ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’ 追加公演 in さいたまスーパーアリーナ

私は『NCT』のことが好きです。
けれど『NCT 127』が好きなのかと聞かれるとするならば、
メンバーのことは大好きなんだけど…と、
回答するのにちょっといろいろと説明が必要というか。
要するにそういう感じなんです。




以下、長い前説です。


…狂気のレベルでめっちゃくちゃ長いんですけど、
この長さがいままで私がどれだけ『NCT』のことについて考えてはだんまりしていたかが、
ある意味でわかりやすいかと(笑)




NCT』はデビュー前から"「開放性」と「拡張性」"という、
K-POP男子アイドルに必要不可欠なファンダムというものに一見重きを置かないように感じられるプロジェクトコンセプトを謳ってきました。
100歩譲ってそれに関してはもういまはちょっと隅に置いておくしかない段階だとして、
そういったコンセプトの『NCT』は明らかにアイドルグループの在り方としては奇抜です。
その奇抜さは、いまは私も好きになりました。



ただ、「奇抜」を「ふつうではない」と言い換えると、
「ふつうではない」アイドルグループが、これまでのようなふつうの売り方で、
理想的なかたちで、"売れる"ことは難しいだろうなということに誰か気がつくひとが、
超大手韓国芸能事務所・SMエンターテイメントにはひとりもいなかったのだろうか、ということが疑問としてずっとありました。
むしろそれでも大丈夫だと謎の自信があってハナからそこは考えない方針だったとしたら、
ずいぶん呑気だな…と思ってしまうというか。

※ここでいう「ふつう」は、マイナスな意味ではなく、「オーソドックスな」という感じ?



結果的に、奇抜なネオカルは、
攻め気な楽曲(私は好きです)と用意されたコンセプトにとどまり、
こちら側に届く際には、"けっこうふつうのアイドル"になっているのではという気がします。
そのときに与える印象が「奇抜」であるか、単純に「わかりにくい」ものであるか。
ファンでないひとにとっては、きっと後者が多いのではないかと思わせてしまうのが、
最近の『NCT』が売れ急いでいると感じられる雰囲気です。
(もちろん全部個人的な体感です。)


最初はコンセプトがコンセプトだから、ゆっくりじっくりやればいいよ〜と、
私もほほほと見守っている感じだったのですが、
被害妄想のような感じで、だんだん我が軍『EXO』にも影響が及んできている気がしてきて。
おいエッセムいまNCTはどうなってるんやと問いたくなることも出てくるようになりまして。
そうなってくるとここにきてめっちゃ焦っている(ように見える)様子を見ては、
「……遅くないか?」と思わずにはいられないのです。
っていうか傍目で見てると真の目的はエッセムのチャイナ攻略だった気がするので、
そんなにチャイナ大変だったんかと。そんなに時間かかったんかと。




いや…前説ゆーてめちゃくちゃ長ったらしくなってますけど、
とにかく『NCT』という大箱は大好きなんです。
メンバーのことも、ひとりひとりそれぞれ、大好きだし。


当初、"『NCT』は箱で推すがヨシ"と公式が暗に訴えてきていたような印象があったので、
本国以外でも大箱『NCT』グループ全体のお祭りみたいな催しが先にあると思っていたし、
『Black on Black』を『NCT 2018』の導入にしなかったことがいまだに解せないひとなので、
まず『NCT 127』単独の報があったとき、まっさきにえ〜って思ってしまった。。すまん。。


これ、私もびっくりだしエッセムもびっくりなのでは(笑)
だってだって"『NCT』は箱で推すがヨシ"なもの、だったんじゃないの!!!???
だからそういう意味ではちゃんと(?)その方向ではいけてた(?)気はするのだけれど、
どうやらこれは正規(?)のルートではないっぽい、と。




だからこそ、自分にとって気持ち的な面でも予想外の入り組み方をしてるこのグループを、
NCT全体でもユニットでもしっかりと応援しているファンの方々は激アツいですよね!


さっきから文章が言い訳につぐ言い訳みたいになっているのは、
そんなファンの方たちにビビってるという部分もありまして。
自分が行ってみたいと思う現場にはわりとほいほい気軽に行くタイプなのですが、
今回は「オメーみたいなのの来るところじゃねえんだよ!」、と怒られそうというか(誰に)
そういう意味では意外にも、すでにしっかりとコアなファンダムはできてる印象があります。




えっと、長すぎる前説、なにが言いたいんやとお思いになるでしょうが、
要するに『NCT 127』の単独ライブがどんなものなのか、知りたかった。それだけ。



だってこんなにも目では追っているはずなのに、
NCT 127』のことがぜんぜんわからない。



ガーン。


私はあんまり音楽を聴かないし、動画とかもあんまり見ていないほうのひとなんですけど、
だからこそライブが「アイドル」がいちばん「わかる」ものだと思っています。
個人的にはそれまでにあったあらゆる供給を超えられる確実な「作品」はライブです。


だからこそ、この機会に『NCT 127』の単独ライブに行ってみたかった。
だってメンバーのことは大好きだし、EXOの弟グループということもあり、
他の同時期デビュー組よりずっとずっとメンバーへの愛着があるから。


というより、『NCT 127』ってなんなんだ?、っていう答えのようなものが知りたかった。
前述したとおり大箱『NCT』はなんとなくわかってきたつもりでいるけれど、
小箱『NCT 127』のことがぜんぜん…ぜんぜんわからないんですよ。
こんなにメンバーのこと好きなのになんでや!!!!!くやしい!!!!!!!!!




というわけで今回ライブに参加した理由を先に挙げさせていただきました。
以下はこういった状態の私が見た、『NCT 127』の単独ライブの忘備録です。
ぶっちゃけ、ここまで説明を先にしておかないと、
個人的にはライブに参加したことを言いづらいくらいの敷居の高さがあります(ど正直)




キミたちは、だれだ?




NCT 127』、初のさいたまスーパーアリーナ単独公演3DAYS、初日。


最初のほうは、メンバーも客席も恐ろしいくらいの緊張感に包まれており、
序盤は「いまの曲めっちゃ盛り上がったな~」と思いきや、
瞬時に緊張感がカムバックして、カタい雰囲気に戻ってしまうというのがキツかった(笑)
(個人の感想です!)


いやね、平日の追加公演ということもあり、ぱっと見でもひとが少なかったんですよ。
正直さいたまスーパーアリーナを埋めるような人の数じゃないのはなんとなくわかったし、
会場内もかなりコンパクトにしてあって(オブラート)。
今回、ほぼ正面下手側400レベルの一列目と、かなりラクだし見やすいしで、
すごくイイ席だったのだけれど、この席が見やすいとかあかんのよ。
これならハナからもっとキャパの小さい会場でやったほうがアットホームにいけたのでは、
とか余計なこと考えちゃって、私ですら序盤はちょっと顔がひきつっていた。




でも、気がついたらめっちゃくちゃ盛り上がっていたんです。
『Regular』あたりからどっかーん!と。
あのあたりからはメンバーもはちゃめちゃに楽しそうに踊り狂っていたし、
私も含め会場熱狂、心底楽しかった!!!!!!!


いやしかし127の面々、お顔が綺麗なうえに、細くて身体のラインが綺麗なんですよ。
そんな綺麗な男の子たちがバッキバキに踊ってるの、福眼すぎました。
ダンスのスタイルも基本的に綺麗めに揃っていて、ソロダンスリレーとかもとても綺麗。




あらゆる衣装もスタイリッシュに着こなす。
そして今回、スタイリスト様、優秀では…?




