ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

2019 Wanna One Concert [Therefore] in ライブビューイング

昨日のことである。
『VIXX』のN(エンくん)が入隊するとの知らせがあった。
えねねんは、それは「当然のこと」だという姿勢を積極的に見せていたくらいなので、
「応援が力になる」と言われたらこちらとしては応援するしかないんですよ、と。
そう思わせてくれたのは、えねねんの優しさだと思っています。
だから、覚悟できていたつもりだったけれど、いざそうなると涙がでる。


いやいやでもね、正直いって私、韓国人じゃないから、
どうやって「応援」したらいいのかもよくわからないし、
なんか本当に改めてこの状況がよくわからなすぎてなんだこれ。
どんな気持ちでいたらいいのかまったくわからないんですけど。


これまで何人ものアイドルの入隊を遠目で眺めてきていたけれど、
いざえねねんが入隊するということにこんなに動揺するとは…えねねん……
アイドルを好きになって、K-POPアイドルを好きになって、
改めていま戸惑いのなかにいる私に追い打ちをかけるような知らせだった。




ファンに圧倒的権限があり、運営の行うビジネスまでも動かすことができる韓国のアイドル界隈にウッワとなっていたら、
ファンがどんなに誠実な対応を求めても運営は自らの保身が第一優先で、
一連の事件の「被害者」であるアイドルをひとりも守れなかった日本のトップアイドルグループ企業にもはやことばも出てこないというね。


これがいわゆる「詰んだ」という状態なのか。
はい、アイドルファンとして詰んでるんですよね。


そんなこんなでけっこうどんよりとしていたのだけれど、
その一方で『Wanna One』の最後のコンサートのライブビューイングのチケットを確保するために、
スケジュール調整とかして発売開始数分前からファミポートの前に立っていた。
そんな感じなので、もはやその行動は反射神経みたいなものだと思う。



だってワナワンの最後を見届けたかったから。



『2018 MAMA』でこの目で見たワナワンが最後だと思っていたし、
それは確かにそういうことになったのだけれど、
そのあとに、スクリーンを通して、"ワナワンの「最後」"を日本からライブビューイングで見ることができるだなんて思ってもみなかった。


Wanna One』という選ばれし11人による期間限定グループは、
ものぐさな私をつねに煽って行動に移させてくれた。


1月2週のチャートを見たら、11月に発売したワナワンのアルバムが音盤1位になっていて、
私のお金でメンバーが美味しいものを食べてくれているという実感が。
ええ、天使と会いたかったんです。察して。






ワナワンが終わってしまった。







正直、チケットを獲ったものの、ライブビューイング会場に行くのはおっくうだった。
前日のえねねんの発表もあり、かなりナーバスになっていて、
なにが不安かもよくわからないけれど、とにかく不安だった。
だって「悲しい」をわざわざ観に行くようなものだ。


でも、ワナワンの最後を見ることができて本当によかった。




泣きすぎて頭が痛いし、中継が終わったあと、
劇場のなかでは誰も言葉を発することもなく周りはみんな泣いていた。
しばらくはすすり泣きや嗚咽、それ以外なにも聞こえなかった。
私も信じられないくらい泣いていた。
それにしてもワナワンのラスコンの最中に『嵐』の活動休止が発表されたとかなんなんだ。


さすがファミポートの前に発売開始数分前から陣取り、
発売3分後には席を抑えただけあってど真ん中もど真ん中、
スクリーンが真正面という席でいろいろとびっくりするくらいダイレクトに届いた。
自分じゃ絶対に通路席しかとらないから最初はいやだなーとか思ったけれど、
まぎれもなくいちばんいい席だったよ…ありがとうファミポート。




2018年12月31日、ワナワンが解散したらしいけど本当かな?、という感じだった。
でも2019年になって今日に至るまで各メンバーのこれからが事務所やメディアによって知らされて、「解散しているらしい」くらいの感覚はあった。
それから、いろいろと勝手に考えさせられていて、もやもやしてた。


けれど、そんなもやもやを吹き飛ばすかのような、
すごく誠実な最後を見せてくれた。





7月の幕張メッセの単独ライブや12月のMAMAで見たワナワンは、
本当にきっちりとひとりひとりがそれぞれの仕事をしているという感じで、
"『Wanna One』というグループ"をメンバー個人以上に感じることができなかった。
だからか、いい意味であんなに売れているのに浮ついている様子などまるで見えなくて、
毎回毎回、ひとりひとりが真剣にステージに取り組んでいるという印象だった。
もちろん、それは本公演もなのだけれど。




でも、最後にスクリーンで見たワナワンは、完璧なワナワンだった。
彼らはワナワン以外のなにものでもなかった。




ワナワンが、最後の最後まで「ワナワンでいたい」と思っているのが、
これでもかというくらいに伝わってきてそれが本当に嬉しかった。


それと同時に目の当たりにした光景はとてもつらいものだった。
そんなワナワンが終わってしまうことを悲しまず、惜しまずにはいられなかった。
でもワナワンとファンが惜しんで惜しんで最後を迎えたというのは、
とてもとても幸せなことだと思う。
いやでもメンバーのあの姿をみて「これどうすんの…」って本気で心配なんですけど。
とりあえずオンさんはウチに来い!




