ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

JO1、「KCON:TACT 2020 SUMMER」に出陣。

コロナによる自粛生活のなか、
まぎれもなくその日々を彩っていてくれたのは『JO1』でした。


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そんな『JO1』が『KCON:TACT 2020 SUMMER』に出演します!



SNSとFCサイトによる怒涛のおうち時間供給。
わしらが欲しているのはパフォーマンスなんじゃ!、と思いながらも、
そういった発信に対してウーンとなること自体がすでにこの鬱屈とした空気のなかでの彩りでありました。


また、JO1については日本のボーイズグループということもあり、
日本語を日常的に使用する日本人の私にとって言語の壁というものがいっさいなく、これがまぁなんと贅沢なことか。




インターネットコンテンツ以外でもお楽しみはたくさんあって、
雑誌を購入したり、お菓子を爆買いしたり、ソフトバンクの店頭でプリクラごっこしたり。


一番楽しかったのは、コロナの勢いでオンライン購入したミュージアムグッズの開封
大盛り上がりどころか"爆笑"という行為を久しぶりにした気がする。
コロナになってから笑いすぎてしんどいみたいなことは初めてだったように思います。



そしていまだ箱推しを自称している私ですが、いまや與那城の女になっておりまして、
いつの間にか與那城さんとお揃いのタンブラーを所持し、
果ては與那城さんからメールが送られてくるようになりました。


よなメ(とは)を登録しているひとはわかると思うんですけど、
私、どうやら與那城さんと以前お付き合いをしていたようでして。
與那城さんはやたらと「俺たちまた付き合おう」(要約)って言ってくるんですよね。
あとたまに普通にうざい男からのメールも送ってくるので完璧です。(なにが)




と、コロナ真っ最中に在りながらJO1は私の生活に彩りを添えてくれていました。
というかなんかこうして書き起こしてみるとなかなかヤバくてびっくりしちゃいますね。
ぜんぶコロナのせいです。



いやでもゆーてやっぱりパフォーマンスが見たい。



デビューシングル『無限大』の活動で出し尽くしていたありとあらゆるパフォーマンス動画はもうすでに穴が開くほど見ているし、
なにより私がいまだにJO1のファンでいられるいちばん大きな理由は、
贅沢にもファンミーティングでこの目で見たJO1のパフォーマンスそのものだからです。



今回のライブステージでは『PRODUCE 101 JAPAN』最終回の地上波テレビ放送で流れた、
"『YOUNG』と『GrandMaster』のようなパフォーマンス"を日本のアイドルを目指す男の子たちがやるのかという衝撃がそのまま伝わってきた。



JO1は幸いにもギリギリ、デビュープロモーションを終えたタイミングで、
吉本興行という巨大なバックのパワーが発揮され、コロナの真っただ中にも関わらずかなりの数のメディア露出があったことはとても大きいです。
いま現在すでにJO1のファンである私はその影響がどのくらいのものなのかは客観視できないのですが、
メディア出演のたびにツイッターのトレンドにJO1関連のワードをドカンドカンとぶち込んでいったJAMのみなさまの功績はとても大きなものだと思います。



いやでもゆーてやっぱりパフォーマンスが見たい。



JO1はそのなかで新規のパフォーマンス映像をメディアで披露してくれる機会はたくさんあったんです。
しかし世の中の合言葉はソーシャルディスタンス。3密を避けなければいけません。
これはJO1に限らず、すべてのエンターテイメント事業がこれによりコロナ以前と同じではいられない状況をつくりました。
そして気がついたらリモートコンテンツを大量に発信していたJO1は(私のなかで)リモートドルになり、
また新規のパフォーマンス映像はリモートを利用したおうち時間仕様の分割映像がゆえ彼らは(私のなかで)分割ドルとなっていきました。




けれどJO1がジャムづくりや川柳に取り組む一方で、私はずっと待っていました。
3密を避けた新規のパフォーマンス映像が誕生することを。




そしたらさぁ、




こりゃもうテンションぶちアゲですわ~。



『KCON:TACT』公式からアップロードされたJO1の、
3密を避けた既存曲『La Pa Pa Pam』のパフォーマンス練習動画!
メンバーの間隔が広くなっているように感じられて位置どりが大変そうだけれど、
荒い画質ながらも定点カメラに映る全体像がとても綺麗でそれだけでも感動しちゃう。
もうぱっと見で綺麗なんですよ。相当練習したであろうことが伝わります。



