ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

東京女子流 体育会実行委員会が今年も仕掛ける!~avexネクストジェネレーションパーク in 東海大学湘南校舎 2号館

いまや本国・韓国でデセドルとして華麗に復活した『NU'EST』。
そんな彼らのステージを見た3年前と同じ大学の建学祭へ行ってきました。
だって今年は、あの東京女子流がライブをするというのです。


東京女子流』というグループに対しては、
もっと売れるべき!!!!!と、一時期声を大にしていました。
大好きだった"ガールズ・ダンス&ボーカルグループ"。


2013年に初めてフリーライブを観覧しました。
そのときに感じた"クオリティの水準は高いのに歌唱がついていっていない"という課題のようなものは、
約1年後の2014年には(動画を見る限りでは)すっかりクリアされており、

これ、いま売れなくてどうすんの!?

と、やきもきするぐらいには、地味に見守っていました。

拝啓エイベックスさま。
ここまで手塩にかけて育てたのだから、あとは「タイミング」だと思うのです。
"機を逃す"ということだけは、どうかどうかありませんように。

と、願うほどに。


ところが。
「アーティスト宣言」とそれに伴う楽曲の傾向の変化や、
あぁちゃんこと小西彩乃ちゃんの脱退により、気持ちが離れていきました。
つい最近の「アーティスト宣言撤回」については冷たい視線を送ってしまっていました。




そんな『東京女子流』が。
近所の学園祭に来るんですって。


ふらっと会場に着いたときは、もう女子流ちゃん以外の出演者の出番は終わっており、
ものすごくタイミングよく、席についたとたんに彼女たちはステージに登場しました。




いまの『東京女子流』を見ました。
約4年ぶりの女子流ちゃん。
あぁちゃんのいない女子流ちゃん。



私の知っている『東京女子流』じゃなかった。
ぜんぜん違うグループになっていた。
でも披露された楽曲のなかには大好きだったあの曲もその曲もあった。
だからなんか、不思議な感じ。


"謎の少女たちが謎にクオリティの高い楽曲を披露する"っていうのが、
めちゃくちゃ格好良かったあの頃ではもうなくて。
楽曲の年相応になった彼女たちは全体のバランスが良すぎて、
なんだか本当に初めて知ったグループみたいだった。




あぁちゃんの歌声を知ってしまっているので、
いまの彼女たちのエイベックス・アイドル歌唱のハーモニーと、
楽曲のトーンとのちぐはぐさが気になってしまいました。


だからこそ、あぁちゃんの声が、圧倒的に足りない。


昔のヒット曲を歌うも、当人たちが歌っているにも関わらず、
モノマネみたいに感じられてしまった。
だって、そこにあぁちゃんの声がないんだもん。
あぁちゃんの声がない女子流の楽曲たちは、私の知らない女子流の楽曲だった。


とはいえ、楽曲全体のクオリティはさすが「アーティスト宣言」しただけあって、
他の日本のアイドルにはない格好良いラインナップ。
こういう曲が自分たちの楽曲であることはきっと誇らしいことだと思う。




みんなすっかりお姉さんになっていて、
落ち着き具合がハンパなくてめっちゃ貫禄があった。
なによりすごい舞台慣れしていてステージの安定・安心感がめちゃくちゃあった。
煽りも慣れているし、MC等では客もイジれば臨機応変に司会者だってイジる。
でも、それはそんなに驚くことではないかな~とも思う。
だって経験してきたことや場数がすごいもん。


パフォーマンスも、自身らの成長とともに、グレードアップしていた。
もともと凄かったダンスはさらに洗練され、魅せるものになっていて、
私の記憶の中の幼かった歌唱はしっかりと安定したものになっていた。
みんなスラリとした女性になっていて見栄えがした。
すごいなー成長してるんだなーひーちゃんが大学一年生だってさー(遠い目)


でもね。
ひーちゃんとめいちゃんは顔をくしゃくしゃにして子供のように笑うの(尊い
いままでたくさん辛酸をなめてきたはずなのに、なんでそんな笑顔ができるの(尊い
ひーちゃんはMC中は、自分が話していないとき以外はずっと客席に手を振っていた(尊い
ゆりちゃんとみゆちゃんの笑顔は大人の女性のそれで、それはそれで感慨深いものが。
ハイタッチの様子を見ていたけれど、より近くで見るひーちゃんとみゆちゃんが綺麗すぎた。
いちばん大人っぽいと思っていたゆりちゃんがいちばん幼く見えた。