ワナワンの最後は、本当に美しかったけれど、
もう二度と見たくないみたいなところも含めて本当に凄まじかった。


ラストの演出を考えたひと天才では。
ワナワンがひとりひとり美しくワナワンを終えていった、すごい演出だった。
ちゃんとワナワンが「11人」であったことがとても大切にされていた。
悲しかったし、なにより辛そうな彼らを見るのは本当に辛かったけれど、
思い返せば、全員を主役に、ワナワンとしての最後を完璧に演出していたように思える。


そんなメンバーを最後まで支えたのは、現地にいたファンの歓声だと思う。
立てなくなったり、歌えなくなったりするメンバーをあの叫びのような歓声が支えていた。



ちょっとうるさいくらいの歓声は、きっと彼らがワナワンである自らを、
最後の最後までまっとうすることができた最大のパワーだと思う。
私はライブビューイングで観ていたけれど、そこで見ることができたワナワンは、
現場で歓声を送ったファンがいたからこそ、見ることができたんだと思う。
現地のワナブルには感謝しかない。




ライブそのものは本当に充実していて、とっても楽しかった。
何度も言うけれど、いつも以上に本当に、本当の、本物のワナワンのライブだった。
だからこそ、終盤に向かっていくうちに「なんで解散するんだろ?」と、なってしまった。
Wanna One』が結成されたことに意味はあったけれど、
解散することで具体的にいま以上の何かが生み出されるかと思うと、個人的にはとくに思いつかないからだ。


私はてっきり、ほとんどが事務所からまたアイドルとしてデビューするものだと思っていた。
もちろんアイドルはもうやらないだろうなと思っていたメンバーもいるけれど。
ところがどっこいふたをあけたらソロソロソロ。


ちょうど自分がこの界隈と距離がどんどんできていくのを実感していく日々だった。
私が"まぎれもなく"大好きだったころのK-POPアイドルグループが「7年」を期に解散・脱退したりしていて、
それとまるで並行するかのように、もう「ワナワンにとってのワナワン後は"アイドル余生"なんだろうか」ということを考えさせられていた。



基本的にアイドルに関しては"私自身が楽しければいい"というスタンスだったけれど、
本当にここ一、二年くらいでいろいろありすぎて。
「アイドルにも絶対に幸せになってほしい」と、もはやプレッシャーをかけるかのように願うようになってしまっているのが、
個人的にはあまりいいことだとは思えないんだよな。


そもそもなにが「幸せ」かなんて本当にひとそれぞれで。
でも、「幸せになってほしい」という想いを勝手に押しつけるような存在に、
アイドルは自分のなかでなってしまっているんだなぁと。


ワナワンのその後の活動がほぼソロタレントとお知らせされても、
「まぁ本人が幸せなら、それを望むのであれば…」みたいなふうになってしまう。
彼らが「アイドル」であることをこちらが諦めない理由がないのである。


だって彼らの人生は彼らのものだ。


すごくイヤな言い方すると、ひとの価値観はそれぞれにせよ、
メンバーにとってワナワンがアイドル・芸能人としてのテッペンなのではということが、どうしても頭の片隅にある。
それらと向き合わなければならない彼らの辛さといったら想像を絶するものがあって、
とてもじゃないけれど穏やかな気持ちだけではいられないんですよ。


ワナワンでアイドルやりきった、と思うメンバーがいてもなにも不思議ではない。
そう思わせるようなグループだったもんな。
でもな…まさかこんな顕著にみなさんアイドル活動しなくなっちゃう雰囲気になるとか思わなかったんだよ。



で、ここで私すっかり忘れてたんですけど、
彼らはアイドルとしてデビューできるかもわからなかったんですよね。



それを思い出して青くなった。
と、いうより、そのことを忘れていた自分に青くなった。


聞いたことのないような事務所ばかりで、結局資金をはじめとしたもろもろの理由で、
ワナワンにならなかったら彼らはデビューすらもできなかったのかもしれない。
ワナワンがあまりにも売れすぎていて、そこをすっかり忘れてた。
ワナワン後に事務所からグループデビューすればいいのにと、こちらは簡単に言うけれど、
そもそもそれぞれの事務所が新しいグループをデビューさせられるのかと考えてみると、
そこ忘れてたわ…そういう世界だったわ…ってなるねん。




素晴らしいラストコンサートだった。
けれど、なんのための『Wanna One』だったのかということが、
いまいち見えないまま終わってしまった。
『I.O.I』のその後のことなども想うと『Produce101』シリーズは、
もっと考えるべきところがあるように感じる。
(なんだかんだアイズワンはうまくやれそうな気がしている)


私はただたんに『Wanna One』というアイドルグループが好きだった。
だから「その後」のことなどについては、あまり気にしたりしていなかった。
その結果、いまこうして「現実」というものにぶん殴られている。





約1年半、駆け抜けたね。




Wanna One』、ありがとう。
Wanna One』のことが好きになれてとても幸せでした。








영원히 워너원!

「きのう何食べた?」は、週刊漫画誌の連載で読んでほしい。

いやー実写ドラマ化のうわさ、本当だった!
しかもまさかの豪華キャストのうわさも本当だった!すごいすごい!




