの作品は歩きながら見るより例え現物でなくとも座ってジッと手元で見たほうがいい"というのが今回の個人的な感想です。


展覧会の最後に展示されていたのは今回の展覧会のメインビジュアルにもなっている巨大作品『無免罪のお宿り』。
宗教画ですが、何故か周りの観ているひとが次々にその場にしゃがみ込んでいき、下から見上げていて、
その様子は「それこそなんの宗教だよ…」と思いました(笑)
もしかしたら音声ガイドかなにかで指示があったのかもしれませんね。


今回は久しぶりの完全に絵画だけの展示。
しかも世界的に著名な作家の大回顧展。
ですが、ほとんどが似たような雰囲気の絵だったのであと少しだけこちらの足を止める展示の工夫がほしかった。
例えばキャプションの説明文を簡潔にするとか。
長くてマニアックだったのであまり読む気にならず、それぞれの絵画の差別化の手伝いにはならなかったです。
私の視野がぼんやりとしてしまって、いろいろと感じ損ねた感。




上野公園は桜満開からの散り始め、桜吹雪がとっても綺麗でした!
いつの間にか公園内にスターバックスができていたり。
外観から察するにかなりいい感じのスタバ。スタバ好きなので今度上野に行く際は是非、寄りたいです。