ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

Beyond the ONEDAY〜Story of 2PM&2AM〜

相変わらず韓国男子にかぶれている私。
『2PM』と『2AM』はメンバーの名前すらも分かっていない状態ではあるものの、
「歌って踊る韓国男子のドキュメンタリー映画」を無視できるはずもなくまんまと鑑賞して参りました。
しかたがないじゃない、ミーハーなんだもの。
先日観たSMエンターテイメントのドキュメンタリー映画『I AM.』がとても良かったので期待していたのですが
かなーりがっかりな作品でした。


内容は2PMと2AMの主に日本での活動にスポットを当てたもの。
監督もスタッフも日本人で、あくまで日本人に向けたもの。
撮影場所もすべて日本。冒頭でいきなりシンボリックに東京タワーがでてきたぐらいだし。
映画内で使用される楽曲もライブでの楽曲を含めてすべて日本語歌詞です。
これが『I AM.』を観たあとだとなかなか辛い。
『I AM.』のような、幼いころからやってますドーン!動員数ドーン!SMエンタ最高ドーン!、みたいなのが
苦手なひとには親しみやすくてよかったのかな〜とは思います。
け・れ・ど!!!
「日本での活動」というと、どうしても東方神起には敵わないんですよ。
日本で活動して2年弱の2PM・2AMと7年以上の東方神起
長い時間をかけてここ数年の韓国男子アイドルグループブームの土壌をつくった
東方神起の活動を遡っていた私にはどーーーしても物足りなかった。
比べるものじゃないというのは百も承知なのですが、
その時間と苦労の差を埋めるほどのものが本作には無かったなぁというのが正直な感想です。


もともと2PMの存在しか知らず、しかもムキムキマッチョな野獣系アイドルというイメージしか持っていなかったので、
2AMとの共演も影響してなのか映画がとても穏やかな雰囲気でまとめられていたのが印象的。
過剰な演出はなく淡々とメンバーの等身大の姿を映し出していました。
ただそれらと比例するかのように映画全体が間延びしていてテンポが悪かった。
日本語のナレーションがちょーダサくってドン引きです。
密着が情熱大陸以下。NHKがつくれば何倍もいいものができるだろうと思いました。
メンバーのインタビューも真面目すぎて…このへんは編集の力不足としか。
素材の少なさを補うためのようにか入念にセッティングしたであろうイメージカットを入れるもプライベート感ゼロ。
イメージカットを入れるくらいならもっとライブを見せて欲しかった。
この映画を見てみよう!、と思った大きな理由に『I AM.』で観ることができた圧倒的なライブステージがあります。
これなら内容がわけ分からなくても楽しめるはず!、と思わせるステージが。
ライブ映像はあったものの、惹きつけられるに至らず。残念。カメラワークェ…
メンバーそれぞれにそれなりにスポットが当てられているはずなのにそれぞれの個性や良さがあまり伝わってこない。
これは完全にスタッフサイドの問題。
だって本当はもっと魅力的なグループのはずだもん、じゃなきゃ映画の題材になったりしないんだから。
事務所社長の出すぎ感も逆に胡散臭くて…頼むからあんたは引っ込んでてくれ!←


それでも基本の基本の情報は得ることができました。
2PMのテギョンが一番格好良い!2AMのチャンミンさんが興味深い!
なかでも衝撃的だったのはパシフィコ横浜ラゾーナ川崎でのハイタッチ会!!!
接触イベントで売り上げを伸ばしてるAKBでも(確か)ドキュメンタリー映画で映すことはなかったのに…。
日本の女子アイドル戦国時代みたいだなぁとしみじみ。
でもいろいろ見てると韓国本国でK-POPアイドルは結構積極的に接触イベを開催してるのよね。
どこもアイドルは接触が強い時代なのでしょうか…。


ドキュメンタリー映画」というよりは「プロモーション映画」かなぁと。
まだまだこれからだぞ、という感じを受けました。
こうやって韓国から日本に進出してきているグループはたくさんいるんだよなぁ、とも。
韓国でも日本でも「K-POPは飽和状態」だということをいろいろなところで耳にします。
それぞれの努力は想像に難くないです、どうか報われますように。
果たしてこの内容で2PM・2AMのファンは満足できたのかが気になるところ。