インタビューがもう愛にあふれてるよ…
主演の西島さん・内野さんのコメントもだけれど、
この記事をつくった方々からの愛も感じるよ…始まる前からもう結構満足よ…





わたくし、よしなが先生自らによる同人誌(成人指定)を買うくらいのファンで…


最初は単行本で読んでいたんだけれど、
なにせ月イチ連載なのですぐに週刊漫画誌『モーニング』の連載に追いついてしまいまして。
でも、それが本当の私と『きのう何食べた?』の出会いだったと思っております。




漫画『きのう何食べた?』の何がいちばん好きかって、
「時間」というものが、これでもかというくらいには生々しく存在しているところです。


そこで描かれているその何気ないけれど大切な日々を見ては、
"この世界もいっしょにこの時代を生きている"という気持ちになるんです。
それをいちばん実感できるのが、『モーニング』での連載です。




そう、"『モーニング』の何食べ"のタイムラインと"こちら側"のタイムラインはほぼ同じ。
ペースとかテンポとか、流れている「時間」が"こちら側"と同じなんだよ!
だから!月イチだから!『モーニング』で読んでみてくれ!


まだなにも読んでいないなら、1巻から巻きで読んでモーニングの連載に追いついてほしい。
単行本で読んでいるひとにはそっちも読みつつモーニングでの連載を追いかけてほしい。
それくらい、週刊漫画誌に月イチで掲載される『きのう何食べた?』は、「時間」というものが感じられて、かつそれを共有することができるんです。




月イチ連載は、月に一回、まるでシロさんとケンジの生活を覗き見るかのような。
漫画のなかにはシロさんとケンジ、そして彼らの周りのひとたちが、"ひとりひとりの「人間」"としてしっかりと存在しており、
彼らはそれぞれの日常を過ごしている。
それはきっと誰かの日常だし、私の日常なんです。


なかでも、これだよな~と思うのは、"「人間」が「年齢」を重ねる"という部分。
自分も歳をとれば親も歳をとるし、働く環境や人間関係だって変わってくる。
私自身、そこに関しての不安がないといったらうそになるのだけれど、
『何食べ』を読んでいると、すごくほっとするんです。
ああ、シロさんもケンジも、ほかのひとたちも、みんなそうして生きているんだなぁって。
それがなんと支えになることか。




私は『きのう何食べた?』と同じ空の下にいる。
みんなも同じ空の下にいる。




いやもう、他人から見たら些細なことだけれど当人にとっちゃめちゃくちゃデカイんだよみたいなの、個人的なやつ、こんなにしっかり描いている漫画はないのでは。
雰囲気がほのぼのしていているので当たりはあんまりキツくないのだけれど、
シビアだったりエグい部分も結構あって。
そういうところもあるよね~わかるわ~って、リアルなんだよなぁ。




週刊モーニングにはこれまた単行本が追いついちゃった愛する『GIANT KILLING』や、
ドラマから入った『コウノドリ』も掲載されています。
そして料理カテゴリでいうと『クッキングパパ』も連載しているのですが、
こちらはもう誌面から優しさとハッピーがあふれ出ていて眺めるだけで泣いてしまう~!
ほかにもふと読んだ漫画がおもしろかったり、モーニング様には本当にお世話になってます!


と、いうわけで!週刊漫画誌『モーニング』、毎週木曜日発売中です!
くれぐれも、『きのう何食べた?』は月イチ連載ですのでね!
どうぞどうぞよろしくおねがいいたします!(?)

明けまして、ところで俺のK-POPはいつカムバックすんの?

みなさんのK-POPはカムバックしました?こちらはまだです!
ゆーてもまだ2019年になって一週間しか経ってないじゃんね…知ってる。
でも、一週間しか経ってないのにカムバックするか不安なんだよ~。
だってさ~~~まだ好きでいたいから~~~~~~~!


2018年の終わりに、



ど変態(超褒めてる)の『VIXX』のお兄さんたちが電撃カムバックして、



おまごるが世界で一番かわいいお姫様だって言って譲らないスタイリストさんがカムバックした模様。


そう…私のなかのK-POPはまだまだ2018年で止まっている…
そしてただの予感だけど、なかなか動き出しそうにない気が…




ということで、以下、文句オブ文句です。
自衛してくださいね、責任は負いかねます!よろしくです!
まぁただのひとりごとですんで!

続きを読む

@岡本太郎記念館 / 企画展「瞬間瞬間に生きる ー岡本太郎とジャズー」

「美術館、いっしょに行かない?」と言うのは、
実はなかなかハードルが高いということがわかってきたここ数年。
よくよく考えればいまの私には"誰かと行きたくなるような展示"なんてそんなにない。


もう一生会えないかと思っていた大好きな友だちが、
約6年ぶりにTOKYOにカムバックして、それと似たことばをかけてくれた。


彼女と遊ぶようになったはじめのほうは美術館に一緒によく行っていた。
趣味が合うというより、フィーリングが合うというような感じで、
一緒に美術館に行くのがすごく楽しかった。
ところが彼女が地元に帰る前の数年間は、美術館とか、もうぜんぜん行かなくなっていた。
それこそ一緒に行きたくなるような展示は見尽くしていたような気がしていたし。


