『2NE1』が最後にリリースした楽曲のタイトルはそれだった。
「アンニョン」。
私は韓国語はさっぱりわからない。
でも「アンニョン」は知っている。
親しいひとにつかう挨拶のことば。
もともとCLちゃんのソロ曲だったとか、
それは脱退したミンジに向けられたものだとか、いろいろな説がある。
今作は公式ミュージックビデオに3カ国語の訳がついている。
ありがたいことに、そのうちには日本語もありしっかりと歌詞を通して楽曲に触れることができた。
「アンニョン」。
孤高のカリスマグループが最後に残したことば。
そのことばは世界中のファンが容易に発することのできる、距離の近さを感じるものだった。
ずるい。こんなのずるいに決まってる。
その意は『GOODBYE』とも表記されているだけあって、さすがの私にも別れの挨拶であることはわかる。
でも私は、韓国人の彼女たちが韓国語で伝えてくれたそのことばの中身は、
きっとそれだけじゃないと受けとめている。
また会えるその日まで アンニョン アンニョン
またいつか会えるその日まで アンニョン アンニョン
2NE1、アンニョン。