本当にね、ファーストツアーですから!
出る側だってそりゃエンジンかかるの時間要るよ!しゃーない!
いきなりさいたまスーパーアリーナですよ?EXOんときとは状況が違う。


後半はメンバーも、すっごくめちゃくちゃ楽しそうだし、もちろん私も楽しいし、
会場全体がエンジン全開で…正直このテンションで最初からやり直してほしい(笑)
明日・明後日のひとたちが本当に羨ましいわ~~~~。
今日も良かったんだけどいかんせん前半が…(涙目)


だから、明日は、明後日は、もっともっと最高なライブになるはずなので!!!!!!
私はまぁエンジンかかる前の貴重な時間に立ち会えたと思うことにしますよ(笑)




演出、ほんっとうにすっばらしかったです!
仲宗根梨乃さんによるものだそうで!ハーーーーーーーッ!


センターステージが神ってました。
あんな風に動くセンターステージ見たことない。
センターステージを円形にしてふちを光らせて花道から切り離すことで、
アリーナの草ペンライトの海に丸いステージが浮かんでいるように見えるのもすごかったし、
さらにそこに上昇する四角形のステージがあって、それが上下するだけではなく、
斜めになったりして空間をいい意味で歪めてくれるんですよ。
その動きが縦横無尽・予測不可能なもんだから、
まるでステージ自体が生き物のようで…すごく『NCT』っぽい!(語彙力…)
ライブを見たことに加えてショーのようなものを見たような感覚も出てくるわけです。



メインステージとセンターステージをつなぐ花道の幅とか、
それに対するメンバーの動線とかも完璧でした。
まぁ会場内がコンパクトだった(オブラート)からそう感じられたのかもしれないけれど。



そしてメインステージのセットもすごくおしゃれでカッコいい。ネオカル。
漏れ知っていたジャングルジム風のセットもすごいんですけど、
基本となる9つのキューブ型セットをとてもうまくつかっていました。
さらにそのステージでの様子を様々なサイズのモニター5種によって映し出すわけなのですが、
これがまたすごいんだわ。
縦長の巨大モニターはメンバーをピンで全身映したりしてダイナミックさがハンパないし、
そこにも演出用の映像もガンガン用いるので、本当に曲によって、表現によって、
モニター演出だけでもかなり躍動感があります。




照明、とくにレーザービームがとにかくすごかったですねー!
いままで目に見えていなかったある空間を、改めて立体として感じさせてくれたかのような!


それに加えて炎も惜しみなくあがるし、お馴染み銀テープ発射も。
まぁ今回も私は銀テープ圏外だったわけですが、
それでも「銀テープ発射」という演出として素晴らしかったと思いました。



そしてなにより、それらのひとつひとつが、
ものすごく『NCT 127』なんです。


演出に関して、『NCT 127』への理解がとにかくすごい!
梨乃さんももちろんだけど、スタッフのみなさん本当にすごい!
NCTの楽曲ってアイドルとしての云々を抜きにしたところで、
絶対NCTと同世代の男子アイドルたちからしたら「俺らもああいうのやりてぇよ!ずるいよ!」ってやつだと思うんですよ、カッコいいから。
今回の演出も同世代の男子アイドルたちがみんな羨ましいって思うやつだと思う。
曲があってこそとはいえ、あんなカッコいい演出なかなかないよ。


ただVCRだけはなんかハマれなかった(笑)
ひとつはミュージックビデオみたいなやつだったし、
もうひとつはスクリーンが遠かったので字幕ナシでもイケるやつをお願いしたかった。




ここ数日、本公演に参加するにあたってわりと積極的にNCTの曲を聴いていたのだけれど、
タイトル曲のインパクトとクセの強さの一方でわりと他の曲はけっこう結構とっつきやすいポップスが多くてびっくりしていたんですよね。
127はマクテヨンのラップばっかりのイメージだったけど、
待ってましたのテイルさんの激アツターンや、
他のボーカルラインが主軸になっている楽曲も普通にたくさんある。


アルバム単位で聴いてるわけじゃないからまた印象は違うんだろうけど、
たとえば『f(x)』は、タイトル曲以外もすごいクセがあったりする(大好き)ので意外で。
(唯一、f(x)だけは本当に特別で、アルバムそれぞれをしっかりと楽しんで聴いています。)


NCT 127』のライブの最大のびっくりポイントとしては、
奇抜なタイトル曲ととっつきやすいポップスを織り交ぜながらも、
カッコいい演出はそのままに、スムーズにステージが進んでいくのが本当にびっくりで。
お見事すぎました。あれはかなりすごいと思います。



いちばんびっくりしたのが、
その奇抜なタイトル曲も、ちゃんとライブで楽しい、盛り上がれるところなんだよ。
てっきりそれらの奇抜さゆえにこちらは置いてけぼりにされるのではとドキドキしてたのだけれど、めっちゃ楽しかったし盛り上がった!
あれが音楽番組とかでも「わかる」ようになったらバズるわ。


そしてさすがネオカル、アゲ曲もめっちゃ多くてめちゃアガりました!(語彙力…)




まばらだったアンコールで、
アリーナとスタンドとが「いま!一緒になった!」という瞬間があって、



そのタイミングでメンバーが出てきたのがすご~~~くよかった!
日本オリジナル新曲『Wakey-Wakey』のミュージックビデオでのお召し物、つよい。
なんか、共に歩まん的なね。



いつの間にアップされてたんや感のあるMVだけれど、

アンコール明けのステージ、あほみたいにカッコいいです。



あとソバンチャがやばいくらい盛り上がるので、
127の曲、一曲もわからん~ってひとはソバンチャだけでも覚えてったほうがいい。
絶対楽しい。ソバンチャ、現場ではこんなことになってるだなんてまったく知らなかった…!
チェリバムのときは「で、で、でてきた~~~~~!」っていう盛り上がりなんだけど、
ソバンチャの盛り上がりはそれとはぜんぜん種類が違う。
チェリバムはそれぞれにソロダンスのターンが設けられており、それはそれで最高だった。




悠太、さいたまスーパーアリーナおめでとうの意を込めて、
悠太の団扇を購入させていただきました。
ドヨンくんの女でありジェヒョンくんの女でありながら悠太をピックした自分の情深さ…!
あとペンライトもね。鈍器じゃないからこそ余計に草感がある(笑)



もうね、最近プデュXとかで練習生歴3ヶ月みたいな子を見かけたりするとね、
日本から韓国へ行ってたったひとりで何年もかかってかのSMエンターテイメントからデビューした悠太アアアアアアアアアってなるのよ。
「自分が見た東方神起先輩が立っていたさいたまスーパーアリーナに自分も立てた」と(涙)
悠太、本当にすごいです。


そんな悠太に対して、「凱旋や~~~~~!!!!!!」っつって、
もっとみんなで祝ってあげられればいいのに~~~~~~。
当人だってもっともっと喜んでもいいのに~~~喜んでる姿見たいのに~~~~って思った。
なんなんだろう、このちょっとそのへん遠慮しなきゃいけないような雰囲気は。
私は褒められたいひとなので…私だったらちゃんと褒めてくれよってきっと泣いてしまう…
だって、日本で、日本人に、めちゃくちゃに褒められたいよ。
そのくらい悠太の歩んでいる道はすごいと思うんだけど。