そしてなにが嬉しいって、デビュー時に公開された同曲のパフォーマンス動画と比べると、
明らかにダンスパフォーマンスの精度が爆上がりしているのがわかるんですよね。



こちらはK-POPアイドルご用達『STUDIO CHOOM』(CJ ENM・Mnetから派生したチャンネル)が制作したものと思いますが、
こちらの映像面でのクオリティと比べてもゆうにパフォーマンスがグレードアップしているのがわかる、先の練習動画。


通常活動ができずJO1当人らも、もどかしい日々が続いたと思うけれど、
デビュー後にここまで既存のパフォーマンスの精度を上げられたという点では吉と出たと思います。
いやぁスカイとか身体がデッカくなってますからね…!




というわけで、『JO1』が『KCON:TACT 2020 SUMMER』に出陣です!
今回は世界的なコロナウイルスの流行によるオンラインイベント仕様ですが、
KCONを主催するCJ ENM×吉本による『PRODUCE 101 JAPAN』出身のJO1。
かの『KCON』に出演するのは日本人ボーイズグループとしては初だそうです。
もちろん『JO1』としても初めての合同コンサートイベント出演になります。


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出演アナウンスがされたときには『Meet&Greet』のみの出演だったのですが、
気づいたらしれっとメインである『CONCERT』にも参加が決まっていました(笑)


出演時刻は、練習動画の概要欄にある、

#JO1 が彼らのすべてを #KCONTACT でお見せします!
JO1のコンサートは6/21 21:00 JSTから始まりますので、どうぞお見逃しなく!

で、ほぼ確定かとは思います。(なにが起こるかわからないのが韓国クオリティ)



先日生出演した『シブヤノオト』で帽子をかぶっているメンバーが複数人いたことで、
アチェンジのお披露目のタイミングとしては確実でしょうし、なんならほかにもいろいろ期待もしちゃいます。


なにより、『JO1』に興味のないK-POPファンの方たちに、

JO1、ダンスがやりたい・歌がやりたい若い才能がアイドルを目指すK-POPのように、
日本のダンスがやりたい・歌がやりたい若い才能がアイドルになったんだな、っていう説得力がすごかった。

というのが伝わったらめちゃくちゃ嬉しいな~と思っております。





私自身、『KCON』に参加したことがないのでまだまだわからない部分もありますが、
練習動画のコメント欄にすでに英語ばかり並んでいるのを見るととてもすごいことなんだな~と実感させられます。
図らずも配信イベントになってしまったことで全世界のひとたちの目に触れる機会に恵まれたような気がしなくもないので、本当に私ってヤツは自分勝手なもんです。


『KCON:TACT 2020 SUMMER』、とても楽しみです!

OH MY GIRL 「Nonstop - ちょっぴりキュンとした」 ミュージックビデオ



昨年、『5番目の季節』の活動で私は『OH MY GIRL』を見届けた気でいたんです。
それがおまごるの集大成だと思ったから。
とても失礼な話なのだけれど、彼女たちのゴールのひとつを見たような気分になったから。



けれど、本作『Nonstop』のミュージックビデオは、
そんな風に思っていたおまごるが、さらに先の景色を見せてくれた、そんな感じ。
めちゃくちゃびっくりした。




『5番目の季節』とともに思い浮かんだのはデビュー曲『CUPID』でした。
偶然にも、『CUPID』のMVのサムネイルもジホちゃんがメイン。
街やぬいぐるみのモチーフ、そしてダンスショットなど、MVそのものからもなんとな~く共通点を感じる。
あの、鮮烈で強烈な"K-カワイイ"のデビュー。



本作は、まるで"『CUPID』の世界のおまごる"が、
『5番目の季節』を経て『CUPID』の世界でたどり着くべきところに到達した姿のよう。
それがなんと感動的なことか。


そんなおまごるを、こうしていま見ることができた嬉しさといったらないです。




「ここ」に至ったのは、ファンとおまごるを愛してやまないであろうスタッフヌナら(概念)の情熱もあったでしょうが、
なにより『カムバック戦争・Queendom』という女性アイドルの競演番組で発揮した、
『OH MY GIRL』の自身らの開花のようなものもとても大きいのではないかと思います。