でも、そんな彼女が約6年ぶりにTOKYOにカムバックしたきっかけは、
ある美術館がもうすぐ閉館するからだった。
彼女にとってはもちろん、私にとっても思い出のある大切な場所。




彼女と出会って仲良くなったきっかけは岡本太郎だった。
「岡本太郎が好き」ということが私と彼女をつなげたし、
今日にいたるまでの関係はぜんぶ「そこから」だったのではないだろうか。


約6年ぶりにTOKYOにカムバックした彼女は、「岡本太郎記念館に行きたい」と言った。
先に、「表参道に行きたい」と聞いても、もはや私は表参道に行く理由すら思い浮かばず、
岡本太郎記念館があることもすっかり忘れていた。
ちなみに前日はふたりでカラオケに明け暮れ、
4時間かけてTOKYOに来た友だちは気がついたら4時間もカラオケにいたのだった。やば。





岡本太郎記念館はやばい。
川崎市岡本太郎美術館が私にとってパワースポットのようなものならば、
記念館の方はちょっとぞっとするくらいには太郎の気配を感じるのだ。
そこに漂う圧もすごい。
彼が絵を描いた部屋を前にすると、どうしてもちょっと涙が出てくる。


太郎の絵は、変わらず声が大きかった。
改めて制作過程の映像などを見ると、
彼は絵を描くというよりは己の内にあるものをぶちまけているかのようで、
やっぱり私は岡本太郎が好きだと思った。
庭にある立体作品は、どれも太郎の子供のようだった。


企画展『瞬間瞬間に生きる ー岡本太郎とジャズー』は、

「オレは過去も無視して、未来も無視して生きている。現在この瞬間瞬間に爆発して生きるんだから」

という太郎のことばから察せられる彼のマインドとの共通点を、ジャズ音楽に見出したものだった。
確かに太郎の作品とジャズの相性はとてもよく、楽しめたものの、
個人的には無理くり太郎とジャズに繋げたような感じがしなくもなくて、
これは敏子さんだったら企画はボツにしてた気がするわ~、と思ったりした(笑)


そう、一階の太郎の写真が飾ってある椅子のとなりの椅子に敏子さんの写真があったのだ。
前回来たときに敏子さんの写真があったかは、正直覚えていない。
けれど、こんなにも、太郎さんと並ぶ敏子さんを想わずにはいられなかったのは、
きっと私も年齢を重ねた証拠だろう。
前回訪れてからそんなに時間が経っていただなんて本当にびっくりした。
だってその他の館内の様子は、とてもよく覚えていたから。
写真のなかの敏子さんはとびっきりの笑顔だった。




時を経て、岡本太郎記念館に連れてきてくれた友だちには感謝しかない。
ほかにもたくさんたくさん、本当に楽しかった。
次に彼女に会うのは冗談抜きにして10年後とかになりそう、というか10年後に会えたら奇跡なのでは、という感じなので、
別れを惜しむほかなかったけれど、大切な思い出になった。
太郎さん、ありがとう。

「オレは過去も無視して、未来も無視して生きている。現在この瞬間瞬間に爆発して生きるんだから」

人間は悲しい生き物だけれど、このことばに救われる。
太郎さん、本当に、ありがとう。

【まとめと】俺のK-POP 2018【もろもろ】

2018年の当ブログのK-POP関連記事のまとめと、
そこそこボリュ~ミ~になってしまったその他もろもろでございます。
プロローグはこちら。


【過去のまとめ記事】
■【まとめ】俺のK-POP 2015【前編】 / ■【まとめ】俺のK-POP 2015【後編】
■【まとめ】俺のK-POP 2016【前編】 / ■【まとめ】俺のK-POP 2016【後編】
■【ゆく年】俺のK-POP 2017【くる年】


【勝手に楽曲大賞】
■【勝手に】K-POP楽曲大賞2013【開催】
■【勝手に】K-POP楽曲大賞2014【開催】




【1月】


■【超朗報】VIXX、とうとう見つかる。

テレビ放送されたステージパフォーマンスがバズるとか誇らしすぎる。
いまだ誇らしさが止まらない。


■ EXO PLANET #4 – The EℓyXiOn – in JAPAN IN さいたまスーパーアリーナリーナ

初めてのアリーナ席からの『EXO』。




【2月】


■ アイドルには心も身体も健康であってほしいんだよ。

メインは日本のアイドルの話なんですけど、
個人的には国とか関係なく「アイドル」について思ったこと、という感じ。


■ マーク(NCT)× アリン(OH MY GIRL) @ソウル公演芸術高校 3年5組

モブとしての記録。


■ SEVENTEEN 2018 JAPAN ARENA TOUR ‘SVT’ in 横浜アリーナ

せぶちのライブは横浜アリーナ公演しか参加したことがないのですが、
いずれも、"「この会場」でできること"を最大限で魅せてくれるので本当に嬉しいです。




【3月】


■ EXO、オリンピック閉会式に出たってよ。

他人事じゃないからな!