真面目な優等生揃いの127のなかで、ジョンウの、つねになにか爪痕を残そうと、
タイミングをうかがっているかのような姿勢がすごく好感が持てました。
ジョンウも含めて全体的にメンバーが綺麗めダンスというなかで、
ひとりだけ、ぴょーんぴょーんという感じで独特の振りの大きさが感じられるジョンウ。
身軽すぎてどっかに飛んで行っちゃいそうな勢いのヤバさも大好き。
忘れたころにジョンウのカード(?)が届くみたい。一応申し込んだ。


ジャニさんのつねにめちゃくちゃに自分の時間と世界を生きていて、
余裕がありすぎる感じもよかった。
NCTにこのおおらかな雰囲気の年長組メンバーがいるのはほっとします。



ジェヒョンくんて何考えてるんだかよくわからないイメージだっのだけれど、いやはやアツい男ですね。
それがわかってよかったなー。上をしっかりと狙ってる。報われてほしい。


このお衣装のジェヒョンくん、超絶セクシーでございました。
てかジェヒョンくんて改めてエロすぎませんか!
あれ無自覚エロだったらのちのち大変なことになるで…まぁ無自覚でもぜんぜんヨシだけど!
ところでジェヒョンくんの眉毛が海苔みたいだったんだけどメイクヌナと喧嘩でもしたんか。
海苔眉毛のジェヒョンくん、雄々しすぎて主にヘアバンドのときにSJシウォンさんみたいに見えるときがあってちょっと俺のジェヒョンを返してくれってなった(笑)




ヘチャンへの歓声凄まじかったですね!
とくに序盤のどうすりゃええんやみたいな会場の空気のなかで、
"ヘチャンを愛でまくる"ことでどこか一致団結していた感がありました(笑)


でも今回の件は~~~ヘチャン見られたの嬉しいけどさぁ~~~~~。
同じ料金払って同じツアー公演で出演メンバーが違うのって普通にありえなくない?
メディアプロモーションの影響なんだろうけど、普通にファンに失礼だよと思う。
ヘチャンはもちろん悪くない。さいたまスーパーアリーナのステージには立ってほしいもん。
ただでさえ私は好きなアイドルにはできるだけ綺麗な景色を見てほしいと思う派なので。
だけどな、こちとらまだそこまでハマれてないんや。
そこそこ冷静だからこそ、消費者として文句を言いたくなる。
そこずさんかよと。売れる気あるのかなと。


もしかしてこれも"「開放性」と「拡張性」"から生み出されたものなの?
だったら「拡張性」起動してテンちゃんとルーカス召喚してくれよ~。(嫌味オブ嫌味)


こちとらエクソペンだってね、毎回レイちゃんいるいないで一喜一憂なわけなんですよ。
だからこそというか…ファンじゃないからこそめちゃくちゃ思ってしまう。




正直、『NCT』の現状の突破口としては、
SMエンターテイメントが最初にアナウンスした、伝家の宝刀"「開放性」と「拡張性」"をすれば、いかようにもできると思っていました。
現に私は『NCT DREAM』の原型はその類のひとつだと思っています。
(そこに「成長」という物語をくっつけてしまったから、いまちょっと罪深い感じになってしまっているのは否めないのだけれど。)


でも今回ライブを通して、
あのタイトル曲群でありながらあそこまで魅せてくれるのかと心底感心したんです。
けれど、これはまだまだ全然、韓国のお茶の間には届いていないんだろうなぁと。


まぁエッセムさんがいまの状況をどうお考えかはエッセムのみぞ知るわけですが。
"「開放性」と「拡張性」"と言いながら突拍子のないことをやる前に、
いますでにこうした強力な「武器」のような「宝物」を持ってるんじゃん!、と。




(私が)不安要素だらけのわりに、強行突破したようなかたちで参加した今回のライブ。
正直、メンバーは基本的にどこかお行儀が良くてみんな似た印象だったことは変わらないし、
この一回の公演で『NCT 127』が「わかった」かというと…
すごく嫌な言い方をするけれど、まだ「唯一無二」の圧倒的なアーティストイメージを得るにはもうちょいかなと。


やっぱり(グループの)大箱と小箱の問題で、大箱を形成しようとすればするほど、
それぞれの小箱にまでは「まだ」手が行き届いていないのでは、というような気がします。
それでもあくまでエッセム比ですけどね。これだけやって「まだ」て。




ただ、『NCT 127』のライブは楽しい。
これだけわかったことだけでも、私にとってはとても意義深い時間でした。





みんなとても綺麗に踊るし、とても綺麗に歌います。
それが実感できたことは間違いなく私の大切な「体験」であり「出会い」です。


さぁどうなる『NCT』。




ってかひとつの公演終わったら公式は集合写真とかあげるとかせんのか。
そういうとこだぞ?(喧嘩腰)




VCR
1.Cherry Bomb
2.Come Back
3.Limitless
4.Chain
MC
5.Fly Away With Me
6.Back 2 U
VCR(0 Mile)
7.City 127
8.Angel
MC
9.Sun & Moon
10.Dreaming
11.Timeless
12.No Longer
13.Interlude: Regular to Irregular(PIANO by Johnny)
14.Regular
15.Wake Up
16.Baby Don’t Like It
17.Mad City(Intro dance by Jaehyun)
18.Dance Battle(Jungwoo vs Yuta vs Haechan)
19.Good Thing
VCR
20.TOUCH
21.Heartbreaker
22.Replay(PM 01:27)
MC
23.Simon Says
24.FireTruck(Original ver.)

EN1.Wakey-Wakey
MC
EN2.Welcome to My Playground
EN3.Summer 127
MC
EN4.0 Mile

グリーンブック

気がついたらアカデミー賞の作品賞受賞作品は観ておこう、という風になっていた。
そしてそうこうしていくうちに「アカデミー賞作品賞」を獲ったと聞けば、
その作品は「なぜ」「どうして」作品賞なのかということを、
"考えなければならない"ものなのではないか、という存在になっていた。
それ自体に対しては個人的にはそういう機会を与えてもらってる感もあり、
感謝しているくらい…なんですけどね。


でもね。単純に作品そのものを純粋にエンターテイメントとして楽しみたいときには、
その"考えなければならない"というのがひじょーに面倒臭いし、
"考えなければならない"と思って観たからには、
なにかを導き出さなければならないという気合いを要するのが面倒臭い。ときがある。
そしていまはそのときだったりするのです。




けれど観終わったいま、本作『グリーンブック』は、
そういうアレコレを抜きにしても、とてもいい映画でした。
面倒臭がって、今回は見送ろうかな〜とも思っていたけれど、本当に観てよかった。
戸田奈津子さんの日本語字幕作品、ずいぶんと久しぶりな気がします。




人間のあたたかさ。




それ自体は不器用なものだけれど、
それをとてもスマートに描いていて綺麗でした。


社会問題の部分は私の頭のなかで思うことを文章にするということはとても難しいのですが、
本作は黒人差別問題というデッカすぎるテーマがベースにありながらまったく説教臭くなく、
どこか軽やかにこなしている風に感じられて、単純にすごいな〜と思ってしまいます。
かといって全体的に、いたって直球で、刺すような鋭さ。