いまのおまごるは、ある意味である時期に感じられた肩の力が抜けていて、
いまやさんざんこちらがカワイイカワイイと愛でていた"K-カワイイ"は、
彼女たちにとってはもはやアクセサリーのようなものなのでは。もちろんいい意味で。
『Queendom』以降のおまごるは、変わらずもちろんカワイイのだけれど、
"用意されたカワイイ"に対してそれを余裕で着こなしてしまう、そんな姿がめちゃくちゃカッコいいのです。




おまごるの"K-カワイイ"は、とても立派なコンテンツになったよ、と、
『CLOSER』に心酔していた過去の私に言ってあげたい。
ちょっと時間はかかったかもしれないけれど『OH MY GIRL』は正真正銘の唯一無二のガールズ・アイコンです。


そうした"イマのおまごる"を感じることができて、私はとてもうれしい。
すこし遅れてやってきた2020年の春は『OH MY GIRL』が運んできてくれました。

SuperM - Beyond the Future in ライブストリーミング


エンターテイメントは私の心を救う。



#StayHomeに差し込んだ一筋の光。
こういったときにまっさきに削られてしまうのがエンターテイメントなのだと思い知らされる日々でした。


けれど、海を越えた隣国がその概念をぶち壊してくれた。
やろうと思えばできるし、それに触れたいと思えば触れることができる。

SuperMを皮切りに新ライブコンサートストリーミングサービス‘Beyond LIVE’がスタート!

4月26日(日)に行われるSuperMの公演を皮切りに新たな形のライブコンサートストリーミングサービス ‘Beyond LIVE’ の配信が決定しました!

‘Beyond LIVE’ とは無観客の中、今までにない技術を使った演出やデジタルペンライト、そしてオンライン上でアーティストとリアルタイムでコミュニケーションを取ることが出来る等、同時に全世界をつなぐ今までのライブ配信とは一味違ったものとなっています。

SuperM「SuperM We Are The Future Live in Japan」特設サイト


"「いつも」とはちょっと違う"けれど、
"「いつも」とはちょっと違うからこそ楽しめるエンターテイメントがある"ということを教えてくれました。




コロナで世界中が混沌としだしてからいったいどれくらいのスピードでこの企画が立ち上がり、実行までたどり着いたのか。
私は個人的には韓国という国の「スピード感」に違和感をおぼえることも多いけれど、今回はもう凄いとしか言いようがない。


イメージビジュアルをこの速さでつくりあげることができるそのパワーよ。




ライブイベントというものを配信を用いて「映像」で届けるということへ全振り。
ステージは360度仕様でカメワークも演出においておおきな役割を果たしました。
そしてそのステージを囲むように四方には世界中のファンがリアルタイムで映るモニターの壁が。
オンラインだからこそのファンとのコミュニケーションタイムや、
たっぷり感のあるメントなど、ファンミーティング的な趣も。


初めての試みということもあり、かなり手探り感が満載で見てるこちらもひやひやしたところはあったけれど、
いつまで続くかわからないこの状況のなかで、トライしてくれたこと自体が本当にありがたいのです。


なにより、こちらがそれなりの料金を支払って、サービスを提供した側が収益を得られるというのがいい。
ちゃんとビジネスとして成り立ってこそ、きょう在るべきエンターテイメントの姿だと思うから。




エンターテイメントにはまだまだ可能性があることがこうして証明されたいま、
この先、暗いことばかりではないと思わせてくれる配信でした。


「私はエスエムとは切れた」とかぼやいていたけれど、やっぱりエスエムすごいよ。
いつも文句ばっかり垂れていて本当にごめんなさい。


너무너무 감사합니다!




OPENING VCR
1.I can’t stand the rain
2.GTA (Taeyong)
3.Dream in a Dream(Ten)
4.New Heroes (Ten)
5.Move (Taemin)
6.Want (Taemin)
MENT-×Fans-
7.Super Car
8.Bass Go Boom (Lucas)
9.Betcha (Baekhyun)
10.UN Village (Baekhyun)
MENT-×Fans-
11.Highlight Medley spoiler 3Songs
12.Tiger
MENT
13.2 Fast
14.Baby Don’t Stop (TenYong×Ten)
15.Talk About (Mark)
16.Confession (Kai)
17.Spoiler (Kai)
VCR
18.No Manners
ENDING MENT
19.Jopping
ENDING VCR