■ 続・アイドルの夜明け − ワナワン、I.P.U.。−

アイドルの労働環境を考える。


■ Red Velvet 1st Concert "Red Room" in JAPAN IN 武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ

デビューから見てきた彼女たちがこんな風に自らをアプローチしてきたかという感動。




【4月】


■ VIXX 正規3集アルバム「EAU DE VIXX」/「Scentist - 香り」

いろんな意味でにおわせてくれたのはいまとなってはありがとうという感じ。


■ WINNER JAPAN TOUR 2018 ~We’ll always be young~ in 日本武道館

会場全体が「愛してる」っていうことばで包まれる多幸感よ。




【5月】


■ EXO-CBX “MAGICAL CIRCUS” TOUR 2018 in 横浜アリーナ

SMエンターテイメントのアイドル様(しかもEXO)で、
これだけ前のめりにエンターテイメントを届けようとしてくれたライブは初めてなんじゃないでしょうか。


■ スルギ @Moon Byul「SELFISH Feat. SEULGI of Red Velvet」ミュージックビデオ

スルギちゃん、もはやSMエンターテイメントの外交王だと思うんですけど。




【6月】


■ LOOΠΔ、12人いる!

「完全体」ってやっぱりいいですよね~強い。


■【名前と】THE BOYZ おぼえがき【顔だけ】

おぼえがき第3弾です。
おぼえがきはかなり覚えられるので気になるグループはやってみるのがおすすめです!


■ 続・アイドルには心も身体も健康であってほしいんだよ。

これはK-POPアイドルにとくに言及しているわけではないのだけれど、
やっぱり国とか関係ない「アイドル」の話かなと。


■ #HAPPYNDAY

全体的に、縁。




【7月】


■ UNB「BLACK HEART」

おめでとうございます!今年のマイK-POP楽曲大賞、大賞受賞です!


■ Wanna One「1÷χ=1 (Undivided): Special Album」発売記念~個別ハイタッチ会~ オン・ソンウ 6部 in 東京ビックサイト西3ホール

本物の天使っているんですよ、オン・ソンウっていうんですけど。
この事実は後世にも伝えていきたい。


■ Wanna One World Tour<ONE:THE WORLD>in Tokyo IN 幕張メッセ国際展示場 1-3ホール

期間限定グループのワールドツアーは、とにかく「集大成」だった。
彼らは毎公演「集大成」を見せているのかと。


■ ASTRO スペシャルミニアルバム「Rise Up」 コンセプトフォト "BLUE SKY"

今年良かったティーザーイメージってこれくらいしか思い出せない…




【8月】


■ 見てます、「PRODUCE48」。


48ヲタ出身のK-POPファン、ピックしていただきました。



■ LOOΠΔ(LOONA)「favOriTe」 ミュージックビデオ

とにかく興奮した。


■ LOOΠΔ(LOONA)「Hi High」 ミュージックビデオ

もしかしてる~なちゃんの真のライバルってDIGIPEDIなのでは。


■ VIXX LIVE LOST FANTASIA IN JAPAN in パシフィコ横浜 国立大ホール

直後はほぼ脱ヲタしてた。




【9月】


■ はてなダイアリーのオンニたち。

いまの『VIXX』のことを「オンニ」たちに話したかったんですというポエム。


■ OH MY GIRL 「花火 - Remember me」 ミュージックビデオ

捜索願のようなものです。


■ オン・ソンウ、MC降板。 @ショー!音楽中心

私だって愛したい愛されたい。


■ VIXX 日本3rdオリジナルアルバム「Reincarnation」リリース記念 ソロハイタッチ会 in NEW PIER HALL

量より質。




【10月】


■ ノれないぜ・・・たぶん入隊前ラストカムバック

応答せよ、ミン・ヒジン。


■ IZ*ONE 「La Vie en Rose」

お年玉をあげたいのでそういう会をやってほしい。




【11月】


■ EXO 「Tempo」

ファンでいたいからしがみつくんです。




【12月】


■ 2018 MAMA FANS’ CHOICE in JAPAN IN さいたまスーパーアリーナ

『MAMA』で始まり『MAMA』で終わる、私とワナワンの物語。
すでにファンタジオたのんだぞの気持ち。






今年の楽曲TOP5


プチ・俺のK-POP楽曲大賞。
BLACK HEART / UNB は、ぶっちぎりの優勝ですので別枠です。上記記事参照。
当方、わかりやすいお祭りソング大好きマンなので以下、ご了承ください。



・MY Pace / Stray Kids

キッズですよ。『Stray Kids』(スキズ)にしかできないんですよ、この曲は。
デビューほやほやのキッズたちのお祭り騒ぎとか最高だろ!
生歌ラップのクオリティもすごいけど、スカしてない元気な振り付け・ダンスがいい!