今作は史実である設定とか、
その設定が存在する画的な部分という意味での景色がもう出来過ぎなくらい出来過ぎで。
あまりにも素材が揃っているものだから、扱い方によってはザ・感動☆物語のようになりがちな作品だったのではとも思います。


観る前に「『最強のふたり』だった」という感想をたまたま見かけてしまいまして、
観る前にも関わらず、「わ、わかる~~」ってネタバレ食らったかのようなダメージもあり、
ますます観に行くのが億劫だったのですが、
あれですね、どちらかというと『トッケビ』
ウンタクのほう(?)じゃなくて、トッケビと死神の「ブロマンス」のほう!
ほほほ~~~~ブロマンス!、となりながら悶えて観ていました。
めちゃくちゃいいものを見ました。
ふたりのエピソードが深まるたびになぜか「私の推しカプ誇らしい」みたいな謎の気分に。
やっぱり何事も自分で触れてみないとわからないものですね。





主演のおふたり、すごく魅力的だったのですが、
ピアニストであるドクを演じたマハーシャラ・アリ様、めちゃくちゃ高貴でセクシーで、
それでいて繊細で、最高でした。


ヴィゴ・モーテンセン演じるトニーも、
ああ~~~~こういうオジサン、映画でよく見る〜みたいないかにもな人物なんですけど、
ふたりのビジュアルのコントラストが設定以上に鮮やかで、より一層作品が際立つ。


っていうか本作を手がけたピーター・ファレリー監督って、
『メリーに首ったけ』の監督さんてまじすか…!?なんかすごいんですけど!(ど偏見)




半ば義務感で観ているアカデミー賞作品賞受賞作品ですが、
本作『グリーンブック』はそういった冠がなかったとしても、観たあとだからこそ言える、
絶対に観たかった作品でした。


つくづく、「アカデミー賞作品賞」という冠がつくということは、
自分ではチョイスしないような作品に出会わせてくれる「機会」なんです。


去年の『シェイプ・オブ・ウォーター』はよかったですよね~。
映画を愛したひとの愛がつくった映画が作品賞受賞だなんて。
アカデミー賞側もエンターテイメント…というかアカデミー賞を通して各方面に言ってやりたいことが多すぎるのはわかるけれどもさ。
だんだんと、それにしても…という感じがあったから。
単純にエンタメ消費者としては息苦しさが増す一方という部分もあり。


でもね、今年は今年で、本当によかったんです!
『グリーンブック』、もっともっといろんなひとに勧めたいし、
なにより"勧めることができる"内容という点でも本当に完璧です。




そんなアカデミー賞の一連の"粋な計らい"のようなものを台無しにするかのような、
TOHOシネマズの値上げに対しては、ばかじゃないの?って感じ。


いま現在でも、利用してる片田舎のシネコンのラインナップは頭抱えるレベルなのに、
これじゃあますますいろんなひとが映画館に行かなくなるし、
映画というコンテンツとの距離が開く一方。
私はもっと自分が好きなものが"映画館で観たい"ので、
そういう環境になるにはと考えたときに、お金を出す側が観たいと思える対象が変化するしかないのではと思うけれど、もはやその余地もなくなりつつある。


私が映画館が好きな理由のひとつに美術館や演劇とはまったく比にならないレベルで、
安価で手軽に気軽に「表現」に触れられるというところがあって。
家でそういうのと向き合う集中力がないので、だから映画館という場所が好きなわけで。
だから私はこれからも映画館に行くけどさ~。




ひとつ。


私、昨年末に観た『来る』がすごく好きで、「平成最後に最高のクリスマス映画が爆誕だ!」っつってテンションぶち上がってたんですけど、
本作もたぶんホリデーシーズンの映画だよなぁと思うと正直、なにかを思わなくはない(笑)
でも、『来る』も『グリーンブック』も大好だもんで、逆に同時期に観ることにならなくてよかったなって思いました(笑)

殺されたのは私の夢だったかもしれない。

女の子の抱く夢が踏みにじられることは本当に本当に許せない。
かつての自分を重ねるからだ。まったく他人事ではない。
私は夢を手放しそうになったことがあるし、そうならざるをえない状況になったことがある。
けれど、ちょっとかたちが変わったかもしれないけれど、
いまは中学生のときから抱いていた夢にほぼほぼたどりついており、その途中にいる。
すでに夢はかなっているのかもしれないけれど、まだまだ完結させたくないから、
「夢の途中」だなんていう自分につかうにはむずがゆい言葉を選んでいる。


ここに至るまでにはあまりにもいろいろなことがありすぎたし、
私なりにいろいろなことを経験してきた。
そんなあまりにハードだった日々にスッと入ってきたのがアイドルだった、
というのがアイドルが好きになったきっかけだった。
社会人ドルヲタデビューにありがちなやつです。


気がついたらAKB48ファン出身のK-POPアイドルファンになっていた。





NGT48の話。


とにかく「アイドルが好きでごめんなさい」という気持ち。
自分のなかにある気持ち悪いなにかをなんとか外に出したいのだけれど、
とてもことばにできなくて、限界まで絞りだしてみてもこれしか出てこない。
何度も何度もぐるぐると考えみても、
やっぱり「アイドルが好きでごめんなさい」というところに行きついてしまうのだ。


私はいわゆるAKB48のブレイクする様子を見守ってきた時代のファンであった。
「国民的アイドル」という称号、握手会商法とはいえ姉妹グループのCDの売り上げも、
48グループに所属する誇らしさを実感するにはじゅうぶんだろう。
なにより当時、他のアイドルと比べて衣装が段違いに可愛かった。
女の子に「アイドルになりたい」と思わせるにはじゅうぶんにわかりやすい魅力があり、
また48ならではのアイドルになりたい女の子を容姿やスキルなどではふるい落とさない、
いい意味での敷居の低さもあったと思う。


そんな、女の子がAKB48になりたいと思うような存在になった理由の一端に、
私がAKB48が好きだと思う気持ちがまったく関係なかったわけではないと思う。
被害妄想ならぬ加害妄想のようなものなのかな。でも妄想ではないと思うんだよな。
私がAKB48を好きだったから彼女たちはAKB48になったのではないか。
そうしてただただ一生懸命に48グループのメンバーとして活動していただけなのに、
命に危険がおよび、こちらの想像を絶する怖くて悲しい思いをし、
いまもまだ私たちの見えないところで苦しんでいるのかと思うと、
やっぱり自分が無関係だとは、とても思えない。


悪いことをしたやつは罰せられてほしい。それは「仕事」をしなかった大人もです。
私は、憶測の域を出ないものに関しては矛先を向けることはできない。
でもそれが本当の声かもしれなくて、それが叫びだったとしたらと思うとやっぱり無視なんてできないんだよ。
それなのに結局なにもできなくて、本当にそういうことも含めて申し訳なさしかない。


結局罰せられるべき「加害者」ですら、いまだにわからないふりをしている。
もしかしたら加害者じゃないかもしれないのに、
加害者としてこれから生きていかなければならないひとがいるかもしれないのだ。
運営は、ひとりの女の子も守れないし、確証なくグレーの烙印を押されたひとたちも含めて、誰ひとりとして守れていない。
恐ろしいことにまだその状態でそのまんま放置されている。
一時期は日本のトップアイドルグループなどと言われていたタレントを擁する企業がいまだにそんな醜態を晒し続けている。