会場は階段状にゆったりと座席が配置してあるホール。
全席自由席だったので空いていた前から10列目くらいのほぼセンターの位置から、
メンバーの全身を、そしてステージの全体を、ぜいたくに観ることができた。
ふだんの女子流の集客を知らないのでなんともいえないのだけれど、
もっとたくさんのひとが女子流ちゃんから見た景色にいたらいいのにと思ってしまった。
音響も良くて、こんなありがたい環境で無料ライブだなんて。


綺麗な赤いドレスのような衣装で登場した『東京女子流』。
ひらりと躍動するその姿、これからも覚えているよ。




過去にとらわれすぎないで。
どうかもっと未来に目を向けて。




な~~~~~~んて言いながら、
私が『東京女子流』を大好きになった二曲の楽曲のミュージックビデオを、
セットリストとともにご覧いただければと。
だって控えめに言って伝説だもん。


1.Limited addiction

2.ミルフィー
3.鼓動の秘密

4.深海 -Hi-ra Mix-
MC
5.Rock you!
6.Don't give it up
7.おんなじキモチ
8.YOU & I FOREVER

アウトレイジ 最終章

個人的にはつまんなかったけれど、悪くはないと思った。
「美学」みたいなものはちゃんと見えたし、「センス」だって良かった。


ただ、


たけし、老けたな~~~~~~~~っていう。


いやまじでたけし、、、、、
なんか悟りを開いて教祖と化したロックバンドみたいだよ、、、、、、、




クールにブッ込んできたギャグみたいなところ、
あれはたぶん「センス」の部分なのだけれど、
スベッてるわけではないのに、なんかオヤジギャグを見ているかのようなね。
ギャグを見ておもしろくて笑うというよりは、
オヤジギャグを見て「寒いんだけど~(笑)」って言いながら笑うあの感じ。
たけしの「老い」をめちゃくちゃ感じさせられる。


前作『アウトレイジ ビヨンド』から5年も経っているという衝撃もさることながら、
いま思えば『ビヨンド』って超元気で超エンタメしてたんだな~~~~って。
『ビヨンド』でも漂っていた独特の「静けさ」は、今作ではまったく、まったく種類の違う「静けさ」になっていて、
そういったところどころで、それぞれの世界観のとらえ方・向き合い方・つくり方などなどの違いがハッキリとわかる。




"メインキャストの高齢化"というワードはいろいろなところで見かけてはいたけれど、
それ自体はぜんぜん気にならなくて、むしろ"リアリティのあるヤクザの「加齢」"が感じられて逆に良かった。
"病気を経て演技が変わった"と言われたりしている西田敏行と塩見三省のおふたりだけれど、
こういう言い方はよくないかもしれないけれど、それがまた"リアリティのあるヤクザの「加齢」"の象徴的なもののようなね、存在感。
この西田&塩見コンビは演技がめちゃくちゃすごいんですよ。
『ビヨンド』であんなコワモテオラオラ全開だったのに、時を経てこういう風に演技を変化させることができるのかと。
岸部一徳もすごかった~。




ここ、めっカワだったけど、
予告映像で出しちゃってよかったのかしら?



あと大森南朋がびっくりするくらいヘンテコ演技だったし、
ピエール瀧もびっくりするくらい馴染んでなかった(笑)
大杉漣も妙な浮き方してたけれど、それはそれでちゃんとキャラクターづくりになっていたので良かったと思う。
てかドラマ『バイプレイヤーズ』の主役陣の半分が揃っちゃうのね(笑)


加瀬亮みたいな若手アイドル枠がなかったのが残念~。
まぁそういうのも意図としているのでしょうが。(たぶん)




韓国も舞台のひとつなので、韓国のガールズバー(だったかな?)のシーンでは、
『9MUSES』の『Hurt Locker』のミュージックビデオがガンガンに流れていました。




相変わらず、あんまり(私が)展開にはついていけてないのだけれど、
綺麗にまとまっているし、嫌な感じはまったくしない。
アート的な感覚だって、しっかりと持っていると感じました。


でも、


それでいいのか、たけし。


と、思ってしまう。


それはそれで悪くないんだよ。
でも私はそれが楽しめなかったし、好きだとも思えなかっただけ。

応答せよ2017年の、るーみん。

クリスがいなくなったときはそれはそれはショックで、
ドルヲタとしてはかなりのどん底状態だったのだけれど、
いまになって「るーみん」という奇跡のふたりを思い出しては、
ようやくルハンがいなくなったことのショックを当時以上に受けている。時差すごい。