スキズはなんとなくアルバムを聴いていても楽しい。
もともと「ラップ」というものは好きなのだけれど、
K-POPアイドルのやるラップ」って結構ガチめのヒプホプに寄せたのが多いというか。
そういうのはあんまり好みじゃなくて。
私が好きなのはゴールデンタイムのお茶の間のテレビで流れていても楽しめるやつなんです。
リップスライム的な?ポップスとラップの融合みたいな?DJフミヤは天才よ。
そういうのが感じられて聴いててすごく楽しいのですよ!(つたわれ)
スキズはラッパーだらけっていうのもすごいけど、
スタイルがバラエティに富んでいるので単純により楽しい。


デビューから、「なんか暗い…?」みたいな楽曲が続いていたような印象があるんですけど、
『My Pace』は個人的にグループのイメージと楽曲が、マッチしたように感じたんです。
グループ名とか、ミュージックビデオ(ステージよりかなりスタイリッシュなイメージ)やステージパフォーマンスで見せてくれる姿が、
とにかく等身大のスキズに感じられて、「これがスキズか!」と思わせる説得力があった。


そして「キッズ」な彼らだけあって、
歯科矯正でおなじみのアイエヌくん、成長期に成長しすぎてもはや岡田将生なんですけど。
なんかダンスがふにゃっとしてるところも含めて岡田将生っぽい(完全なイメージ)
ピリクスことフィリックスくんは、『アンジュルム』の竹内朱莉ちゃんに似てることが有名(なのか?)ですが、キンプリ岩橋玄樹くんにも結構似てる…!?髪型のせい?
でもだんだんどちらにも似てなくなってきたなと、ぼけーっと眺めていただけでもわかる、ビジュアルの洗練速度がすっごいはやいですね!成長期!


お待ちかねのリレーダンス~~~~~~~~~~~!

舌ペロしちゃってるやついる~~~~~~!(もっとやれ~~!)
傑作リレーダンスを生んだドボイズ選手と新人賞争いとか~!
ただ、スキズのディレクションってこれからどうなっていくのかがまったく予想できない。
っていうかどれがカムバックなんだっていうくらいYouTubeでの供給がハンパないんですけど、みんな身体を大事にね…!



・好きになっちゃうだろう?/ PRODUCE48

ケアンズ映してくれてくれて本当にありがとうございました!!!!!!!!
『PRODUCE48』、とても楽しく視聴していたのですが、
個人的に「Season2」に比べてオリジナル楽曲が弱いというか。
正直、あんまりこの曲好き~っていう曲がなかったんです。
逆をいうとカバーされた曲は改めてその良さを再確認できたのですが。
そんななか、この『好きになっちゃうだろう?』はダントツにダントツで好き。
ジワジワ転調するサビがJ-POPアイドル楽曲って最高だなって感じです。
個人的に、"K-POPアイドルが歌う日本語歌詞"がすごく刺さるときがあって。
「愛してる」なんかがその代表格なんですけど。
WINNERの『REALLY REALLY』は言わずもがな、PENTAGONの『SHINE』も素晴らしい。
日本人が直球で口に出したら恥ずかしいくらいのことばを、"完全には"意味がわかっていない彼女たちがパフォーマンスしたからこそ、ちゃんと歌を感じられた良い例。
ただしそれに気がつくまで結構時間がかかったぞ、やすしよ。



・Black on Black / NCT 2018

お祭り感が最高。テン様の舞にひれ伏す。
欲をいえば全員にちゃんと見せ場が欲しかったな~。
それこそ「全員主役」で全員がセンターにくる仕様とか。
この楽曲自体では1週間しか活動しなかったわけだし、
だったら音楽番組のこととか考えないでもっと長い尺でつくってもよかったのでは。
NCT』って本当にダンスがうまいと思うので、
こういった直球のパフォーマンスビデオもめちゃくちゃ綺麗。
ってかいまでも解せないんだけど、この曲(全体曲)をなんで『NCT 2018』の最初の曲にしなかったんだろ…



・YES or YES / TWICE

どメジャー感が、えげつない。
こんな直球のポップスで恥ずかしげもなく、むしろ余裕しゃくしゃくの風で登場なさっちゃうところがさすが『TWICE』様だよな~。
殺伐としたサバイバルが大流行のなか、空気を読まない(褒めてます!)強い明るさ。
TWICEは私が個人的に『SIXTEEN』時代を知らないからこそ、
デビュー以降、繰り返す人気への着火でたどりついたこのどメジャー感なんだと余計に思う。


そしてデビュー曲ぶりに、こんなにがっつり踊ってるんじゃないだろうか。
モモちゃんの関節バッキバキのダンスが見ていて本当に気持ちいい!
ジョンヨンとの掛け合いのところで身体をしっかりくねらせるところも好きすぎる。


なにがすごいって、もうコンセプトとかよくわかんなくても、
「ってかコンセプトってなに?コンセプトとか必要?」、みたいなどメジャー感。
すっごい上位層の日本のジャニーズアイドルっぽく感じます。
あとこちらの気分次第で"好きなように聴ける"というところがいちばんすごいと思います。



CALL CALL CALL! / SEVENTEEN

SEVENTEEN』の日本デビュー大成功じゃない?
日本オリジナル曲でデビューっていうのがまず「自作ドル」と呼ばれる彼らの自己紹介のような役割を果たしていて大正解すぎる。
そしてその大正解のど真ん中をしっかりと打ち出せてるのがすごい。
最近の本国活動のアーティストっぽい曲じゃなくて、
ギリギリアイドル曲やってたあたりまでのポップなせぶちのイメージをブチ上げて仕上げているので最高に楽しいし、
私の好きなせぶちのイメージはこれなんだわ~!っていう感じ。
ダンスが揃いすぎててこわいよ~~~~~!