これって絶対におかしいことだと思うのだけれど、
あまりにも組織がまるでおかしいことなんてなにもないかのようにふるまい続けるので、
こちらがおかしいのかと思えてきてしまうくらいなのだ。





カカオトークの話。


1000歩譲ってまだ捜査中であることはちゃんとわかっているけれど、
加害者が誰であろうと、加害者の男たちはもうしんでくれ。
若い女の子たちの夢を殺したんだからしんでくれ。
それでも女の子たちの殺された夢は生き返らないんだからしんでも償うことができない自分のしたことを一生背負ってくれ。


好きなひとを守りたいっていう気持ちはぜんぜんあっていいことだと思うし、
私は誰かが好きなものを好きであるということを否定したくない。
私みたいなのにしんでくれとか言われてるけど、
愛してあげられるファンには愛してあげてほしいと思う。
その愛が余計に加害者を苦しめることになるのならこちらとしたら、
あなたのしてきたことはそういった愛という罰で返ってくるんだよ、と思う。


私は自分が好きなひとが加害者になっても、守りたいとか思ってしまうかもしれない。
でも自分のその思いや気持ちが加害者になった対象をさらに追い詰めることになるなら、
追い詰められればいいと思う。
守りたいと思うかもしれないけれど、罰は受けるべきだと思うから。心中だ。


被害者のなかにこれから芸能界でがんばろうとしていた女の子がいたことが、本当につらい。
あらゆる状況で被害者の気持ちに寄り添うことができない様子に対して、「被害者のことを考えろ」「被害者の気持ちになってみろ」ということばが飛び交うことは多い。
今回は、たとえばもし自分が彼女たちと同じ夢を持っていたのだとしたら、
これはどんなにもひどいことだったことかと…
被害者のことを考えるのでもなく、被害者の気持ちになるのでもなく、
単純にたらればの世界の自分と向き合おうとしてみるだけなのに本当にこれはもう…
この気持ちを形容することばが見つからない。


なんといってもまだまだ男性社会と言われるこの世の中である。
尊敬するひとや憧れるひと、会ってみたいひと、話を聞いてみたいひとが男性であることなどはまったくめずらしいことではない。
私もそういった理由で女性にはもちろん、それよりもたくさんの男性にお世話になってきた。
ただそんななかでもささいなことがこわかった、というようなことは何回かある。
そういった瞬間を、私は運良くかわせてきただけなのかと、いま思う。
たらればの世界は「夢を持つ」私たちにとっては地続きで繋がっているのだ。





私は夢にたどりついたと言っているものの、それでもそれは当初の予定とは違うものだ。
あまりに大変でつらかったために、自分のために、夢のかたちが変化していった。
そのことすら、なかなか受け入れられない自分をだましだまし手なづけていた時期もある。
夢をかなえるどころか、夢を持つことだって大変なことなのだ。
そんな「夢を持つこと」がどういうことなのか。


彼女たちはその夢を殺されてしまったのだ。
想像を絶する、こともできない。想像することすらもできないのだから。
一度殺されてしまった夢は、もう生き返らない。


会ったこともないし話したこともない。
けれど夢は私と彼女たちを繋げる。
けれど彼女たちの過去となってしまった夢は、もう私の夢とは繋がることはないのだ。
そういうことである。


どんなに素敵なことだったんだろう、
そしてそれが消えてしまったことが、どれだけ悲しいことだろう。
もしかしたら私だったかもしれないのだ。
彼女たちの夢は私の夢にはならない。逆も然りだ。
赤の他人の夢にこんなに思いを馳せたことはない。
けれど、痛みを通してはじめてそれに触れることになるだなんてひどい話がすぎませんか。
そんなことばかり考えている。

斬、

最近つかれていた。
気がつくと些細なことや何てことのない日常でもメソメソしちゃうくらいにはつかれていた。
肉体的な疲労はもちろんあるけれど、でもそれはあんまりイヤな疲労ではなくて。


もう言っちゃうけど、ぶっちゃけダニエルのことがかなりきつい。
えねねんの入隊もあったりで、K-POPに関しては男子アイドルの曲をフツーに聴くことすらもちょっとしんどくて。
だから女の子のアイドルばっかり聴いてるんだけど。
文字どおり、ガールズ・パワーってやつ、あるんですね。効果を実感します。




ミーハーなので、このタイミングなら『グリーンブック』を観るところなんですけど、
いまは誰かの「気持ち」とか「思い」に触れたかった。


だから私は塚本晋也監督の『斬、』が観たかった。
『野火』という作品をつくった塚本晋也監督の作品に触れたかった。



いま、観ることができて本当によかった。
塚本晋也監督の「気持ち」や「思い」に、自分なりに触れることができた気がしたから。
鑑賞した劇場での公開初日に舞台挨拶あったんだね…も〜知らなかったよ〜…


時代劇と謳っていますけれども、
もはや時代劇なのかとか時代劇ってなんやねんという感じで、
そういうところの部分はとうに超越しているものだった。


私は歴史というものにはとんと疎い。
だからこの作品で描かれていたことが本当にあったことなのだろうかとか、
そういうことに関しては想いを巡らせることはできても、基本的にはわからない。
でも、それでも塚本監督は、あの時代のある農村ではこんなことがあったんじゃないか、
派手で華やかな時代劇に描かれることのない「そこ」にいるひとたちは、
懸命に生きようとし生活を守ろうとし、そして己の弱さと恐怖と絶望と共存しながら、
人が人を斬るよりその前からずっとずっと苦しんでいたんじゃないか、と寄り添う。
そんなひとたちを映して作品におさめることは、塚本監督の「気持ち」だし「思い」だし、
そしてなにより伝えたいことだったんだろう。
というか、伝えるための方法が映画なんだろう。
だから塚本晋也は映画をつくるんだろう。



塚本晋也監督は優しいひとだなって。



実際に去年の夏に塚本監督のお話を聞いたり、少しだけお話したりしたもので、
今作における表現のなかにあるアーティストの思考を、
意図せず覗き見てしまった的な小っ恥ずかしさはなきしもあらず(笑)
でも、それも含めていまの私には感じられてよかったことばかりです。うれしい。




正直なところ、映像に関しては不快だと感じる部分がほとんどだった。
でも、確信犯なのはわかってる。
このくらいやらないと塚本監督が伝えたいことが伝えられないからだろう。
『野火』だってそうだった。


全体的に息苦しい閉塞感と、それに加えて観ている側にあえて負担をかけるかのように重くのしかかる石川忠さんの音楽がとにかくしんどかった。


ここだけの話、編集はやや古めかしいなと感じた部分があった。(個人の感想です!)
まぁでも私は塚本作品は『野火』新規なので、
これは塚本監督の作風ってやつのひとつなんだろうかなと。




主演、浪人を演じた池松壮亮くんは前半は生気のない吐き捨てるようなセリフの発し方と、
まるで対になっているかのように素晴らしい表情だけでの演技を見せつけてくれて、
今回はこういう感じなのか〜と思いきやクライマックスに向かうにつれ、
その綺麗に覆われた部分を引きちぎっていくような痛みを感じさせる演技が圧巻だった。
佐江ちゃん、ホリプロも悪くないのでは。本命はアミューズですけど。
祝・宮澤佐江ちゃんが活動再開!新しい所属事務所のアナウンスはまだなのです。)


ヒロインは蒼井優。
童顔と自らの声質をフル活用した絵に描いたような田舎娘っぷりから、
駆け抜けるように絶望を露わにしていく女への変貌が凄まじかった。
これからも俺たちの『アンジュルム』をどうぞよろしくお願いいたします!


