ミーハーでごめんね

ヲタク気質のミーハーの忘備録。ネタバレ要注意。月別アーカイブを見られるようにしました。

ひとつ星の恋~天才漫才師 横山やすしと妻~

前編と後編、二夜に分けて放送されました。
ちなみに私は「横山やすし」という「芸能人」をほとんど知りません。
(名前と顔が分かるくらい。)




ふぅ。


エロかった。


滝藤賢一も木村多江もただでさえ存在感自体がとっても性的。
そんなふたりが内側からねじり出すような演技が絡み合ってどエロい。
なので、終始、なんか見てはいけないものを見ているような気分になりました。
(完全にドラマの見方を間違っている)


でもそれは、「前編」までのハナシ。
「後編」で、見られたふたりの演技は、夫婦として・家族として在った絆が感じられる素晴らしいものでした。


滝藤賢一さん(横山やすし)は、漫才師(しかも狂犬キャラ)という難しい役を見事に演じていて、
その粗暴なふるまいと繊細な一面を演じる振り幅には恐怖を覚えるほどでした。
モノローグを含む、自らが自らを語るシーンでは発されることばがビシビシとこちらに突き刺さります。
木村多江さん(妻・啓子役)は持ち前の"尽くします!感"を全面に出した献身的な良妻を好演。
目に見えぬ心の揺らぎを最低限の演技でよく訴えかけてきました。




「芸能界」の喧騒をいっさい排した構成。(予算の関係もあるのかなぁ?)
前編の、あくまでも"横山やすしの恋と家族の物語"という徹底した世界観は、もはやファンタジー。
後編ではリアリティが加速していき(というか事件が続くので)、なんとも痛々しい様子が描かれました。


破天荒、破天荒、と、いわれている横山やすしだけれど、
前編だけを見た私の"横山やすし像"からはそんなことばには違和感がありました。
けれど後編ではそれを巻き返すくらいの展開が待っています。
「前編」と「後編」に分けたことに凄く意味があったと思う。


ただ、全体的にパンチに欠けるかな~と。
「横山やすし」というアイコン自体がすでにパンチを持っているのだろうけれど、ほら、私はそれを知らないから。




映像自体にかなり音量の差があったように感じられたのだけれど、「映画」を意識したものなのかなぁ?
(ナレーションは大きかったり台詞は小さかったり)
正直、テレビで見るにはそれが結構煩わしくて、そこは「ドラマ」なんだからそこまでカッコつけないでほしかったです。


映像自体はとても綺麗で良かった。
最近のへっぽこ邦画なんかに比べたらよっぽど本作のほうが良質だったように感じます。




派手さや華やかさからはかけ離れたドラマだったけれど、
「横山やすし」という「天才」とまで言われた漫才師の私生活は、本当はこんな感じだったのかもしれませんね。
横山やすしとそれを支えた夫人の温かさが伝わってくる、切ないけれど後味の良いドラマでした。