ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

LOVELYZ vs カントリー・ガールズ

春ですねぇ。キラキラ煌めく「アイドル」たちの躍動が眩しい季節で御座います。


そんななか、


\\懐かしい!!!!!//


が、
一周まわって、


\\フレッシュ!!!!!//


に還元されるのを目の当たりにしております。




先手は韓国の気鋭芸能事務所『ウリムエンターテイメント』の『LOVELYZ』。

デビュー時はまんまとスルーしたけれど……




なんちゅー名前やねん。




このご時世に「ラブリーズ」て!




後手は日本の老舗アイドルプロジェクト『Hello! Project』より『カントリー・ガールズ』。

あまりに突然現れた(気がする)キミたち。




なんちゅー名前やねん。




このご時世に「カントリー・ガールズ」て!




と、このふた組、まずグループ名に時代錯誤感ありすぎてややとっつきにくかったのですが、
どちらも各国の"往年の王道アイドルソング"を現代版にアレンジしている点でこちらにアプローチしているように感じます。
"新しい"リバイバル・コンテンツとして機能しそうなところがなんだかわくわくするのです。


あからさまな"清純派"感が日本・韓国でどのように受け入れられるのか、興味あります。


カンガルは、もろな未成熟ロリ趣向ながらちょっと品のイイ感じとメンバー個々のキャラクターの飛躍がとっても楽しみ。

わたくし、日本在住の日本人といたしましては、カンガルはブレイング・マネージャーの嗣永桃子ちゃんの存在のおかげで、
意外にも「ロリ」の印象よりさっぱりした「ガキ」っぽさを感じております。(褒めてます)


LOVELYZは、こちらでも少し触れている日本風アイドルのしつらえに加え、キレッキレのパフォーマンスがなんだか衝撃的。

イルボンの女子高生風なのにパフォーマンススキルが高すぎて、
その隠し持ってるナイフ(実力)をチラつかせられる感じがヒリヒリする!




このリバイバル路線、カギはミュージックビデオをはじめとしたビジュアルディレクションにあると思います。


LOVELYZは売れっ子映像制作チーム『DIGIPEDI』によるMVをはじめ、
独自のガーリッシュな世界観を貫いているのが印象的。
後にデビューする『GFRIEND』に勢いではやや遅れをとるものの、
『少女時代』などが築いた"王道K-アイドルソング"を現代風のイメージビジュアルで展開。


カンガルは相変わらずのザ・ハロプロ・低予算っぷりながら、白や淡いピンクなどを基調とした色彩を、
これでもかというくらい楽曲に被せていてそれが逆にフレッシュさを纏わせています。
「80年代か!?」と言わんばかりの泣く子も黙る
"王道J-アイドルソング"の雰囲気をビジュアルにそのまんま持ってきていて、オープンで安心感があります。


両者ともに楽曲そこ古風なものの、一周まわって不思議と「フレッシュ」な印象が残るのは、そんな側面もあるのだと思います。
また、メンバーひとりひとりにフォーカスしていくと、きっともっとおもしろくなるはず!




国・姿かたちは違えど、"清純派"にくくられるであろうこのふた組。
「清純」なんていうと、ちょっとよわよわしいことばだけれど、そこは"ガールズ・パワー"をあなどるなかれ。
両者ともに"清純派"のプロフェッショナルといいますか。


ある意味どちらも現時点ですでにコンセプト的には「完成」されてるような気がします。
そして、それが"「グループ」の特徴"としてヒジョーにあざとい!!!!!


「清純派」と言われるアイドルでも、どちらかというとスポーツの延長のパフォーマンスで表情も自然なグループが多いなか、
ブリッブリの表情を崩さないLOVELYZはちょっと狂気すら感じます(震)
カンガルは、日本のアイドルに多く見られる物語性を排していて(いるように感じる)、
どこか謎めいている。


ってゆーか。
いきなりこてっこてのピュアッピュアの女の子たちがわらわら出てきて\フレッシュ!!!/をゴリ推しされたら、




不気味です。




ちょっとこわい!ひく!
そんなところも含めておもしろいのです。




また、この路線は"同性ウケを排した男子禁制感"という絶妙さ。やっぱり不気味。


その名も、




"花園かわいい"。




なーんてな。


(学生時代に)時を止めたような『LOVELYZ』と背伸び感のある『カントリー・ガールズ』。
これからどんな道を辿るのか、日韓のアイドルシーンに爪痕を残せるのか、見逃せない存在になりそう。