中村達也は中村達也だった。
一方で『HiGH&LOW』シリーズみたいなメジャー娯楽作品にも、
さも当たり前のような顔をして出演しているのが不思議なくらい。
塚本監督との付き合いは長いそうなので塚本作品の中村達也はもっといろいろ見てみたい。
そこにあるであろう中村達也の変化を見てみたい。




そして、監督・脚本・撮影・編集・製作、
さらにキャストクレジットの最後に名前を連ねた塚本晋也氏。
そう、本作が「塚本晋也の作品」ということはまぎれもない事実だし真実である。
物語の主役は池松池松壮亮だけど、映画そのものの主役は塚本晋也でしょう。


こんなふうに自分で映画をつくりたいひとが、
自分で映画をつくることができるというのは希望でしかない。




塚本晋也監督にこれからも作品をつくり続けて欲しいと願うと同時に、
たくさんいるであろう「表現」したいひとたちが活躍できる環境を願って、
と、パンフレットを購入させていただきました。


もちろんそういう心情的なところを抜きにしても、
スタイリッシュでコンパクトながら重量を感じるクオリティの高いパンフレットは、
純粋にいい買い物をしたなぁと思えるものです。
装丁に使用されていたマーメイド(紙の種類)は、
質感はあたたかく、けれど感触はひんやりとしていて、とても美しいです。


ぜんぶぜんぶ、本当にありがとうございました。

オン・ソンウ × チョン・ソミ @ファッションブランド BEAN POLE Sport(と、オンさんいろいろ)


ババーン!




【第2話】
オンソンウに『I.O.I』から新たな刺客!? チョンソミ、登場!







もうここまできたらオンさん選手には『I.O.I』を全クリ(?)してほしい!
たぶん最難関はギョルギョンだし、きっと大ボスは同じ事務所のドヨンちゃん。






おふたりとも見事なモデル体型、キマりっぷりがすごーい!
(てかオンさんつるつるなんですけど!?)





引きでの躍動感も大変大変アメージングです。パチパチ。
めっちゃノリというかフィーリングというかテンポというか、もろもろ、
よく合ったんだろうな~と思えるくらいお互いノリノリなのが伝わってくる(笑)
先生!メイキング映像が見たいです!





もちろんソロカットもすごくすてき~モデルさんや~。





と、いうことで、オンソミでファッションブランド『BEAN POLE』の、
スポーツライン『BEAN POLE Sport』のブランドモデルを務めるとのこと。


https://www.ssfshop.com/Beanpole-Sport/main?dspCtgryNo=&brandShopNo=BDMA01A08&brndShopId=BPBBS&etcCtgryNo=&ctgrySectCd=&keyword=&leftBrandNM=BEANPOLE%2520SPORT_BPBBS


単純に『gugudan』ミナちゃんとイメージモデルを務めている、
アパレルブランド『BANG BANG』との競合相手ではないのかという疑問が。
アリなんですね~。



…。



いやいやいや、てかオンミナはなんやったんや。
あのガチガチオンソンウ、逆にレアなパターンだったのかな。



オンミナ見てオンさんモデルへたじゃない?ってぶっちゃけ思っちゃったんですけど、
オンソミはへたじゃないのでこれはディレクションによりけりなんですね。
本当に難しいのは雰囲気で誤魔化せない、
スキルが要されるオンミナグラビアのほうだと思いますが。カンミナパイセンすごい。




今回はオンソミふたりからコメントが~!オンソミが動いてる~!



絶妙な距離感、今回も安心安全です!あざす!
個人的にI.O.Iがアイズワンとは違った「強い女」のイメージがあるのが大きいのだけれど、
ミナちゃんがお相手にせよソミちゃんがお相手にせよ、
基本的にオンさんがたじたじなイメージがあってとても好きです!個人の妄想ですが!






オンさん、スタートダッシュでございます。
謎のバレンタインデー来日の実態は、



寝具・インテリアブランド『The Spring Home』の広告撮影でした。
パジャマ・オン・ソンウ in 鳥取、最高じゃない?(復唱)


メイキングフィルムではオンさんが歌を歌っているのですが、
もはやオンソンウのキャラソンだしオンさんが書いた歌詞でないことのほうが驚くレベル。
スプリングホームの中のオンペンありがとな。





そしてバレンタインデー来日のお返しにぽちした韓国版『ELLE』なのですが、
グラビアが素晴らしい出来だったことはもちろん、
翻訳されたインタビューの内容が、私が書いた同人誌のオンさんかと思うくらいオンさんで。
そんなオンさんのファンでよかったって思うのが逆に申し訳なるくらいでした。



すごくすごく美しいインタビューでした。
Wanna One』というグループがいかに美しかったのか、
オンさんが発することばがなによりもそのことを思い出させてくれます。



まぁ私は「翻訳されたもの」を読んだわけで、翻訳者も明らかに韓国語ネイティブの方で。
けれど、ウンソンウやオムソンウと表記されていようとも(まじ)、涙が出るほど美しい。
普通の会話ではなかなか登場しないであろう「狂いたい」などのことばで訳されていると、
「ああ、これはきっと『ミチョ』って言ってるんだろうな」とか、
個人的には自分もここまで来たか~、という感じもあったり。



韓国版『ELLE』は、よくよく眺めるとこのなかにトピック扱いであろうと、
唯一の男性モデルとしてワンピックされたオンさんすごいわと。




オンさんのページ以外も翻訳ほしい〜。
女性が働くこと?社会での存在?についての記事?みたいなの?が、気になりすぎるし、
単純にスタッフクレジットが読みたい…韓国のクリエイティブが知りたいんだよ〜。
『READY PLAYER ONE』というタイトルのファッショングラビアがあったのだけれど、
あれはスピルバーグ映画がモチーフってことで合ってるかな?
たぶんそうなんだけど、キャプションが読めないから確証がないんじゃ。


追記:
宮澤佐江ちゃんの活動休止が発表されたのが、
ちょうど映画『レディ・プレイヤー1』を観た日なんです。
そしてこのタイミングで復帰の一報がありまして。
ありがたいことに、またもツイッターの公式モーメントにピックされるほか、
当人のインスタグラムでの発表にも関わらず、
各主要ニュースサイトにもしっかり取り上げていただいております。
えねねんが入隊して3日後だよ!?なんか謎の運命感じてしまう…




ヘアカラーのトレンド的なページにパープルカラーの『TWICE』ダヒョンちゃんが載ってて、
ウェブコンテンツ紹介ページでは『MONSTA X』ウォノさんのキャプチャが載ってて、
さすが世界の『BTS』様はカルチャーページ的なとこでポップアイコン扱いだった。
アイドルはそんなとこかな?