なんつーか、ファンとしては好きな曲はすでにもういっぱいあるので、
プラスアルファで「ライブで盛り上がる曲」を持ってきてくれたのが素直に嬉しい。
インディーズの身軽さで、しっかりきっちりミュージックビデオもつくってるし。





…凄まじいお子様プレート感!
ケチャップ味というかマヨネーズ味というか。





今年のミュージックビデオ


・BAAM -Japanese ver.- / MOMOLAND

控えめに言って今年のアイディアミュージックビデオ大賞なのでは…?
オリジナルのミュージックビデオのコンセプトをそのまんま持ってきて、
日本リリース用にしっかりとビジュアルつくりこんできていて、日本人としては楽しい。
これぞ「-Japanese ver.-」という感じ。
これでいろんな国のやつ、つくれるじゃん…!と。すごい!
知らんうちに日本で空前のK-POPブームになっていたわけだけれど、
そのなかで、このMVはいちばん賢い!と思いました。
オリジナルMVも『BBoom BBoom』の大ヒットにより得られたであろうお金がしっかりとかけられている!わかりやすい自給自足!
映像だけでもキャラが映えるグループだということがよくわかったので、あとは楽曲な!



・I LOVE YOU / EXID

深刻な「かっこいいおねえさん」不足の最近のK-POPアイドル界隈。
こんなにカッコいいガールズグループだったんだ!?、と衝撃すらあった『EXID』のミュージックビデオは、解散直前のワンダーガールズ並みのかっこよさ。
楽曲も、不気味なラララ〜のコーラスと文字通りカムバックした炸裂するソルジ姉さんの健康的なパワフル歌唱のバランスが絶妙。






今年はいろいろありましたね…疲れたよパトラッシュ……



そんななか個人的にいちばん印象深いのは『VIXX』です。
「韓国のアイドル」と、まさかこんなかたちで関わることができるとは思わなかった。
もう私はじゅうぶん幸せにしてもらったから、
いまは彼らたちが本当に幸せになってくれることを心から願っています。



大人のアイドルです。




K-POP』というコンテンツは、最初はアイドルに対する純粋な萌えから入ったけれど、
やっぱりなんだかんだいってながくおもしろがれているのは、クリエイティブの部分が好きだからです。
昨年あたりから、それらがあまり見えてこなくなってしまったように感じられてさみしい。
まぁこんなこと言いながら、フックになったであろう『Wanna One』も『IZ*ONE』もめっちゃ好きなんだけどさ。
とはいえ、私は「音楽が好き」というタイプではないので、
"音楽を聴かせるための仕掛け"という意味でもそこの物足りなさは否めなかったなと。


そういう意味ではSMエンターテイメントの『NCT』とか本当にえらいと思うんだけど、
頑なに貫いている部分がある一方で「解せぬ~」な案件が多すぎて。
NCT U』のUが「ユニット」を指すものですら今年まで知らなかったくらいだし。
全体的にいまだにプロジェクトのシステムに説得力がないという。
ウリビクスの妹グループ『gugudan』とかもグループ自体に"「劇団」というコンセプト"があるというのを知っているか否かでぜんぜん見方が変わったりするじゃん。それ。


NCTはね、カムバックするたびに物申したくなるんだけど、
それがとてもじゃないけど文章にするのも億劫なくらいの膨大な文字数になりそうで、
もはや面倒臭くてだんまりしているというね!
単純にメンバーが好きだから売れてほしいっていうのと、やっぱり私はエクソペンなので。
NCT 2018』にはめちゃくちゃ期待してたんだけどな~。
とくに、メンバーの待機時間がまばらだし、そこは(メンバーの)精神衛生上、本当によくないのでは思う…鬼畜かエッセム




どう考えても天下を取る準備ができていた最高のティーザービデオ。



2018年時点では固定ユニットに属さず、唯一ソロプレイヤーとして推されたテンちゃんは、
特別感と孤高感があっていいポジションだなぁと思いました。
そうやって全員ぶん確固たるポジションをつくり上げることができたら集団としての強度がものすごいことになりそう。



とはいえですよ。
なんか最後はやっぱりエッセムに辿り着くのかな…と思ったり。
やっぱSMエンターテイメント、ってか三大事務所の安心感よ。
もともと韓国のアイドルを取り巻くいろいろがヤバイのはわかってたし、
そういうのも含めて楽しんでいたけれど、
いざそのヤバさが自分にも「脅威」として降りかかるかもしれないと思うと怖すぎる。


趣味を、自分とコミュニケーションもとれない知らないひとに荒らされるとか無理すぎる。
自分の趣味だったアイドルが誰かの所有物だったとか嫌すぎる。
あっ、だからアイドルの熱愛が嫌なのか。


「モノを言うファン」というのはどこにでもいるし、私もモンペ時代はそうでした。
そういうファンに対して、運営が話を聞き入れて改善する、
くらいなら、とくに違和感ありません。
ただ、それによって確実に「被害」を受ける誰かがいることに対してまで、
権限がファンにある状況はさすがに…
そんな脆いところにアイドルたちがいることを突きつけられて、愕然としました。
ワナワンのハイタッチ会で韓国人の女の子たちと輪になっておしゃべりしたあのひととき、
私はすごく楽しかったんです。
そういうのが一気に崩れ落ちてしまった。悲しい。