「パフォーマンス」だとか「クオリティ」だとかそういうものを超えた、
唯一無二の萌え・オブ・トップ。


それは「るーみん」。



「ルーミン」でもあり、「るぅみん」でもあり「ルゥミン」でもある。
いずれにせよフォントは丸っこいやつに限る。


なんでいまになって、という感じなのだけれど、
ルハンの恋人公開により、潜んでいたフンハンシッパーたちが騒ぎだしたことが発端のような気がする。
私が『EXO』大好き全盛期のとき(いまもEXOのファンです!)にはもうすでにフンハン期は終わっており、
毎日のように投下されるルハンからシウミンに対するものすごい愛情表現の数々がインターネットにあふれていた。
けれど、それらは私のなかではけっしてBL的なものではなくて、
同い年のふたりそれぞれが異国の地でお互いに支えあった「男子のアツい友情」だった。
(た、たぶん)




いまや一年に24億稼ぐ中華セレブのルハンさんと、
いまや"あの"EXOの長兄として立派にメンバーたちを包み込んでいるシウミンさんが、
再会してサッカーしてるとこ見たくない?



るぅが「これ俺の彼女!」ってシウちゃんに紹介して、
シウちゃんが「いいなー俺部屋にこもってばっかりだからさー」っていう男子トーク
聞きたくない?




そしてここで私に妄想の神がおりた!!!!!オーマイガー!!!!!
もしかしてるーみんはずっと連絡を取り合っていて、
SNSで彼女を公開する前にシウちゃんにもう紹介してた説、爆誕である。



だって当時すでに目の前のチャニョルさんをガン無視して、
シウミンさんのお写真を見ていたくらいのルハンさんである。
(後世に語り継がれているであろう「チャニョル乙」の傑作現場写真)


妄想はタダである。
そんな妄想のオカズになるのも芸能人の仕事である。




ふたりがいつかまた会えますように。



…いや、すでに会っているかもしれない。っていうかそっちの可能性のが大きいかも。
(私が)ふたりが一緒にいる姿がまた見られますように。

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(二回目)

先日、渋谷で映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』を観た。
ミニシアターというところに足を運ぶこと自体が久しぶりだったし、
あまりにひょんなきっかけだったからこそ、余計にそれ自体がもう楽しかったのだけれど。



それは映画を鑑賞した帰りの電車のなかでのことだった。
ロングラン上映ということで、他の劇場の上映状況はどんなものかと、
映画の公式サイトので劇場情報を見てみた。


そしたらそしたら。
まさかまさか。


めっちゃ地元で上映していた。


まじかよ……


そのミニシアターが存在するのは知っていた。
つい最近できたと思っていたけれど、できてからもう3年くらい経っていた。
けれど、できた当初は微妙なラインの旧作ばかりを取り扱っていたので、
『セルゲイ~』のサイトで見るまでまったくの、まったくのノーマークだった。
過去の上映作品一覧を見てみると、あれもこれもと観たかった作品のタイトルが並んでおりくらくらした。
東中野のミニシアター『ポレポレ東中野』で観た『ふたりの桃源郷』ものちに上映していた。
聞けば、お客さまからのリクエストにも目を通しながら「どの作品を上映するか」を話し合って決めているのだそう。


数日前に『20センチュリー・ウーマン』を観たのも実はこの劇場でだったりする。
劇場のサイトで『セルゲイ~』の情報を見ていたらあのまぶしいほどのイメージビジュアルが目に飛び込んできたからだ。
前情報はまったくなかったけれど、「マイク・ミルズ」という見覚えのある名前に惹かれて鑑賞に至った。




と、いうことで今回二回目を観たほとんどの理由はそんなところにある。
もちろん一回目の鑑賞がとても楽しめたというのも大きな理由のひとつだ。




そして、二回目の『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』。


好きだなぁ。
好きだなぁ。
好きだなぁ。


ずっとそう思いながら、そう感じながらスクリーンを観ていた。
ずっと泣いていた。(最近泣きすぎ)


エンドロールでは子供が歌っている。
ダンス ダンス ダンス!
これはセルゲイの心の声なのかもしれない。


あらすじ、というか内容は、もちろんもうわかっている。知っている。
けれど、ごく自然に映画を楽しむことができた。
二回目だという感じがしなかった。
ドキュメンタリーであることも大きいはず。
それでもいちばんは、やっぱり"作品が好きかどうか"だろう。