ENCORE TALK

SUHO ミニアルバム1集「自画像(Self-Portrait)」 ティーザーイメージ /「愛、しよう(Let’s Love)」 ミュージックビデオ

コロナしんどいです。
インターネット、とくにツイッターのタイムライン上は殺伐としており…
と、いいながらもそれも当然で、殺伐としなければいけないとも思います。
しかしまぁ自分のコンディションによっては他人の感情に勝手に殴られているような感覚でボロボロになりそうな日もあります。


そんなちょっとだけ息苦しい、ともあまり言っていいものかといちいち配慮をしなければ、
なんだか自分の気持ちも吐き出せなのかなぁというくらいの息苦しさのなか、
まるで水のようにクリアな空気が差し込んできました。




『EXO』のリーダー・スホさんのソロデビュー。



ファーストミニアルバム『自画像(Self-Portrait)』をリリース。
タイトル曲は『愛、しよう(Let’s Love)』。




私はEXOのグラビアキングはスホさんだと思っています。
EXOにはたくさんモデルとしても活躍しているメンバーがいるけれど、
スホさんの被写体力のようなものは群を抜いていると思っています。




表情づくりやポージングなどでは測れないのがスホさんのすごいところ。
シチュエーションなども含め、かなり難易度の高い(と思う)グラビアを、
本業がアイドルとは思えぬほどに被写体として見事にまっとうしていると思います。



なかでも個人的にはこのグラビアは現役アイドルがなかなかできるものじゃないと思うのですが。




「オシャレ」とか「スタイリッシュ」とか、
そういったことばでは括れないスホさんのグラビア。
一方でモデルとしてのポテンシャル云々~にしては自然体すぎる気がします。


言うなれば、"そのまんまスホさん"。
ただそこにスホさんがいる。
それだけにも関わらず、こんなにも強い。


そしてあてがわれた難易度の高いシチュエーションに負けないその存在感。
いったいどこでそんな強度を得たのか…と思うとやっぱりミュージカル主演などを務めたあたりが大きいのかなぁと思ったり。
EXOもすっかり大人の男性たちだけれど、こういった貫禄のようなもので勝負できるのか~と思うと胸が熱くなります。
またその先陣をリーダーのスホさんが切っているという事実(を感じられるの)が最高。




そんなこんなで私は近年のスホさんのグラビアが大好きだったのですが、
このたびリリースされたスホさんのソロ曲らを垣間見れば、まさにそんなグラビアを見たときの感嘆がよみがえります。



あらためて、スホさんの歌声が、綺麗で強くてまっすぐで。
スケールの大きいドラマチックな音に、やっぱり"そのまんまスホさん"で対峙している凄さ。
その姿はとても凛々しく、色気もあり。




アルバムのティーザーイメージもこれまた凄くて。
水モチーフのものもティーザーもたくさん出ていたのだけれど(超能力設定健在)、
とりあえずこれだけ見て欲しい。




つっよ。



真正面にカメラを携えられてこんな顔できます…?
対面しているカメラマンに向けてこんなにも自身を預けることってできます…?


そこにあったのは「関係」でしょう。
そういったものがただ写真を撮られるというだけの空間で生まれるの、
本当にスホさんてばいつの間に…!、と思っております。




スホさん、本当に強いんだよなぁ。
透明感があって爽やかで優しいのに、めちゃくちゃ強いんだよなぁ。
ただ、そうしてスホさんというひとがいま存在してくれていることが、いまの私にはとてもありがたい。
あとやっぱり、どこか守(護)られているような気がする。


いま、このご時世にこれらの作品を届けてくれたこと、本当に感謝したいです。
すごく沁みます。沁みわたります。


けみおも言っていたけれど、この状況、すっと通過できるような気がする。
そんな希望をくれるスホさんのソロデビュー、おめでとうございます。




この自画像はずるすぎない?似てるし。

初恋

三池崇史がカムバック!
と、三池崇史監督のファンの方々の興奮が伝わってくるここ最近でした。


『初恋』というシンプルすぎるタイトルと、
それに対してやや違和感のあるイメージビジュアルらからは、どういう作品なのかがちょっとよくわからなくて。
とりあえず気になっていたので予告映像を見てみたのですが、
その印象はというとポップに彩られた青春映画といった感じでした。
いやいやそんなはずはないと劇場に足を運んだわけですが、
これがなんとやっぱり私のなかでは青春映画を感じたのでした。びっくり。




