ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

横尾忠則 HANGA JUNGLE

私の日常行動範囲内の町田にある美術館で、なんと!
横尾忠則の展示があるということでかなり鼻息荒く向かいました!
あの糸井重里も小田急線に乗ってわざわざおとずれたそうで。
とはいえ、場所は駅から結構離れていて帰りのことを考えるとげんなりするような、
うねる超絶坂道を超えた先に町田市国際版画美術館はありました。ぐったり。


自然いっぱいの緑にかこまれた最高のロケーション。
すぐそこには公園があり、天気もよかったので、
ランチはテラスでおもいっきり太陽を浴びつつ子供たちが水遊びしたり自電車やボードで遊んでいるのを眺めながら、おいしくいただきました。
これだけでももう満足。




まずね、


展覧会のタイトルが『HANGA JUNGLE』っていうのが超最高。


展示作品の多くはシルクスクリーン作品だったのですが、
はたしてそれらが「版画」なのか、私はちょっといまでもよくわかっていないのですね←
でも「これはHANGAだから」と、言われたら、
黙って「これはHANGAなんだ」としっかり受け止めることができる、
「HANGA」という新しいスタイルの作品群たちのパワーが凄かった!!!!!
そして、それらがはびこる展示室はまさしくジャングル!!!!!圧巻でした!




横尾忠則の個展は世田谷美術館での『冒険王・横尾忠則』以来なのですが、
つい先日の草間彌生展のときにもちょこっとだけ記しているように、
変わらずこちらを奮い立たせてくれるパワーが充満していました。


横尾さん(っていうとどうしても最近はキスマイ感が・笑)の作品は、
横尾さんの内にある創作意欲と表現意欲が炸裂していて、それが本当に凄まじい。
己のなかに常にあるそれらを、そのときそのときの横尾さん独自の手法でアウトプットしているのが生々しいほどによくわかる。
だから、制作時期によって作風がおもしろいくらいバラバラ。
けれどそれぞれの熱量が凄まじいので、そこから見えるのはまっすぐな制作・創作意欲。
だから、それらはとても純度の高いものに感じる。
保守的にならず、自分の表現を追い求めて、常に新しい方法で完成にたどりつくその過程も、
どの作品からも清々しいフレッシュさを感じる理由なのかもしれません。
展示されている作品は絶妙なラインを攻めるものを含めて、総じてとてもハイセンス。
っていうかめちゃくちゃカッコイイ!!!!!


躊躇なく過去の自分の作品を用いて再構築し、
見たことのあるあの作品もこの作品も「HANGA」として新しい作品にしてしまう。
その潔さはめちゃくちゃ気持ちいいです。
そしてそれら「HANGA」のソリッドでシャープな質感は、
激しいタッチの絵画とは正反対のクールなものです。


『冒険王』では、"画家・横尾忠則"の、
とにかく「描く」ことへの探究心と情熱をこれでもかとぶつけられたのですが、
今回の展示はそれとはまったく違ったものに触れたような気がします。


時系列に並べられた作品からは横尾さんのきょうに至るまでの「変化」が、
えげつないくらい浮かび上がっていた。
そういった意味でこれまで私が持っていた横尾忠則像から脱した、
新しく知る横尾忠則像がきょう生まれました。
そうして、作品をつくるそのたびに、自らのクリエイティビティを研ぎ澄ませてきた横尾さんの姿を想いました。




横尾さんの凄さといえば、いつの時代もその独特な表現が評価されて、
かつ受け入れられてきていたことですよねー。
それも含めて、その人生まるごと「才能」だと思います。




今回の展覧会は、なんと太っ腹なことに全作品撮影OK!
撮影可能な展示が増えているとはいえ、
ここまで著名なアーティストのこの規模でそれって本当にすごい!
私がアートシーンから遠ざかっているあいだにこういう傾向になってきているのでしょうか?
ただでさえ敷居が高そうな「アート」というものが気軽にシェアできるのは、
アート界隈にとってもきっとプラスのはずです。


でも、個人的には「ぜんぶ撮っていいよ!」って言われると、
どうしても撮ることばかりに気を取られてあんまり展示そのものには集中できない(笑)
展覧会の空気や、雰囲気とかも感じて持って帰りたい派なので、
この前の草間展みたいに一部に制限してくれるくらいがちょうどいいかな、と思います。わがままで申し訳ない。