私はこの映画が大好きだと心底思った。大好き。
そしてそんな「大好きな映画」を、二回も劇場で観ることができた。


もしかしたら一度も観ることがなかったかもしれないのに。
なんてラッキーでハッピーなんだ。


首都圏を中心としたエンターテイメントとはここ数年、距離をとっていた。
だからこそ、改めて、触れることのなかったはずのエンターテイメントに、
ふたたび触れるきっかけができたことが本当に本当に嬉しい。




私も劇場に設けられているリクエストBOXに上映を希望する作品のタイトルを提出した。
これからの予期せぬ作品との出会いもすごく楽しみだ。

20センチュリー・ウーマン

すごく幸福な時間を過ごすことができた。
開始数分で、ああ、この映画、ずっと観ていたい、この世界にずっといたい、って思った。


描かれていた世界には、
人間くさいあたたかさのようなものが充満していた。




アーティスティックに冴えた映像と音楽の競演が美しかった。
このテのトーンの作品のなかで、これだけ登場人物をしっかりと描くのは、本当にすごい。
全体的にスタイリッシュだけど、雰囲気だけでだらだらするようなことは一切ない。
ところどころが鋭利で飽きない。


ストーリーは派手ではないながらも、つくりが絶妙ですごくよかった。
そのへんにデザイン畑のマイク・ミルズを感じた。




登場人物ひとりひとりの人生がしっかりと表れていて、
そのどれもが自分があたかも知っているもののような気になるし、
本当に知っている部分もあったのだと思う。
だから最初から最後まで涙が止まらなかった。


登場人物、というか画の生命力がハンパなかった。
みんなパワフルでキラキラしていた。それを感じられるだけでも元気が出る。
そしてそんなキャラクターたちを演じた役者陣がすごかった。
それぞれがめちゃくちゃ中途半端で面倒くさいキャラクター像をしっかり体現していた。
みんなイイ顔すぎた。

アネット・ベニング - ドロシー・フィールズ
グレタ・ガーウィグ - アビゲイル・"アビー"・ポーター
エル・ファニング - ジュリー・ハムリン
ルーカス・ジェイド・ズマン - ジェイミー・フィールズ
ビリー・クラダップ - ウィリアム

なかでも55歳のシングルマザーであるドロシアを演じたアネット・ベニングの顔が最高。
知らない役者さんばっかりだったけれど、本当に全員ビジュアルが超絶妙。
揃うとすごい化学反応を起こす。
エル・ファニングはお察しのとおり、あのダコタ・ファニングの妹。めちゃかわいい。
そしてとにかくジェイミーがめちゃめちゃかわいい。


ストーリーはちゃんと"終わる"。
「その後」の未来を本人に語らせて、しっかり終わらせるっていうのは斬新だと思った。
ああ、終わらないでほしいと思いながら、
物語の終わりを突きつけられるのだけれど、不思議な清々しさが残る。
「死」ですらもそれは人生の一部なんだよなぁ。


人生は美しい。




パンフレットを購入したのだけれど、
そこに書かれていた文章らはあまりにも自分の観たものと違ったように感じられて戸惑った。
それだけ作品が心のなかに入り込んできた証拠なのだけれど。
焦点の当て方があまりにも自分と異なっていて、
まったく別の作品についての文章を読んでいるようなヘンな感覚。






さて、監督・脚本はマイク・ミルズ。
私の知る「マイク・ミルズ」は、グラフィックデザインだし『X-girl』だし『relax』だった。
映画をつくっているだなんてまったく知らなかった。


クリエイターとして「マイク・ミルズ」という人物を覚えたのは、
マガジンハウスから刊行されていた雑誌『relax』だった。
マイク・ミルズは『relax』にたびたび登場していたように思う。
そして、私は主に"グラフィックデザイナーのマイク・ミルズ"を知っていくこととなる。




本作を観るにあたって、かな~~~りひさしぶりに目にした「マイク・ミルズ」という名前。
正直なところそのひとが何者だったのかぜんぜん思い出せなかった。
映画を見終えて、軽く検索してようやく思い出した。大好きだったじゃん。




パンフレットをめくる。
鮮やかに配置されたスチールカットのそれらは、"めっちゃマイク・ミルズ"だった。



あー、あのシーンも、このシーンも、"めっちゃマイク・ミルズ"だったんだ。
キャラクターどころか演じた役者の造形すらも、
いま思えば彼のデザインしたもののように感じるくらいだ。




パンフレットには当時の『relax』編集長の岡本仁が寄稿してるし、
デザインも当時の『relax』のアートディレクターである小野英作が担当している。
表紙のシンボリックなタイトルはマイク・ミルズによるもの。
そして小さく添えられた飛行機。


手に取れば、映画の空気を思い出すことができる。
そんなパンフレットには私の知る"グラフィックデザイナーのマイク・ミルズ"の姿がある。
そしてきっと見るたびに本作とともに、痛烈に「いつ」だかのことを思い出すのだろう。

LOOΠΔ(LOONA) / ODD EYE CIRCLE 「LOONATIC」 リリックビデオ

快作!



