ミーハーでごめんね

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I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

松井冬子展 世界中の子と友達になれる

ひさびさに変態の展示を観たな〜と思いました(笑)
完全に変態です!間違いないです!


とにかく病的なまでにあらゆる点で過剰。

「痛み」を始点として、恐怖、狂気、ナルシシズム、性、生と死などをテーマに挑発的とも言える作品を制作してきた松井冬子

横浜美術館/展覧会概要


まさにそれらを表現した作品の並ぶ展示でした。
そしてそれを圧倒的な技術をもってして精密に、執拗に描く。
そういった点では草間彌生の制作姿勢に近い印象を受けました。


上記のさまざまなテーマに対する作家の純粋な好奇心が興味深かったです。
グロテスクで客観的に描かれていながら作品に対しての愛情が深く、
描かれている対象とは反比例するかのように作品に温かい血が通う不思議。


作家が"女性"性であることのこだわりがひしひしと伝わってきました。
私は女性なので男性がこの展示を観てどういった感想を持つのかかなり気になるところ。


作家の美貌ばかりが話題として先行されがちですが、作品はどれも文句なく美しく、鍛錬された実力派です。
展示もスケッチなども含め出し惜しみなく、見ごたえがありました。
『松井冬子』を知るには申し分ない個展だったように思います。
今後の展開が楽しみ。