同時開催されていたミニ企画展『11人のポップ・アーティスト』展は、
横尾展のちょうどいいおいしいデザートのようなボリュームの展示。
ポップ・アート全盛期のニューヨークをフィーチャーし、
なんと天下のアンディー・ウォーホルやロイ・リヒテンシュタインなどの超有名どころから、
私の大好きなジム・ダイン(ジム・ダインとの出会いとなった名古屋ボストン美術館は残念ながら閉館してしまいましたね・涙)の作品などもありました。
こうやって世界の歴史的なアートをちょこっとつまめる感じがすごくいいですよね。
ただちょっと簡素すぎる風ではあったけれど(笑)




横尾展の物販ではマスキングテープ全3種をお買い上げ(笑)
だってすごくカワイイのですもの!草間展はマステのデザインを見習ってください!




このあいだの草間彌生展といい、横尾忠則展といい、
いまなお第一線に超絶カッコいい生きる現代アートそのもののようなひとが存在していて展覧会が開催されるということも、
ニッポン・クリエイティブの大きな財産のひとつですよね~。
ふたりとも、ものすごく格好良いです。
人生の大先輩でもあるふたりに、なおも新しい世界をまだまだ見せてもらっています。
また、このふたり、まったく作品制作に対するスタイルやスタンスが異なっているのもおもしろいです。


最近はすっかりアートへの反応が鈍くなってしまったけれど、
短期間のうちにこうして素晴らしい展示に赴くことができて、刺激をもらえて。
本当に、すごくすごく楽しいし、すごくすごく嬉しいです。

軽率に"E-girlsの再編"について思うことをつらつらと。

私は『E-girls』のファンというわけではないです。
そして『LDH』という会社や『EXILE TRIBE』という組織についても詳しくないです。
なので、以下ニワカにもおよばない程度の野次馬が軽率に思ったことです。
たまたまここへたどり着いてしまったファンの方は見ないでくださいね。夜露死苦




個人的には、今回の再編による新体制、おおこれはすごい!、と思いました。


"『E-girls』というグループは、『Dream』と『Happiness』と『Flower』が合体した『EXILE』の妹分"という印象しかありませんでした。
そんなグループが、改めてひとつの『E-girls』というグループとして再始動するということ。


"『Dream』+『Happiness』+『Flower』=『E-girls』"ではなく、
"『Dream』と『Happiness』と『Flower』と『E-girls』"と、それぞれのグループがしっかりと独立したというアナウンスだと受け取っています。


個人的には、なくなってしまう『Dream』は別として、
イメージコンセプトが間逆の『Happiness』と『Flower』の区別はできています。



『Happiness』と、



『Flower』と。


ね、ぜんぜん雰囲気ちがうでしょ?
(はじめのほうはそんなに差がなかった気がするけど)


だからこそ、"従来の『E-girls』"の存在とネームバリューが、
それを形成している個々のグループの個性を薄めているような印象があるのです。
そして、それがそれぞれのメンバーの没個性にもつながっているのではないかと。




まず、アナウンスされたいちばんわかりやすい点は、
"メンバーの数が19人から11人になる"ということ。


今回『E-girls』から離れる8人ものメンバーのなかには、
「金髪のあの子がいれば『E-girls』」と、お茶の間にやさしいグループのアイコンであったDream Amiちゃんや、
いまや女性誌にソロで表紙を飾るほどの人気を誇る"「藤井姉妹」のお姉ちゃん"こと藤井萩花ちゃんなども。
この「離れる」ということが「卒業」なのか「脱退」なのか、どういう風に表現すればいいのかはまだわからないのだけれど。
これだけでも相当な大冒険でしょうね~。




EXILE TRIBE』という組織に始まり、『LDH』という会社までもつくりあげたHIROさん。
さらに大型メディアミックスプロジェクト『HiGH&LOW』を成功させたなかでの、
劇団EXILE』など自社で抱える人材をはじめ、外部からの話題性のあるキャスティングもお見事でした。


けれど、『HiGH&LOW -THE LIVE』のライブビューイングに参加したとき、
"『EXILE TRIBE』とは別にある『E-girls』というコンテンツ"を見せつけられたんですよね。
なんとなくTRIBEに添えられただけのような状態のE-girlsを目の当たりにしたわけです。




