私は彼らをナメていた。
激戦期!、のなか『VIXX』がカムバックしました。
涙でた。
このひとたちすごい次元に行ってしまったのだと。
前作・ギリシャ神話コンセプト3部作の最後を飾った『The Closer』からの流れを、
しっかりとオリエンタルな雰囲気に昇華しつつ、深みが増している。
このあいだの『BTOB』のカムバックでも似たことを思ったけれど、
ちゃんと、「デビュー5年目」ということをふまえたうえで、
"イマのVIXX"にしっかりとフィットした作品になっていて、なんだかすごくすごく嬉しい。
静けさがただようなか、ドラマチックに展開する楽曲も美しい。
そして「ダンス」というより「舞い」といったほうがいいくらいしなやかな躍動が、それに呼応する。
文句ナシの「表現者」としてのVIXXの姿がそこにありました。
VIXXって個人的にミュージックビデオはあんまり好きなものがなくて、
今回も好きかと言われたらそんなにそこまで、って感じなんだけど(おい)、
カットのひとつひとつが画としてとても綺麗で、
立っているだけで画になるVIXXのお兄さんたちの所作が見事に楽曲にマッチしております。
さすが「被写体力」のVIXX!!!!!(なんじゃそりゃ)
個人的には「コンセプト・ドル」というよりは「パフォーマンス・ドル」のVIXXなので、
シンプルに形態のカタチをしっかりとかたちどった美しいラインがダイレクトに映るダンスショットがたまらない。
こんな演出が見たかった!
今回のミュージックビデオを手掛けたのはETUIさんというところだそう。
アート・ファッション系に強いっぽい。(あさっ)
VIXXが再三やってきたこれまでダークなコンセプトに飲まれなかったのは、
『VIXX』という存在そのものがものすごく「健康的」な素材だったからだと思うのです。
それがどうですか、今回のお兄さんたちは!
なんならもう馬乗りにして縛ってくれよといわんばかりのあぶなっかしいっぷり!!!!!
ホンビンなんて花のベッドに押し倒されちゃってるしぃ!(妄想、ではない、はず)
ストイックとエロスのはざまでゆらりゆらりとするその姿。
新たに映し出されている6人の男性は、まぎれもなく美しい。
繊細さと力強さが共存している、このにはりつめた緊張感のある現場に、
「表現者」として存在していられるひとは、なかなかいないと思います。
流行りではないかもしれない。特別売れているわけではないかもしれない。
でも『VIXX』は、ちゃんとひとつひとつ階段を上がって、
自分たちなりの描いているであろう"大人の男性"へと変化を遂げている。
『桃源郷』という激シブタイトルを配置した、トンデモコンセプトフォトを見たときには、
「ネタ」なのか「マジ」なのかわからなくて、まじで困惑したのだけれど、
それらごと背負ってしっかりと自分たちのものにしてアウトプットできるポテンシャルよ。
たった6人でこれだけ美しい世界へと導いてくれる『VIXX』、本当にすごいです。