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ミーハーでごめんね

ヲタク気質のミーハーの忘備録。ネタバレ要注意。PC版のサイドバーをちょこちょこ更新中。

シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎

"満島ひかりが明智小五郎を演じる"というアイディアだけで、
もうすでに企画の大部分が成功していた、といってもいいのでは。

ミステリーの父ともいわれる江戸川乱歩。日本ならではの独特な世界を描き出し、後のミステリー作家たちに大きな影響を与えた。今回、乱歩の黄金時代ともいわれる1925年の短編の傑作3作品を、一流のクリエーターたちが斬新な演出で映像化する。第1回は、鍵のかからない日本家屋で起きた密室殺人を描いた「D坂の殺人事件」、名探偵・明智小五郎の初登場作品。第2回は、練りに練った完全犯罪が明智の見事な推理によって暴かれる心理ミステリーの傑作「心理試験」。そして、第3回は犯人の視点で殺人事件が語られていく“倒叙ミステリー”の傑作「屋根裏の散歩者」。3回に渡って、名探偵・明智小五郎を満島ひかりが熱演する。


http://www4.nhk.or.jp/P3860/


30分という時間の短さも手伝ってか、濃密な時間を過ごすことができました。
それは不気味で甘美なひととき。


江戸川乱歩による原作の原文全てを台詞やナレーションに姿を変えて再現。


ことば、ことば、ことば、が洪水のようにあふれる。


それがとってもおもしろかった!!!!!
江戸川乱歩の頭の中を少しでも覗き見れたような気がします。




そしてなにより、




すっごい色気のあるドラマシリーズでしたね!




その「色気」は主人公・明智小五郎を演じる満島ひかりの持つ、
「オトコ」役を演じることによって生まれる「オンナ」の部分が露わになっているところが大きいと思います。
「オトコ」を背負うことで、どんどん「オンナ」が引き立つ。


満島ひかりの演技は思うところがあるのですが、今回は良かったんじゃないですかね。
"満島ひかりそのまんま"が明智小五郎の台詞を発するだけでドラマが成り立つ、まさに超主役。
「オトコ」としての彼女が登場するだけで、ドラマのパワーがぐっと増す。
このようなかたちで"フィクションを体現"できる女優さんもそうそういないです。
よく明智小五郎役に\満島ひかりを!/と思いついたなと、感心しきり。
彼女の演技力をすればキャスティングの時点で今回のクオリティは約束されたようなもの、と思える実力派であり個性派でもある女優さんであることは間違いありません。




今回は3話での構成でしたが、それぞれアプローチの異なったものになっていて、「別モノ」になっているのも良かったです。
明智小五郎像も、各話ごとに同じ役者(満島ひかり)が演じたとて仕様がまったく違っていて楽しめました。


なかでもダントツで2話が好みだったのですが、その理由は……




またおまえか菅田将暉!!!!!!!




もう、鬼ちゃん、いたるところで大活躍ですよ!!!!!
ほんっと最近はどこにでも出てる!!!!!売れてる!!!!!


2話『心理試験』での物語当時の学生ルックがたまらんかったです。
腹巻きが似合うオブ・ザ・イヤー。


演技も相変わらずの"菅田将暉クオリティー"で凄かったです。
彼は「演技力」という点ではやや鼻につくところがないわけではないのですが、
今作に限ってはこれでもかという演技力を全面に出しても受けとめることのできる演技環境(なんだそりゃ)の良さが彼の存在感を引き立たせていました。
そしてとってもセクシーでございました。じゅるり。


と、菅田くんをはじめ、キャスティングも楽しめました。
3話の篠原信一さんも「個性派俳優」としてイキイキとしていましたね!




全体的にクリエイティビティあふれる意欲作。
NHKはたまにこうやって"若いスタッフが枠を任される"かのような実験的な作品が生まれるのがいいですね~。
またこういった作品に出会えるのを楽しみにしたいです。