そこで私は、今回の再編にはHIROさんの愛を感じます。


誕生した『E.G.family』というさながら『EXILE TRIBE』のようなプロジェクトは、
"LDHに所属する女性の夢をかなえてあげたい"というHIROさんの男気を感じます。


"『E-girls』の再編"は「金髪の子がいなきゃなんのグループだかわからない」、という層にこそ、より強く訴えることのできるものだと思います。
E.G.family』は「集団」ではなく、そこに属する「個人」をもプッシュしようというプロジェクトだと思うのです。
E-girls』のほかにもLDHに籍を置く、女の子たちの未来への門出だと思うのです。


今回の"『E-girls』の再編"は、『E.G.family』というプロジェクトのプロローグにすぎません。
E.G.family』いう女性版『EXILE TRIBE』の誕生は、個々の知名度の低い女性タレントたちには厳しい道になるかもしれませんが、
「イマ」をヨシとせず、それぞれが「イマ」より明るい未来にたどりつくことを目指す、
すごく前向きなプロジェクトだと思うのです。




私はLDHのやりかたのすべてを肯定的に思っているわけではありません。
今回のことだってふたを開けたら中身がスッカスカの話題づくりなのかもしれない。
それでも、私は"LDHの女の子のパワー"に期待をしています。
音楽番組などで当たり前のように用意されるようになった「LDH枠」をみっちりと満たすことのできる、そんな存在になったら、
J-POPシーンも、もっともっとおもしろくなるはずです。


正直、"旧『E-girls』"の大集合!感、ガールズ・パーティー!感がなくなるのはさみしい。
けれど今回の"『E-girls』の再編"は、『E.G.family』のすべてのタレントが輝くための第一歩。
時間はかかるかもしれないけれど、チャラついてるヤローどもをも蹴散らすかのような活躍を楽しみにしたいです。

SISTAR 「LONELY」 ミュージックビデオ

「今年から夏がこない」、とみんなが言う。
かの『SISTAR』が解散するするからだ。
「夏」といえば『SISTAR』が活動する季節だからだ。


彼女たちの最後の活動曲は『LONELY』。






解散が発表されたのは5月23日。

『SISTAR』は、しっかりとメッセージを発した。


メンバーそれぞれの直筆の手紙も公開された。

最後まで皆幸せでいましょうね。

ひときわ印象的だったのはソユのこのことば。
『SISTAR』のファンは幸せだ。




K-POPガールズグループシーンにおいて、
いよいよ時代が動いたのだと痛感させられる。


私がK-POPを好きになったとき、SISTARはすでにいまの地位を確立していた。
『少女時代』・『2NE1』を頂点としていたガールズグループにおける序列の、
すぐ次につけていた唯一のグループ。
そしてそのSISTARの壁も厚く、ユニット『SISTAR19』やヒョリンのソロも大人気だった。
(ヒョリンのソロ活動は『VIXX』の音楽番組初1位獲得の思い出でもある)




私は「アイドル」といえば、"日本の「アイドル」"シーンに先に触れています。
私が推していた"「宮澤佐江」という「アイドル」"は、
いつからかことあるごとに卒業を自然と(いい意味で)におわせたのち、
自らの声でテレビ番組で卒業を発表し、最高の卒業コンサートを開催し、卒業公演を終え、
しっかりと「アイドル」を「卒業」しました。
これがファンであった私にとってどれだけ恵まれていたことか。


佐江ちゃんの卒業に限らず、"日本の「アイドル」"の多くは、
「アイドル」と名乗ることをやめるときに、その瞬間までしっかりと時間を設けてくれます。
もちろん、不祥事による脱退も少なくはないのだけれど。


それにくらべると"韓国の「アイドル」"は、なにもかもが唐突に感じます。
いきなり脱退したり、いきなり解散したり。
それでも、あんまり私個人がびっくり程度のリアクションでいられるのは、
K-POPでいちばん最初に大好きになったアイドルグループの電撃脱退をいちばん最初に経験したからなのかもしれません。
それ以降、特別好きなアイドルでない限りは(ここ重要)、
激流の中にある"韓国の「アイドル」"の突然の脱退・解散については一応は驚くけれど、
なんだかんだ「そういうもの」だと割り切っているような気がします。
だから、今回もそのケースのひとつ、とちょっと冷静な自分もいたりします。