韓国版『ELLE』を見てたら、韓国版『GQ』もめちゃ気になってきたので、
オンさんを理由にまたぽちしてしまうかもしれない……

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GQ 4월호 @gq_korea

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ただGQだからアイドルファンが嬉しいサービスはないだろうけど。
大昔に最強チャンミン様が表紙の韓国版『DAZED』をお土産でいただいたんだけれど、
DAZEDもELLEもGQもぜんぶ性格が違うなかで、韓国ならではのソリッドさであろう誌面が、
それぞれどうやって違いを出しているかとかもめちゃくちゃ興味あるんじゃ。




オンさんのお仕事が広がると、私の興味も広がっていく。
宮澤佐江ちゃんのように、私にいろいろな景色を見せてくれるオンさんです。
(なんの話だっけ)

VIXX N Fanmeeting 2019 <A! Cha hakyeon> in Japan 夜公演 IN Zepp Tokyo

いまだに、なんで兵役があるのかぜんぜんわからない。
なんでエンくん(『VIXX』のN )が兵役に就かなければならないのかわからない。
彼らは「韓国の男として当然だ」と言うけれど、
やっぱりどうしても私は日本の女なのでわからない。
K-POPが好きになってから数年たつし、わからないことはたくさんあったけれど、
「兵役」に関しては自分なりにだけれどわかっていた"つもり"だった。
でもぜんぜんわかっていなかった。
いま、なんでエンくんが兵役に就かなければならないのか、わからない。


ハイタッチ会のあと、もう私は"『VIXX』のファン"としては完全にやりきっていて、
あとはメンバーがひとりの男性、ひとりの人間としていい感じに人生を歩んでくれればとずっと思っていて、もちろんそれはいまも変わらない。
ぶっちゃけ兵役結婚脱退解散なんでもこいやくらいでいた。大マジ。
だけど改めて「兵役」というものに直面すると、兵役というものがまったくわからないので、
彼らがそれによってどうなるのかということもまったくわからず、
すでに別れの挨拶は済ませていたつもりだったのに、
わからないものだから、それは嫌だって思ってしまう。
こればっかりはほんとうにわからないんだよ。




えねねんの入隊が発表されてから、基本的にあんまり気持ちが元気じゃなかった。
それとはぜんぜん関係のないことで疲れたりすると、
このことを思い出してより悲しくなったりしていた。


今回のファンミーティングも会場へ向かうため家を出るにあたってイヤイヤ病といいますか、
ワナワンのラスコン同様になんかよくわからんけど「行くのイヤだ~」ってなってた。
直前にこれを見ながら適当にシークバーを動かしてたらちょうど『別れの公式』に…ウッ。




1月26日、えねねんの入隊の知らせがあった。
そしてほぼ同時に神・某楽〇チケット様から本公演の受付募集のメールが送られてきており、
ぱっと見、公演の内容すらなんだかよくわからなかったけれど、
すでにそのときやや混乱していたということもあり、
いてもたってもいられなかったので、何かを考える前に「とりあえず」応募した。
私は本当にチケット会社様に助けられています。本当にありがとうございます。


私は「ファンミーティングってなんやねん」っていう人種でありまして。
遡れば、『EXO』の初来日イベントのグリパ
あれをファンミーティングというならば、あれ以来のファンミーティング参加だと思う。


とはいえ、グリパとはぜんぜんちがうものだと思うし、
本当に公演が始まるまで「ファンミーティングってなんやねん」っていうのはずっとあった。






ソウルからはじまったえねねんソロファンミーティング行脚のオーラス。
文字通り、"えねねんが「ファン」と「ミート」する"というものだった。
って、日本版のイメージポスターのフォントとレイアウト、どうしたんや。





公演中は心のなかで「これがファンミーティングっていうやつか!」というリアクションばかりしていて、
兵役やそれにまつわる感傷などはすっかり忘れていた。


それは公演が終わってからもあまりその状況にすらぴんとこないというか。
「…終わった?」みたいな。


いつものライブのあとのような興奮冷めやらぬ、という状態でもぜんぜんなくて、
とにかく「ファンミーティングに参加した自分」がそこにいた。
それだけが絶対に確かなことだった。





46億年ぶりに入った『Zepp Toyo』は、
指定席かつ私が二階席だったこともあり、思ったより広く感じた。
最下手だったけれど前に席がない、ほぼ最前列のような席だったし。
本当に、楽〇チケット様には足を向けて寝られない。


現れるえねねん。
日本語のうたを綺麗な声で歌いだす。
本当にきれいだった。
どうしてそんなきれいな日本語の歌を歌うの。
自分でつくった曲なんだって、『サボテン』。


ああ、これはVIXXの公演ではない、エンくんの公演なんだなって心底思った。




エンくんは日本語が達者なので、司会も特に設けず、
エンくんがひとりでしゃべりながら進行していった。
よくよく考えたらそれだけでもかなりすごい。


エンくんは「〇〇じゃん(ドヤ」をめっちゃ多用していたのがおもしろかったし、
相変わらず客席に対して好戦的な(?)煽るスタイルが最高だった。
控えめと言われがちな日本人のオーディエンスに声を出させる。
それらからはもっともっとコミュニケーションをとりたいという意志が伝わってきた。


そしてちょっとびっくりしたんですけど、エンくんが「〇〇ですよね?」って振ると、
みなさん「ネー!」ではなく!、「はーい!」って応えるんですけど!!!!????
これはびっくりでしょ。エンくんひとりの現場っていつもこうなんですかね?
これK-POPアイドルの現場ではかなり珍しいのでは。


通訳は根本さんかな?
エンくんは日本語で自身が伝えきれない部分だけを韓国語でしゃべり、
そこだけ根本さんが訳すスタイル。




今回のキーモチーフであるインスタグラムを用いてそれについておしゃべりするコーナー、
韓国が誇る舞踏家・Nの圧巻のステージパフォーマンス、
いかにもファンミーティングっぽい一階席限定(…)の練り歩きファンサタイムなど、
「ファンミーティングってなんやねん」だった私でもわかる超充実した内容だった。


そしてVIXXの公演では聴くことのできない、エンくんの歌唱をたっぷりと堪能できました。
本当に綺麗な声なんですよ、ありがとうソロファンミーティング。




大学院修了報告を親御さんよりはやく知らせてくれちゃった。いいんか。
今朝ちょうど修了報告証がとどいたらしく、さくっとインスタのノリで写真を見せてくれた。
っていうかえねねん、大学院生だったのか。




ゼップをナメすぎていたせいかライティングの演出が素晴らしくてびっくりした。
ライブハウスであのクオリティは100点満点でしょう。


合間合間に流れる映像もそれぞれすごくよかった。
そうか、えねねんは宿舎を出たのか。
逆にえねねん以外はまだ宿舎で暮らしているってすごくない?
えねねん宅に訪問したホンビンとヒョギはまぁわかるんだけど…LR、お前たちのことだぞ!
VIXXってやばくない?




↓ は、エンくんご本人念願のチャ・ハギョン個人のYouTubeのアカウントより、
本公演でも披露されたパフォーマンスの映像。
髪の毛が短くなっていたのもこの映像を先に見ていたから知っていた。



これがいままでのえねねんのステージとはちょっと違ったえねねんで、
ひじょーにセクシーでよかった(語彙力…)
これまでのえねねんのソロステージってあまり人間の「性」の部分を感じさせないステージが多かったように思う。
本作は、しっかりと男性性であるけれど表現のうえではフラットであるという絶妙さ。
もちろん存在としてとても美しく、けれどさっきまでぺちゃくちゃとおしゃべりしていたひととは思えない、そう「ひと」ではない。
この「ひとではないなにか」を演じることに関しては屈指だと思うのですが。
とにかくとっても素晴らしくて、やっぱり大好きです。




他の界隈のヲタクたちもこぞって「これはすごい!欲しい!」となっていたペンライトをはじめとする本公演のオリジナルグッズらもふくめ、
イベント全編にわたってエンくん自身が手をかけていて大切に用意してくれたイベントだったことがいまになって身に染みる。



世界一可愛い自慢のペンライト。


私はなんて幸せ者なんだろう。
エンくんは幸せだったかなぁ?