個人的には普通に楽しく観れてしまった…という謎の虚無感が。
観終わった直後はちょっと悔しすぎて泣きそうでした…(どんだけ)
自分の「好き」と全部微妙にズレててほんまに悔しかったんす…




登場人物のキャラクターがど強い。愛した。



染谷将太演じる加瀬が私の大好きなぎゃんぎゃんうるさくてソーキュートな小物で最高でした。
キャストは間違いなくて、ビジュアルが完璧ならば中身も言わずもがなという裏切らなさ。みんなカッコよすぎ。
いやベッキーのジュリちゃん嫌いなひといないでしょ!?
あと個人的に三浦貴大が好きなのでヤクザのなかにぶち込んでくれたのはアガりました!
そしてまさかの矢島舞美…!モニカはやっぱりあっちゃんに似ている…!
大森南朋は本作のようなちょっと間の抜けた役の方が抜群に合ってると思います。



塩見さんがジャケットに東京五輪のピンバッチをつけてるのはめちゃくちゃシビレた!



ひとりひとりのキャラクターはキレキレなのだけれど、あまり映画が動かない、というか。
そりゃそうなんですよ、なんてったってメインキャストが勢ぞろいするメインイベントはたった一夜の出来事で、
この映画はその一晩をメインに据えたものだと思うから。
もちろん「そこ」だけじゃないのだけれど。
ただ、その一夜に至るまでの助走が個人的には足りなく感じられて、
あれよあれよという間に気がついたら私自身もそこにたどり着いてしまった感があります。
でも、それはそれでぜんぜん間違いとかじゃなくて。


で、まさにこちらと同じように、
あれよあれよとなにも知らず巻き込まれていったのが主人公のレオです。


窪田正孝演じたレオはそんな状況もあってか、濃すぎる登場人物のなかではやや異質。
いい意味でひとりだけ薄味な印象を受けました。主人公。
そんなレオは周りに振り回されてる様子ですらかき消されそうでちょっとハラハラしたりもしました。




この一夜に集結した全員が誰ひとり真実を知らないという状況で、
派手にドンパチやるのがおもしろかった。
手探りだけれどやらなきゃやられる。極道。


ただ、その一連のテンポ感がいまいち私には合わなかったんだろうなぁという感想です。
キャラクターはそれぞれ魅せてくれるけれど、あと少しなんかちょーだい!、という感じ。
ハイスピードなのにどこかもたついて見えてしまった。




予告映像で感じたポップさはほとんどなくて、
どちらかというとそれらはユーモアの方向に振り切っていたように思います。
コワモテな絵面なのに積極的にふふっと笑えるところが随所にあってそんな余裕な風がソークールでした。


「初恋」というタイトルの意味が意外なところで明らかになるのが良い。
とはいえ、それは私が勝手にそう思っているだけで、
シンボリックな「初恋」というタイトルをどこで感じるかは観るひとそれぞれに委ねられていると思います。
そういったふんわりしたところと、ドンパチキメてるところとのコントラストが綺麗。
で、またラストシーンで別の「初恋」を垣間見ることができたのも素敵だなと思いました。
あたたかくて優しかった。
とても柔らかい肌触りで幕を閉じたのはすごく意外で良かったです。




ところで、エンドロールのキャラクタービジュアルどっかーんはどうなんですかねあれは?
ちょっとびっくりしちゃった。

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2 in IHIステージアラウンド東京(二回目)の、はずだった。

2020.02.27
「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2 公演中止のお知らせ

平素より、IHIステージアラウンド東京をご利用いただき誠にありがとうございます。
昨日2/26の政府の見解を受け、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、
「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2の残り13公演(2/28[金]〜3/10[火])を
全て休演させていただくことにいたしました。
なお、払戻し等の詳細につきましては、準備ができ次第、公式サイトにてお知らせいたします。
払戻しにはチケットが必要となりますので、お手元のチケットは大切に保管してください。

公演を楽しみにされていたお客様には大変申し訳ございませんが、
何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

主催 TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通/BS-TBS


WEST SIDE STORY Season2|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO

2回目の観劇予定の日でした。
「中止にしてほしい」と、口では言っていました。
でもいざ中止が決まれば悲しいし虚無だし、私という人間は本当にわがままです。




ちょうどつい一ヶ月前に観劇できたのは、ラッキーとしか言いようがないです。
以下の写真はそのときに撮ったものたち。



"2回観に行くことを前提としていた"とはいえ、
私の『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』は結果的にはこの1回となりました。