去年、『SISTAR』がカムバックしたとき、彼女たちの醸し出す「成熟」感を通して、
個人的に思ったガールズグループの「成熟」についてこんなことを考えていました。

K-男子アイドルには「兵役」とともに持ちあわさざる得ない「成熟」というものがあって、
それはそれで大人の階段を上っていく姿に淋しさを感じるのだけれど、
"アイドルの加齢"という点では女子アイドルのほうが実は深刻。
男子ドルの「成熟」に繋がるようなきっかけがわかりにくい分、"かじの切り方"が難しいよね、と思います。


先日、かの人気グループであった『4Minute』が「解散」という結末に。
賛否両論ありますが、これも"かじの切り方"のかたちのひとつなのでしょう。

そんな風に感じると、なんというか、彼女たちの側に立ってみたら、
かなしいさみしいばっかり言ってられないないなぁ、笑顔で送り出してあげなきゃだなぁ、って思うんですよね。






…とか、思ってたんですけど、




こんなん見たら、







いやああああああああああああああああああうううううううううう解散しないでええええええええ解散しないでええええええええ解散しないでええええええええぇぇぇぇ




ああうあああああううう・・・・・・・・・




なかよし、、、これはひきずる。。
最後にこんなのずるいよ、本当にずるい。。
かなしいさみしい言うてまうやん。。


そして、本当に心から、惜しいと思う。
K-POPを置いていかないで…K-POPからいなくならないで……




『SISTAR』というグループの解散は、セクシーでありながら明るくて健康的で、
異性に媚びない"希少なグループがなくなる"という意味でもとても残念。
もうきっとこんなガールズグループは現れないんじゃないか。
こんなにカッコイイ4人組のおねえさんたちが見られなくなってしまうのは、
『SISTAR』のハーモニーが聴けなくなってしまうのは、やっぱりかなしいし、さみしい。




今回の解散は、「ついに」という感じも。
背景には当人たちのこれからの人生設計はもちろん、時代の流れも見受けられます。


ビジネス面や音楽番組のシステムなんかも考えると、
いろいろと思うところもそりゃあるよなぁと。
「女性」か「男性」かという点でも、考えさせられることがありそうです。




それでも、今回は"韓国の「アイドル」"ではめずらしく、
事前に「解散」のアナウンスがあり、そののちに最後の活動で締めくくるという流れ。
当人たち、そしてなにより彼女たちを愛するファンに、
限られてはいるものの「時間」がつくられたのです。


『SISTAR』は、最後にステージや放送を通して、
ファンと想いを通わせる機会をつくってくれました。


こういうケースってK-POPでは本当にめずらしいこと。
いかに彼女たちがファンやスタッフらを愛していたか、
そして自身が『SISTAR』であったことにすごく誇りを持っていた表れだと思います。




『SISTAR』は、『SISTAR』からはばたくのだ。


それぞれの与えられた「時間」がどうか幸せなものになりますように。
そして、私自身もその「時間」を、私なりに、受けとめたいと思います。

帝一の國(二回目)

一回目の鑑賞は撃沈しました。


・・・・・チーン。



映画『帝一の國』は局地的に大フィーバー。
流行りの応援上映まで行われるほど。


私はそんな「帝一フィーバー」に巻き込まれているひとたちが羨ましくてしかたがなかった。
同時に、すごく楽しみにしていたことが仇となって、
まっさらな状態で楽しめなかった自分が悲しくてくやしくてしかたがなかった。


私だって大鷹弾のファンクラブに入りたかった。
一緒にマイムマイムしたかった。




でも、叶わなかった。




なにより、一回目の鑑賞を終えたあと、
「帝一フィーバー」の謳い文句できらびやかにメディアを飾るメインキャストの6人すらもハナにつくようになってしまった。
あんなに彼らのわちゃわちゃが大好きだったのに。


それでも日々、帝一フィーバー民がフィーバーしているのを見かけるのは避けられなかった。
私もフィーバーしたかった。


それだけ本当に楽しみにしていたし、
観る前は本当に本当に楽しかったから。(どんだけ)




そんなもやもやを抱え、返り討ちにあうのを覚悟で二回目の鑑賞にいたった。
単純に、スッキリしたかった。




結果、




無事、和解することができました。




パチパチパチ。




感想は一回目に観たときとほぼ同じ。
変わったのは、美美子ちゃんに愛着がわきはじめたという点。
ほら、宣伝とかあの6人ばっかりじゃん?
だからいきなり美美子ちゃん出てくると誰やオマエみたいになるやん?


