「お前はどうするつもりだ?」
「俺は獣の相手だ。ヤツを引き付けて…」
「無理だ。近づくことすらできない。」
「だろうな。だが、お前とエレンが生きて帰れば、まだ望みはある。」
「すでに状況はそういう段階にあると思わないか?」
「大敗北だ。」
「正直言って、俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている。」
「ああ。反撃の手立てが何も無ければな。」
「…あるのか?」
「ああ。」
「なぜそれをすぐに言わない?」
「なぜクソみたいなツラして黙っている?」
「この作戦が上手くいけば、お前は、獣を仕留めることができるかもしれない。」
「ここにいる新兵と、私の命を捧げればな。」
「そのためには、あの若者たちに死んでくれと、
一流の詐欺師のように、体のいい方便を並べなくてはならない。」
「私が先頭を走らなければ、誰も続く者はいないだろう。そして私は真っ先に死ぬ。」
「地下室に何があるのか、知ることもなくな。」
「はぁ?」
「はぁ…」
「俺は、このまま地下室に行きたい。俺がいままでやってこれたのも、
いつかこんな日がくると思ってたからだ。」
「いつか、答え合わせがせきるはずだと。
そして今、手を伸ばせば届くところに答えがある…!」
「すぐそこにあるんだ…」
「だがリヴァイ。見えるか、俺たちの仲間が。」
「仲間たちは俺らを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。
まだ戦いは終わってないからな。」
「すべては俺の頭の中の、子供じみた妄想に過ぎないのか?」
「…お前はよく戦った。」
「おかげで俺たちはここまでたどり着くことができた。」
「俺は選ぶぞ。」
「夢を諦めて死んでくれ。新兵たちを地獄に導け。」
「獣の巨人は、俺が仕留める。」
oh…
いや、すごくないですか、このセリフ。
リヴァイのセリフもすごいんですけど、そこに至るまでのこのセリフの応酬。
というか、最後のリヴァイのセリフだけでも本当にすごいんですよ。
でも、あのセリフを言わせたのはエルヴィンなんですよ。
何度でも言う、あのセリフを言わせたのは、エルヴィンなんですよ。
もう、それだけで……
えっと、つらすぎるんですが。
リヴァイかっこいいとか言ってる場合じゃない。言ってるけど。
見終わって、もはやおもしろかったとかそんなことを思う余地もないような、
ただただ悲しいだけの時間よ…つらい…
虫食いで原作を読んでいて、ちょっと前に見た原作(だいぶ前のマガジンだけど)では、
違う漫画かなレベルに想像もつかないような物語が繰り広げられていたのですが、
そこまでの間に、まさかこんなことになっていたとは…
『情熱大陸』で諌山さん、もうすぐ終わるって言ってたよな。
いまの状況からしてどんなエンドなら悲しくないんだろ。
公式ってのが正解の世界っていうのは…それこそ残酷である。
アニメ『進撃の巨人 Season3』、まさかパートが分かれているシステムとは知らず、
あまりにも突然『Part.1』が終わったときはびっくりしてひっくりかえったんですけど、
いざ『Part.2』が始まっても初回はいまいちノりきれなくてちょっと戸惑っていました。
でも相変わらず作品のパワーがキョーレツで、
テレビのなかで繰り広げられる圧倒的な映像は、そういった違和感を払拭し、没頭させる。
まじで毎回、体感5分で終わる。
本当に、必ず毎週「1話」という時間のなかで、驚くほど物語が動くのがすごすぎる。
私みたいなライトファンでさえも、いろいろわけわかんないところもありつつ~なのに必ず、絶対に、おもしろい。
そしてなにより、アニメーションそのものがハンパないし、声優陣もハンパないし。
『Season3』からその使命を請け負ったNHKの意地とプライドもハンパない。
やっぱりアニメになると立体起動戦闘のかっこよさがとんでもない。
というか、リヴァイがはっちゃめちゃにかっこいいんです…
諌山さんの画では…私はだめなんだ…本当にそこは申し訳ないと思っている…
あと今シーズン、主題歌にリンホラ氏とシネマスタッフ氏が揃ってカムバックなさって、
そのオープニングもエンディングもまるでこれまでの集大成のようでで泣けてしょうがない、
という一方で、まさかアニメシリーズ終わっちゃう!?的な不安が無くはなかったり。
もうほんと、いろいろたまんないっすよ。
コレのおかげで、日曜日の夜は憂鬱で~とか、それどころではないんです。