ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

Yayoi Kusama's Body festival in 60's 草間彌生展

ロック!!!
生き様を見せつけられた。


展示作品は少なかったものの、それぞれのインパクトは大。
草間彌生の作品の根っこの部分をしっかりと目に焼き付け、感じられたような気がする。


会場内にある数々のテキストが効いている。
文章から感じ取れる当時の息遣いや作品に対する姿勢など、
これらがあってより彼女の作品への浸透度が増しました。


彼女が無限と続く網やドット用いて、また無数の男根に怯え、
作品制作に没頭するさまを想像しては猛烈なエロスを感じたわけですが、
今回の展覧会でまた一層それが増したように思う。
そういった作品をつくる感性、そこに彼女が感じた恐怖や消失や調和、いろんなものが展示会場に漂っていました。


2階の大きな映像作品の横にちょこんと展示されていたグラフィック作品(草間氏が発行していたマガジンだったかな?)も
とてもデザインが素敵で、現在もアートショップ等で販売されているグッズのルーツはここにあるんだなぁ、と感心。
60年代に実際に行っていたパフォーマンス等もファッション的な観点で見てもセンスがいいなという感じ。


ただやっぱり作品数が少ない。
感覚的には資料を見ている感じに近いし、実際にそれは否定できないと思う。
『作品』を見に行く展覧会というよりは2、3階で彼女の軌跡を追いながら
最終的に4階のインスタレーションに辿り着く、という感じかな。
そこにはいまの圧倒的な草間彌生の世界があるわけだから。
2004年に森美術館で行われた『クサマトリックス』に行きそびれた私には嬉しいサプライズでした。