二回目に観た映画『帝一の國』は、私の過度な期待や過度な干渉などまるで関係なく、
ただ一本の映画作品としてそこにあった。
本当によかった。ほっとした。




超絶肩に力の入った超絶先入観を強いられた一回目の鑑賞とくらべて、
新たに見えることも多かった。
見えていたようで見えていなかったことがたくさんあった。
それはもちろんアラも含めて。
ストーリーがわかっているからこそ見えてくるものももちろんあったし。
すごく素直に観ることができた。
こちらが勝手に歪ませることなく、正規のものを観ることができた。


これでわたしも、正々堂々、大鷹弾のファンクラブに入会できるし、
マイムマイムにも参加できる。


ちまたの「帝一フィーバー」に眉をしかめることなく、
しっかりと作品と向き合えたような気がする。




エンターテイメントとの付き合い方って、いろいろあるんだなぁ。
とにかく二回目を観ることができて本当によかったです。



ようやくエンドロールが鳴る。

SEVENTEEN vs iKON

さてさて、ガチンコ勝負のゴングが鳴りにけり~~~!




ポストEXO?ポスト防弾少年団
"SEVENTEEN vs iKON"!!!!!
"ネクスト・ボーイズ・デセ・アイドル対決"!!!!!




カンカンカンカン~~~~~~!


SEVENTEEN』と『iKON』、ともにデビューは2015年!
決戦は5月22日に幕を開けたり~!




この勝負、興味深いのは、

"先にカムバック日を公開したのが『SEVENTEEN』である"ということ。


ミニアルバム4集『Al1』をリリース。
タイトル曲は『泣きたくない』





要するに、"『iKON』がせぶちにぶつけてきた"かたちになるんですよね。


シングルアルバム『NEW KIDS:BEGIN』のリリースをプロローグとし、
2017年は"『NEW KIDS』シリーズ"として続々新作を発表するそう。(ほんまかいな)
今回は『BLING BLING』『B-DAY』のダブルタイトル曲で出撃。




YGエンターテイメントさんのアイドルさんは、
「しんでも1位獲ってこいや!」と言わんばかりに、
自社のスペオキアイドルに関しては、強敵との対決をできる限り避けてきた印象があります。


『iKON』がスペオキドルだったと誰もが認識していたのはデビュー年の2015年。
次の年はまさかの兄弟グループ『WINNER』と同じく"日本活動へ集中する"という道を余儀なくさせられました。
『WINNER』といえば、2017年にリリースしたオサレ楽曲の大ヒットで一気にその存在感をK-POPシーンに復活させましたが、
日本活動明けの2016年には、とにかく流れのはやいK-POP激流からあまり見向きされず苦戦。
2017年の復活は固定のファン以外からも支持を集め、「楽曲」の評価がトレンドと合致していたように思います。


さて『iKON』はどうだろう。
日本活動は、本当に本当にがんばっていた。
K-POPシーンはいまだ根強いヒップホップ音楽の人気もあるものの、
最近はiKONのお得意なゴリゴリのものではなくてアーバンな雰囲気のものが流行っているような気がします。
そしてWINNERの二の舞ともいえぬ、本国での空白時間によるファン離れはいかほどなのか。




"最近のボーイズアイドルの三大人気グループは「EBS」"と見かけたことがあります。
「E」と「B」はご存知、『EXO』と『防弾少年団BTS)』。
そして「S」は『SEVENTEENというではないですか。
すごい、せぶち、そんなに人気になっていたとは…!
そんなファンダムを擁するせぶちにガチンコ勝負を挑むのですよ、『iKON』は。


今回のせぶちはこちらから察するに「タイトル曲」そのものでは勝負しない印象を受けます。
いわゆる「人気」="アルバムという「作品」"で勝負のような気がします。
とはいえ何が売れるのかわからないのがけーぽ。
せぶちのタイトル曲だって、もしかしたらバズるかもしれません。


iKON側はせぶちに勝つには、空白の時間に伴った「人気」とともに、
「楽曲」のヒットが絶対条件となります。
(これは制作側も相当なプレッシャー…)


なんてったってこんなことになったのは、
そもそも"iKONがYGエンタのスペオキドルではなくなった"ことの表れだと思うのです。
それってめっちゃくやしくない?