基本的にアイドルの幸せを願ってるし(熱愛はちょっと置いといて)、
好きなアイドルに「売れてほしい」って思うのは、
「人間」として充実していてほしい、みたいなところがある。
カムバックについてはアレコレ文句言ってたけど、
例えば、いまのEXOちゃんたちってちゃんと「人間」として充実した日々を送ってるのがわかるのがすごく嬉しいんです。
7年もの時間を駆け抜けたあとの理想的な姿だなと。‬
でも、はたしてK-POPアイドルのなかでどれくらいのひとたちがそういった環境にいるのかなとか思うと、暗い気持ちになってしまう。
ファンの機嫌でアイドルのビジネスがゆらぐどころか、海外の仕事の決定事項が覆るとか、ちょっと無理でしょ。
そういうのを突き付けられた2018年だった。
逆にいうとガバガバビジネスだから経歴問わず、才能のあるクリエイターはガンガン起用されるんだよな、そーゆーとこは好きだよ。






「現在の自分」と「未来の自分」、そして「過去の自分」のための場所。
このブログのエントリーがカテゴリー分けされていないのは、
ほぼ「エンターテイメント」というカテゴリーに入ると思っているからです。
だから、K-POPとそれ以外のものを切り離して考えることができません。分けられない。
なので、読んでくださる方にはすごく不親切なブログなのは自覚しております…


今年もたくさんの方がこちらのブログに訪れてくださり、本当に嬉しいです!
反応などもたくさんいただけて…インターネットにこんな居場所ができるだなんて思ってもみませんでした。
こちらを覗いてくださっているみなさまも、どうか健康でいてください。


本当に、本当に、ありがとうございました!
たのむぞ、2019年のK-POP




了!

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

微笑みの国、テンちゃんの国の映画。
そこで描かれていたのは、私の知ってるタイではなかった。
微笑みだけではやっていけないんだぞ、といい意味で新しい視点を与えてもらったと思う。
主人公はほとんど微笑んでないし、微笑んでいる場合じゃない。




近年稀に見る胸糞映画だった。
悲しい。本当に悲しい。
この悲しさをどうして娯楽にすり替えようと思うんだろう。本当に悲しい。


『ベイビー・ドライバー』のときと似てるんだけど、
ちゃんとエンターテイメントとしてすごくおもしろいからこそより悲しい。
エンタメとしておもしろがっている自分にも腹がたつし、なんだか申し訳なくなる。
いっそつまらなければよかったのになぁ。おもしろかったんだよなぁ。


こういう、作品の根本的な部分が「わからない」となると、わけがわからなくなる。
なんでこんな悲しいものを?、というので頭がいっぱいになってしまう。


スタイリッシュ…スタイリッシュ…なのかな…もうわからん。
確かに映像はカッコよかったし、もちろんストーリーだってスリリングですごくおもしろかったしそれを助長させた。
でも私は悲しかった。途中からずっと悲しくてしょうがなかった。




スタイリッシュといえば主人公のリンを演じたのはモデルのチュティモン・ジョンジャルーンスックジン(さすがタイ、名前が長い)。なんと9頭身。



インスタグラムではさすがモデル様炸裂です。



そんなこともあり、彼女が主人公でいてくれたことによって眉をひそめるような悪事も、
なんだか綺麗に仕事してるように見えるんですよね。
また彼女のスタイリングもふだんのモデル然としたものではなくてとても素朴で。



本作のほぼすっぴん仕様でも漂うえぷのクリスタルみ。



ルックスがとてもさっぱりしていて味気ないくらいで、でもそういうところがよかった。
そして、演技がめちゃくちゃ格好良いんですよ。これは頼ってしまいたくなる。
そんなスーパーウルトラソークールなリンがお父ちゃん~~~~~~~~ってなるんですよ!
くっそーかわいいじゃん!


金持ち男カップルには嫌悪すら抱くものの、リンの気持ちはわかるところがある。
だから余計に悲しい。
バンクは巻き込まれたうえに本当に何もかも失ったうえ、善良な心まで失ったじゃないか。
これが悲しくなくてなんなんだ。
映画のその後の話はわからないけど、バンクが心穏やかに過ごすエンドにならなかったら金持ち男カップルには地獄に落ちてもらうしかない。




たしかGOT7のベムちゃんのお兄ちゃんの名前が"お金が貯まるように"と「バンク」だそうで、
そういう流れもあって本作の「バンク」の名前が「バンク」だったのはおもしろいよなー。
ちなみにベムちゃん、そのお兄ちゃんの本名は長すぎて覚えてないらしいという(笑)
あとバンクはニックンに似てて、K-POPアイドルのタイ人メンバーだわーと。


そんなバンクを演じたのはチャーノン・サンティナトーンクン。
金持ち男カップル、グレースとパットを演じた役者さんの名前は、
イッサヤー・ホースワンとティーラドン・スパパンピンヨー。スパパンピンヨー。(復唱)
さすがチッタポン・リチャイヤポンクルが誕生した国。世界は広い。