ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

仲田拡輝くん改め百名ヒロキくん、私はきみのことを知らなかった。

仲田拡輝くんがジャニーズ事務所を退所した。

この文面だけ見たら、なんか物悲しくてさみしいじゃないですか。


仲田くんのことは、正直そんなによく知らない。
けれど、「ジャニーズJr.」の人気グループ『Travis Japan』で活躍していた彼の退所はまさかまさかの出来事だったし、
なによりジュニアの単独コンサート『ジャニーズJr.祭り』の直前というタイミングも衝撃的だった。


でも、もっと衝撃的だったのは、
ジャニーズをやめて名前まで変えて新しく我々の前に現れた彼の姿だった。




彼の名は「百名ヒロキ」。




ヒロキくんがインターネットに姿を現したときは、その内容に驚いた。
これまでジャニーズを退所してきたいわゆる「辞めジュ」のそれらとはまったく違ったものだったから。




ブログもツイッターも(おそらく)自己プロデュースによるその内容からは、
私がまったく知らなかった彼のあたたかさや懐の大きなどが現れていた。
なにより、役者になった自分という人間を知ってもらいたい・わかってもらいたい、というような風にも感じられた。
ものすごく人間くさかった。


貴重な情報源のうちのひとつであるアイドル雑誌で散々散見してきたテキストや写真からは、
こういった部分が削られているのかと愕然とした。
まぁ"「アイドル」雑誌"だからしょうがないのだけれど。
それでもこれだけのひとりの人間の魅力をドル誌は「萌え」というフォーマットにのっとって封じているのかと思うと怖くなった。


なにより、ヒロキくんの文章は本当に愛おしいと思う。
こんなの応援せざるを得ないじゃない。




はじめての、単独で応じたニュースサイトのインタビュー。
知りたかったことがたくさんたくさん書かれていた。



(有料記事は読んでいませんのであしからず)



「辞めジュ」というと聞こえがいいほうではないのだけれど、
ヒロキくんのブログやツイッター、そしてこのインタビューを読んでいると、
ヒロキくんの場合は「退所」というよりは「卒業」といったほうがしっくりくる。


インタビューからは、彼がいま幸せの渦中にいることがまぶしいほどに伝わってきて涙が出てくるほどだ。
天下のジャニーズ大帝国からはばたいたことはすごく勇気のいることだけれど、
ヒロキくんの意志がこんなにも輝かしい今日。


このインタビューの内容は、"アイドル・仲田拡輝"からは想像できないものだったし、
ジャニーズJr.で、ましてダンス選抜のようなグループに属していたことをふまえると、
アイドル雑誌ではぜったいに語られることはないことのような気がする。
そしてそのしっかりとした受け答えから、しっかりとビジョンを持っていることに、
ジャニーズJr.である前にひとりの夢を持つ男性であることにハッとさせられる。




ジャニーズJr.というブランド・存在は華やかである一方ですごく不安定だ。
けれど、こうしてそのなかで自分の道を見出したヒロキくん。
そして、単騎で新天地にたどり着いたのは他ならないヒロキくんの才能だ。


先のインタビューの主軸となっていた、「百名ヒロキ」としては初めての舞台出演作品、
『ボクが死んだ日はハレ』は大好評上演中。



そしてヒロキくんの活動の充実ぶりはSNSなどからからハッキリと伝わってくる。
彼は夢を叶えた、もしくは夢の途中だ。
直近の『ザ少年倶楽部』はまるでヒロキくんの過去のように見えて不思議だった。


若手舞台俳優群雄割拠のなか、驚くことに、ヒロキくんはまだどこの団体・事務所にも属していないっぽいのもすごい。
完全に身ひとつで掴んだ役だ。(たぶん)


そしてかつて同じジャニーズJr.であった仲間たちと、
いまでも親交があり、お互いに刺激を与えあう関係であることもなんだか嬉しい。




ジャニーズは楽しい。ジャニーズJr.は大好きだ。
だからこそ、どんなかたちであれ、みんな夢を叶えて欲しい。
百名ヒロキくんの歩みは、よりいっそう、そんなふうに思わせてくれる。