過去に"エンくんから五円玉が渡されるお見送り"があった衝撃事実は知っていたけれど、
今回もエンくんご本人によるお見送りがあることだけでもぶっ倒れ案件なのに、
その際にエンくんご本人から四葉のクローバーのカードをお渡ししていただきました。



まるでマネキンのように美しく、仏像のような笑みを浮かべて立っているエンくんに、
「健康で!」とだけ伝えました。
一瞬の出来事すぎてようやく目と目を合わせるだけでいっぱいいっぱいだったけれど、
何事もなかったかのようにどっしりとスッと立っている様子が余計にマネキンみを増長させ、
これが本当にさっきまであのステージに立っていたひとかな?と。




エンくんからカードを受け取り、会場の外に出ては呆然としていた。
感覚としては会場から「放り出された」ような気分だった。


なぜか会場前にはたくさんファンの方がなにかを待っていて。
そしたらスーツのお兄さんが「~~ならあちらですよ!」となぜか出待ちにファンを誘導してくれるという(笑)
夏のライブの公式出待ちだったり、今回の出待ちといい、これも公式なのか!?って(笑)
で、なにも考えられないすっからかんの頭で私もなんとなくその先に行ったんですけど、
そこにはもうすでにたくさんのファンの方がおり、それをスタッフさんがしっかり整備していて不思議な感じでした。
電車の時間もあったのでギリギリまで粘って待ったのち、会場裏から出てきたエンくん。
待っていたファンたちの前をすみからすみまでゆっくり歩いてくれていたようで、
背が低く、後ろのほうに埋もれていた私もそのお尊顔を見送ることができました。







公演の最後に、えねねんが目に涙をうかべながら「しあわせでいてください」と。
もうこんなに幸せな時間をもらっていて、それでもなおそんなこと言ってくれるんだよね。
参っちゃうよね。




いまは、本当に、文字通り「夢のような時間」を過ごしたあとで、
あの時間は本物だったんだろうかということと、
私がほぼ初めてのファンミーティングで、ちゃんと適応できていなかった自覚もあり、
本当になんというか…ぽっかりと…心にぽっかりと穴?のようなものが?


衝撃の事実としてはちょうど一週間後にえねねんは入隊します。
もっというと夜公演だったので「一週間以内」にはすでに入隊している、おかしいだろ。
そんな入隊一週間前のえねねんとミーティングしてしまったよ。なんかすごいよね。


…いや、やっぱりVIXXが兵役とかばかなんじゃないのって思うよ!?
けれど、そのなんともいえない入隊への現実感のなさは、
本公演に参加する前の不安で悲しくてどうしようもない気持ちより大きくて、
逆にすごく救われています。


入隊前に、最後にえねねんと「ミーティング」することができて本当によかった。
心から、ただただ健康でいてほしいです。






사랑해요.
#학연아_잘했어_수고했어_고마워

七つの会議

「原作:池井戸潤」て、いつもなら回れ右しちゃうやつです。
でも最初に断っておくと、ちゃんとおもしろかった。


映画『七つの会議』はめちゃくちゃ『アウトレイジ』だった。
なんつーか役者がどれだけ楽しみながらマジのガチで演じるかっていうところが。
でも本作は、各々それなりに演じてるんだけれど足並みが揃っていないように感じられて、
全体的になんか噛み合ってないなーと思ってしまいました。勿体無い。
観始めたらアウトレイジだしキャラ萌えするやつだって思って観ていたものの、
そっちの方角にはいかずそののち私、迷子。


徹底的に「内部」の様子しか描かないのはそれはそれでよかったけれど、
それと引き換えにキャラクターの「人間味」があまり伝わってこなくて。
作品におけるキャラクターを駒にしたかのようなつくりはぜんぜんアリだと思うけれど、
今回はそれがあまりうまく作用していないと感じました。




予告映像で見たザ・変わり者なエキセントリック野村萬斎様が目当てだったのだけど、
それを差し置いて藤森慎吾♡♡♡♡♡がかわいすぎましたね!
藤森慎吾をキャスティングしたひとを表彰したい♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
ああいうきゃんきゃんいう小者大好きだよ、めっちゃかわいい!ぴったり!
ミッチー王子はせっかくビジュアルはよかったのに、
「やさしいひと」で終わってしまったキャラクターだったのが惜しすぎる。


とにかくキャストの演技がバラバラというか。
萬斎さんの演技ですらサムく感じたのは、たぶんそれぞれが"この作品のための演技"をしているわけではないからなのではないかと。
みんなそれぞれに自分のもっているスキルで自分の演技をしてるなぁと。
香川照之とかうまいんだけど、またその演技かぁそれ見たことあるんだよっていう。
もっと映画に捧げてほしかった。そういうのが見たかった。
萬斎さん演じる主人公・八角は、終わってみればただのナルシストだったのではと思えちゃったのが残念でした。




おもしろかったしエンタメだし正義だし。
そういうのは好きだけど拭えない説教感があったのは否めなくて。
とくに「正義」の部分に囚われているのか終始堅苦しいというか。
「説明」の部分がすごく説明くさいし、わかりやすいのは結構なのだけれど、
それなら文章でよくない?っていう。


あと映像のスケール感がごちゃごちゃというか。気持ちよくない。
見ているこっちがドキドキしたりとかぜんぜんしない。
ここまで「正義」を説教くさく描いておいて、
エンドロールは個人的にクレジットに集中したいのだけれど、
それでもまだ言い足りないないことがあるくらいの作品だったのに、
結局私は傍観者以上にはなれなかった。他人事どまり。


これはけっこうきついなと思った。


こんだけ「表現」より「演説」をやって(私が)他人事とか。
伝えたいことがあるはずの作品なのはわかるし、伝えたいこともわかるんだけど、
肝心なところがまったく伝わってきていない気がする。
上っ面で「そだねー」で片付けてしまう自分がいる。
キャストもそうだけど、つくったひと・関わったひとみんなでひとつの作品をつくろう!っていう円陣とか組めてないんじゃない?




『七つの会議』っていうくらいだから、それぞれの会議が始まるタイミングでナンバリングのカットがあってもよかったのでは。
それこそ『女王陛下のお気に入り』みたいに。


たぶんこれ史実だったらヤベーみたいになるやつだったんだよ。
でも配慮というか弱気というか多方面に気を遣っているのか、「安全」に仕上げたなぁと。
でもフィクションでそれじゃ届かないよ。
整備されていて、綺麗すぎてリアルじゃないもん。


いろんな"日本人が働くこと"についての問題にスポットを当てるものの、
ストーリーの流れの関係で結局すぐにこちらも視線を変えざるを得なくて、
作品は待っているラストに向かって寄り道せずに突き進んでいくんだよな。
働いているたくさんのひとりひとりの人生はさておき、正義のラストに一直線。
パワハラと闘いながらめちゃくちゃ一生懸命働いてるひとたちはどこいったん。
けっきょく製作陣もスポンサーとかの顔色うかがってんのかなって。


もっと爪を立てて、爪痕を残してくれてもよかったんだけどな。
でも、想像以上に、ちゃんとおもしろかったのは本当によかったです(説得力…)