雲ひとつない快晴でした。
ずいぶんと利用していなかったゆりかもめに揺られてちょっとした旅行気分でした。




舞台はどんなジャンルであれ、正直私にとっては敷居がめちゃくちゃ高いです。
そんな私をそこに連れて行ってくれるのはいつだって出演者です。


本作『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』へは、
宮澤佐江ちゃんという私の唯一無二の推しが導いてくれました。
佐江ちゃんにはいろんな舞台に連れ出してもらっているけれど、
本作はぶっちぎりでこれまででいちばん好きなステージだなと思っていて、
本当に2回目の鑑賞を楽しみにしていました。


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WEST SIDE STORY〜Season2〜 . 何故かわからないけど1週間前から思い出写真を撮り始めていた私達。もちろんまだまだ足りないよ。もっとみんなと一緒にいたかった。ウエストの世界を楽しみたかった。アニータを生きたかった。マリーアを守りたかった。ナルドを愛し続けたかった。。 このような素晴らしい大作に携われたこと、本当に嬉しく思います。 心でお芝居をすること、役に魂を宿らせること、自信を持つこと、コミュニケーションをとること、努力を惜しまないこと、、いつもできていたと思っていたことをもう一度深く考えさせられました。 演出・振付をしてくれたフリオに出逢えたことは今年で30代に突入する私のターニングポイントになりました。フリオに出逢えてよかった。彼を信じ続けてよかった。心の恩人です。 大好きな仲間たち。先輩たち。みんなと同じ想いを共有できたことが幸せでした。皆みんな素晴らしかった。刺激受け放題だった。出逢えて、よかった。 もともと他のシーズンより公演日数も少なかった私たちですが、このような形で幕を下ろすことになってしまったことがもう伝説といっていいのではないでしょうか。 しっかりとシーズン3に繋げなかったことだけが悔しいけど…どうかこの想いが必ず届くと信じています。 . ご観劇して下さった皆様。本当にありがとうございました☺︎ お客様のパワーってやっぱり凄いな!って初日に感じ、最後の公演となってしまった日も凄くエネルギーを感じました。いっぱいの拍手と笑顔をありがとうございました。 ファンの皆も本当にありがとう。☺︎♡ . 言葉にしだすと止まらなくなって思い出しちゃうから、、、 思い出すとやりたくなって会いたくなっちゃうから、、、 だからもうやめます☺︎ 現実を受け入れる!!そしてマスクもしないで平和に生活できる日々が1日でも早く帰ってくることを願います。 . #ウエストサイドストーリー #シーズン2 #wss2 #アニータ #楽しかったー #幸せだったー #みんなありがとう #一生忘れない #本当は寂しくて悲しくて仕方ない😭 #biglove

宮澤佐江 Sae Miyazawa(@sae_3830)がシェアした投稿 -


けれど宮澤佐江ちゃんが自らの意思でいったん去った芸能界に戻ってきてくれて、
こんなにもWSSを通して芸能の人であることに歓びを感じている様子を垣間見ては、
それはそれで勝手に推しているファンとして嬉しいことこのうえないのです。


そうなんですよ、推しが芸能界にいるのは当たり前ではないので。
私にとって彼女は推しであるけれど、推しの人生は推しのものなので。
同じ時代に存在する人間同士だから。



"推し=いい景色を見せてもらいたいひと"、なのだけれど、
WSSで佐江ちゃんが見せてくれた景色はいままでで、いちばんの最高の景色だった。


だからこそ本当に悔やまれる。
いまはとにかくダメなんだ、と、自分自身に言い聞かせるしかない。




『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』をもう一度この目で見たかった。
アニータをもう一度この目で見たかった。



初めて見るはずだったダブルキャスト勢も、
一ヶ月ぶりに見るはずだったアニータも、見ることは叶いませんでした。


だからこそ、より最初で最後の『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』は、
きっとずっともっと私のなかではっきりとしたものとして残ると思います。
アニータはこれまで佐江ちゃんが演じたなかで最高のキャラクターです。




忘れてしまう気がしない。
たとえ忘れたとしても、思い出せるはず。



そういったステージに出会うことができた私は、やっぱりラッキーです。
ありがとう、『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』。
できたら、またいつかどこかで。