『LOOΠΔ』(『Loona the world』)・『今月の少女』。


すこし前に、"Kim Lip(キム・リプ)&JinSoul(ジンソル)"の金髪双子ビジュアルの強烈さに、ノックアウトされた際に、その時点での、

キムリプ・ジンソル、そして次に公開される『今月の少女』の3人で次の新ユニットがつくられる

という予告通り、公開されたメンバー・Choerry(チェリ)



なのですが、個人ミュージックビデオ『Love Cherry Motion』は、
個人的になんかいまいちとらえどころがないように感じてハマれませんでした。


そしてこれまた予告通りに『Loona the world 1/3』に続く、
キムリプ・ジンソル・チェリの3人で構成される第二のユニット『ODD EYE CIRCLE』誕生。
ミュージックビデオが制作されたタイトル曲『Girl Front』をひっさげ音楽番組等にも出演。


なのですが、この『Girl Front』の活動もハマれませんでした。
なにせキムリプ・ジンソルの金髪双子がアプローチした世界観とはまったく違っていて、
あーやっぱガールクラッシュ系る~なちゃんもしっかりアイドルせーへんといかんのかーーー、というような感じで。(わかりにくい)




『ODD EYE CIRCLE』、ひとりひとりはすごく魅力的なのだけれど、
ど~~~~~しても、この3人だと、"金髪・黒髪・金髪"っていうビジュアルが黄金比になってしまうんですよね。
その提示されたあたかも"正しいバランス"における彼女たちは、
ひとりひとりの個性は強いのに、こうして法則にのっとって並べられてしまうと、
なんだかごくありふれているもののように感じられてしまって。


安定感バッチリの水戸黄門フォーメーション。

あれれ、私の求めたクールさはどこへ?




そんなこちらの凝り固まったイメージをぶち壊してくれた会心の一撃が、
『LOONATIC』のリリックビデオなのであります!
(前置きながっ)




ただでさえ、『LOOΠΔ』といえば、
スキのないガッチガチに練られて作りこまれた映像「作品」らであふれかえっているわけで。
そのなかでも『OEC』の3人は前述したとおり、並び姿からコンセプトをかもしだしている。


それなのにこのスキだらけのゆる~いカットたちとオフショットたち。そしてアザーカット。
それを彩るアニメーションやカット割りはさすがのセンス。
そこからは、ずっと謎に包まれていた少女たちの素顔があふれている。


垣間見えるガールズたちのきらめきがまぶしい。
本編からこぼれ落ちたかけらたちはなんて美しいのでしょうか。


っていうかもう本編はこのガールズムービーの序章だったのかのように見える、
まるで『ODD EYE CIRCLE』のドキュメントですよ。最高だー。




美女がゆえのコワモテ感(褒めてる)がゆえに画はクール。
それにもかかわらず、スーパーキューティーオサレガーリッシュ(語彙力…)な楽曲がふりかけられていて、
コンセプトに閉じられた世界の少女たちの開放を思わせる。
そしてそれが新しいコンセプトになる。




スピンオフものとしては、
コンセプトトレーラーの先駆けであるf(x)の『Pink Tape』のアートフィルムの先にある、
いま現在のK-POPガールズムービーのなかでも屈指の出来だと思うのですが!!!!!


ひさびさに言いたい!言わせて!言わせろ!
ガールズ・ビー・アンビシャス!

BTOB 「Missing You - 恋しがる」/「Blowin' up」 カムバックステージ

いや~~~~~ついに!
2012年デビューの『NU'EST(W)』が音楽番組『Mカウントダウン』にて、
堂々たる1位のトロフィーを手にしましたね!
『NU'EST』にとっては、デビュー後・初の音楽番組での1位です!