『iKON』のBOBBYが『WINNER』のミノくんとコラボレーションユニットで活動した際、
当時、あまり話題にならなかったように感じたそれに対して、

このコラボレーションの成果が明らかになるのは、
次の『WINNER』・『iKON』それぞれのカムバック活動なのかもしれない。

と、記しました。『WINNER』はそれを見事に示してくれた。
さぁ次は『iKON』、いまがそのときだ。




"勝負しない"(ように感じる)ことを選択した『SEVEENTEEN』だって負けていられない。
だってもう「韓国三大事務所」と呼ばれるSM・YG・JYPの事務所の大きさを理由に負けるような時代ではないのだから。


それはいま現在『EXO』を追い抜く勢いの『防弾少年団』が証明しているのだから。


三大事務所に授賞式などでインチキされないためにも、ココで勝つことの意味はデカイ。
そして、非・三大事務所のアイドルグループの希望にもなりうると思うのです。


そして『EXO』のパスコードティーザーシリーズも真っ青の、
メンドクサイ凝ったティーザー攻勢からも、せぶち側の気合は伝わってきます。
いやいやいや、それがまったくこれまでのせぶちらしくなく壮大&壮大。新鮮。




と、いうわけでこの試合、
ノーガードの殴り合いが予想されます。


…。


おい。




TWICEのこと、わすれんじゃねーぞ?




そうなんです、すでに『VIXX』パイセンと同じく5月15日に、
ガールズ・デセ・アイドル・『TWICE』がひと足先にカムバックしております。



VIXXのお兄さんたちに関してはとにかくエールを送るのみ・涙


タイトル曲『SIGNAL』はアイドル楽曲としてはパンチやインパクトには欠けるけれど、
個人的にはクセになる日常的に聴きたい系の余裕のあるポップスで好き。餅ゴリおそるべし。


はたして、このボーイズグループ対決は『TWICE』の前に両者ともに散ってしまうのか!?
と、『TWICE』を舐めすぎだろ~!、と思いきやゴリラ社長の采配ミスとの声もありやや混乱した雰囲気のようなので、なんだかんだ読めない!
ファンもアンチからも巨大な反応がある『TWICE』というコンテンツはもはやチート。




次世代アイドルによってひさびさにK-POPシーンがおもしろくなりそうで、すっごく楽しみ!
両者とも、イイ試合を見せてくれよ?健闘を祈る!さぁ来い、5月22日!

VIXX 「Shangri-La - 桃源郷」 ミュージックビデオ

私は彼らをナメていた。


激戦期!、のなか『VIXX』がカムバックしました。





涙でた。




このひとたちすごい次元に行ってしまったのだと。


前作・ギリシャ神話コンセプト3部作の最後を飾った『The Closer』からの流れを、
しっかりとオリエンタルな雰囲気に昇華しつつ、深みが増している。


このあいだの『BTOB』のカムバックでも似たことを思ったけれど、
ちゃんと、「デビュー5年目」ということをふまえたうえで、
"イマのVIXX"にしっかりとフィットした作品になっていて、なんだかすごくすごく嬉しい。


静けさがただようなか、ドラマチックに展開する楽曲も美しい。
そして「ダンス」というより「舞い」といったほうがいいくらいしなやかな躍動が、それに呼応する。
文句ナシの「表現者」としてのVIXXの姿がそこにありました。




VIXXって個人的にミュージックビデオはあんまり好きなものがなくて、
今回も好きかと言われたらそんなにそこまで、って感じなんだけど(おい)、
カットのひとつひとつが画としてとても綺麗で、
立っているだけで画になるVIXXのお兄さんたちの所作が見事に楽曲にマッチしております。
さすが「被写体力」のVIXX!!!!!(なんじゃそりゃ)


個人的には「コンセプト・ドル」というよりは「パフォーマンス・ドル」のVIXXなので、
シンプルに形態のカタチをしっかりとかたちどった美しいラインがダイレクトに映るダンスショットがたまらない。
こんな演出が見たかった!


