ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

平野紫耀、2018年の「アイドル」。




平野紫耀は以前「推していた」。
過去形なのは、いまは推していないから。
どちらかというと、気がついたら逆の感情のようなものを抱くようになっていた。


「キンプリ」こと『King & Prince』として6人組でデビューした平野紫耀。
キンプリは初めて目にしたお茶の間をどうやらおおいに沸かせているらしく、
その祭りにいつも参加できないのがくやしいくらいである。
いっそ自分の頭のなかのデビュー前のキンプリの記憶を消せるものなら消したい。




なぜ平野紫耀を推さなくなったかたといえば、
単純に「こいつ、天狗じゃね?」と思うようになったからだ。


でも、ちょっとわかってきた(?)ようなところもあって。
平野紫耀という「アイドル」は、生粋のソロプレーヤーなんじゃないかと。


悪い言い方をすると、彼の振る舞いは"自分のことしか考えていない"という印象を受ける。
それは、ジャニーズJr.内ユニット『Mr.King』として、
グループとして(事務所に)推されはじめてから強く受けるようになった印象だ。




ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME ~時が奏でるリアルストーリー~』は、
単純に初めて見るジャニーズアイドルのドキュメンタリーとしてすごくおもしろかったし、
見ごたえもあり、とても興味深く見ていた。


そこで平野は平野自身が「アイドルに向いてない」と言っていた。
うさ耳をつけることに躊躇する、できればカッコつけていたい21歳の等身大の男子の姿がそこにあった。




平野が天狗だと思いはじめたのは、
たぶん"「ジャニーズアイドル」をよく知らない自分が持つ「ジャニーズアイドル」の姿"から、彼があまりにもはみだしていると感じるようになったからである。


けれど裏を返せば、これまでアイドルが好きなのにまったく触れることのなかったジャニーズ大帝国に触れるようになったのは、
その「はみだした」、平野紫耀というジャニーズアイドルっぽくないジャニーズアイドルが存在したからだ。




(事務所から)凄まじく推されているのは明らかなのだけれど、
平野紫耀はそんななかで歴史・伝統あるジャニーズアイドルらしい振る舞いは見せない。
謙遜とかしない。ジャニーズアイドルとしての自分を守らない。
たぶん守る気もない。そんな風に思える。


平野紫耀は、「ジャニーズアイドル」というものを私以上に知らないのではないだろうか。
だから「ジャニーズアイドルならばこうあるべき」という部分がすっぽりと抜け落ちている。
どちらかというとジャニーズアイドルとしては劣等生だと思う。




それでも、彼は自分のいま置かれている状況で彼なりにサバイブしているのではないか。
こんなに推されていてもなお「アイドルに向いてない」と言い切ってしまうあたりが、それを強く印象づける。
だっていまの状況で「アイドルに向いてない」だなんて、普通だったら絶対に言えない。
そして、そこから生まれてしまうであろう「風当たりの強さ」のようなものには、
きっと彼は彼自身が耐えられる範囲のものであることもわかっているのではないか。
だからあざとく、計算高く見えるし、実際にあざとく、計算高いのかもしれないと思わせる。


その「わかっている」ということが、本能なのか否かは当人にしかわからないだろうし、
きっと当人にもわからないかもしれないのだけれど。




そういったことが自分(私)のなかで見えてくると、
天狗だと思っていた部分は、ジャニーズアイドルであることとかまったく関係のない、
"「平野紫耀」という人間としてのごく自然な一部分"なのではないかと妙に納得できた。


"自分のことしか考えていない"と思わせる部分は、
彼がいかにジャニーズアイドルというものにとらわれておらず、
"「平野紫耀」という人間"が必死に"「平野紫耀」という人間"をまっとうとしているからこそ見えてしまうものなのではないか。
この世界で生き残るために。
さながら天下取りを思わせる見え隠れする野心は、彼なりの生き方がゆえだろう。


デビューに至る経緯や、グループでデビューしてもいまだ伝わってこない「グループの一員」としての姿は、
そういうところが大きいのではないか。




以上、勝手なこちらの妄想コミコミ。
ごめんな~~平野~~~~~。


"ジャニーズアイドルを知らないジャニーズアイドル"の平野紫耀がデビューした2018年。
きっと、平野紫耀は2018年に誕生した私が知らない"新しい「アイドル」"だ。