ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

『狼煙が呼ぶ』公開記念トークイベント&サイン会




〜想像力の自由のために〜

 2019年4月18日、拳銃不法所持で僕は逮捕されました。その拳銃は祖父が戦争中に自分の身を守るために使っていた拳銃。父親は祖父の拳銃を形見として引き取り、ずっと大切に持っていました。実家を処分したとき、その錆ついて動かない、YOUNG AMERICAというリボルバーが僕の家へ送られて来ました。僕には父の想いが詰まった拳銃を捨てることはできませんでした。法という権力は想いより強いのか? 本当に想いが負けたのか? そのことについて、物語を作る者として釈然としない気持ちが残りました。この事件に対して、映像で意志を返答したいと思い、この企画を考えました。

 映画監督は映画で返答する。創造することを楽しもう。いつまでも。権力のない想像力は無限の未来を夢見る。そのことを信じて。

https://www.imaginationtoyoda.com/norosigayobu


映画『狼煙が呼ぶ』。
『新聞記者』と『共犯者たち』と『主戦場』のチラシが並ぶ劇場で観た。
トークショーを挟んで、「メディアとは」ということをまた考えざるを得ない。


来場者には神社の袋に入ったお札(ふだ)とステッカー付きという粋な計らいの本作。





正直に言うと、この作品については豊田監督が「映像で意志を返答したい」という、
その"「意思」を見た"としか言えない。
あまりにもあっという間だった16分の映画は噂どおり体感2分…いや個人的な体感であれば一瞬だった。
その一瞬が「意思」だった。


映画云々に関しては映画本編の約倍の時間設けられた30分のトークショーと、
そのあとのサイン会があったからこそ…という気がするのが正直なところで、
作品自体に関しての感想はすごくぼんやりとしている。


ぶっちゃけ、「16分の作品」に対する値段の感覚が作品を観たあとに変わったかというと個人的には微妙なところ。
「体験」としては貴重だし、アリだったけれども。




けれど、


名だたる出演者のなかで、そのわずかな時間で佇まいだけで圧倒する高良健吾を大音量に包まれるスクリーンで見ることができたということは、
ファンとしてはとても"贅沢をした"という気持ちはある。




はっきりとわかるのは、
"16分の映画作品を史上初・ミニシアターで全国一斉上映"したということ。
アップリンクの方の提案だったそうだけれど、
豊田監督自ら全国のミニシアターに掛け合い、渋川さんも3件くらい手伝ったそう。


これがどういうことなのか。「狼煙」(のろし)とはこのことなのではないか。
オファーをした役者さんのなかには所属事務所が難色を示してもそれを押しのけて出演をした方もいるそう。
そういうことなんじゃないか。


誰にでもできることではない。
ただ豊田監督は豊田監督のやりかたで「意思」を見せたんだよなぁと。
どうしても文字にするとぼんやりしてしまうのが歯がゆいのだけれど、
作品自体はぼんやりどころか鋭く強く重く、とてもはっきりとしたものだった。




イベント登壇者は、豊田利晃監督・渋川清彦氏・伊藤雄和氏。
作品とは打って変わってご本人たちの醸し出していた雰囲気も含め、おだやかでゆるやかな時間だった。
伊藤さんのお誕生日だったのでトークショーではケーキを用意してお祝い。
バースデーソング歌えなくてすんませんでした…


豊田監督にサインをいただく際に、
なぜ高良健吾さんをキャスティングしたのか聞いてみたのですが、
豊田監督と高良くんは高良くんが19歳のときからのお友達なのだそうです。
監督に「さては高良くんのファンだね?」と言われ、
他の役者さんが隣にいるにも関わらず、どデカイ声で「そうなんです!」と返事をしてしまったのでせめて高良くんのファンに届け…
トークショーでは伊藤さんが高良くんは抜刀の練習で泊まり込むんだよなぁ、なエピソードを教えてくださいました。(本作でのエピソードかは曖昧)


そして伊藤様、サインをいただくポストカードのお写真を間違えて大変失礼いたしました!
長机に左から豊田監督・伊藤さん・渋川さんと並んでいたのですが、
隣にいた渋川さんに「ぜんぜん違う顔じゃんwww」と笑われ(汗)
不肖ミーハー、超有名人のお方たちを目の前にして超緊張、全体的にめちゃくちゃテンパってしまっておはずかしい…




それにしても。
私の人生の予定には本物の高良健吾を見る予定もなかったし、
『青い春』の監督に高良くんのことを聞く予定もなかったし、
KEEさんにサインをもらう予定もなかったんだけど、
ここ最近そういう時期なんだろうか…人生って本当にわからないものですね。


俳優さんや監督さんのお話、もっと聞きたいなー。
創造物よりも生身の人間のことばのほうがインパクトは上回ってしまうのだけれど、
それでも、ものをつくっているひとの話を聞くのはとてもおもしろいし、楽しいです。
そしてそんな機会に、ありがとうございます。