信じられないくらいめちゃくちゃお金がかかっているミュージックビデオ等は、
『Produce101 Season2』(プデュ2)を経て、しっかりと資金を調達できるくらいファンを獲得したことの表れでしょう。
男子アイドルの壁である音源成績もとってもよく、本当に人気者になったんだな~と。
プデュに参加したことは無駄じゃなかったんや(涙)本当によくがんばったよ(涙)


とはいえ、いまの彼らに対する評価は『Wanna One』で活動しているミニョンくんをのぞいた『NU'EST W』名義での活動に対するもの。
私自身、彼らが4人でたたずんでいる姿にはまだ慣れません。
やっぱりミニョンくんもいる"5人の『NU'EST』"が!1位を獲る光景が見たいんじゃ!


だから!いまのこの人気がプデュバブルで終わらないことを心から願っております…!
頼むからミニョンくんが戻るまで売れていてくれ!!!!!




1位を受けて、戸惑うばかりのJRくんをはじめ、その喜びに包まれる『NU'EST W』のもとへ、
先輩・後輩、そして同期、さまざまなアイドルたちが駆け寄り、彼らの1位獲得を喜びました。




そこには同期・2012年デビュー組である『BTOB』の姿も。




前回の『MOVIE』でのカムバックにかなり沸いた私ですが、
「今回のカムバックはバラード」という情報を目にしては、アゲ曲好きの私はまじかよ~となっていたわけです。
予告通り、タイトル曲『恋しがる(Missing You)』は、ど・バラード曲。


でもフタを開けてみたら、なんかめっちゃくちゃに売れている!!!!!
大手音楽ダウンロードサイト『MelOn』ではなんと24時間以上1位に君臨、他を寄せ付けない。
"ボーイズグループにしては"「音源が強い」と言われていた彼ら。
『MOVIE』もかなり売れていたのですが、いや、本当に今回はめっちゃくちゃに売れている。


正直、そんな人気っぷりをランキングで目にしても、
楽曲を聴く限りはなにがそんなに良いのか全然わからなかった(笑)
ミュージックビデオも、あー最近こういうの流行ってるよネー、みたいな。
韓国人はいまはこういうの好きなの?ふ~ん?、程度のリアクションしかできない(笑)




はいはいバラードバラード。
そんな感じでMカウントダウンのカムバックステージを見ようとしていたんですけど、





!?




ヤバイ。
バラード曲でカムバック!、っつってリード曲のサムネイルが(笑)
なにこれ(笑)どうしてこうなったの(笑)


そしてこのリード曲『Blowin' up』は、サムネのインパクトを裏切らない、
さすがBTOBクオリティのめちゃくちゃ楽しいステージ!
キミたちのこーゆーとこ、すっごくすっごく好き!大好き!




そしてそんな度肝を抜かれたところで、
タイトル曲『恋しがる』のステージが、繰り広げられます。




え。




なにこの振り幅。




えげつない…!
ベクトルの違うふたつのステージを、完全に掌握しているじゃないですか!




音楽を完全に自分らのものにしてる。
ちゃんと自分たちの音楽を愛して、自分たちの音楽を届けようとして、
そして誰よりも自分たちが音楽を楽しんでいる!!!!!
超エンターティナー!!!!!


だからどんな楽曲もしっかりと魅せてくれる。


ここまで自立したパフォーマンスができるアイドルグループは、あまりいないのでは。
っていうかその点では2012年デビュー組で頭ひとつ抜けてる感じ。


そのパフォーマンスを見てからは、
なんとも思わなかったMVですら沁みるように。




前回のカムバック時に記した通り、

ぶっとびって個人的には踊ってナンボタイプのアイドルグループとはちょっと違っていて、
どちらかというと歌唱スキルがゆえに音楽職人的なイメージが強いんです。

それを改めてすごく感じたというか。


もともと、とにかくボーカル陣の層の厚さは驚くほどで、
加えて評価の高いイルフンを筆頭に個性的なラッパー陣も擁しているBTOB。
あんまりダンスの印象がないのだけれど(失礼)、
K-POPアイドルに必須と言われるようなそれをも、
ハイレベルな歌唱でもってねじ伏せてしまうパワーは、
それなりの年月を経て得たものだと思うのです。


は~~~~~そんな『BTOB』がすっごくカッコイイ……




いつでもどこか生き急いでいるK-POP
けれど、


自身の力を信じて、じっくりと続けることで、"ある未来"と出会うことができる。


そんなことを感じさせてくれるアイドルがいる。
『BTOB』先生たちのカムバック、勉強になります。