今回のミュージックビデオを手掛けたのはETUIさんというところだそう。
アート・ファッション系に強いっぽい。(あさっ)




VIXXが再三やってきたこれまでダークなコンセプトに飲まれなかったのは、
『VIXX』という存在そのものがものすごく「健康的」な素材だったからだと思うのです。


それがどうですか、今回のお兄さんたちは!
なんならもう馬乗りにして縛ってくれよといわんばかりのあぶなっかしいっぷり!!!!!
ホンビンなんて花のベッドに押し倒されちゃってるしぃ!(妄想、ではない、はず)
ストイックとエロスのはざまでゆらりゆらりとするその姿。


新たに映し出されている6人の男性は、まぎれもなく美しい。


繊細さと力強さが共存している、このにはりつめた緊張感のある現場に、
表現者」として存在していられるひとは、なかなかいないと思います。




流行りではないかもしれない。特別売れているわけではないかもしれない。
でも『VIXX』は、ちゃんとひとつひとつ階段を上がって、
自分たちなりの描いているであろう"大人の男性"へと変化を遂げている。


『桃源郷』という激シブタイトルを配置した、トンデモコンセプトフォトを見たときには、
「ネタ」なのか「マジ」なのかわからなくて、まじで困惑したのだけれど、
それらごと背負ってしっかりと自分たちのものにしてアウトプットできるポテンシャルよ。
たった6人でこれだけ美しい世界へと導いてくれる『VIXX』、本当にすごいです。

VIXX ミニアルバム4集「桃源郷」 コンセプトフォト "Birth Flower"


なんだこれ(笑)




桃源郷て(笑)




コラかて。
時代劇ミュージカルのポスターかて。
お酒の広告かて。


一億総びょるぴの皆さま、ごめんなさい。
最初、私にはこれは「ネタ」なのか「マジ」なのかわからなかったのです。





でも、彼らが「マジ」じゃなかったことなんて一度もないんだよ。




だってアルバムパッケージが、

お歳暮かよ(笑)


しかも、二種類(笑)



ビジュアルイメージも手厚く二種類用意しているのです。
こちらは『"Birth Stone"』というタイトルが。なるほど。




それにしても、やっぱりやりすぎK-POP激流のティーザーの類にしてはシンプル。
「被写体力」のあるVIXXのお兄さんたちだからこそ成り立つビジュアルですよねー。
これだけそぎ落としたポートレートでガッツリ勝負できるアイドルはほかにいない。


今回のビジュアルはこちらの想像力なんてものをいっさい寄せつけない世界。
余白をつくって雰囲気で逃げることなどハナから考えていないキョーレツさなのです。




続々公開されていいくスポイラーなどから、


彼らははもう後戻りできないのだと、


ひしひしと思い知らされるのです。




"西洋のファンタジーコンセプト"のあとは"東洋のファンタジーコンセプト"、なのだそうで。
「パフォーマンス」より親しみやすさやスマートさがウケている印象のあるK-POPシーン、
けれど「コンセプトドル」は今回もそんなのはガン無視です(笑)


個人的には5年目だし、そんなにもう肩に力を入れんでも…、なんて思ってしまうのだけれど、
「マジ」な彼らは、これからもひとつひとつコンセプトを消化しながら、
グループの成長とともにより「コンセプトドル」として確立されていく覚悟のようなものを、
ことばに出さずとも、しっかりと心に決めているのでしょうね。
じゃなきゃこんなコスプレいやだよ(笑)
っていうかこれまでの実績がなきゃこんなコスプレがサマになっちゃったりしないよ(笑)


これも事務所であるJELLYFISHエンターテインメントが、
タレントと意思疎通できている証拠ですよね。
とくにクリエイティブに積極的なラビとかがグレない(語弊)でちゃんとチームのイロモノコンセプトに参加するっていうのは本当にすごいことだと思います。




さて、『VIXX』がデビュー5周年を迎えるにあたり、
12日からの単独コンサートからの今回のカムバック、そして展示会(なんだそりゃ)と盛大に催しを行うようで、
そんなところも、誠実に経験を重ねてきたVIXXのお兄さんたちだからこそ、
こうしたまわりの能動的な動きもあるんじゃないかと。愛されてる。


激戦期だけど、着実に今回もVIXXの歴史に刻まれる活動になってほしい。
そうやって一歩一歩、歩みを進めてほしいのです。
そうしてどんどん確固たるポジションを築いていってほしいのです。


カムバック・リリースは5月15日!
"『TWICE』と!同じ!"と覚えてください(大号泣)